なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「まったく……余計な労力を使わされたぜ……」
「これも向こうの策略だったりするのかしらね……」
どうだろね?案外単にタイミングよく被っただけかも?
……ってなわけで、そこらに蔓延していたネコフォーマーGどもを殲滅した私達である。
なお掛かった時間()
「んー、あちき達と相手が別種族だったら困ってにゃかったんだけどねぇ~。生憎今のあちき達は共にネコアルク、『虚焦』で吹っ飛ばすとかは難しかったからもっと荒っぽいやり方になっちゃったしぃ~?」
「ん、荒っぽいって言葉で済ませていい規模じゃない」
「それについてはごめんて……」
うん、わらわらしてたから【破天・戒】でまとめて叩き潰したのよね。スレッタちゃんの『止めなさい!』的な感じに。*1
無論範囲的にみんなを巻き込みかねないので下がって貰ったけど、『ぷぎゅるっ?!』って感じに潰れていったネコアルク達には少々グロさを感じざるを得なかったというか。
まぁそのグロさも一瞬のこと、潰れたと思ったらぐにゃりと混ざって一個の巨大ネコアルクフォーマーGになりかけたので、さっくり原子の塵に還って貰ったのですが。
「……最初からあれでよかったんじゃ?」
「いんや無理無理。分裂機能を捨てて一個体に纏まったからこそ効いただけで、その前の段階だと塵の大きさのネコフォーマー達が増えるだけの結果に陥ってたと思うよ?」
「なんか凄まじくおぞましいこと聞かされてる気がする……」
花粉の一つ一つがネコアルクになったら恐ろしいでしょ、みたいな?
……そういうことが実際にできてしまいそうなのがネコアルク属の恐ろしさである。
なので、そうならないような状態に追い込まないと無理があった、というわけなのでありましたとさ。
なお隣のゆかりんはさっきからドン引きしてます()
「いやだって、ええ……?なんだってこんな変な生き物が蔓延してるのよ……?」
『変な生き物とはふてぇ言い種だぜ!ちゃんとそこは不思議なマスコットと呼んで欲しいんだにゃ!』
「うわああああああ私の脳内にまで話し掛けるんじゃないわよぉぉぉぉぉっ!!?」
「いやゆかりん、これは普通にオープンチャンネルにゃ。みんなに聞こえてる」
「えっ」
いやまぁ、耳元に響く声っぽいから勘違いするのはわかるけどね?
でもこれあれだよ、BBちゃんねる的なやつだからみんなに聞こえてるんだよ。……どこからか『パークーらーれーまーしーたーっ!!?』って悲鳴が聞こえたような?
まぁともかく。
相手側のネコアルクはなんとか時間を稼ごうとしている様子。
それほど現状に余裕がない、ということなのだろうが……こちらとしてはそんなものに付き合う理由もない。
「ってなわけで、早速神殿に乗り込むにゃ!……と、言いたいところにゃんだけど」
「な、なによその勿体ぶるような言い方は……」
「勿体ぶるっていうかー、懸念点があるんだよね~」
「懸念点?」
そう、懸念点。
と言っても、これに関してはよくよく状況を思い出せばすぐに気付くようなものである。
「……あっ、終章の再現みたいなものだから、向こうもこちら側に侵攻してくる……みたいな話だったりしますか?」
「うむ、ルリアちゃん大正解。あの空間に犇めくネコ魔神柱は、こっちとあっちが繋がった際に攻撃してくる可能性大だね」
まぁ、流石に魔神柱そのものに比べれば遥かに危険度は低いだろうけど。
同時に、それを押し留めるために結構な戦力が必要になるだろうということも容易に想像できる。
なにせ終章と同じシステムで組まれているのだ、柱の在庫はかなりものだろう。
『そ、そうだにゃ。あちし達の戦力は無尽蔵、すなわちそちらに勝ち目はない!だからそのー、安易に戦うのは止めようよーっていうかー……』
「──ところでここに私の用意した魔法がある」
『こっちの話を聞いて???』
ネコアルクの発言はスルー。
……いやまぁ視界をジャックされてるのでスルーするのは面倒なんだけど、そのくらいならさらに電波ジャックして『キーアんちゃんねる』を始めて端っこの方に追いやっとけばなんとかなる。
ってなわけで、ネコアルクの戯れ言を他所に今回の作戦に関わる魔法について説明をする私である。
……なおこの『キーアんちゃんねる』、現在なりきり郷全土強制放送中である。
『なにそれ!?それあちきより迷惑度高くね!?』
「(無視)この魔法について説明をさせて貰うと。これは『転換』の効果を持ったものでね」
「ふむふむ」
「これを猫位時間神殿にかけます」
「……うん?」
「本来無限のリソースを使えるのはネコアルク側ですが、こうすることでリソースを溜め込むのではなく
「……ふむ」
「端的に言うと──レイド戦開幕のお知らせ、です」
「!?」
『!?』
はい、雑に説明するとですね?
