なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「さてさて、こうして見事筋肉痛*1から復活した私たちですが。……私たちがベッドに簀巻きになってる間に、トーナメントの方はは大分進んだみたいだねぇ」
「ええ、そうねぇ。流石に初戦の貴方達のところほど、白熱した試合はなかったみたいだけれども」
はてさて、健康診断から身体測定に、身体測定から(それ前提の)サバゲーへと変化した今回のイベントなわけなのですが。
サバゲーを利用した身体測定の方はわりと順調なようで、次々と住民達の身体データが出揃い始めているのが、こちらにも認識することができたのであった。
……どうやって確認したのかって?
そりゃもう、集まってるルビーちゃん達の前にある謎の機械の中から、じゃんじゃか出てくるみんなの記録が書かれたコピー紙を見て、集まった面々がてんやわんやしてるのを確認して……だね?
「ふぅむ、これを全て纏めるのは中々骨が折れる……ということだね?」
「ミスター・冥土帰し。私は統計学に一日の長がありますので、お任せて頂ければ」*2
「ああうん、これはナイチンゲール嬢。ではこれについてはお願いするんだね?」
「……ええと、では私はどうしましょうか?私はどちらかと言えば、実地専門の人間なのですけれど」
「あっ、それじゃあすみません、ミネさんは私のお手伝いをば~!単純に大量の用紙を纏める手が足りてません~!!」
「なるほど……では、私はルビーさんのお手伝いに当たる、ということで宜しいですね?」
「お願いしますぅ~!!」
「おおい、誰か肺活量と運動量のデータがどこにあるか知らないか?」
「ああ少し待て、秘孔屋。そのデータに関しては、今俺が纏めているところだ」
「む、ではそれが終わったら、こちらにデータを回して貰えるだろうか?」
「了解した。……代わりと言っちゃあなんだが、アンタにはこのデータの整理を頼む」
「これは……ああなるほど、わかった。これに関しては、こちらでしっかりと纏めておこう」
「
「あら間黒さん、そのデータなら、そっちの書類棚の上から二番目に入ってますよ」
「む、いつの間に……」
「さっきの間に片付けておきました。他のデータも同じように」
「手が速いな……ああ、それと済まないな。片付ける暇がなくて置きっぱなしにしてしまって」
「いえいえ、お気になさらず……」
ううむ、医者達の大集合というのは、かくも圧巻なものなのか。
……というか、しれっと私があったことのない一人・
確か彼女、東方キャラの中でも最年長に当たるんだっけ?*3……みたいなことを思い出しながら、一応挨拶しておく私である。
「ああ、貴方が例の噂の。紫から色々と話は聞かせて貰っているわ」
「……参考までに聞いておきたいんですけど、その噂とやらはどういう感じのモノなので……?」
「それは勿論、『キーアっていう破天荒な奴が居る』って感じの触れ込みで……」
「こらぁゆかりん!!私が会ったことない人に、そうやってあることないこと吹き込むのは止めろ、って何度も言ってるでしょうがー!!」
「あっはははは。……ごめーん!!許してーっ!!」
「
なお、その時またもやゆかりんが、八意さんに適当なことを吹き込んでいたことが明らかとなり、暫く彼女を追い回すこととなったが……まぁ、些細なことである。
だってほら、わりといつものことだからね!……まぁ、始めてこの一連の流れを見た新人達とかは、暫く宇宙猫みたいな顔を晒していたわけなのだけれど。
「はてさて、やって参りましたサバゲー大会病院の部・第二回戦!解説はこの私、無惨にもCグループ一回戦目で集中砲火を受けて吹っ飛ばされました榊遊矢と!」
「……はい、相変わらず濃ゆい挨拶ありがとうございます!今回はこの二人で解説を行って行きますので、皆さんお楽しみにー!」
「……また榊君とゴコちゃんが解説役してる……」
「また、というと二回目以上、ということですか?」
「あーうん、なんだかすっかりお馴染みになっちゃったというか……」
そんなわけで、サバゲー大会二回戦目の始まりである。
一回戦目を勝ち上がった組と、負け組とでさらにグループをわけ、それぞれ勝った方は勝ち抜け方式で、負けた方は負け抜け方式で互いの頂点を決める……という形式で勝負をすることになっているわけなのだが。
