沙綾と達人が付き合うまでの話(完結)   作:春はる

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前回の続きです。

今回は達人がやまぶきベーカリーの手伝いと、家に泊まる話です。


本編をどうぞ


第10話

~達人視点~

 

~やまぶきベーカリー~

 

家で朝ごはん食べたあとに、やまぶきベーカリーに沙綾と一緒に向かった。店内に入ると千紘さんに挨拶した。

 

達人「千紘さん、おはようございます」

 

千紘「あ、達人くん。おはよう。たまに見かけてたけど、直接会うのは暫くぶりね」

 

達人「そうですね……」

 

千紘「……達人くん、ごめんね。中学の時と花女の文化祭の時は、達人くんのせいじゃないから」

 

達人「でも、それは俺が……「達人くん」…」

 

千紘「私が無理しすぎたのが悪いの。だから達人くんのせいじゃないから責任感じすぎないで。それでも責任感じるんだったら、前みたいにお店の手伝いをしてくれたら嬉しいわ」

 

達人「……うん」

 

優しい笑顔で千紘さんにそう言われた俺は、頷くことしか出来なかった。するとパンを作る場所から亘史さんが出てきた。

 

亘史「お、達人」

 

達人「どうも。昨日のパン、ありがとうございます。美味しかったです」

 

亘史「そう言ってくれると嬉しいな」

 

パンが"美味しかった"と言うと亘史さんは、当たり前だけど嬉しそうに笑っていた。

 

純・沙南「「(お)兄ちゃーん!」」

 

達人「!」

 

亘史さんにお礼を言った後に、純と沙南の二人が俺に同時に抱きついてきたので、対応できずに"ドン!"と倒れてしまった。

 

沙綾「ちょっ!た、達人、大丈夫!?」

 

達人「大丈夫大丈夫…。純と沙南は元気いっぱいだ」

 

千紘「こら!二人とも、いきなり抱きついたら駄目でしょ!」

 

俺が倒れてしまった事に、沙綾が心配したので"大丈夫"と伝えた。千紘さんは純と沙南に注意をしていた。それを見ていると、沙綾は手を出してきたので、沙綾の手に掴まって立ち上がった。

 

沙綾「純と沙南がごめんね。あの二人、達人に会いたがってたから」

 

達人「ほんと、大丈夫だから。それに純達と会おうとしなかった俺が悪いから。……取り敢えず準備をしようよ」

 

沙綾「…うん、そうだね。……お母さん、開店準備するね」

 

俺がそう言うと、沙綾が千紘さんにそう言った。俺は久しぶりに手伝うので千紘さんや亘史さんの指示に従いながら、手伝いをやり始めた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

準備を終えて、お店を開いた。

 

俺は沙綾と一緒にレジ前にいた。今日は休みの為、開店するとお客さんが多いので二人で分担で、会計を沙綾がパンをレジ袋にいれるのを俺がやっていた。

 

主婦A「あら、達人くんじゃない。手伝ってるの久しぶりに見たわ」

 

達人「あ、どうも。そうなんですよ。今日から手伝い復活です。なので頑張りますよ」

 

主婦A「頑張りなさいよ。……で、それはそうと、二人は付き合ったのかしら?」

 

達人「え……?」

 

いきなり常連の主婦にそう言われたので、"え?"としか返事が出来なかった。

 

沙綾「え…ちょ、付き合ってないですよ……!……まだ…」

 

達人(……まだ…って事は、沙綾は俺の事、好きって事なのかな……?……俺も好きだし付き合いたいけど……)

と、沙綾が小声で言った"まだ"という言葉が聞こえた俺は、そう考えてしまって嬉しいような恥ずかしいような感じになってしまった。

 

主婦A「まだ?じゃあ付き合うのも時間の問題ね~。達人くんも顔を真っ赤にしてるし、楽しみだわ~」

 

沙綾「もう……!からかわないでくださいよ…!商品とお釣りです!」

 

沙綾がそう言っていたが、この常連の主婦の人から始まり、他の常連客の人から"恋人になったか?"という事を、聞かれまくった。俺と沙綾は恥ずかしい思いをしながら開店時の忙しい時間の接客を、何とかやりきった。

 

そしてやっと忙しい時間が過ぎて落ち着いた頃に、アフターグロウのモカとつぐみがやってきた。

 

モカ「沙綾~、来たよ~。……ありゃ?たーくんがいるじゃないですか~。とうとう沙綾と結婚して、沙綾ん家の息子になったの~?」

 

