なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「……はい、ルドルフのリクエスト『スケート』は却下されました」
(´^`)「ちょっとした冗談だったし……」
「まぁ、予想外の方に行きそうになったら、ねぇ?」
なんか大作映画になりそうだったので却下されました。
……うん、原作とは違う関係性を築いているからこその変な発展の仕方でしたね……。
たぬきの展開そのままならオグリ側に嫌がられて終わりなのだが、ここのオグリ別にその辺の話嫌ってもないからなぁ……。
いや、別に好いてるわけでもないんだが、単にスケートするくらいなら嫌がる理由がないというか。
なんならキスが欲しいのならあげるが?……みたいな感じで幾らでもやってくれそうなイケメン臭すらするくらいだし。
……まさかこの組み合わせでルドルフの方がたじたじする羽目になるとは思わんやん?
(´´^`)「なんか負けた気分だし……」
「まぁ円卓切っての伊達男・ランスロットの薫陶を受けてるようなものだから仕方ないね。……お陰さまでマシュの顔がみるみるうちに怖くなっていったんだけど」
(´^`)「こっちはこっちで別の意味で怖いし……」
そんなにキレんでもええやん……()
なんてツッコミもあの表情のマシュの前には霧散するばかりである。私にだって無理なことはあるんや……。
……うん、この辺の話を続けてもなんの発展性もないのでこの辺で打ち切るとして、だ。
「子供組はまとめてざっと確認したところ、エー君が宇宙船ボイジャーの模型、ナルト君が変わらずラーメンとか言いそうになったので他のものにしなさい、って諭した結果クナイとか手裏剣とか、忍者っぽいアイテムを求めだして、」
「アライさんがジャパリまん……って言い掛けてキーアの表情に気付いて服が欲しいって言い換えたんだっけ」
「私は単に見つめてただけなんじゃが」
良いとも悪いとも言ってないんじゃが。
……え?あの顔と直前のナルト君への忠告を考慮したら流石にわかる?
まぁともかくである。
なんやかんやでうちの面々からもプレゼントについての話を聞き終えることができた、というわけだが。
「参考になった?」
「……正直微妙だと思うんだぜぇ」
「ですよねー」
「げんげーん、げーんげん」*1
うん、ある意味予想通りだな!
……一応纏めると、なりきり郷におけるクリスマス、およびそこで貰えるプレゼントというのは【兆し】を別の形に変化させるための儀式のような意味合いがあるもの、ということになる。
この辺を適当に捉えるとどういうことになるのか、というのは直近のハロウィンとかを思い出して貰えればなんとなーく理解できるだろう。
そも【兆し】とは『逆憑依』達が活動するためのエネルギーのようなもの。
それがむやみやたらにそこら中に溢れている、というのは想像以上に宜しくない状態になるわけだ。
というか、状況そのものが宜しくないのに加えてそれを利用するものが現れた時にもっと酷いことになる、ってのも合わせて対策必須というか?
「……で、その対策と言うのが『悪いことに使われる前に他の無害なモノで消化してしまう』、ってことになるのよね?」
「うむ。クリスマスは特に外から嫉妬の感情とかが転がって来やすく、それらは特に引っ掛かりもなくそのまま【兆し】に変換される。……結果として、少なくともクリスマス中は【兆し】の無駄遣いしても使いきれないくらいにエネルギーに溢れることになるってわけ」
その結果生まれたのがハクさんやビワだったりするわけで。
……その二人も、結実した存在の規模を見ればまぁなんというか、普通にでかすぎるというかヤバすぎるというか。
可能な限り無害な形で消費してこれなのだ、そりゃ願うものも重要になってくるというもの。
わかりやすく言えば、
「無論、概念系はその概念が変に強化されて酷いことになる可能性大だから却下。それから食べ物とかみたいな消費系の物品は、逆に使う【兆し】が少な過ぎて焼け石に水……って感じで、さっきの話に繋がってくるわけなんだけど」
うん、コンサートのチケットとかでも場合によっては変なことになる可能性があるし。