ネコ魔神柱を殴ると、素材がドロップします。
『こ、こいつ!!?やりやがった!?マジでやりやがったァッ!?』
「素材がドロップする、って言われてもよくわからんと思うので、それに伴ってなにが起きるのか説明して起きましょう。──要するに、殴れば殴るだけお年玉が貰えます」
「ま、
「
「
「
「還って来る……オレ達の“
「すぐ”準備“する……!!」
『ぎにゃー!?どいつもこいつも目がヤベェー!!?』
誰がゾクガミじゃい、というツッコミは抑えつつ。*2
ともあれ、これにより戦力の補充は問題ないだろう。
誰もが鬼と化し、他者より強く、他者より先へ、他者より上へ!
競い、食み、取り合って、一つのレイドを食い合う!
まさにこれこそ人の夢、人の望み!人の業!
見ろ、誰もがレイドに挑み、そこから得られるものを貪り尽くすのだ、最高のショーだとは思わんかね?!
「キーアさんキーアさん、色々混じってますし完全に悪役ですその表情」
「おおっと」
失敬失敬、つい人類悪が顔を……。*3
ともかく、相手が無尽蔵であることを誇るのなら、こちらも人の欲の無尽蔵さをぶつけるのみ。
思い知るがいいネコアルクよ、貴様が終章の真似事をするのであれば、こっちだって終章の真似事で返してやるわ!
無論、単に再現すると誰かしらロマニみたいなことになりかねないから、参考にするのはロンドンの方だがな!
『く、くせぇー!!?こいつはゴミ以下の匂いがぷんぷんするぜぇーっ!!?都合のいいとこだけ貰っていらないところは全部切り捨てるつもりの匂いがぷんぷんしやがるッ!!』
「なんとでも言え、私とてこの地を守らねばならんのだ!」
「……ねぇ、この二人を会話させるの止めない?延々とネタを披露し続けるだけの機械になりかねないわよ?」
「はーい☆だったらこの私、電子の妖精BBちゃんにお・ま・か・せです!」
『げぇーっ!?怪奇・レオタード丸出し女!?』
「出してませんし見せてもいません!えい、サクラビーム!」
『ぎにゃー!?』
「なんで私までぇーっ!?」
「正義は勝つのです、ぶい!」
「……いや、結局最後までネタじゃん!?」
……はい、突然現れたBBちゃんによって『キーアんちゃんねる』は終わりを告げましたが、気を取り直して行きましょう。
「猫位時間神殿への突入は今から三分後、郷全土に転移門を開いてからの開始となります。なにか質問は?」
「はい」
「はいほむらちゃん、なんかいやな予感がするけどどうぞ」
「門が開いたと同時にダイナマイトを複数放り込むのは有り?」
「無しですー。門の性質上、開く数こそ膨大だけど繋がる先は一つなので、その場合他のところにバックファイアが行くので禁止でーす、っていうかゴブスレさんとしてもほむらちゃんとしてもやりそうなことだからって提案しないでくださーい」
「……そう」
(なんか残念そうな顔してるけど、ほむらってば本気でやろうとしてたのそれ……?)
突入作戦はみんなの息を合わせる必要がある、ということで改めて通信を繋ぎ直し説明を開始したんだけど……。
うん、どいつもこいつも血気盛ん過ぎやしないかね?
いやまぁ、レイド発言後だから仕方ない面もあるんだけど、それだけじゃ済まないようなこと言い出すのが案外多いというか。
具体的にはシュウさんとかほむらちゃんとか束さんとか。
『おや、心外ですね。私としては状況を一刻も早く片付けようとしているだけなのですが』
「嘘つけぃ、新年早々縮退砲を撃つのに向いてる機会が向いてきた、とかしか思ってないでしょ貴方」
『さて、なんのことでしょう?』
『ちょっと待ってなんで私まで纏められてんの?!おかしくない?!』
「そう思うんなら画面に映らないように隠してるものを衆目に晒せや、おぉん?」
『……ひゅー、ひゅひゅー』
「下手くそ過ぎんだろその口笛」
なにもごまかせねーよそれじゃあ。
……うん、束さんに関しては遂に試作型
琥珀さんに余裕ができたことで、その辺の開発も手伝って貰えるようになったんだろうなーというか。
いやまぁ、それ自体には文句は言わんよ?作りたいって気持ちを否定する理由はないし。
「但し琥珀さんと共同製作の武装、そいつはダメだ。後で別のところで試しなさい」
「えーっ!」
「えーっじゃないわちゃんと考えろ!ひみつ道具混じりなもん迂闊に使わせられるか!」
……ただ、余裕ができた琥珀さんが開発に関わってるせいで、方向性的にひみつ道具の類いになってることは見逃せないのでありました。
地球破壊爆弾とか混ざってねーだろうな……?