なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「一番いいのは『プレゼントはわ・た・し♡』ってすることなんじゃないか?」
「おう、私が縦に裂かれるか・横に裂かれるか?……みたいな賭け事してんじゃないよ」
「裂かれるのは確定なのな……」
いや、大岡裁きでももうちょっと躊躇するわ。*1
いやまぁ、確かに私が二人とか三人とか、そんな感じで該当人数分に増えるのが、現状一番マシな解決法だという気はしないでもないけども。
……とまぁ、そんな感じで他の面々からの提案が幾つか飛んでくるのだが……そのほとんどが、今言ったような正直案とも言えないような極論ばかりであり、こんなん参考にはできへんよ……と頭を抱えるばかりの私である。
っていうかさ、なんかすっかり私が何股もして相手を泣かせているクズヤローって認識になってるんだけど、これっておかしくないかな?
「え、マジで言ってんのかよそれ……」
「ヤメロー!そんな目で私を見るんじゃねぇー!!私は攻略王*2でも屋根裏のゴミ*3でもねぇー!!!」
「うーん、欺瞞だなぁ」
せやから、私はまだ誰とも付き合ってない……って言ってるじゃないですか!
というか、そもそも粉かけてる*4つもりなんか一切ねーから!
……とあれこれ弁明してみるけれども、他の面々からの視線は変わらないどころか、ますます冷たくなるばかり。
なんでや!私は悪くねぇ!!悪いとすれば時代が悪いんや!!!
……とはいえ、こうして幾ら主張してみたところで、彼らが意見を翻す見込みもないわけで。渋々、意見を引っ込めて黙ることになる私なのであった。
くそぅ、今に見てろよ貴様ら……君らの他のヒロイン達が現れた暁には、躊躇いなく全員揶揄りきってやるからな……!
止めてって泣いても止めてやんないからな……っ!!
「止めろよ、いやマジで止めろよお前。……つーか、俺も別にアイツと付き合う云々の話じゃなく、単に貰ったから返すってだけの話だからな?」
「うるせー!!お前は一番アレなタイプの主人公だろうがよえーっ!フラグ立てれば誰とでもくっつくっていう、一番節操なしタイプのヤツー!!」
「てめっ、それは触っちゃいけないとこだろうが!?」
「……正直な話、私からすれば皆さん似たり寄ったりなんですがね」
「あー、それに関してはそうですね、としか返せないッスね……」
なお、そうやってあれこれ騒いでいたら、みんな五十歩百歩だとジェレミアさんに呆れられたのでした。
まぁうん、貴方ほどの人が言うんなら……そらそやなとしか言えんわ……。*5
まぁ私の話は一先ず脇に置いて。
ここにいるメンバーの中では一番健全かつ安心?な人物である、ジェレミアさんの話に移行するわけなのだけれど。
「……というかそもそもの話として、従者と主人って関係であれこれするの、わりとインモラルなのでは……?」
「なんというかこう……女性向け雑誌的な空気を感じないでもないな……」*6
「その台詞を現在女性である貴方が言ってること自体が、わりとバグなのではありませんかな?」
「それもそうだな……」
「おい?」
うーん、周囲に多数の異性の影が見えないという一点のみで彼を健全な方と称したものの、よくよく考えたらこの人もこの人でわりとアレなのでは?……と思ってしまった私たちである。
パッと見で当の主が
……実際に二人の関係を紐解くと、肉体年齢的に見ればわりと適性・実年齢で考えるとげふんげふん……みたいことになってしまうわけなのだが。*7
「老けてるように見えるけど、ジェレミアさんってまだ二十代だからねぇ」
「……えっ、マジで?!見えねぇ!?」
「あっはっはっ、もうすぐ三十路になろうかという年齢ですがね」
なお、ゆかりん(でっかいモード)の見た目年齢が二十代前半なのに対し、ジェレミアさんの原作での年齢は二十八~二十九。
そっちの見た目で考えるとわりと良い感じの状態になるので、仮に二人がデートでもするのなら、ゆかりんは変身した方が良い……ということになる。
……ジェレミアさんがまだ二十代である、ということにキリトちゃんが驚いていたが、実際二十代後半以降になると、人間の年齢を外見から判別するのが難しくなるような気がする私である。
いやマジで。まだ男だった時にバイトしてたとある古本屋とかでよくあったことだけど、買取のために免許証とか出して貰うと五十代くらいに見える人が二十代だったとか、反対に十代かなーなんて思ってたら三十路だったなんてこと、結構な頻度で発生してたし。*8
……話がずれたので元に戻して。
ともかく、単純に横に並べると違和感MAXになるのがゆかりん&ジェレミアさんなわけだが、それを越えても役職的にどうなん?……みたいな問題が出てくるわけで。
そも、ここにいるジェレミアさんは、一応ポジショニング的には
「……そもそもの話、紫様は私に懸想をしている、というわけではないのでは?」
「なんでそんな唐突にクソボケ発言したんです?」*10
「流石に俺も擁護できねぇ……」
「うん、右に同じ」
「あ、あれ?」
いやまぁ、気持ちはわかる。
ゆかりんの好みのタイプはロマンスグレーなおじ様だが、流石にジェレミアさんはそのレベルまで老けてないってことは。
……とはいえ、推しと好みが違う*11なんてことは幾らでも起きうることだし、そもそもあのレベルのモノを貰っといて本命じゃない、とか言い張るのは私が突っ込んでも許されるレベルなわけで。
……え?それを言うってことはお前もわかってるんだよな、だって?……ノーコメント。
「ともかく。受ける受けないは二の次で、とりあえずお返しだお返し!なにを返しましょうかジェレミアさん!」
「そ、そうですね!しっかり考えなければ!」
「諸々全部ぶん投げやがったぞこいつ……」
「まぁ、追い詰めすぎても仕方がない……ってやつだろ?実際、今回の集まりは『お返しをどうするのか?』ってところが焦点だから、単にもとの話に戻っただけだし」
そういうわけで、話を(無理矢理)戻して、みんなになにをお返ししようか?……と問い掛ける私と、それに乗ってくるジェレミアさんである。
……ハセヲ君がずっっとうだうだ言っているので、こうなったらこやつもリリィとくっ付ける方向で行動してやろうか、みたいな仄暗い決断が鎌首をもたげたが、今のところは内密に計画するだけに留める私であった。
……覚えとけよこの野郎……。