なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「……いやー、いきなり来いとかなんとか言うから、一体何事かと思ってたけど……」
「……またややこしいことに巻き込まれてんのな、お前」
「はっはっはーっ!気にするなハセヲ君、これから君達も巻き込まれるんだよ!!」
「だよなぁ……」
はてさて、たまたま送られてきたメッセージにより、どうにか道連……もとい仲間を確保することに成功した私たち。
そんなわけで、君達に私たちの最新情報をお届けしよう!*1
「まずは一人目!ご存知キリトちゃん!」
「え、いきなりなんだよキーア。……え?今から挨拶?えーと……よろしくお願いします?」
「ちがーうっ!!君は今キリトちゃんなんだから、もっとこう……GGOみたいに!」*2
「それ、遠回しに俺のことバカにしてないか?……まぁええと、うん。よろしくお願いしますね、ドトウさん?」<キャピッ
「え、ええと……よ、よろしく、お願いしますですぅ」
一人目は皆がご存知キリトちゃん。
流石に戦闘状態、というわけでもないからか、彼女の今の格好は普通にGGOでの彼女……彼?と同じ姿。
しかしてその実態は、いざ戦闘となると
いやまぁ、実際にはこのゲームレベル制じゃないので、そんなチートパワーがあっても毎回楽勝とはいかないらしいんだけども。
特にイシュタルモードだと、防御力なんてあってないようなものだし。色んな意味で。
「次は私ね。私はアスナ、キリトちゃんのパートナーって感じかな。宜しくね?」
「ハイ、ヨロシクオネガイシマスデスゥ」
「……ねぇキーアちゃん、なんでこの子片言なの?」
「なんでだろうねぇ……」
次いで二人目、アスナさん。
増え続ける
……なにが意味不明なのか、って?どうにも同じ声の人のパワーを、わりと普通に使いこなしてるところ……かな(白目)。
特にFGOの頼光さんとは好相性なのか、時々お母さんと化す時があるし。
それから、妖怪に関して親和性が高かったりもするけど、それは
……そこまで行くと普通に【継ぎ接ぎ】なのかと思うんだけど、その辺りは微妙な感じ。どっちかというとロー君みたいな『同じ声のキャラクター』の寄せ集め、みたいな感じなのかもしれない。
なお、そのせいなのかこのアスナさん、戦闘時に
「……ん、ってことは次は俺か。俺はハセヲ。……まぁ、好きに呼んでくれ」
「死の恐怖、とは名乗らないの?」
「まぁ、この姿だしな。
「あー、白いしねぇ」
中身にそう違いはないんだがな、と溢すのが三人目であるハセヲ君。
その姿は
……要するにライダーで言うところの
まぁともかく、最強フォームの時点でわりと規格外な存在であるハセヲ君だが、この『tri-qualia』そのものが進化し続ける作品ということもあり、そこまで敵を圧倒できるというわけでもないのだとか。
……イシュタルモードのキリトちゃんと組むと、ひたすら彼が双銃をぶっぱして相手を拘束している間に、キリトちゃんが宝具準備を終えた後に相手を壊滅させる……という、わりと無法な連携を行ったりしているらしいが。
あと、対人戦においては空を飛び回るキリトちゃんに攻撃を当てられる唯一の手段……などと言われているため、基本的にこの二人が一緒に組むことはないとかなんとか。
まぁ、アスナさんも無茶苦茶やって叩き落とせたりするので、実際には『唯一』というのは過言らしいのだが。
とはいえ、基本的な遠距離攻撃用の武器が取り回しの良い弓か、はたまた狙撃しかできない長銃しかない『tri-qualia』において、彼の使う双銃がバランスブレイカー級の武装である、ということに違いはないだろう。他にもバランスブレイカーがいっぱいいるから許されてるだけで。
「次は私だな。私はアンチノミー!未来を救うためにやって来たヒーローだ!」
「ふぇっ!?ななな、変態ですぅ~!?」
「なにっ、変態!?どこだ!?」
「貴方ですぅ~!グラサンくらい外すべきですぅ~!変な名前のグラサンキャラとか、絶対に裏切るやつですぅ~!!」
「……否定できないなっ!」
「いや、そこは否定しときなよ」
で、四人目はアンチノミー……もとい、みんな大好きブルーノちゃん。
戦闘するのなら普段の姿よりこっちだろう、ということでアバターを組んだ彼は、『それも確かにブルーノの一側面だ』ということもあってか、私たち『逆憑依』勢の中では数少ない
今はこうしてアンチノミーの姿をしているが……採集クエストとかルートタウンで休んでいる時とかは、普通にブルーノちゃんの姿で過ごしていることが多いのだそうだ。