食べ物を代表とする『すぐ消費してしまう』ようなものもまた、目的としている『【兆し】の消費』としては少な過ぎて意味がない、って感じになりかねないし。
「いやまぁ、別に頼んでもいいよ?ただその場合、少食の人が悟空さと並ぶくらいに食べ続けることを求められたりする可能性大だけど」
「……ああなるほど、ナルト君を止めたのってそういう意味も含まれてたのね……」
「無論、好きなものだけ湯水のように食べ続けるのは良くない……って意味もあるけどね?」
まぁ、一番大きいのはやっぱり『それをプレゼントに選ぶと苦しいことになるぞ』なんだけど。
……例えば一杯のラーメンとだけ願うのならまぁ、そこまで大事にはならないのだ。
裏の目的である『【兆し】の消費』を思うと微妙ではあるが、少なくとも貰った当人が苦しむことはあるまい。
単に美味しいラーメンを食べられてハッピーハッピーというやつだ。
問題は、プレゼントだからといって
……限界を示されてない願いというのは、原則勝手に止まってくれないのだ。
わかりやすくいうと、この場合わんこそば形式で延々とラーメンが出てくることになる。
それも、下手するとバイバイン形式でずっと。
「……バイバインって言った今?」
「いやまぁ、実のところは過言なんだけどね?【兆し】の総量分しか増えないから」
「な、なるほど……」
「ただしさっきから触れてるように、クリスマス中の【兆し】はほぼ無尽蔵だけどね?」
「……それってつまり」
「クリスマスが終わるまでずーっとラーメン食べ続ける羽目になる」
それも、頼んだ当人以外食べられないという性質を持ったラーメンがずっと、だ。
……いやまぁ、願いの時点で『
そうじゃない場合、出てきたラーメンはあくまでも当人への贈り物であって、他者が受け取る権利が付与されてないのである。
なので、バイバインみたいな増え方するのに頼んだ本人しか食べれない、という地獄みたいなプレゼントが出来上がる、と。
こんなことになるのは、消費することでなくなってしまう可能性があるプレゼントだけ。
さらに、無数に欲しいと願った時くらいという限りなく限定的な状況でしか起こりえないトラブルだが……。
「それを引き起こしかけたのが既に二人いる辺り、ちゃんと他者の話を参考にするべきって感じになるでしょ?」
「おう……流石のオイラも学んだぜぇ……」
まぁ、色んな意味で食べ物とかは止めとけ、って話である。
……え?食べ物以外の消費系プレゼントはどうなるのかって?
これに関しては基本一年分
「……ねぇ、聞き間違いなら良いんだけど今変なこといわなかった?」
「残念ながら聞き間違いじゃないんだ。明確に一個しかないものとか、もしくは一個だけしか頼んでないとかでもないと、こういう消費系プレゼントは
「ひぇっ」
そんなことになる理由は偏にこの時期の【兆し】が無尽蔵だから、ってことになるんだけど……まぁ、難しく考えずなんか良さげなモノを頼めばいいと思うよ()
「……ん?無尽蔵ってことは凝ったプレゼントを選んでも大して意味がないのでは……?」
「それがそうでもなくてね。複雑なもの・金額の高いもの・種類の多いものみたいな感じで、普通ならプレゼントとして貰わない・もしくは
「ほへー」
まぁ、どっちかというと消費系プレゼントの消費する【兆し】が少なすぎる、という方が正解なんだろうけど。
多分、元が人の嫉妬とかから抽出された【兆し】だから、
本来なら無駄なエネルギーの消費なんて推奨されるモノじゃないけど、こういう【兆し】の処理速度を問われるような環境では寧ろありがたいメリットになってる……みたいな感じだろう。
「まぁ、この辺の話はあんまり深堀りすると宜しくないんでとりあえず『なんか凄いものを頼むとよい。但し本人の堕落を招かぬモノなど、注意点は幾つかあるので注意すること』って感じに覚えて貰えれば」
「うーん、自由なんだか自由じゃないんだか……」
「文字通りになんでもしていい、ってのは自由じゃなくて地獄だからね、その辺は仕方ない仕方ない」
「そんなもんかー」
そういうもんなんデス。
……ってなわけで、クリスマスの準備の話はおしまい。
時間はクリスマスの前日の朝へと飛ぶことになるのでした。
そこまで特になにもなかったからね、仕方ないね。