達人「してないよ!いきなり来てそんなこと言わないでよ!」

 

モカ「なんだ~。じゃあ沙綾が~、たーくんの家にお嫁に行くのは~?確か、たーくんだけだよね~、雑貨店の跡取りは~」

 

モカに言われた沙綾は、恥ずかしすぎて顔を真っ赤にしていた。そういう俺も多分真っ赤になってると思うけど……。

 

つぐみ「ちょっとモカちゃん!からかいすぎだよ!」

 

モカ「だって、つぐ~。この二人って、最近はなかったけど、手伝いあってたんだよ~」

 

つぐみ「それはそうだけど……」

 

モカ「それに~、二人が付き合ったりしたら~、私達は嬉しいしね~」

 

つぐみ「……それは確かに……。そうなったら嬉しいよね」

 

達人・沙綾「「いいから、早くパン買ってよ!」」

 

二人の話を聞いてた俺も恥ずかしかったので、"パンを買って"と言った。言った際に、沙綾と同じ言葉をハモったので、俺と沙綾はお互いに"え?"となり、顔を見合わせた。

 

モカ「見事なハモりですな~。……まぁ二人に、そう言われたから買いますよ~」

 

モカはそう言ってパンを選び始めて、つぐみは"あはは……"と苦笑いをしながら、モカと一緒にパンを選び始めた。

 

パンを買った二人がお店を出ていってから、沙綾が話しかけてきた。

 

沙綾「凄く疲れたね……」

 

達人「うん。皆同じ事を言ってくるから、恥ずかしかったしね」

 

沙綾「うん……恥ずかしかったね」

と、沙綾から返事を聞いてから、会話が途切れた。お昼までその状態が続いた。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

お昼を食べた後の午後は、純と沙南と少し遊んでいた。夕方の混む時間帯まで遊んでから、お店の接客の手伝いに戻った。

 

そして、お店の閉店時間になったので、お店を閉めて片付けを始めた。

 

片付けを終えた俺は、純と沙綾と一緒に遊んだ。しばらく遊んでると、千紘さんにご飯が出来たと呼ばれリビングに降りた。

 

達人「いただきます」

 

椅子に座り、皆とご飯を食べ始めた。

 

純「なぁなぁ、兄ちゃん。これ美味しいから食べて」

 

沙南「お兄ちゃん、これも美味しいから食べて」

 

しばらく食べてると、純と沙南の二人が"美味しいから食べて"と言ってきた。俺は、二人が言ってきたおかずを順番に食べ感想を言った。

 

達人「うん、やっぱり……千紘さんが作るご飯も美味しい」

 

千紘「あら、嬉しいわね。ありがとう」

 

美味しい事を伝えながらご飯を食べていると、純の口が汚れているのに気がついた。

 

達人「純、口の周り汚れてるよ」

 

純「ん?兄ちゃん、拭いてー」

 

そう言われた俺は、"はいはい"と言いながら拭いてあげた。

 

千紘「ふふ……あ、そうそう達人くん、これ食べてみて」

と、純の口を拭いてあげてる所を見て、微笑んでいた千紘さんが、おかずを出して"食べてみて"と言ってきたので、一口食べた。

 

達人「あ、美味しい。……これ…千紘さんの味付けじゃないような気がしますけど……」

 

千紘「あら、凄いわね、違いが分かるのなんて。……これ沙綾が作ったのよ。達人くんに美味しいって言われたいから1品ぐらい作りたいって言ってたのよ」

 

沙綾「ちょ、ちょっとお母さん!そこまで言わなくてもいいよ!私が作っただけでいいよ、言うのは!」

 

達人「沙綾、ほんと美味しいよ」

 

沙綾「う、うん。ありがとう……」

 

沙綾にちゃんと"美味しい"と伝えると、沙綾は顔を真っ赤にして照れ始めた。それを見ていた純と沙南は、真っ赤になってる事を言い始めた。

 

純「姉ちゃん顔真っ赤だ~」

 

沙南「本当だ。お姉ちゃん顔赤いよ」

 

沙綾「二人とも、からかうのはやめてよ!」

 

二人は、沙綾にそう言われても、からかっていたので、俺は二人に声をかけた。

 

達人「純と沙南、もう沙綾をからかうのやめてあげてな」

 

純・沙南「「え~……」」

 

達人「え~、じゃない。もう、二人ともそうやって大きい声で話ながら食べてるから口の周り汚れてるじゃん。拭いてあげるから、俺の方を向いて」

 

