仮面巨人と火守女   作:スティレット

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 仮面巨人の鎧

 着た者は途轍も無い重量と引き換えに絶大な防御と強靭を得る。
 神々の都を守る兵士達が着ていた鎧。
 それは小人達の手に渡り、かつての名声は地に墜ちた。


仮面巨人、立つ

 その昔、黒い森と呼ばれ、今はファランの森と呼ばれる地で飽くなき闘争を玉座とした者共が居た。

 

 彼らは一様に仮面を被り、重い鎧を纏っていた。

 

 その中でも特に残忍で魔物とすら称された者が居た。

 

 その名は仮面巨人。

 

 煽り煽られ糞団子でコミュニケーションを取る事を是とした最低野郎である。

 

 

 

 

 起きたら黒い森じゃない場所に居た。

 おまけにソウルに変換していた装備が無くなっている。何時もの装備なら身に着けているけど父と子の仮面が無いのが凹む。

 うんうん唸ってその場で悩んでみたが答えが出ない。鐘もうるさいので場所を移動する事にした。

 とりあえずその辺に居る亡者を見かけたらノロノロ折れた剣を構えている間にダッシュしながら木槌を振り下ろし頭をカチ割る。薄いソウルだ。

 この辺は地理に疎いのであっちをウロウロこっちをウロウロで亡者をシバきつつ、もう動かないアストラ騎士からエスト瓶に似た奴を回収。試しに飲んでみたけどよく分からん。

その辺を散策しているとデカい結晶トカゲの様なのが居た。

 なんか明らかにヤバイ初見の奴が車輪骸骨みたいに転がってきたから側転回避。奴を探すとはるか向こうに転がっていった。

 流石に初見の相手を勢いに任せて殴り掛かれば死ぬの可能性があるので様子を見るも、転がり終えてにじり寄ってくるデカトカゲもじりじりと様子見に入っている。

 お互いにお見合いを続けるとデカトカゲは唐突に飛び上がった。

 見え見えの攻撃にローリングしながら回避。余裕を持ってバク転で回避する。体ごと叩きつけた地面から結晶が生えた。紙一重でカウンター入れようとすると餌食になるな。

 あちらはスタミナ切れらしい。試しにそのまま木槌で二発ぶん殴って距離を取りながら様子を見る。

 奴は大口を開けて立ち上がり威嚇、そのまま噛みつこうとして来たが反動を付ける為か分かり易い攻撃を脇をすり抜けるように回避し、トカゲ野郎のケツを取れたのでその尻尾の付け根を木槌でひたすらぶん殴る。

 流石に何発もケツを殴られてたたら踏んだトカゲを呼吸を整えながら小走りで近寄り、その顎に致命の一撃を叩き込んでやれば大人しくなった。

 俺はその辺の亡者よりは芳醇で結晶トカゲに似た味のソウルを味わいながら久しぶりに緊張感を持って戦えた事を少し可笑しく感じてしまった。

 やっぱり俺は死に過ぎて亡者にでもなっていたんだろうな。今更ながら不死人にとって当たり前の事を自覚し、まあ目が覚めたから良いかと深く考えない事にした。

 

 

 

 

 

 そしてその辺の死体からソウルと回収しつつ崖っぷちの丘を登り、篝火で少し休むも何故かソウルが吸収しきれない事に首を傾げ、篝火の前で青白いエスト瓶に染み付いたソウルを読み取ってどういうものか理解を深めていた。

 ダラダラしていてもやる事が無いので出発。

 その辺の少し装備が良くなった亡者の攻撃を盾で受けてみたりして感を取り戻しながら進むと、門の奥に蹲った鎧があった。腹には篝火の剣が貫通し、背中から蠢く粘液と一緒に生えている。

 まずは触らずさらに奥の門が開くかどうか押してみるも開かず断念。蹲っているデカブツを何とかするんだろうなと引き返した。

 このあからさまに抜けと主張している螺旋の剣を手にかけ、ずるずると引っこ抜いた直後にデカブツが動き出した。まずは何発か殴っておく。

 少し距離を取って様子を見る間もなくデカブツが手持ちのグレイブをぶん回してきた。大振りで読みやすそうだが大事を取って側転で回避し、距離を取った。

 ついでにアイツが正気か知りたかったので、木槌を両手に持ち柄頭を頭の上で振りつつ両手にを広げて煽ってみる。反応は乏しい。

 しばらく様子を見るがグレイブを振り回したり踏み込んで突いたりで単調だ。軽く仕掛けてみよう。

 そのまま呼吸の継ぎ目に攻撃するも反対の手で拳を握り体重を乗せた一撃をぶちかまして来たので盾でガード、だがこちらも伊達に仮面巨人をやっていない。奴はそのまま体当たりしてくるが自慢のスタミナで強引に受け切った。

 これだけで消耗が激しいので間合いを取り、グレイブの連撃を避けつつ呼吸を整える。

 大体分かったので大振りしたグレイブをパリィで弾き、態勢を崩したデカブツの無防備な喉目掛けて木槌を振るう。致命の一撃を喰らい崩れるデカブツ。

 蹲っているところにもう一発、脳天に叩き込んでやろうかと一歩踏み込むと、奴から生えていた泥か寄生虫か分からないモノが音を立てて肥大化するでは無いか!

膨張し鉤爪と蛇のような頭が出来上がった。

 あの状態で何をして来るか判らないので下がりつつ呼吸を整えスタミナを回復する。奴は生えた爪を闇雲に振り回している。ウーラシールの連中を思い出すな。面倒になったので次で決めさせてもらおう。

 俺は木槌を両手に握り込み、奴の攻撃に耐えるべく気合を入れ突貫した。

 デカい泥で出来た蛇の頭乗っ取られたような大男は跳び上がり渾身のの一撃を叩き込もうとしたが、更に気合を入れ直し敢えてその一撃を受けつつも同時にカウンターを叩き込んだ。そのまま無呼吸で帯電する木槌を振り下ろし、振り下ろし、振り下ろし続けると、泥の蛇は奴の体に引っ込み奴自身も倒れ伏した。俺はいつもの様に天を仰いだ後下を指差し煽り、糞団子が無いので木槌を振っておいた。

 自慢の鎧を信頼していたが大分無茶をした。その辺の亡者よりは濃いソウルを吸いながら軽く反省した。パリィ出来るしダメージは見掛け倒し、おまけに不死院のデーモンより攻撃が軽かったとは言え、強靭に任せてケツを掘りに行く癖が出てしまった。

 奴がソウルに還り、剣を抜くまで蹲っていた所に篝火が現れる。その温かさで傷を癒しながら、安心して脳死戦法が取れる様に更に頑丈になろうと誓った。

 門を押し開き北の不死院を思わせる坂を登る。俺を叩き起こした奴は碌でも無い奴だろうし後腐れが無さそうならサクっと殺す事にした。

 




 久しぶりです。
 他の作品が完全に書けなくなってしまったので感を取り戻す為に書きました。
 他にも青ニートや元ロス騎士出書いてみたもののあまり面白くなかったのでロードランのフェアリーを主人公にしてみました。
 コンバート無しのキャラクターエディットの関係上ダクソ3はレベルの低い灰の人しか選べませんが、パッチやクレイトンが生き残っているのはともかく薪の王が群体だったりスライムだったり巨人だったりで割とメチャクチャなので行けると思いました。もしかしたら装備の良い灰は割と初期に起こされたせいで在庫が無いのかも知れません。
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