なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~   作:アークフィア

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第三十八章 同じイベントばかりが問題になると思うな
そういえば鬼とかあんまりいませんね


 配水管やらカードパックやらからマスコット達が湧いてくる問題から早数週間。

 正月気分もいい加減に抜け、そうして迫ってきたのは節分、それから……、

 

 

「なりきり郷に来てから都合四度目のバレンタインでござい」

「こ、今年も腕によりを掛けて作らせていただきますので!」

 

 

 ははは、張り切ってるマシュはかわいいなー(思考停止)

 ……うん、本家マシュに負けずとも劣らずな調理技能を見せるうちのマシュ、年々チョコレートの規模がおかしいことになっている。

 できればサイズ感は本家ちゃんを見習ってもろて()

 

 

「その内うちのプロテア級のチョコを作りそうですもんね、マシュさんってば」

「……?」

「いえその、『作らないんですか?』みたいな顔を向けるのは止めてくださいマジで」

 

 

 なお本日はBBちゃんも一緒である。

 ……まぁ、マシュの不思議そうな顔にドン引きしていたが。BBちゃんって普段の言動に比してわりとマトモだから好きだよ()

 

 

「ちょっまっ、せんぱいこのタイミングでそういうこと言うの止めてくださ……ひぃっ!?マシュさん目付き怖っ!?

憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎……

それ声変わり前ぇっ!!?

 

 

 ははは、美少女達の絡みはてぇてぇなぁ(思考停止)

 ……冗談はともかくとして、今回なぜこの三人が集まっているのかと言いますと。

 

 

「よもやこの時期に八雲さんからお仕事を頼まれるとは思っていませんでしたね……」

「基本的にこの時期はそういうの控えてくださることがほとんどですもんね。バレンタインは女子の戦場……みたいな感じと言いますかっ」

「まぁ、近年のバレンタインは普通に男子も戦場だけどねぇ」

 

 

 それこそポリとか無関係に、というか。

 ……その辺は最近の世間の風潮というか、そういう流れが当たり前になるような流れがどこかにあったんだろうというか。

 そういう意味では、バレンタインもホワイトデーも共に性別関係なくあれこれ贈りまくってるうち(なりきり郷)は先進的なのかもしれない。単に(イベント参加に対する)節操がないだけかもしれない()

 

 

「それと、去年はホワイトデーにトラブルが集中していたので、今年はバレンタインがヤバそう……みたいなメタ読みもありましたっけ?」

「それを言うなら私が関わってる分にはバレンタインの方がヤベー比率が高いからバランス取るなら今年もホワイトデーやろ、って気がするんだけどね」

 

 

 去年(2024年)のホワイトデーはささらさんとジーク君が騒動の中心だっけ?

 でその前(2023年)はバレンタインでユゥイ関連、さらにその前(2022年)は幽霊列車がポイントでこれまたバレンタイン。

 私が関わってるバレンタイン/ホワイトデーとしては今のところバレンタインの方がトラブル率が高いので、それなら今年はホワイトデーの方があれなんじゃないかなーというか。

 ……え?なんで片方に集中すると考えるのか、どっちもヤベーパターンはないのかって?止めてください死んでしまいます()

 

 

「まぁ、嫉妬や恋心などの色んな想念が集まる時期として、その二つは共に危険度マックスですからねー。本来ならどちらも警戒するのが筋と言いますか」

「特に今年は色々活性化していらっしゃるようですからね……」

「ビワの本体が動いてるのとかまさにそれだからね……」

 

 

 そう、ちょっと前の騒動であるマスコット湧きまくり問題。

 あれ、細かく見ていくとビッグビワがエネルギーの処理システムを貸し出したというか、参考にさせたことが起きたことに微妙に関わっているというか。

 

 ……いやまぁ、聖杯級のエネルギーが(迂闊に触れられないとはいえ)宙ぶらりんになっている、という状況がとても宜しくない状態ってのはわからんでもないけどね?

 でもその解消のためにエネルギーを別物に変えて消費するシステムを貸し出すと言うのであれば、予めこっちに通達しておいて欲しかったというか……。

 まぁ、それこそ後の祭りというか、言い出すのであればもっと早いうちに触れておけよみたいな話になるんだけど。

 

 

「クリスマスの時点で、でしたっけ。そもそもネコの派生達が湧いてた時点でシステムの貸し出しは起きていたとか」

「今でこそビワの姿だけど、あの人の大本ってケルヌンノス──諸にフェイト関係のキャラだからね。そりゃまぁ、ネコアルクがアクセスできる範囲にあるってことは気付いて然るべきだったというか……」

 

 

 そのせいで強くマスコット属性が付与されることにもなっていたというか。

 いやまぁ、なにか起こった際のセーフティとして動いてた、みたいなのもわかるんだけどね?