俺は二人に注意をしつつ、二人の口が汚れていたので拭いてあげた。

 

そんな事がある賑やかな晩御飯だった。

 

ーーーーーーーーー

 

ご飯を食べ終わり、純と二人でお風呂に入った後は、純は頭をちゃんと拭かなかったので拭いてあげてから、一緒に歯磨きした。

 

その後は、純と沙南から一緒に寝たいとお願いされたので、二人の部屋で純達と一緒に寝ることになった。

 

家がパン屋の事もあり、早寝の為20時ごろに寝始める。

 

二人で部屋に入ると、川の字で寝ることになり、真ん中は俺で両端に純と沙南の形で寝ることになり二人は布団に入るとすぐ寝てしまった。

 

そういう俺もウトウトと眠くなってきたので寝ようとした時に、部屋のドアが開いた音が聞こえた。

 

沙綾「達人、起きてる……?

 

入ってきたのは沙綾だった。沙綾は小声で"起きてるか"と聞いてきた。

 

達人「……起きてるよ

と、言って体を起こして顔だけを沙綾の方に向いた。

 

起きる際に純と沙南が起こさないように静かに起きた。一応、二人は寝ると朝までそうそう起きないけれど、流石に純達が俺に抱きつくぐらい近かったので静かに起きたのが理由だ。

 

沙綾「純と沙南は……寝てるね……。今日はお店の手伝いもだけど、特に純と沙南の相手してくれて、ありがとう、達人

 

達人「別にいいよ。俺も楽しかったし、純達が喜んでたから。……何より、沙綾を避けてから皆と会わなかったのに、純達は慕ってくれたし千紘さん達も気にせず接してくれたの嬉しかった

 

沙綾「達人…

 

達人「だから、こっちの方がありがとうだよ。…沙綾、ありがとう。……まぁ一番は嬉しかったのは、沙綾と一緒にお店の手伝いを出来た事だけど

 

沙綾「…うん。私も嬉しかったよ…

 

俺は、沙綾に自分の気持ちとお礼を伝えた。沙綾に"嬉しかった"と言われたのが、少し恥ずかしかった。

 

沙南「ん……。えへへ……お兄ちゃん……」

 

俺は、沙綾に自分の気持ちとお礼を伝えた。沙綾に"嬉しかった"と言われたのが、少し恥ずかしかった。と、思ってると沙南が寝言を呟いた。

 

沙綾「沙南、どんな夢見てるのかな……。

 

達人「頭を撫でられてるか、褒められてる夢とかじゃない?えへへって言ってたから

 

沙綾「そうかもね。……じゃあそろそろ寝るね

 

達人「うん。おやすみ

 

沙綾がそろそろ寝ると言ってきたので"お休み"と伝えた。

 

沙綾「うん。おやすみ

と、沙綾が言って部屋から出ていった。出ていってから、俺は布団に体を倒して、目を閉じて寝た。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~沙綾視点~

 

 

朝、達人と一緒に私の家に向かった。

 

家に入ると達人とお母さんが話を始めた。中学の時の事などを話をして、話し終わると達人はお父さんに昨日のパンの感想を言っていた。

 

純・沙南「「(お)兄ちゃーん!」」

 

達人「!」

 

達人がお父さんと話し終わると同時に、純と沙南が突進気味で達人に抱きつきに行ってしまい、達人が尻餅を着いてしまった。それを見た私は慌てて達人に声をかけた。

 

沙綾「ちょっ!た、達人!だ、大丈夫!?」

 

達人「大丈夫大丈夫…。純と沙南は元気いっぱいだ」

 

達人は"大丈夫"と言っていたが、私はまだ心配だった。純達はお母さんに怒られてたので、達人に手を出して立ち上がらせながら純達の代わりに謝った。

 

沙綾「純と沙南がごめんね。あの二人、達人に会いたがってたから」

 

達人「ほんと、大丈夫だから。それに純達と会おうとしなかった俺が悪いから。……まぁ取り敢えず準備をしようよ」

 

沙綾「…うん、そうだね。……お母さん、開店準備するね」

 

達人から準備の事を言われたので、返事をしてから準備を始めた。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

達人と一緒にレジ前で接客をしていた。午前中……特に開店時が忙しいので二人で接客をしていた。よく来てくれる主婦の方がレジに来た。

 

主婦A「あら、達人くんじゃない。手伝ってるの久しぶりに見たわ」

 