……どうにも解説の二人、一回戦目で早々に敗退してしまったらしい。
携帯端末からアクセスできるリーグ表では、それぞれが属していたグループが強豪に打ち破られた、ということが如実に示されていたのであった。
……まぁ、負け抜け側も試合がある以上、あの二人もずっと解説だけしてる、ってわけでもないみたいだが。
ともあれ、現在は二回戦目。
厳しい戦いを一回戦とはいえ勝ち抜けたチーム達は、既に歴戦の勇士とでも言うべき貫禄を備え始めている。
そんな一団に混じった私たちはというと、現状まだ出番ではないこともあって、ゆっくりと他の二回戦目を眺める余裕があったのだった。
「……ふぅむ、うちのマシュは絶好調のようだねぇ」
「ええとその、私の気のせいでしょうか?今あの人、おっきな城をぶん投げて相手の攻撃ごと押し潰したような……?」
「あっはっはっはっ。気にしないでアーミヤさん。あれ実際に出来ることだし、そもそも映像でしかないから。……まぁ今回、潰された時の感覚をほんのり再現するシステムが組まれてるらしいけど」
「あれを実際にできるんですか……」
「いやそれよりもだ、潰された時の感覚を再現するシステムってなんだよ!?それ普通に死なねぇか?!」
「ああいや、あくまでも架空の感覚ってだけでね?……単なるフレーバーだから単に苦しいだけだし、そもそも潰された時以外にも燃やされた時とかの熱さも再現するように変更されてるみたいだし」
「……それ、露骨に私をメタってません?」
暗に燃やすな、と言われてるような……と嫌そうな顔をするぬに苦笑を返す私である。
大丈夫大丈夫、同じ理屈でシャナも幾らか制限食らうことになるから。……え?彼女の場合は熱くない炎も使えるだろうって?はっはっはっ(目逸らし)
……このサバゲー大会、参加人数がとにかく多いこともあり、新技術の実地試験なども合わせて行ってるのだそうで。
最初に付けるようにと説明されたプロテクター、こちらに感覚再現システムが組み込まれており、これを通してゲーム内の感覚を一部フィードバックしているのだとか。
……近々PS5のコントローラーに温度調節機能が付くかも、って話だし、劇的な体験というのをどうにかして届けよう、という技術者達の頑張りにはまさに脱帽であるというか。
まぁそんなわけで、マシュの大技の一つ・キャメロット投げを無防備に受けた相手チーム達は、城の下敷きにされて
……時間にして、わずか数分の出来事である。
「……なんだかマシュさん、こちらの予想以上に張り切っていらっしゃいませんか……?」
「あーうん、多分私と同じチームになれなかったことが予想以上に響いてるというか……」
「それは……なんといいますか……」
「素直にガキ、って言ってもいいんですよユミ」
「わ、そそそその、そこまでは私は……」
「取り繕わなくていいわよ、多分向こうも自覚してるだろうから。……そもそも、もう一人似たようなのがいるわけだし」
「はい?似たようなの……?」
ルリアちゃんの言う通り、今回のマシュはいつもにも増して張り切っている様子である。
……恐らく、戦力比的な問題などから私とは別のチームにされたことに、なにやら思うことがある様子。
その結果、世にも恐ろしい殲滅モードマシュ、などというモノが生まれてしまったわけなのだが……その様子に困惑する雪泉さんに、ぬがとある方を親指で示して見せたのであった。
さて、そちらはマシュの居るグループとは、別のグループの二回戦目が行われていたわけなのだが……。
「……飼育箱に入れてあげる。ふふっ……もう逃げられませんよ。さぁ、哀れに逃げ惑いなさい。『
「ぎゃあああっ!?地面ごと砕かれたぁっ!?」*5
「ふふふ、哀れな虫さん達、悔しいですかぁ?悔しいですよねぇ?でも貴方達はここでおしまい。残念でした♪」
「きゃー!水着BBちゃんエッチぃー!」
「はぁ?……なな、どこ見てるんですか貴方達ぃっ!!」
「ありがとうございますっ!!」
「……なんですかあれ」
「水着BB版の宝具を使った結果、巨大BBちゃんになったので下腹部が強調された、みたいな?」
「で、それを指摘されたから照れ隠しにキョダイハリテ、ってわけね」
「いや、ポケモンの技みたいに言うなし」*6
そっちでは、ほぼマシュと同じ理由で張り切るBBちゃんの姿があったのであった。……うん、地獄絵図だな!主に私にとっての!!