沙綾と達人が付き合うまでの話(完結)   作:春はる

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今回の話は、沙綾が達人の家に泊まる話です。といってもそのシーンは少なめかもしれません。それと、達人と沙綾の視点が交互に続いてるので、読みにくいかもしれませんが、それでも読んでくれたら幸いです。

第9話は、沙綾視点からスタートです。では、本編をどうぞ



第9話

 

~沙綾視点~

 

達人の家に泊まることにした私は、一旦家に帰ってお母さん達にその事を伝えた。

 

沙綾「お母さん、今日は達人の家に泊まることにしたから」

 

千紘「あら、そうなの?達人くんと仲直りできたの?」

 

沙綾「うん。それでもう少し話したい事もあるから、泊まることにしたんだ」

 

千紘「そう、分かったわ。晩御飯はどうするの?」

 

沙綾「達人の家で食べるつもりだよ」

 

千紘「そう。……沙綾、私も達人くんに会って話をしたいんだ」

 

達人の家で泊まる事を伝えると、お母さんが達人に話をしたいと言ってきた。

 

沙綾「達人と話?なんで?」

 

千紘「ええ。二人が中学の時と、花女の文化祭の時の事で、私も謝りたいの」

と、お母さんが言ってきた。

 

千紘「前にね…、達人くんのお母さんから、私が倒れたのを自分のせいにしてるって教えてもらったの。本当は、私が無理をしたせいなのにね……。あの子も抱え込んじゃう子だから……。それで謝って"達人くんのせいじゃない"って伝えてあげたいのよ。だから会ってくれるか聞いてくれる?」

 

沙綾「うん、分かった。聞いとくね」

 

"何で?"聞くと、お母さんが理由を教えてくれた。理由は"中学の時とか迷惑かけた事を謝りたい"という事だった。私自身は断る理由はないので、"分かった"と返事をすると、純と沙南が話に入ってきた。

 

純「姉ちゃん、俺も泊まりたい!」

 

沙南「私も!」

 

話に入ってきた二人は、泊まりたいと言ってきた。

 

沙綾「今日はだーめ。いきなり三人で泊まるってなると迷惑になるから」

 

純「えー、姉ちゃんだけずるいよー」

 

沙南「じゃあ、明日お兄ちゃんと遊びたい!そのあとに泊まりたい!」

と、今日泊まるのを駄目と伝えると、沙南が"達人と遊びたい"事と"明日泊まりたい"事を言ってきた。

 

沙綾「んー……。それだったら大丈夫かな……?一応聞いとくね」

 

沙南「うん!」

 

純「姉ちゃん、俺も!」

 

沙綾「分かった分かった」

 

二人と話を終えると、お父さんが紙袋を渡してきた。

 

亘史「沙綾、これ持っていってあげて」

 

沙綾「これは……うちのパン?」

 

亘史「あぁ。達人、うちのパン最近食べてなかったと思うから、持っていって食べてもらってくれ」

 

沙綾「うん、分かった。持っていくね」

 

お母さん達と話をしてから、自分の部屋に行きパジャマなどの、泊まりの支度してから家を出た。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

~達人視点~

 

沙綾がうちに泊まるということになった。

 

 

沙綾が泊まりの荷物を持って家にきた。沙綾がパンを持ってきてくれてたので、晩御飯の一つがパンになった。

 

俺は沙綾ん家のパンを久しぶりに食べた。

 

達人「久しぶりに食べるけど、やっぱり美味しい」

 

沙綾「ふふ、それは良かった。お父さんが持っていけって言ってたんだ」

 

達人「そうなんだ。あとで、亘史さんにお礼言わないと」

 

少し沙綾と話した後、お母さんが沙綾と話を始めて、二人は話に盛り上がっていた。

 

二人が盛り上がって話してたので、俺は会話に殆ど入れなかったので黙々ご飯を食べていた。

 

その後は順番にお風呂に入って、今は俺の部屋に二人でいる。

 

沙綾「ねぇ、達人。明日うちに来てお母さんに会ってほしいんだ」

 

達人「千紘さんに?」

 

沙綾「うん。お母さん、達人に会いたがってるんだ。達人に迷惑かけたから謝りたいって。それと純と沙南も会いたがってるから来てくれる…?」

 

達人「……うん。朝に行く」

 

沙綾「分かった。あとさ、純と沙南が明日達人と遊びたいって言ってたんだ。それと達人と泊まりたいって事も言ってた」

 

それを聞いた俺は、少し考えて答えた。

 

達人「沙綾、明日ベーカリーの手伝いしてもいい?」

 

沙綾「家の手伝い?お母さんとお父さんだったらオッケーくれると思うけど、それがどうしたの?」

 

達人「明日沙綾ん家で手伝いすれば、前みたいに純達に構ってあげられるし、俺が沙綾ん家に泊まれば純達も喜ぶと思うんだ」

 

