なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「ふぅ、危うく次に進む度にプラス百され続ける地獄にはまるところだったぜ……」
「まぁ、数が減ったのは確かだよね」
「なんか含みのある台詞だにゃー」
「別にー?」
仕方ねーだろ私だって全カットできるならしたかったわい……。
そんなわけで、結局二匹のネコアルクを連れて歩く羽目になった私達です。
……このまま話が順調に進むと少なからずプラス二され続けそうなのが嫌なところだね()
まぁ、食い意地の張った奴ら相手に飯を使ってあれこれしようってんだから、ある意味予想できた展開ではあるんだけど。
「うう……すみません私が適当なことを言ったばっかりに……」
「なにかまへんかまへん、君がいっぱい仲間になるとかに比べれば遥かにマシだにゃー」
「……いや、私そんなに食べませんからね!?」
はっはっはっ、それはそれでなんか違和感凄いんだけどね()
……ともあれ、道中二匹のネコアルクを連れ歩くことになったのは変わらないので、改めてこの二匹について確認を取ることに。
「確認?なにか必要なことあったっけ?」
「あるある滅茶苦茶ある。具体的には奴らをよーく見るにゃ」
「はい?よく見ろってったって……って、なんか見た目が変わってる!?」
「にゃっ」
私の言葉にさやかちゃんが不思議そうな顔をしていたが……その辺は見ればすぐにわかる、ってことで二匹に視線を向けさせることに。
……そう、さっきまで
具体的に説明するとまず一匹目、ミズハスボイスのよく似合うドリルヘアーのネコアルク(?)に変化していた。
敢えて名付けるならネコアルク・マミだろうか?
「まー、鳴き声的には別のネコを思い出さないでもないんだけどにゃー。裏が出ねーことにはシュレディンガーのボイスゆえ致し方なし……」*1
「にゃー」
「え、まさかのマミさん!?なんで?!」
「多分同行するって決まったから属性が追加されたんだと思うにゃー」
さっきのところでは有象無象のネコアルクって感じだったが、その中から代表を選んで同行させる……という手続きを踏んだことで属性が追加されたんだろうなーというか。
じゃあもう一匹の方はどうなってるんだ、って話なんだけど……。
「じあんですか?」
「……事案?」
「気にしないでいいと思うにゃ、確実に単なる鳴き声だから」
「ええ……」
「ちつじょ!」
……うん、まさかのグラブル、まさかのリーシャだったんだよね……。
こっちはあれか、セイバーさんからの繋がりかなー。*2
個人的には
「ともかく、ジミーに型月繋がりと言い張れそうな関係性を辿ってるもんだから、迂闊にツッコミ辛いのが面倒臭いところだにゃー」
「うったえますか?」
「しないしない、しないから真顔で近付いて来るんじゃねー!微妙に怖いんだよキミー!!」
「にゃー」
……いや、ネコアルク・リーシャの方怖ぇーんだけどなんなの?
るっ分強めのリーシャだから普通にヤバさしか感じねーんだけど?
ってかこのノリなのに飯にはしっかり集るのな、なんなんだこれ。
……とかなんとか言ってるうちに、次なる目的地に到着。
ここもさっきの公園と同じく、有象無象のネコアルク達の反応が集まっている場所となっている。
「……それが橋の下だと?」
「こういう場所みんな好きだよねってやつだにゃ。秘密基地的な需要だにゃ」
「あー……」
土手というかなんというか……。
いやまぁ、最近の人って逆にこういう地形に出会ったことあんまないかもしれんのだけど。
……その辺は話してると長くなりそうなので適当に切り上げるとして、はてさて肝心のネコアルク達はどこにいるやら。
予想ではその辺の隙間に隠れ潜んでいそうだけど……ふむ、ネコ缶出したら飛び出してくるかな?
「じあんですか?」
「ぬわぁ!?ネコ缶の気配を察知して近付いて来るんじゃねー!?くれてやるにしてもお前達は最後だにゃ!しっしっ!」
「じあんですか?」
「ちげーわ!……いやまぁ見ようによってはエサで釣って引っ張りだそうとしてるわけだからある意味事案なのかもしれね……ぎゃー!?エサくれより事案感知の方が優先になってやがるこいつー!!?」
「なにやってるのさ……」
まさかエサで誘き寄せようとしていること自体に文句を言われる羽目になるとは……。
ってかお前さんついてきた理由を思い出せや、追加された属性に左右されすぎやろがい!
