なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
やだなーこわいなーとづまりすとこ。*1
……え?どこへ行こうと言うんだぁ、せんぱいぃ?ってされるフラグだって?*2……やだ!某やだ!死にとうない!!
「負けたくないでござる!!!絶対に負けたくないでござる!!!」*3
「やる気がある、って風に見ればいいのか……」
「情けねぇ、って言えばいいのか……」
「燃やせばいいんじゃない?」
「なんでぬまで私に厳しいのさ!?」
はてさて、張り切る後輩二人に、思わずブルッちまった私である。……いやだって、あれは誰でも恐怖するでしょ……以蔵さんじゃなくても怖がるわあんなん。*4
いやまぁ、あくまでも気迫が凄いだけであって、幾らでも裏を掻く手段はあるってのはわかるんだけどもさ?
「それをしたあとのこととかを思うと……ね?」
「ええと……どうなるんですか?」
「それを理由に
「ええ……」
「なんなら、そういう戦法の穴がある、ってことを端から理解してて、そこを突こうとした結果『予想通りでしたね♡せ・ん・ぱ・い?』される可能性もある」
「ええ…………?」
なにが問題って、BBちゃんが相手なのがねぇ……。
私の利点というのは、そもそもがオリジナルキャラなので、
……BBちゃんの場合、その『なにをしてくるのか』って部分を見たことがあるせいで、ある程度こっちの動きを予想できてしまうんだよねー。
で、マシュの方もその辺りの情報を知ってることを『ずるいずるい』ってごねた結果、BBちゃんから教わってる可能性があるわけで。
そうなるとまぁ、向こうも大人げなく罠とか仕掛けてくる可能性が大なのである。
いやね?これが本気の戦闘だってんなら、こっちももっと大掛かりなことして回避ー、とかもできるんだけども。
「いやぁ、所詮はサバゲーだからね、これ。あんまり無茶苦茶はできないというか……」
「ふーん。因みに、なんでもありだったらどうするつもりだったわけ?」
「霧に変化して
「いや思ったより卑怯臭いわねアンタ!?」
なお、なんでもありルールなら虚無の霧になって相手の攻撃無効&ダメージ条件をすり抜ける極小ダメージ×無限、の組み合わせで殴るのが一番速い……と述べたところ、ぬからは思いっきりドン引かれることとなったのでしたとさ。
いやまぁ、元々私ってば魔王なんで、やり方が卑怯臭いのは仕方ないというか?
はてさて、二回戦組達の対戦も順調に進んでいるわけなんだけれども……。
「砲門、構え!───そこっ!!」
「くっ!?中々やるっ!」
「大艦巨砲主義、というのも中々楽しいものですね!」
「あー、赤城。ほどほどにな?私も前線に突っ込むつもりなんだから、フレンドリーファイアはなるべく避けるように……ダメだな、吹っ飛ばすのに夢中すぎて聞いてやしない」
「えいどーん!そーれどーん!!ふふふふ、ふふふふふふふっ!!」
「……なんじゃあれ」
「赤城さんってのは、元々正規空母ってやつなんだろ?んで、そもそも空母になったのが条約だかなんだかのせいで……なんかこう、一度戦艦として振る舞って見たかったとかなんとか」*6
「ええー……?」
その一部ダイジェストをお送りすると。
第三試合であるシャナのところと赤城さんのところの対戦は、なんと赤城さんの方の勝利で幕を閉じたのであった。
これは、赤城さんが幻の存在・戦艦赤城として覚醒?してしまったがゆえに生じた珍事であり、シャナに取ってはまさに寝耳に水と言った感じの話なのであった。
なにせ、シャナ側は最終火力が高過ぎるために手加減してる状態なのに、相手側は想定戦力不明(そもそも戦艦赤城が実在しない)なために最大火力で動けた、という明らかなハンデ戦だったのだから。
……いや、健康診断の延長線上なのに、
「……いいんじゃないか?新しいことができるようになる、ってこと自体は喜ばしいことだと思うが」
「そうですねぇ。このサバゲー、本人に全く素養のないモノは弾かれるようになってますからねぇ。それでいて赤城さんはあの火力を出せたのですから、彼女の発展プランの一つとして大変参考になるデータだったと言いますか……」
「……つまり、総合的に言うとだね?『土壇場で未知の力に目覚める』というのは、その人のデータを集める上では寧ろ喜ばしいハプニング、という認識だということだね?」
「ええー…………」
とまぁ、こんな感じにシャナを消沈させるような反応が帰ってきたのだとか。
……まぁでも、医者達の言うことにも一理ある、というのは確かである。
そもそもこの健康診断、身体測定の意味合いも大いに含まれているモノだというのは、何度か先述している通り。