 

 

「なるほどなのだ。最近フレンズがいっぱい増えてるのはいいことだけど、それだけじゃないってことなのだ」

「そうそうそういうこと……いや待ってなんでいるのアライさん?」

「?いちゃダメなのだ?」

「いやダメじゃないけど……」

 

 

 そんな風に直前のトラブルについて語っていたところ、同行メンバーじゃない人物の声が。

 声のする方に視線を向ければ、そこにいたのはアライさん。

 ……なんかすっごい久々に姿を見たような気がするけど、その実いつも朝食とか昼食とか夕食とかの時に顔を合わせている相手である。

 

 

「やだせんぱいスッゴいメタ台詞ー!……実のところ私より顔を合わせてるはずなんですよね」

「おいバカ止めろ、早くもこの話題は終了ですね」

「?」

 

 

 ジェネレーションギャップと話題についていけてないのとダブルパンチだ!()

 

 ……まぁ冗談はともかくとして、実際なんでいるんだろうかアライさん。

 確かに毎日顔を合わせてはいるものの、基本的に活動範囲が被らないこともあってあんまり一緒に行動することはないのだが……。

 

 

「今日はクリスおねーさんが『よくわからないけどやらなきゃいけない気がする……!』とか言ってかようたちと一緒にチョコ?を作り始めたから暇だったのだ!」

「なんの電波を受信したんだクリス……」

 

 

 え?先生と言えば白衣、白衣と言えばヤツ?

 それはーまぎれもなくーみたいなノリだと?*1

 

 

「……え、ええと、どういうことなのでしょうか……?」

「ほら、この前のハロウィンで起きた武器騒動。あれって極論を言えばブルアカ案件だっただろう?で、その案件に関わっていたうちの一人に件の牧瀬嬢がいたわけだ。……あとは簡単、彼女は意中の相手(先生)にメモロビを発生させようとしているってわけさ」

「なるほど……誰ですか今の」

 

 

 通りすがりのセクシーフォックスだよ、気にしちゃいけない。……実装されてよかったね(ほろり)*2

 ところでシマエナガ便利に使いすぎじゃないですかね……。*3

 

 

「はい、セイアさんもクリスさんも今は関係ないので流しますね!大事なのはアライさんをどうするか、ですよ!」

「はっ、そうだった!無料百連なんも出んかったとか投稿してる場合じゃなかった!」

「なに悲しくなるようなことしてるんですかせんぱい!?……おほん、本当に話が進まないのでいい加減修正しますと、実際どうします?連れていきますかこの子」

「う、うーん?」

「あれ、ついてっちゃダメなのだ?」

「ダメというかなんというか……」

 

 

 首を傾げるアライさんに思わず困惑する私。

 ……いやだって、ねぇ?トラブルの本番と目されるバレンタインもホワイトデーもまだまだ先の話だけど、こういうのってその前から予兆とかが発生しているのが常というか……。

 そんでもって私のトラブル誘引体質である、そりゃもう今日からなにか起こるのが目に見えてるというか?

 

 

「……自分で言ってて悲しくならないのだ?」

「はははそんな時期はもうとうに通りすぎたわ、誘引するのがわかってるなら活用せずにどうするんじゃいっ」

「おいたわしやキア上様……」

 

 

 止めーやその扱い、泣くぞ?

 

 ……まぁともかく。

 これからなにかしらトラブルが発生することが目に見えてる、すなわち鉄火場になることがわかっているのに、そんなところにアライさんを連れてっていいのか?……という状態なわけでして。

 本音を言うならこのまま回れ右をして家に帰りなさいって言いたいところだけど、アライさんってココアちゃんと同じく中身子供組だろうから一人で遊べ、とか言い辛い部分があるっていうか……。

 

 

「かといって別に遊びに行くわけでもないし、その辺きっちり考えるならやっぱり帰すしかないと……」

「炒り豆なのだ、美味しいのだ!」

「おいこら話を聞けや」

 

 

 フレンズ連中は自由気ままなのが玉に傷だなぁ!!

 こっちが話してるのにまったく聞きもせず、いつの間にやら移動していたアライさんに思わず苦言を溢す私。

 ……だったのだが、彼女に視線を向けたことで違和感に気付いた。

 いや、なんか炒り豆食べてるけどそれどっから持ってきた?

 

 

「?そこのおじさんに貰ったのだ。タダだったのだ!」

「タダより高いものはないって言葉を知らんのか!?ってかそれ絶対トラブルの前振り……何の光!?」

 

 

 炒り豆配ってるおじさんってなんだよ、と警戒心の欠片もないアライさんに憤る間もなく、唐突に光りだしたアライさんに思わず目を隠す私達。

 そうして暫し光から逃れるように顔を背けていた私達は、それが収まったのちに視界に飛び込んできた光景に思わず唖然とすることになったのでありました。

 

 

*1
TVアニメ『スペースコブラ』のオープニングテーマ「コブラ」の歌詞の一節から。某所だと『ヤツ……?』というコメントが飛び交うのがお約束

*2
ブルーアーカイブより、トリニティのティーパーティ所属のキャラクター、百合園セイアのこと。他の面々(ミカ・ナギサ)がキャラクターとして実装されている中、彼女だけ中々実装されないためにあれこれ言われていた過去がある。……ブルアカ四周年において同じような立場の調月(つかつき)リオ共々実装されたことで、その辺の事情にやきもきしていた先生達を成仏させた。でもNPC実装待機列はまだあるので結局呻く先生は残っているのであった()

*3
実装されたセイアについての感想。病弱キャラのはずがサポートじゃなくアタッカー、常に連れていたシマエナガが一匹じゃなく無数にいた、どころか弾切れを起こすとシマエナガがマガジンを補充してくれる……など、なんかやけにシマエナガが目立ってたり意外とアグレッシブフォックスなことに驚く先生達なのであった

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