沙綾「それはそうだね。ちょっとお母さんに電話をしてくるね」

 

沙綾はそういって電話をしに部屋から出ていった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

しばらくして沙綾が戻ってきた。

 

沙綾「大丈夫だって。明日の手伝いは、パン作りとかは無しで、開店前の準備からの手伝いでいいって。それと家に泊まるのも大丈夫だって」

と、沙綾から言われたので、"分かった"と返事をした。

 

そのあとも少し話をして寝ることにした。ベットに沙綾が、俺は他の部屋から布団を持ってきてそこで寝ることにした。ベットで寝ている沙綾から声をかけられた。

 

沙綾「ねぇ、達人」

 

達人「んー?」

 

沙綾「あのさ、香澄と一緒に説得しに来た時の事なんだけど、あの時に自分の気持ち言ってくれたでしょ?」

 

達人「うん。言ったけど……」

 

沙綾「あの時に、中学の頃の事を説明というか、理由だったり謝ったりしなかったのは何でなの?」

 

達人「あれは……沙綾にバンドをやってほしいって気持ちが、先行して伝えるだけ伝えた感じになったんだと思う。だから中学の事は何も言わなかった……というよりも、言う事を忘れてたって言った方が正しいかな。……だからあんな風になったんだと思う。沙綾ごめんね」

 

沙綾「大丈夫だよ。それが分かって良かった。……ねぇ達人、なんでポピパの皆の名前を知ってたの?」

 

沙綾から聞かれた中学の時の事を答えると、次はポピパのメンバーの名前を知ってる理由を聞かれた。

 

達人「それは、ポピパのライブを見に行ってたからだよ。初めて行ったのは、スペースの閉店ライブだった」

 

沙綾「そうなの!?」

 

俺がそう言うと沙綾が起き上がって、俺の方を見ながら驚いて"そうなの!?"と聞いてきた。俺は沙綾の方を見ながら頷いた。

 

達人「うん。友達の凛がチケットを二枚持ってて、誘ってきたから一緒に行ったんだ。そこからポピパのライブに行ける時は、行くようにしてたんだ。それで何度も見てたから名前を知ってたんだ」

 

沙綾「そうなんだね。……ライブどうだった?」

 

達人「楽しかったよ。皆楽しそうに演奏してて良かった。それ以来、ポピパのファンになったんだ。それに沙綾の笑顔が見れて嬉しかった」

 

沙綾「(私の笑顔が見えて、嬉しいって……少し恥ずかしいな……)……そっか。ライブ見てくれてありがとうね、達人。……そうだ、明日にでも部屋にあった私に作ってくれたシュシュ、見せてよ」

 

達人「うん。沢山作ったんだけど、気に入ってくれるかな」

 

沙綾「んー?大丈夫だと思うよ。達人って、その人に似合うかどうかと、好きな色とか柄で作ってくれるから、私は気に入る自信あるよ」

 

達人「そうかな……」

 

沙綾「そうだよ」

と、そう話している内に、いつの間にか二人して寝てしまっていた。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

~翌日(土曜日)の朝~

 

 

~沙綾視点~

 

 

朝早くに目が覚めた。"パン屋だと朝が早いからだけど"と、思いながら達人を見てみるとまだ寝ていた。

 

私はベットから降りて一階に向かった。一階に降りて台所に向かうと、達人のお母さんがもう起きてて台所にいた。

 

母「あら、沙綾ちゃん。おはよう。やっぱり早いわね、流石パン屋の娘ね」

 

沙綾「あはは……、目が覚めちゃったので。それで、少し喉が渇いたので、お茶飲んでもいいですか?」

 

母「勿論、いいわよ」

 

おばさんから"OK"を貰ったので、お茶をコップに注いだ。

 

母「……達人はまだ寝てた?」

 

お茶を注ぎ終わったあとに、達人の事を聞かれたので、一口飲んでから答えた。

 

沙綾「はい、まだ寝てましたよ」

 

母「そう…気が緩んだのかしらね。達人、ずっと気が張ってた感じだったから」

 

沙綾「……それって私との件で……、ですか?」

 

母「それもあると思うけど、お祭りの事もあったから。多分その二つで、気が張ってたと思うの。だって最近寝れてない感じだったのよ」

 

沙綾「寝れてないって……」

 

母「達人、5時ぐらいに目が覚めたりしてたのよ。起きる度に汗かいててシャワーを浴びてたのよ」

 

沙綾「そうだったんだ……」

 

母「ねぇ沙綾ちゃん。今日予定はあるの?」

 

達人の事を聞いていると、今日の予定を聞かれたのて答えた。

 

沙綾「えっと、今日は達人が、うちの手伝いをしてくれる事になったんです。お母さん達はオッケーを出しました。そのあとに、達人がうちに泊まるって事になりました」

 