そこを見るに、こうして新しい能力が目覚める・ないし新しいことができるようになるというのは、それすなわち他の人間にも同じようなことが起こる可能性を感じさせるものである、ということでもある。
つまり、端的に言ってしまうと。
シャナ側も例えば銃から炎弾が撃てるようになる、みたいな発展性が秘められている可能性がある、ということでもあるのだ。
「……そうなの?」
「いやまぁ、実際に銃の扱いが上手くなる可能性があるかはわからんよ?シャナの場合は特にレベル5──そのキャラそのものに近付いた存在だから、他の拡張性があるかはわからんし。とはいえ、もし仮に今ある技能以外のなにかが目覚める芽があるっていうなら──それらを調べ尽くすのは、医者としては当然のことってことになるというか」
「ふむ……」
私たち『逆憑依』というものは、まだまだその全容が判明しきっていない未知の存在である。
ゆえに、それが見せる新たな可能性というのは、その全容を解き明かすための鍵となりうるモノでもある。
だからこそ、医者達は新たな能力の発現に歓迎的だし、もっとみんなに発生して欲しいとさえ思っている。
そしてあわよくば、そこから『逆憑依』の秘密にたどり着き、この現象と付き合うための最良のあり方を探ろうとしているわけで……。
まぁともかく、普段と違うことができること・およびそれが再現可能なモノであるというのであれば、それは確認すべき出来事であるというのは確かな話。
ゆえにこのサバゲーが終わったあと、赤城さんが缶詰になるのは確定的、ということになるのであった。
「性質的に【継ぎ接ぎ】じゃないのか、の確認もいるしね。……んでもし、原理的には【継ぎ接ぎ】とは別、とでもなれば──」
「そこからさらに研究入院、ってこと?……ああうん、さっきはちょっと苛立ってたけど……今はなんだか可哀想、って気持ちが強くなってきたかも」
「そこはまぁ、医療の発展に犠牲は付き物、ってことで……」
「そこに関しては否を唱えたいんですけど……」
複雑そうな表情をしているアーミヤさんに苦笑しつつ、シャナには手を振る私であった。
はてさて、フィールド一帯を爆破炎上させたド派手な第三戦に比べ、見た目としてはいささか地味だったのが第六戦である。
「おいこらー!!NARUTOの忍ってこういうやつじゃな……ぎゃーっ!!?」*7
「またステルスキルかっ!?っていうかどんだけだよ!?ハサンでも攻撃行動に移ると気配遮断切れるんだぞ!?」
「そりゃまぁ、気配遮断しているわけではないからの」
「?!どこから……ぎゃあっ!?」
「ううむ、半ば反則スレスレのような気もするが……まぁ、小さくなってはいけないとは言われておらぬし、多分大丈夫であろう」
はてさて、注目なのはナルト君がいる方のチーム。
こちらはナルト君を筆頭に、うちの居候組が何人か混じったチームだったのだが……火力としてはナルト君が一番であるため、相手チームは彼の警戒ばかりをしていたのである。
まぁ、他のメンバーは子供がほとんどだったからね。だがしかし……。
「──ん、有り難うねお絹。たぬきのビワも、猫のびわもお疲れ様」
「よしよしなん。みんなとっても頑張ったん」
「……」<ヒラヒラニャーユルサレヨ……
「なんつーか……どいつもこいつもやべーってばよ……」
忘れてはいけないのは、その子供とやらは殆どが元
さっきの場合は、イッスン君にかようちゃんのところの蚕・お絹ちゃんが幻惑効果の鱗粉を付与。
さらに、その幻惑効果を
結果として、姿の見えないアサシンが次々と対戦相手を戦闘不能にしていく、という端からみるとホラー映画みたいなことになっていたのであった。
これには
なおイッスン君だが、実は気配遮断スキル自体は持ってるのだとか。
……ただ、一般的なそれとは違い、彼の場合は『姿の見えないほどの小ささが、結果として気配遮断スキルとして扱われている』らしく、世にも珍しい
それってズルじゃん!……という対戦相手の悲鳴が聞こえて来そうだが、その代わりイッスン君単体だと火力が全然ないので……。
え?今回は他のメンバーのおかげで火力が上がってる?そもそも欠点があるなら、それを埋めるように動くのは当然の行為なので仕方ないね!
……まぁ、そんな感じで。
この試合では、ナルト君の活躍はほとんどなく、他のメンバー達の活躍で華麗に静かに勝利を納めて見せたのでしたとさ。
「キーアさん、私たちもそろそろ……」
「む、もうそんな時間か。待っててーすぐ行くー」
はてさて、そうして他のチームの活躍を見ているうちに、第二回戦最終試合である私たちの出番も近付いて来たようで。
こちらを呼びに来たルリアちゃんに返事をしつつ、手早く荷物を片付けて会場を後にする私なのであった。