なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「はい、無事到着~」
「予想はしていましたが……大分暗いですねぇ」
「
寧ろ光源を確保してあるだけよくやってる、というか?
到着した先の様子は、一応よくある地下通路……といった風情。
壁は煉瓦造りで途中途中に燭台を置くための穴……窓?が空いている形となっている。
で、そこに幾つか光源となる蝋燭が置いてある……みたいな?
なお、全ての窓に光源が確保されているわけではなく、どちらかといえば疎らに設置されているというべき状態が正解というか。
そんな有り様なので、通路内は薄暗いのなんの。
一応周囲の──隣にいる琥珀さんとかの顔くらいは判別できるけど、流石に道の奥の方までは見通せない感じになっているのであった。
……いやまぁ、夜目を効かすなりなんなりすりゃいいだけの話なんだけどね?
「それやった結果突然の明かりに『目がぁ~!?』する可能性もなくはないのがねー」
「……ああなるほど、バルス……」*1
三分間も待ってられないよ、という。
……冗談はともかく、変に暗がりを見通そうとしてその逆、突然の明かりに対応できなくなるのはそれはそれで不味い。
現状持ち合わせる対抗手段が
「暗視ゴーグルでも持ってくればよかったかしら?」
「いやー、相手の出方がわからん以上、見た目で威圧するのはよくないというか……」
「まぁ、見た目が地下生活者って時点で友好的に相手しようとはならないし、向こうもそう思ってない可能性大だもんね……」
実際のところどういうつもりなのかはわからないが、一応なにかしらの問題に巻き込まれただけ……という可能性もなくはない。
仮にそうだった場合、見た目が地下生活者だから諦めて暴走しているって可能性もあるわけで、その場合こちらが交戦の意思を見せなければ戦闘は成立しない……なんてパターンも想定できてしまうのである。
この辺は『逆憑依』にありがちな
……え?ブルアカ武器をばら蒔いてたんなら限りなく黒やろって?ほら、地下生活者に成りたくてなったわけじゃない、ってパターンもあるし……()
「ありますかねぇ、そんなパターン」
「お、それ貴方が言っちゃう?」
「はい?……って、あ」
「そうね、琥珀さんは琥珀さんになろうと思ってなったわけじゃないわね……」
彼女自身研究はしてたんだし、将来的になにかしらのキャラに『逆憑依』してた可能性は少なくないんだろうけど。
……同時に、
……まぁそんなわけなので、たまたま地下生活者みたく地下に隠って生活してたらなんの因果か
「さて諸君、多分君達は『なんでそこまで地下生活者の肩を持つのか』とか思っているのでしょう」
「なんでわかったのよ」
「顔に書いてあるわい」
「えっ!どこどこ!?今すぐ洗い落とした方がいい感じ?!」
「言葉通りに受け取らんでくれるかアルティメットアイドルガール」
そんなおバカっぽいノリは今求めてないんだわ。
というか君見た目のとんちきに反して中身はわりとインテリやろがい。
流石は究極のエリザ、中身的にはカーミラさんに近い部分もあるんだろうなって……。
……話が盛大に逸れたので修正すると。
なぜ私が現在地下生活者君の肩を持つような言動をしているのか、それは彼が何者なのかという部分に答えがあった。
「ええと……?」
「ここに来るまでは存在があやふやというか、どうにも掴み所がないから判別しきれなかったけど……こうしてすぐ近くまで来たことで理解しました。この地下生活者ってば【鏡像】、よくて【顕象】かと思ってたんだけど……ちげーわ普通に『逆憑依』だわこいつ」
「えっ」
そう、ここに居る人ってばちゃんと
「さて、ここでおさらいと行きましょう。『逆憑依』に悪人って存在しましたか?」
「……行動が怪しい人はいるけど、その実
「はい大正解、よくできましたー」
いやまぁ、『逆憑依』の本来の目的が
相も変わらず見えてこない『逆憑依』案件の首謀者だが、その目的が悪性のモノでないことは今までの流れからなんとなく想定できてるわけだし。
……ただ、あくまで失われないことにのみ重きを置いているせいなのか、随分と変なことになっているのも事実。
その実例が、『逆憑依』の
中身を守ることだけを思えば、善良な存在だけに姿を限定し、誰かしら他の有力者に護らせるように仕向ける方が早い……というべきか。
「それだとダメだったのか、はたまたなにかしら他の用途のために作られたモノを流用してるだけなのか。……その辺の詳しいことはわからないけど、とりあえず確かなことは一つ。
「あーうん。【鏡像】とかなら切り捨てるのが早いと思ってたんだけど……確かに、相手が『逆憑依』だとそうも言ってられないよね……」
武器は置いていけ、って言ってたのはそういうことかー、と一頻り納得したように頷くアスナさんである。
……殴り込みに行くって言ったのに武器を置いていけとはなにごとか、と憤慨されながらも押し通した理由を理解して頂けたようでなによりである。
「まぁ、こうして確かめるまでは『逆憑依』じゃない可能性もあったわけで、その辺を踏まえると私一人で行った方がいいって提案した理由も納得できるでしょ?」
「なるほどね。貴方だけなら別に武器とかそこら辺から作り出せばいいし、なんなら素手でも対応できるものね」
「そーいうことー」
その辺は『対応力のキーアさん』の面目躍如である。
……いつ誰に呼ばれたんだよその名前、ってのはともかくとしてこういう未明の状態に投入するのに私が向いている、というのは事実。
その辺も踏まえての私一人だけの突入案だったんだけど……はい、流石にマシュの話を持ち出されるとどうしようもないですね()
「ってなわけで、こっからは可能な限り友好的な雰囲気を醸し出しながら進みますよー」
「はーい」
今回の私たちの目的はあくまでも事態の解決。
仮に首謀者?と敵対する必要性がないのであれば、それを積極的に狙う必然性もまた存在しないわけだ。
ってなわけで、見た目は丸腰・顔には笑顔、そんな感じの友好的使者スタイルで奥に進み始めた私たちなんですけど。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!?」
( ;´・ω・`)「顔を見た途端相手が恐慌し始めた件について」
「言ってる場合ですか!?下手すると死にますよこれ~!?」
目的の地下ちゃんが、出会って早々
っていうかなんだこの反撃のビーム、こんな攻撃僕の辞書にはないぞ!?