なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「大変だー!!ぬきたしがアニメ化だ!!」*1
「大変よー!!霊夢と魔理沙がクワガタとカブトムシに!!」*2
「大変です!SEEDの映画があれがこれでこうなって大ヒット御礼です!」*3
「ええい、令和ちゃんは今年も絶好調だな!!?」
ツッコミどころが多過ぎて辛いんだが!!?
そんなわけで、朝っぱらからみんなに叩き起こされた私です。なんだこの状況(白目)
「いやー、まさかあれがアニメ化するとは……ウルジャンで連載始めた時も正気を疑いましたが、あれが許されるなら対魔忍アニメ化も夢じゃないですね!」
「健全な対魔忍、とかやってる時点で無理じゃないかな?」
おめでたいまにん、じゃないんだよ(真顔)。*4
……ってわけで、話し相手一番手はBBちゃん。タイトルが二ヶ所ほど白塗りになってるキービジュアルはどうなん?
って気がしないでもないけど、そもそも僧侶枠だの異種族レビュアーズだのアニメ化した今の業界にタブーとかはもうないのかも知れない、と達観する私である。
まぁ、元エロゲーながら世界規模の売上を誇るまでになったFGOみたいな例もあるわけだし、夢を見る分には好きにしたらいいってことなのかもしれない。
どうでもいいけどうちは多分小次郎貰います()
「いやほんとに、なに考えてるのかしらね向こうの責任者。一応前例がないわけでもない、って辺りまるっきり想像できないものではなかったみたいだけど……」
「その前例ってポプテピの二人でしょ?流石に霊夢と魔理沙だと方向性違わない?」
二番手はゆかりん、内容は唐突に発表された模型、クワガタとカブトムシの霊夢&魔理沙仕様について。
……話を聞いて手元のスマホでポチポチ検索したところ、確かに二人をイメージした甲虫達が表示され、思わず宇宙猫になった次第である。
なんだこりゃ、昆虫化異変かなにか?
「そのせいで他のキャラも昆虫にしてみよう、なんて奇特な集団が動き始めてるわ、これからの【継ぎ接ぎ】関連の原因になるかもしれないし注視しておかないと……!」
「なに?ゆっくり昆虫解説でもすんの?」
やる夫とやらない夫でも巻き込むの?……それはまた違う人の動画だって?*5
まぁともかく、異変って言っておけば大抵のトラブルは許容されるのが幻想郷、ひいては東方projectである。
そこ出身のゆかりんとしては、こういう話には食い付かざるを得ないんだろうなぁ、と思いつつ「スキマのせいでゆかりんが昆虫化するとなんか酷いことになりそう」とは口に出さない私であった。
「公開からはや数日……商品展開を見越してかある程度情報が公式から公開されていますが、概ね見に行った方々の評判は良いもののようですね」
「特にシンとデスティニーのファンが浄化された、みたいな話を聞くね。なんか実態のある分身?みたいな、お前どこのGガンダムだよ……みたいなことしたって噂で聞いたけど」
最後は劇場版『ガンダムSEED』の話を持ってきたマシュである。
私達は年齢的に全く世代じゃない(デスティニーが二千四年らしいので、その頃私達は幼稚園とか小学校とかその辺り)けど、ファン達の嬉しそうな悲鳴がSNSとかで拡散されているのは見えた。
……噂話に聞いただけでも、当時のSEEDは悲喜交々だったらしいので、こうして良い感想が飛び交っていること自体は喜ばしいことだと思う。
思うのだけれど……。
「その結果、シュウさんが荒ぶり出したのはどういうことなので?」
「ええとですね……今回の新機体?の武装の一つが『ディスラプター』という名前らしく……」
「ああ……ブラックホールディスラプター……」*6
何故か、SEEDとは全く関係ないはずのシュウさんが精力的に活動し始めたのはこれ如何に。
……説明を聞いたらなんとなく理由はわかったけど、彼が張り合いたくなるような武装があの世界で飛び出した、ってことも大概あれなような気がしてくる私である。
「あ、それはそれとしてサムライレムナントコラボは好評だったみたいですよ、せんぱい」
「正雪さんにヤバい設定付与されてて草」
いや草じゃないけど。
……正雪さんは召喚される度平らかな世を目指すらしいけど、そこに座の記録が影響しない──静謐ちゃんみたいにどこかで答えを得てもそれはその個体だけのもの、ってなるのが痛ましさと恐ろしさを両立するのはっきり言って地獄では?*7
いやまぁ、森宗意軒が外道だった、である意味済む話ではあるのだが。……あとは正雪さんがあまりに純粋なのもよろしくない、みたいな?
