なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~   作:アークフィア

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みんなに素敵だね、を植え付けるし……

「そう、解決の策っていうのはスケートのことだったんだよ!!」<バーン

Σ(;´oAo)「いきなりなにを言ってるんだし!?」

 

 

 私が見出だした解決策、それはモブ少女達にスケートをさせること!

 ……もとい、現在のルドルフ達の関係性を利用することであった。

 

 

「そりゃまた、どういうことだ?」

「まず初めに、モブ少女達には特徴らしき特徴ががないって言ったと思うんだけど、それは正確には間違いだったんだ」

「間違い?」

「そう。……ただまぁ、単純に間違いと言っていいのかというと、微妙に悩むところもあるんだけど」

「はぁ?」

 

 

 彼女達は無垢な力の結晶として排出されたと私は述べたが、しかしてその事実そのものは間違いではない。

 言い換えるなら、()()()()()()()()というのが正解になるんじゃないだろうか?

 

 

「見落とし、っていうと……」

「出来上がったモノが例えどんなものであれ、それが()()()()()()()()()っていうのは消えないものでしょ?というか寧ろ、製造元不明のモノの方が色々と危ないから避けられるというか……」

「製造元って……あっ」

「そ。()()()()()()()っていう事実……属性(とくちょう)は消えないってわけ」

 

 

 そう、誰が彼女たちを作り上げたのか、という属性は消えないのである。

 とはいえ、あくまでも『製造元:ビワ(Made in Bigbiwa)』って感じにラベルがくっついてるだけで、それ以上の情報を得ることはできないような、とても細い繋がりだけが残っているわけだけど。

 

 それでも、見方を変えれば『全く繋がりがないという程でもなかった』という扱いになるのもおかしくないだろう。

 ゆえに、今回はその細い繋がりを利用させて貰おう、ということになったのであった。

 

 

「……なるほど。細い繋がりを最大限利用するために、そこに干渉できる強い影響を利用しようということなのだね?」

(´^`)「だし?」

「そういうことですね。ルドルフ本人じゃなくてたぬきの方である彼女だからこそ、二次創作での扱いを強く意識させられるというか……」

(´´^`)「どういうことだし……?」

 

 

 とはいえ、細い繋がりであるということは、そこから相手に共有()()()()()情報も少ない、ということでもある。

 言い換えると、普段の状況ならあってもなくても同じような、小さな影響しかないわけだ。

 となれば、それを最大限利用するには、それをできるだけの情報量が必要となってくる。

 ──それを満たすのが、ルドルフのスケート(名詞)だったというわけだ。

 

 彼女とモブ少女達は共にビワから生まれたモノであるため、間接的ながら繋がりを持っている。

 それゆえに、その細い繋がりにスケート情報を流し込むことでモブ少女達を汚染()してしまおう、というわけなのだ。

 

 

(`>Δ<)≡3「汚染とか酷い言い種だし!」

「いやー、実際汚染では?……多分増えるシリーズの存在も今回の作戦の肝だろうし」

(´´^`)「ぬぐっ、それを言われると困るんだし……」

 

 

 まぁ一つ懸念点があるとすれば、ルドルフ側の持つ属性を最大限発揮させる必要があるため、結果としてモブ少女達が軽ーいルドルフみたいなことになりかねない……みたいな部分だろうか。

 今しがたライネスが口にしたように、増えるシリーズの要素も彼女の侵食力を高める上で利用させて貰う形になるわけだけど、逆に言うとその分汚染の仕方が片寄るってことでもあるわけだし。

 ……いや、汚染の仕方が片寄るってなんだよ?

 

 

「ただまぁ、それでもまだ問題解決には足りてないんだよね」

「そうなのか?結構大丈夫そうに聞こえるけど」

「やっぱり、互いの繋がりが細いっていうのが問題でね。ここまで濃ゆい汚染を利用しても、比率的には多分一割程度に影響を与えられるかどうか、ってところまでしかいかないって想定なんだよね」

「これで一割……?!」

 

 

 ただまぁ、この時点では成功率は低いと言わざるを得ない。

 一応元の彼女達を思えば、これでも十分染め上げられてる方なんだけどね。

 それでも、百パーセントに到達していない以上は誘導漏れが出る可能性がある、というのも事実。

 そこから連鎖して、作戦が失敗に終わる可能性もそれなりに見えてしまうというわけである。

 

 

「ってなわけで、そこで登場するのがオグリってわけ」

「ん?私か?」

 

 

 そこで登場するのが、先ほどから手持無沙汰ゆえか大食いメニューに挑戦し始めたオグリ。

 

 ……なりきり郷って食事にお金が掛からないのに、この大食いはなにを賭けて戦わされているのだろう……?