……なお、ネトゲに関係ない彼が何故此処にいるのかと言えば、キリトちゃんの友達なのでその付き合いで、ということになるのだとか。
で、彼の戦闘スタイルは『tri-qualia』でも珍しい『召喚師』系統の派生職・『決闘者』。
……名前からしてどういう戦い方をするのか丸わかりだが、その予想通りカードからモンスターを召喚して戦うタイプの職業である。
その中でも彼はバイク……もといDホイールに乗って戦う『Dホイーラー』であるため、本来ならば召喚者本人を狙われると痛い……という召喚師系職の弱点をカバーしており、中々の強さを誇っていると話題なのだとか。まぁ、単純に移動手段としても強いしね、バイク。
で、同じバイク乗りということもあってか、ハセヲ君ともわりと意気投合しているらしく、たまーにバイクコースで競いあう二人の姿が見られるとかなんとか。
……騎乗戦闘技能がないハセヲ君は戦闘では使わない(アンブッシュには使う)のに対し、彼は平気で轢きに掛かるという違いはあったりするが。
「あっはっはっ。変態とは酷い言われようッスねー」
「変態ですぅ~!!?」
「さっきよりも力強い変態宣言!?なんでッスか?!クモコさんなにもしてないッスよ!?」
「いやー、水着にジェットは変態扱いされても仕方ないというか……」
「そんな馬鹿なッス!?」
はてさて五人目。
これは以前にもこのゲームをやってる、と言っていたことがあったので予想が付いたかもしれないが……その内の一人、クモコさんである。
その時口にしたように、今の彼女は基本的に紺野木綿季……もといユウキちゃんの姿となっているのだが、その服装こそが
……ジェットで水着、という時点でわかるかもしれないが、要するに彼女の今の姿は『水着沖田さん』のそれと同じなのである。それも第三再臨の白いビキニにジェット付き、という意味不明な姿。
いやまぁ、見えないジェットが付いたままだと周囲が危ない、というこもあって見えるようにした、みたいな理由はあるのだが……どちらにせよ普通の場所で水着って時点でワンアウト、それにジェット付きでツーアウトである。ついでにそれがユウキちゃんって時点でスリーアウト、みたいな?主にそんな格好するタイプでもないだろう、的な意味で。
なお、彼女の姿がリアルのクモコさんと違うのは──彼女が【顕象】である、というところも大きいが、彼女自身がロー君やアスナさんみたいに『同じ声の集合体』としての面が大きいから、だと思われる。
「……あらあらまぁまぁ、とても愛らしい方ですのね?」
「おおっと止めるんだハクさん。別にこの場では
「む、そうか?……では普通に。我はハク、しがないプレイヤーの一人だ。宜しく頼むぞ」
「ボクはアグモンだぞー、宜しくなー」
「え、ええと、宜しくお願いしますですぅ~……」
で、最後になる六人目と七人目が、何故かコヤンスカヤの姿となっているハクさんと、その横で元気に手をあげているアグモン君の二人。
ハクさんの方はクモコさんと同じく、以前から『tri-qualia』で遊んでいることがある、と判明していた人物の一人で、かつ彼女と同じく【顕象】のプレイヤーの一人である。
そのせいということなのか、彼女もまたアバター生成時に割り込みが掛からない人物の一人、ということになるようだ。
……とはいえ、なんとなーく狐系のキャラメイクをしたくなる、という制限というか誘導?みたいなものがないこともないらしく、その結果として光の方のコヤンスカヤの姿を取ることになった、という話になるらしい。
闇じゃなくて光なのは、普段の彼女がどっちかと言えばパワータイプなので、普段とは違う戦い方がしたかったからだとかなんとか。
で、アグモン君の方は、前々から『tri-qualia』内で生活していたことからわかる通り、こっちの世界はまるで自分の庭の如く。
一度現実世界にやって来たことで究極体への進化も会得したようで、普通に戦力としては最上級の存在となっているらしい。……ガブモンとか出てきたら更なる躍進を見せそうで、今から戦々恐々としている私である。
……と、言うわけで。以上七名が、先ほどの連絡でこちらに合流したメンバーの全てである。
前回の乗車メンバーに当てはめるのなら、あと四人ほど足りていないが……これに関してはもう列車の発車前に集めるのは無理そうなので、他の乗客を巻き込むか、もしくは一人に複数の役割を当てはめる方向で進めるしかあるまい。
……それはそれとして、自分がメジロマックイーンであることを隠しながら過ごすドトウさんに、彼女がどういう結末を辿るのかちょっとばかり興味が湧き始めているところもなくもない、そんな私なのでありました。