なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「まぁとりあえず、イデオンを沈黙させられたんだから万事オッケーってことで!」
「ふむ、そうなると結局君がこれを動かす、ということでいいのかな?」
「……あー、うん。逃げた相手がなにかを仕掛けてる可能性もあるし、私がやるしかないかなー」
はてさて、無事にイデオン撃破!……と、無邪気に喜べるような話ではないのも確かな話。
色々と謎の残る結果であり、そのままこのイデオンを対オルトに持ち出すのは宜しくないような気がする。
……主に誰かに操られていたことがある、という属性が付いてしまっているせいで。
そもそも、イデオンの機体というのは厳密には
見た目上そんな要素を感じさせないだけで、方向性としてはピラミッドや古いお城なんかが変形合体しているようなもの。
……方向性的にはFGOのテノチとかが近い、とでも言うべきか。
「遺跡という神の座す場所をそのままその五体とすることにより、神の力を振るうに足る神体とした……ということか」
「神のために作られたものなのだから、そのまま神の体として使うのになんの支障もない……ってやつだね」
まぁ、最近はその論法を逆手に取って『今の時代に残されている遺跡は実はロボットなんだよ』(超要約)とかする作品も増えてしまったわけだが。
……ともかく、本来遺跡というものは単一・もしくは一つの神話体型に対して捧げられしもの。
故にその区分から外れたものには使用する許可も降りなければ、使用するために必要なエネルギーも賄えないはずなのである。
無論、相手が【星の欠片】ならば『万物に必ず含まれている』という性質の
「さっきの奴が
「具体的には?」
「イデにしか使えないはずのイデオンを他所の存在が動かした、ってことになってそういう逸話補正が付く。……もっと分かりやすくいうと、オルトに制御を奪われる可能性大」
「うわぁ」
オルトの本体は後ろの円盤、というのはFGOを最新章までやってる人ならご存じかと思うが、マテリアルによればもしかしたらそれすら擬態で
それを前提に先ほどの状況をもう一度確認すると、イデオンはなにやら炎型の存在に操られていた、ということになる。
……うん、イデオンをオルトの器として利用できそうな気がしてこないだろうか?
この話の一番の問題は、仮にこれが成立しうる話であるのならば
……さっきイデオンの機体は遺跡である、と説明した時にピラミッドや古いお城を例えに出したのを覚えているだろうか?
そして、FGOにおけるハロウィン、その象徴となっているとある物体。
……そう、ハロウィンのオルトにとって『チェイテピラミッド姫路城』は神体となりうる可能性があるのだ。
そしてその論法が通じるのなら、同じ遺跡であるイデオンもまた器として最適ということになり、そこに先ほど『炎型の存在に操られていた』という事実がぴったり重なり……。
「最悪の場合オルト・イデオン降臨のお知らせ……ということですか」
「なんだいその悪魔合体!?」
「なーにが質悪いって、これが成立するならまず間違いなくこの星は滅ぶってところだよ……」
「次から次へと衝撃的な事実を列挙するのはやめたまえ!?」
あっはっはっ、もう笑うしかねー(白目)
……順を追って話そう。
まず、単純にオルト(原作)とイデオン(原作)が戦う場合。
これは恐らく、イデオン側の圧勝である。
そもそもの話、オルトが脅威であるのはその登場作品が原則人の物語であること、および星を破壊する火力と言うものを気軽に用意なんてできない、というところにある。
逆を言えば、それらから外れた作品においてはオルトという存在の脅威度は格段に減ってしまうのだ。
原作者が冗談めかして言ったウルトラマンや、シュウさんみたいな異様な火力を持っている類いのロボット系、それから人間ながら単一で星を破壊する火力を持っているドラゴンボールのような超人達。
これらは、恐らくオルトを前にしても対抗できる・もしくは打倒できるとおぼしき存在達である。
無論、彼らも無傷で突破できるかと言われれば微妙なところがあるだろう。
純粋火力以外での打破が難しい、という辺りドラゴンボール系列は単なる気功波で消し飛ばそうとするのならともかく、迂闊に『破壊』だとか『元気玉』だとかを使うと面倒なことになりかねない。