 みたいな疑問が脳裏を過ったが、今の状況には全く関係ないのでスルーして……改めて、オグリに視線を向ける私。

 

 

「このオグリが本来のそれとはちょっと違う、ってのはみんなご存じだと思うんだけど……その相違点のうちの一つである『王の友(サー・ランスロット)』はその名前の通り、アーサー王伝説のランスロット卿をモチーフにしたものなんだよね」

「アルトリアが与えた、とか言ってたな確か……」

 

 

 元をただせば彼女が()()すべてのアルトリアの要素を持つことで、獅子王のように他者に『ギフト』を渡す能力を持っていたからこその珍事というわけだが……ともかく。

 

 彼女の一番の()()として認められたオグリに当初与えられた『王の馬(ドゥ・スタリオン)』から派生したこのギフトは、与えた相手を配下ではなく同格の友として認めるもの。

 言い換えると、実は本来のサー・ランスロットよりポジション的な価値がほんのり高いのである。

 

 

「……そうなのか?」

「いやまぁ、原作の二人が悪いってわけじゃないんだけどね?ただ『王の友』の場合、名前の中に『友』って明言してあるところがポイントなんだよ」

「ふむ……?」

 

 

 原作の二人も友誼を結んだ仲だが、それでも王と騎士という立場の関係上、完全に腹を割って話すことはできなかった。

 ……正確にはやれなかったという感じかもしれないが、ともかく友でありながらすれ違いがあったのも事実。

 

 その反省からということなのか、はたまたそれを参考にしたからなのか。

 実は『王の友』には「王と友は対等である」と最初の時点で明言する効果があるのである。

 

 それは言い換えると、友と明言された相手もまた、王とと同じ立ち位置にいると考えることもできるわけで……。

 

 

「え、そうなるの?」

「あくまで見立てとして、ってだけだけどね。でもまぁ、下々(しもじも)の民からしてみれば王を恐れず話せる相手、なんて()()()()()みたいなものって扱いになるのはおかしくないと思わない?」

「……無礼を許されているってことだもんなぁ」

 

 

 王本人の気まぐれでなく、明確に同等であると認めた存在。

 となれば、属国などではない第三国・友好国なりなんなりの王族ないし王本人みたいな扱い、という風に解釈することもできなくはあるまい。

 

 その結果、今のオグリには微弱ながら『カリスマ』スキルが生えているのである。

 

 

「!?」

「さながら『騎士のカリスマ』ってところかな?*1……そんでもってここからが重要なんだけど、強いカリスマって呪いじみた効果になる、って説明されてるの知ってる?」

「人としての最高峰であるAランクを越えるカリスマに、そういう効果があることは聞いたことがあるよ」*2

「結構。じゃあ私が言いたいこともなんとなくわかるよね?」

「……いやでも、オグリのそれは微弱なんじゃないのか?」

 

 

 強すぎるカリスマは、まるで呪いのように人々に浸透し、その崇拝を集めるとされる。

 つまり、オグリにカリスマを発揮して貰うことで、モブ少女達を一種の洗脳状態にしよう、というのがこの話の本質になるわけだ。

 

 ……が、勿論キリトちゃんの言う通り、今のオグリにそのレベルのカリスマを発揮することは望めまい。

 あくまでアルトリアの友として認められているからこそ、副次的に発生しているカリスマであるため、そのランクは恐らく高くてもCとかその辺りのはず。

 

 それでは、高いカリスマ特有の呪いじみた効果を発揮することは難しいだろう。

 ……となれば、そこから効果を跳ね上げるためのなにかしらの策が必要になる、ということになるわけで。

 

 

(´^`)「……はっ、まさかだし」

「え、なにか気付いたのかルドルフ……って、

「気付いたみたいだからいうけど。……オグリに付いたカリスマはアルトリアの友としてのそれだけど。同時に、名前からわかるようにランスロット──貴婦人に愛されるフランス騎士の属性も含んでるわけで。その上さらに、相手はルドルフの嗜好に汚染されたモブ少女達。──効果が倍増しそうな予感、してきたでしょ?」

(´´^`)「た、確かにだし……」

 

 

 女性を惑わすフランス騎士としての属性、ルドルフからオグリへの反応。

 それらをカリスマスキルに合わせれば、()()()()()()()()()()()()カリスマというのも、まぁ辛うじてでっち上げられなくもあるまい。

 

 ──すなわち、カリスマ【たぬき(ルドルフ)】(愛騎士のカリスマ)

 それにより、ルドルフによる微細な汚染を百パーセントにまで引き上げ、モブ少女達を全て一ヶ所に留めおく……。

 

 

「──これが、勝利への方程式だ!」

「お、おおー……」

 

 

 完璧、とは言い辛いかもしれないが、現状取れる策としては恐らく最良のもの。

 それを唱えきった私は、ある種勝ち誇るように右手を掲げたのだった──。

 

 

*1
仮に効果を付けるなら『味方全体の攻撃力をアップ&騎士特性の味方の攻撃力をさらにアップ』とかになると思われる

*2
ギルガメッシュの持つカリスマ:A+の説明にそのような事が表記されている。正確には『ここまでくると呪いのようなもの』との表記

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