……とかなんとか色々言ってなんとか丸め込んだわけだけど、これもしかしてこの子が同行してる限りずっとやらなきゃいけないんです……?
思わず憂鬱な気持ちになりながら、ネコリーシャをほむらちゃんに任せ掲げるネコ缶。
……流石に蓋も空いてない状態ではネコ達は見向きもしないみたいなので、さっくり開けて匂いを周囲に拡散。
「……来やがった!ルリア嬢一旦撤退!くれてやるにしても順番を守らせるんだにゃー!」
「は、はい!……ところで順番って聞いてリーシャさんが目を輝かせてますが!」
「嘘だろ完全にリーシャじゃん!?」
どんだけ汚染されてんねん思考を!?
……とかなんとか言いながらもそこらに隠れていたネコアルク達を全て引っ張り出すことに成功。
順番に並べさせ、一人一個の割合で高級ネコ缶を配り好感度を稼いでいく私達なのであった。
……うーん飛んでいくお金はまるでお年玉のよう……(白目)
「ちつじょ!」
「ところでネコ缶には目もくれず嬉しそうな顔で列整理をしているネコリーシャについて」
「これもうネコアルクであるかどうかも微妙だよね」
ネコアルクから派生したから一応その括りだけど、方向性的には完全にただのリーシャだよねこの子。
いやまぁ、ネコ缶が浮くのならそれはそれでええんかも知れんけど。……一匹分浮いたからってどういうこともない、とも言いきれない値段なのがなんとも。
「にゃー」
「リーシャが要らないんなら自分にくれ?……いや、こっちはこっちで姿成分欠片も影響して無さすぎじゃねー?」
「すっごい幸せそうにご飯を食べてますね……」
で、それとは対称的にマミさん成分のせの字も見えてこない有り様なのがもう一匹の方。
一応見た目はちゃんとマミさんなのに、マミさんらしさはその鳴き声くらいしか感じ取れないのはどういうことなのか。
あれか?寧ろリーシャがおかしいのであって、普通のネコアルク達はこんなもんなのか?
「……うん、それが正解のような気がするにゃー。秩序に則った行動をすることで艶々してるネコリーシャがおかしいだけだにゃー」
「完全にるっのリーシャさんですね……」
この分だと秩序を乱す行動全般を取り締まり始めそう()
……ほどほどにして貰わんと変な方向で滅びのスイッチ踏みそうだな、と思いつつ改めて視線をこの場のネコアルク達に向け直す私達。
ネコ達はうみゃうみゃ言いながらネコ缶を食べており、こんな素晴らしいモノを食べられる自分達は特別な存在なんだな……とか思ってそうな感じである。
「…………これより毒ガス訓練を」
「止めんか!?」
「いでぇ!?」
お、お茶目な冗談じゃん……。
そもそもあの毒ガスって毒性はかなり低くて死ぬ方が珍しいって話だし……え?トラウマものなんだから冗談でも出すのは止めろって?はい、仰る通りです……。*4
「でもよー!ネコアルクならボコってもいいとか思ってるやつらがいること私知ってるんだぜー!!っていうかそのノリゆえにこの前ボコられてたんだから今さら取り繕うのねーと思うんだがにゃー!!」
「仮にそうだとしてもその姿で言うものじゃないわ」
「……それは確かに!」
今の私もネコアルクだもんな!
……キーアレイドとかやられたら色々落っこちそう、結果みんな嬉々として殴ってきそう()
「うーん、【星の欠片】的には石とか落としそうな気がする……そして欲にまみれた人間達が殴る度に不味いことになっていく……」
「そういえば【星の欠片】ってそういうタイプの罠だったね……」
「石がマイナス処理されるだけで済めばいいね!」
……うん、これ以上露悪的なネタを披露するのは止めておこう、取り返しが付かなくなる予感しかしねー。
なお、こっちがわちゃわちゃ言ってる間、他のネコアルク達は不思議そうに首を捻るばかりなのでした、