なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「……カードの精霊的なもの、ってことなのそれ?」
「ううん?その方向性は考えてなかったな」
「おいこら」
いや、今回は配信者がメインかなーと……。
そんなわけで、すこん部達他を連れてゆかりんのところに戻ってきた私達。
相も変わらずしくしく言ってるサショウちゃんはめんど……対処が必要なのでジェレミアさんに投げておく。
あの人ならその辺の対応はしくじらんでしょ、なんとかなるなる。
で、サショウちゃんを抜いた残りの面子……って言っても他にはゴコちゃんしかおらんのやけど、彼女と一緒にゆかりんへの経緯説明の時間である。
とりあえず、クマリンを見て「……なにこれ?」と言っていたゆかりんの顔は忘れられまい。
「ゆるキャラ化なんてどこでもやってるでしょー」
「いやこう、あの正月の後に来てるとなると例のネコアルクが脳裏を過るというか……」
「呼んだかにゃ?」<ニュッ
「呼んでな……いや今どこから現れたの貴方?」
「女は秘密を持つことで美しくなるものだぜ、リトルガール……。真面目に答えると、ネコの行動範囲って二キロとかあるらしいよ?」
「ええい、真面目に答えると言いつつ煙に巻くんじゃないわよ!?」
あらやだミニちゃん、すっかりネコアルクらしくなっちゃって……(ホロリ)。
まぁ、本家本元ネコアルクと比べれば遥かになにを言ってるのかわかるし、(比較的)傍若無人さとかも薄れてるのも確かなんだけど。
「そりゃまー、あちしはネコではあるけどネコにはあらず。今も変わらずミニであることに変わりはないからにゃー。ところで、その子達は?」
「おっと、この子らは今回の騒動の中心っぽい子達だね」
(´´^`)
「キーツネ!」
「うーんダメだこりゃ、なに言ってるんだか
あ、ネコアルクでもわからんのやね……。
そんな彼女(?)の言葉にクマリンは憤慨したように腕を振り、すこん部達はコンコン言いながらネコアルクの周りを練り歩いている。
……うん、なんというかちょっと和んじゃうような光景だなこれ?
「色々前提を無視すると、単にマスコットキャラ達が戯れてるだけとも言えるもんねー」
「そうそう。……いっそ増えたマスコット達を使って外の人達を招いた時に向かわせるなんとかランド的なものでも作るか……?」
「著作権切れたしプーとか
「いやー、あの辺はなんか前からの流れで呼ぼうって気にならないというか……」
骨身に恐ろしさが染みてるというか……。
まぁそんな感じなので、あそこら辺を呼ぶのはなんとなーく躊躇する私である。……向こうは早速無茶苦茶やってるけど、ねぇ?*1
「なんでもホラーにするのは向こうの感性的なもの、ってことなのかねぇ、よくわからんけど」
「そもそもあちしが流行る時点でよくわかんねーよ?」
「ナマモノ時代から流行ってたからねー。現代ドットでちょっとかわいくなってからも流行ってる辺りは筋金入りというか」
「待機ポーズとかはかわいいけど、キモいとこはさらにキモくなったりもしてたけどね」
特に平べったくなって空中移動するやつとか。
……なまじ着地ポーズとかは私から見てもかわいいと思えた辺り、ヤバイとこは前よりヤバイ気がするというか。
まぁその辺はともかくとして、だ。
「ネコアルクさんや、その子ら見てなんか気付くこととかない?」
「ふぅむ?」
( ´^`)
「キツネー?」
時期の近いタイミングで湧いたマスコット系のキャラ、ということでなにか感じるものもあるかもしれない……と判断した私は、彼女に三匹の様子についてなにか思うことはないか、と尋ねてみることに。
それを受けたネコアルクは、暫く三匹を眺めたあと……。
「……んん?んー、んんんんー?」
「お、なにか気付いた感じ?」
「いやー、うん。……ゴメンキーアん、これうちの取りこぼしだわ」
「……なんですと?」
とまぁ、中々に衝撃的なことを言い出したのでした。
「あちしが
「まぁその辺は。単なるマスコットだったのがイロモノマスコットに進化したことでみんな大絶叫だったし」
「わからんでもにゃいけど酷くねー?その反応大概酷くねー?」
いやまぁ、その辺は仕方ないと言うか……。
誰だって可愛い子猫がいきなり化け物になったら困惑するし恐怖するもんなのよ。
……え?ネコアルクは化け物カテゴリなのかって?そりゃもう当たり前ですがな。
「……まぁ、その辺を深堀りするとにゃんか今以上に傷付きそうだからその辺の話は適当に切り上げるとして、にゃ。ともかく、あちしがこうにゃったのはあくまでも
「オーケー!……なんで今回避したの?」
「いや、ノリで眉間を撃たれかねにゃいというか……」
「流石にそんなことしねぇよ!?」
あたしゃ筋肉モリモリマッチョマンの変態じゃねぇよ!?