完全に消滅させられればいいだろうが、原作のセルみたいに下手に細胞一つでも残ってしまうとそこから復活、とかしてきかねないだけの恐ろしさがオルトにはある。
その上で、例えば『破壊』を学習してしまったら軽率に『破壊』をけしかけてくるようになるかもしれないし、『元気玉』の理論を自身の浸食固有結界に応用し、周囲の存在から
また、ロボット達も発生させる事象が純粋物理ならともかく、『アカシックレコードから存在を消し去る』*3という特殊も特殊な技を使って倒し損ねた、なんてされたらもはや目も当てられない。
無論、その辺りの技ならば本来倒し損ねることなんてありえないのだが……相手はとにかく生き汚いオルト。
そもそも細胞一つあればそのうち再生する、と明言されている以上その根絶は文字通り黒光りするGレベルのものだと思っておいた方がいいだろう。*4
……そういう意味で、ドラゴンボール勢が微妙にノイズになるわけだが。
火力は申し分ないのに、舐めプして逃したりしそうな感じが一定以上拭えないというか。
あとはまぁ、気で防御できればいいが、近付いた際の結晶化を防げないとそのまま吸収されそうというか。
……死後の世界が明確に存在するので、そこを認識されるとドラゴンボールによる蘇生すら悪手になりそうで怖いというか。
ともかく、他所の作品からしてみれば絶対的な存在ではないかもしれないが、対処をミスればそのまま終わりかねないという意味では決して舐めて掛かってはいけないというのがオルト、ということになるだろう。
で、そこから話を戻して……そういう意味合いにおいて、イデオンがオルトに負ける可能性はほぼない、と言ってもいいだろう。
まず、火力に関しては問題がない、どころかオーバーキルですらある。
文字通り
また、細胞一つ残らず消滅……というのも、銀河ごとぐちゃぐちゃにしかねないイデオンガンがある時点で問題なし。
……というか、英霊達をエネルギーとして活用できていなかったあたり、イデに関しても恐らくオルトが利用することはできないだろう。
吸収はできるかもしれないが、そもそも無限力なので幾ら吸われたところで問題はない。
唯一、イデ側が舐めプをし始めたら問題となるかもしれないが……基本的にイデは滅ぼすと決めた相手に容赦は一切しない。
なので、オルト相手に舐めプをする可能性はゼロ、ゆえにオルトに勝ち目は万に一つもない……となる。
原作同士ならそれで話は終わるのだが、ここにいるのは複製品。
そうなると、幾つか問題が出てきてしまう。
一つは、先ほども話したそれぞれに付与された属性について。
原作から遥かに弱体化している彼らは、原作ほど圧倒的な存在ではない。
ゆえに、本来確実に負けるはずのオルト側に勝ち目があるどころか、この場においては寧ろ特攻まで貰っているレベルで有利に近いのである。
二つ目は、仮にその相性通りに勝負が決まった場合。
オルトはその対応力が特に厄介な存在だとされているが、もし仮にオルトがイデオンを自身の体として運用した場合、なにが起きるだろうか?
答えは簡単、その器に刻まれし因果を読み取り、無限力の扱いに触れる……である。
「!?」
「あくまで可能性の話だけどね。……でももし仮に無限力の概念を学んで、それを実現できるようになったら……」
「おぞましいどころの話じゃないんだが?!」
まぁ、これに関してはイデオンを十全に扱えるようになる、みたいな意味合いでしかないのでそこまで問題ではない。
概念がわかったところで、オルトが無限力になるわけでもないしね。
問題はそのあと、
「オルトがハロウィンしてるのは、強い目的意識によって行動を左右される性質があるからこそ。もし仮に、そんな存在がイデなんて極論の極致に触れたらどうなるか──火を見るより明らか、ってやつじゃない?」
「……オルトがイデになる、と?」
「オルト・イデでもイデ・オルトでもいいけど……悪魔合体以外の何者でもないよね」
主にアポカリュプシス一直線、という意味で。
……そういうわけで、仮に今のイデオンを運用するのなら、オルトに絶対触れられない位置に下がる必要性がある、という話になるのでした。
必然、私の立ち位置も大分後方になる、と。
「……ん?もしかして私たちが前に出る必要性があると……?」
「そういうことだね!一応マシュも前に出て貰う予定ではあるけど!」
「こんなところで総力戦再びしなくてもいいんじゃないかなぁ!?」
予言の四つが戦うのだ、と考えていたライネスの悲鳴が響いたが、多分問題ないと思います(適当)