母「あら、そうなのね。朝のパンの仕込みとは行かなくてもいいの?」

 

沙綾「あ、大丈夫です。それを聞いたら、朝の開店前の準備から手伝う事になってるんで、二人で家に行こうかなって思ってます」

 

母「そう、分かったわ。朝ごはんここで食べる?」

 

沙綾「あ、折角ですし食べていきます」

 

母「じゃあ、準備するから待っててね。あ、沙綾ちゃんは手伝わなくても大丈夫よ」

と、手伝おうと思い声をかける前に"大丈夫"と言われ、そのあとにお願いもされた。

 

母「その代わりなんだけど、そろそろ達人が起きてくると思うの。今日はちゃんと寝れてるみたいだから、寝ぼけてると思うのよ。だからその相手をしてあげて」

 

沙綾「達人、寝ぼけるんですか?」

 

母「そうなのよ。ほら、最近しっかり寝れてなかったって言ったじゃない。その反動なのか、しっかり寝れた時に起きると、凄く寝ぼけるのよ。だから今日もそうだと思うの」

と、言われたから、達人の寝ぼける姿が想像がつかないと思いながら、分かった事を達人のお母さんに伝えると、階段から足音が聞こえてきた。

 

達人「おはよ~……。ふぁぁ~……ねむい…」

と、おはようと言ったあとあくびをしながら降りてきた。

 

沙綾「おはよ、達人」

 

達人「……ん…沙綾~……おはよ~」

 

寝ぼけてる達人を見て、"おばさんの言った通りだな"と私は思ってると、達人の髪がはねてるのに気がついた。

 

沙綾「あ、達人、寝癖がついてるよ。直すからここに座って」

 

寝癖がついてる事に気がついたので、椅子に座らせた。

 

達人「ん~……」

 

言われた達人は、間延びした返事をして椅子に座った。が、まだ眠たいのかウトウトとしていた。

 

沙綾(なんか、達人が弟みたいに思えてきたかも……)

 

私はそう思いながら、髪を直してあげた。直してる最中に意識がはっきりしたのか、恥ずかしそうにしながらお礼を言ってきた。

 

達人「…沙綾、あ、ありがと……」

 

沙綾「フフッ、どういたしまして♪」

と、私がそう言うと達人は顔をそらした。達人の顔をよく見てみると、少し赤くなっていた。

 

母「ご飯が出来たわよ」

 

少し疑問に残ったが、ちょうどご飯が出来たみたいなので一緒に食べた。

 

食べてる間に、達人はニヤニヤと笑ってるおばさんから顔を赤くしているのを聞かれていて、"なんでもない"と答えていた。

 

食べ終わったあとは、着替えなど準備を済ませてから私の家に向かった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~達人視点~

 

 

なんとなく話し声が聞こえたような気がして、目が覚めた。

 

目を開けると、誰もいなかった。

 

達人(ん……。下……にいるの……かな…)

と、"ゴシゴシ"と手で目を擦りながら布団から出た、

 

達人(ねむい……)

 

階段をゆっくりと降りてリビング向かった。

 

リビングに着くと、沙綾に"おはよう"と言われた。返事をすると話しかけられたが、まだ頭が冴えてなかったので"椅子に座って"と、言う事だけしか分からなかった。

 

言われた通りに、椅子に座ってると、頭を触られてる感覚がありしばらくされるがままで座っていたが、少しずつ頭が冴えてきた。

 

達人(……ん?沙綾に頭撫でられてる?……いや髪の毛を押さえてる感じがする…。……寝癖直してるの……?)

と、目が冴えてから冷静になり、今の自分の立場を理解したので、凄く恥ずかしくなった。

 

恥ずかしくなってると、沙綾が終わったのか手を離したので、お礼を言った。

 

達人「……沙綾、あ、ありがと……」

 

沙綾「どういたしまして♪」

 

お礼を言うと、可愛い笑顔で返事をされて、俺は顔をそらした。

 

母「ご飯が出来たわよ」

 

ちょうど照れてる時にご飯が出来たみたいなので、ご飯を食べ始めた。

 

食べてる間に、お母さんから顔が真っ赤になってる事を言われたが、"なんでもない"と言っといた。

 

食べ終わったあとは、お母さんから質問責めをされたくなかったので、すぐに沙綾ん家に行く準備をするため部屋に戻った。

 

泊まりの服などを準備をして、昨日沙綾と見せると約束したシュシュを、全部は無理なので何個か自信があるやつを、袋にいれて準備を終えた。

 

準備を終えて沙綾と、一緒に家を出た。

 

 

 

 

 




次回は、やまぶきベーカリーの手伝いをしたり、千紘さん達と話をしたり開店後のお客との会話シーンなど内容の話を書いて投稿予定です。

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