……コマンドー式ツッコミはともかく、ミニちゃんが最後のネコアルクになった結果こうなった、というのは把握している。
それから、ここでいう『最後の』というのが、あくまでもあの空間内におけるラストロットであるということも。
……分かりやすくいうと、ネコリーシャとかネコバトスとかは判定の外である、という意味になるだろうか。
「そりゃまたなんでー?」
「ネコアルクのシステムを流用してるだけで、別にネコアルクそのものではなかったってことかな。……条件に場所を含んでることからわかるように、なりきり郷側にいたネコアルク(モブ)達は対象外だったし」
その他、ネコアーニャとかネコヨルさんとかも判定外である。
……いやまぁ、あの二種に関してはそもそも猫位時間神殿まで来てない上に厳密にはネコアルク種ではないから、二重の意味で判定外だけども。
ともかく、あの場において『ネコアルク』としてカウントされていたのは、あくまでもオーソドックスなネコアルクについてのみ。
言い換えると、ネコ魔神柱達は全てネコアルク属だったということになるか。
「そういうことにゃ。それで、ネコ魔神柱達は互いに存在証明を行うことで無限に近いリソースを確保していたわけにゃけど、それを維持するモノがいなくなったことで莫大なエネルギーが宙に浮く形ににゃったわけだにゃ」
「それで、行き場を失ったエネルギーがその場で唯一残っていたミニちゃんに殺到し、結果ワープ進化を引き起こしたってわけだよね」
「そもそもエネルギーを集めてにゃにかやらかすのがあの時のネコ達の目的だからにゃ。そりゃエネルギーがいっぱいあるのは当たり前の話なのにゃ」
「ふむふむ」
それで、ネコアルクは色んな相手に対しての復讐を目論み、そのためにエネルギーを集めていた。
そういう意味でもネコ魔神柱を含むネコアルク達と、そのシステムに付随する形で作り出されたネコリーシャのような派生達は別物だった……ということになるのかもしれない。
あれだ、エネルギーを集めるための端末がネコリーシャ達で、集めたエネルギーを受けとる側のネコアルク達はある種の貴族のようなもの、というか。
……まぁ、厳密には猫位時間神殿の内か外のどちらに居たか、というのが一番大きい違いだったのだろうけど。
そういう意味では、外で見付かったのにこうしてネコアルク達の代表になってしまっているミニちゃんも、色んな意味で特別な存在ということになるのかもしれない。
「その辺は脇に置いといて欲しいにゃ。重要にゃのは本来あのネコ魔神柱達を維持できるほどのエネルギーが宙に浮き、それらがまだ小さかったあちしに注ぎ込まれたってことの方にゃ」
「……あ、なるほど」
「おっとキーアさんってばなにに気付いたんです?私としてはなーんもわからんって感じなんですけど」
「右に同じー。勝手に納得するのよくないと思うんだけどー?」
その
なるほど、彼女が言いたかったのはそういうことか。
……と私が納得していると、側から上がるのは不満の声。
ゴコちゃんとゆかりんが「私らまだ理解できてませんが?」と文句を言っている姿である。
正直なところ、そこまで難しい話でもないので自分達で理解して欲しいところだが……変に時間を掛ける必要もないのも事実。
「単純な話だよ。幾らミニちゃんから進化してネコアルクになったと言っても、ネコ魔神柱達を維持するために使われていたエネルギーを全て消費しきるような現象か、と言われると首を捻りたくなるでしょ?」
「……いや、そうとしか考えられないみたいなことをあの時の報告で言ってたじゃないのよ貴方」
「そりゃまぁ、見た情報だけを元に考えるならそう答えるしかなかったし」
「……その言い方からすると、別の理由を思い付いたってこと?」
「そういうこと」
なので、そのまま解説に移行。
ここで気にすべきことは一つ、ミニちゃんからネコアルクになるためのエネルギーと、ネコ魔神柱達を維持するために使われていたエネルギーの総量はどう見ても同一ではないということ。
……いやまぁ、ゆかりんの言う通り私はそれを同じである、と一時は判断したんだけどね?
目の前で跡形もなくエネルギーの痕跡が消えたのだから、ネコアルクとなったミニちゃんの中にどうにかして収まった、と考える方が自然なわけだし。
「そこでさっきの彼女の台詞ってわけ。この子らを見て『取りこぼした』って言ってたでしょ?」
「……それってもしかして」
「そ、
( ´^`)?
「キツネー?」
マスコットの姿で現れた彼女達。
……そのそもそもの原因がネコアルク達の使っていたエネルギーだった、ということになるわけですね、状況証拠的に。