なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「さて、まぁなんとなく事件の大枠はわかったけど。……それで?どうせ他にもなにかあるんでしょ、この分だと」
「……あ、ああ。そうだったそうだった。この子は寧ろ素直な方だから、今回の一件の中では比較的楽な話に分類されるんだったっけ」
「一瞬で不穏な空気を再展開するの止めない???」
この子は素直って、それってつまり
いやまぁ、ハロウィンだって言ってるのに当事者たるエリちゃんの姿が見えなかったり、そもそも件のハロウィンゲージが全てなりきり郷ちゃんの構成に使われたのなら問題なんて残ってなくない?
……みたいな話になりそうだったりと、よくよく考えれば不穏な空気はそこらに転がってたわけだけども。
それでもほら、たまには私の方にトラブルが転がってこずに終わる日があっても……無理?お前はトラブルに遭遇する運命の元に生まれた存在?──うん、知ってた(全てを諦めた表情)
「せ、せんぱいのお顔がアルカイック・スマイル一色に……!?」*1
「慈悲の表情、って言うとそうでもないのに、アルカイック・スマイルって形で横文字にすると、途端に不穏な空気を感じてしまうのはなんでなのかしらね?『アルカイック』って響きが悪いのかしら」
「言ってる場合ですか八雲さん!?このままだとせんぱいがあまねく衆生を救う救世主に!?……あれ?それはそれで良いのでは?せんぱいが世界を導くのならそれがベストなのでは?」
「おっと、戻ってきなさいマシュちゃん。信仰の自由*2は誰しにも認められた権利の一つよ?」
「ぶへっ!?……よ、容赦ないですね八雲さん……」
……なんだこの展開?
ちょっとこの世の儚さに想いを馳せていたら、唐突にマシュがたんこぶ作ってたんだが?
高級食材量産体制かな?私としてはRPGよりストーリーだった時の空気感の方が好きだけど。
まぁあの世界観のまんま話を広げるのは中々難しいだろうなー、とも思うわけなんだけどね?……いやなんの話だ?*3
ふぅ、どうやら大乱闘にチョコボ頭の彼が参戦したことを皮切りに、別たれた二つの企業が再び手を取り合ったことを祝う電波がどっかから紛れ込んだ、ということになるらしい。*4
まさかCMで堂々とビッグブリッヂ流すとは思ってなかったからね、仕方ないね。
……え?ビッグブリッヂなのはゾンビとかキングギドラとか隕石とかと戦うやつで、あっちで流れてるのは『バトル2』っていう別の曲?
いや、似てないあの二つ?流れる場面も近いというか一種の切り替えみたいなものだし。*5
──などという与太話はここまでにしておいて、いい加減軌道修正。話を戻して、ハロウィンの話題である。
聞けば、どうにもこの『なりきり郷』ちゃん以外にも、トラブルの種が蒔かれている様子。
……真面目に考察するなら、今この場にいないエリちゃん絡みのなにか、ってことになりそうなんだけど……。
「そうでもあるし、そうでないとも言えるわね」
「サム8語録かなにか?……え、違う?トラブルの種って部分と解決役として走り回ってる部分を
唐突に心眼が足りん(要約)とか言い出したゆかりんに困惑する私だが、どうやらそれはこちらの勘違いだった様子。
……というか、エリちゃん実働部隊側に回ってたのか。確かに意外とスペック高いもんなぁ、彼女。
「ええ。
「待った。ちょっと待った。さらっと言うの止めよう本当に」
どちらとも言える、ってそういう意味かい!!
……つまり、どうやらハロウィンエリザシリーズ全集合、ということになるらしい。
それ精神的なところはどうなってるの?……って感じなのだが、どうやら本人に聞いたところによれば、一時的に自我が広がっているとのこと。
集合無意識ならぬ集合エリ識、という感じだろうか?……言っててなにそれって感じだが、とはいえなんとなくでも納得するにはそう呼び表すしかないので仕方ない。
ともかく、付随して現れたエリザシリーズは敵ではなく、こちらの味方とのこと。
……さっきも言ったように、意外と戦力としては頼れる部類であるエリちゃん達を戦力として運用する必要がある今回のトラブルの種……というのが今から恐怖でしかないのだが、はたしてこのまま聞いていいものか?
「まぁ、だからといって聞かないわけにもいかないんだけど。……今回のトラブルの内、一番大きいのは一体なに?」
「実は、
「流石にそれは呑み込めないかなぁ!?」
思わず「なんでかなァ!?」的な顔*6になってしまった私だが、それも仕方のないこと。
なんか今、迂闊に聞こえてきちゃいけない類いの名前が飛び出して来た気がするなぁ!?
……え?気のせいじゃない?確かに『ハロウィンORT』がなりきり郷内に出現してる?*7
「……聞かなかったことにして寝てもいい?」
「ダメですせんぱい!!例えハロウィン関連の話だとしても、相手はORTです!!放置は確実に良くないことになります!!」
流石にちょっとそれは……。
思わず「キーアさんちょっと横になりますね」と宣いそうになる衝撃。
あれかな?もしかしてこういうことがあったりしたのかな???
──みたいな感じのことがさ!
よもやよもや、恐らく『逆憑依』関連だから、本物ほどの危険性はないだろうけども……。
それでも、FGOの主人公達が血反吐を吐きながら、様々なモノを犠牲にしたり力を借りたりしながら、ギリギリにギリギリを重ねどうにか打ち破った怪物。
蜘蛛とも呼ばれるその存在の降臨に、思わず私は天を仰ぎながら大きくため息を吐く羽目になったのだった。
……うん、これあれだな?
下手にトラロックを概念的に参考にしたせいでというべきか、第二部七章の要素が今回のハロウィンに【継ぎ接ぎ】されたとか、そんなあれだな?
と半ば確信しながら、キリアとか『星女神』様とか手伝ってくれるかなぁ?……と、取らぬ狸の皮算用を始めた(要するに現実逃避)私である。
いやホント、ビーストよりやべーもん唐突にぶち込むの止めない……?