ともあれ、朝っぱらから色んな話題を振られて起こされた私だが、実のところ渡りに船だったり。
「と、言いますと?」
「ちょっと出る用事があるというか。最近自力で起きるのが辛いから起こして貰えたのは結構ありがたかったりするんだよね」
「最近って……そもそもせんぱい、基本的に自分で起きれるような人じゃないじゃないですかぁ」
「おっと、そこに触れるのはご法度だぞ☆」
はっはっはっ。朝が苦手なのは昔からってのは間違いないね!
……ともかく、用事があっても早々に起きれないタイプの人なので、こうして起こしに来てくれるのはありがたい。
ゆえに手短にありがとうを言って、出かける準備を始めようとしたのだけれど……。
「出かけるとは言いますが、一体どちらに?」
「んー?ちょっとデートにねー」
「なるほどデートに……デート???」
出かける目的を話したところ、周囲が固まることになったのであった。
……あれ?また私なにかやっちゃいましたか?(笑)
「もしかして俺達殺そうとしてたりする?」
「あははは、そんなことはとてもとても」
「嘘つけ!」
はてさて、「どういうことなんですかせんぱい!?」とすがり付いてくるマシュやBBちゃんをヒラリと躱しつつ、やって来たのはデート……もとい、かなり久々の男子会……男子会?であった。
え、なんで疑問系なのかって?出先でかつ『tri-qualia』内で集合してるからですねぇ……。
「見た目が男子なのハセヲしかおらんからのぅ」
「他は中身はどうあれ、全員女の子だねぇ」
「最早女子会って言った方がいいのかもしれませんね」
「いやそもそもなんでここ集合なんだよ……普通に現実で現地集合でよかったじゃねぇか……」
「そりゃ勿論、新年明けてすぐだからそんな暇がない人も多いからだよ?特に
「そういやコイツら別組織所属だった……!」
ゲーム内の喫茶店に集合した私達。
そこに揃った面々は、ハセヲ君以外みんな女の子の姿であった。
……なんでかと言うと、私とミラちゃん・キリトちゃんは純粋に姿が女性であるから。
そしてそれ以外の二人──夏油君と五条さんの二人は、『tri-qualia』内でのアバターが以前と同じたきなと千束のままだから、というところが大きい。
本来『tri-qualia』内では『逆憑依』そのものの姿になるのが普通なのだが、この二人のアバターはその辺りの誓約を突破している。
さらに、相も変わらずこれを誰が贈ってきたのかわからないこともあり、アバターを破棄するにも破棄できない理由があるからそのまま使っている……みたいな感じの話になるのだった。
まぁ、その結果として絵面が原作ゲームみたく女子を侍らしている()ハセヲ君、みたいなことになっているのだが。
「くっ……なんでこういう時に限ってブルーノのやつは来ねぇんだよ……」
「そりゃまぁ、アイツはアカウント持ってないからなぁ……」
「作れよ!なんで作らないんだよアイツ!!」
「多分アンチノミーの方に姿が固定されるからじゃない?」
「……マジかよ……」
周囲からの冷ややかな視線に辟易し、ここにいない人物──ブルーノちゃんに愚痴を投げ付けるハセヲ君だが、それに関しては
および、『逆憑依』の性質的にブルーノちゃんが『tri-qualia』内にログインした場合、その姿がアンチノミーのそれで固定される可能性が高いことを伝えれば、諦めたように椅子に座り直したのだった。
まぁうん、ハセヲ君も大概だがアンチノミーも大概目立つ見た目だからね、やりたくないって気持ちはわからんでもない。
「……いややっぱダメだ!俺がこうして目立つんならアイツも目立て!!それが対等な友達付き合いってやつだろ!?」
「おっと誤魔化されなかったか。んじゃまぁもう一つ理由を付け加えよう」
「ああ?!」
「VRゴーグルとブルーノちゃんの相性がとても
「…………」
ただ、それでもやっぱり現状に文句があることは変わらない……とばかりに声を上げたハセヲ君。
仕方ないので最後の手段……もとい、ブルーノちゃんがなんで頑なに『tri-qualia』をやりたがらないのか、という真なる答えを述べたところ、今度こそハセヲ君は神妙な顔で椅子で大人しくなったのであった。
……最悪現実でもアンチノミーモード固定になるかも、となればVRゴーグル被りたがらないのも納得である。