達人「あ、どうも。そうなんですよ。今日から手伝い復活です。なので頑張りますよ」

 

主婦A「頑張りなさいよ。……で、それはそうと、二人は付き合ったのかしら?」

 

達人と主婦の方の話を隣で聞いていると、"付き合ったのか"と聞いてきたので、達人の方は"え?"と言ってしまった。

 

沙綾「え…ちょ、付き合ってないですよ……!……まだ…」

 

主婦A「まだ?じゃあ付き合うのも時間の問題ね~。達人くんも顔を真っ赤にしてるし、楽しみだわ~」

 

私ははすぐに違うと否定したが、最後に"まだ"とつい本音を言ってしまい、それを聞かれてしまった。その上、達人に知られてしまったし、主婦から"楽しみ"と言われ恥ずかしかった。達人は達人で、顔を真っ赤にしてた。

 

沙綾「もう……!からかわないでくださいよ…!商品とお釣りです!」

と、私はそう言ったが、他のお客さんからも"恋人になったか?"という事を聞かれてしまった。その度に"からかわないで"と言って、やり過ごした。

 

そしてやっと忙しい時間が過ぎて落ち着いた頃に、アフターグロウのモカとつぐみがやってきた。

 

モカ「沙綾~、来たよ~。……ありゃ?たーくんがいるじゃないですか~。とうとう沙綾と結婚して、沙綾ん家の息子になったの~?」

 

達人「してないよ!いきなり来て、そんなこと言わないでよ!」

 

モカに言われた事を、達人は否定をしていた。

 

沙綾(そこまで強く否定されると、ショックだな……)

 

モカ「なんだ~。じゃあ沙綾が~、たーくんの家にお嫁に行くのは~?確か、たーくんだけだよね~、雑貨店の跡取りは~」

 

沙綾(私が……達人の……)

 

つぐみ「ちょっとモカちゃん!からかいすぎだよ!」

 

私は、モカに言われた事を思い浮かべてしまい、顔が熱くなってしまった。つぐみがモカに注意してくれてる間に気持ちを落ち着かせようと、静かに深呼吸をした。

 

モカ「だって、つぐ~。この二人って、最近はなかったけど、手伝いあってたんだよ~。それが今日はたーくんが手伝い始めてるんだからその方がいいんじゃない?」

 

つぐみ「それは、そうだけど……」

 

モカ「それに~、二人が付き合ったりしたら~、私達は嬉しいしね~」

 

つぐみ「……それは……。うん、そうなったら嬉しいよね」

 

達人・沙綾「「いいから、早くパン買ってよ!」」

 

気持ちを落ち着かせてる間に、つぐみはモカの話に共感し始めたので、"パンを買って!"と大きめの声で言った。

 

言った際に、達人と被ったので俺と沙綾はお互いに"え?"となり、顔を見合わせた。

 

モカ「見事なハモりですな~。……まぁ二人に、そう言われたから買いますよ~」

 

それを言ってから、二人はパンを買ってお店を出ていった。

 

沙綾「凄く疲れたね……」

 

達人「うん。皆同じ事を言ってくるから、恥ずかしかったしね」

 

沙綾「うん……恥ずかしかったね」

 

二人が居なくなった後に、会話をしたがすぐに途切れた。その状態でお昼まで過ごしていた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

お昼を食べた後の午後は、達人は純と沙南と少し相手をしてくれた。純達が達人と遊びたいと言っていたので、また混む夕方まで相手をお願いをした。

 

 

そして夕方に達人と接客をして、お店の閉店時間になったので、お店を閉めて片付けを始めた。

 

そしてお店が終わった後にも、純と沙南の相手を達人がしてくれた。その間に、私は晩御飯をお母さんと一緒に作っていた。

 

千紘「今日は大変だったね」

 

私が、ご飯のおかずを一つ作ってると、お母さんがそう言ってきた。

 

沙綾「うん。本当に大変だったよ。皆から、"付き合ってるのか?"って聞かれたから、凄く恥ずかしかったよ」

 

千紘「……でも、嬉しい気持ちはあったんでしょ?」

 

沙綾「…うん。……達人と付き合えたら嬉しいもん……」

 

千紘「だから、今日はおかずを一つ作りたいって言ったのね」

 

沙綾「久しぶりに達人が泊まりに来たから、一つぐらい作って久しぶりに美味しいって言葉を達人から聞きたいから……」

 

千紘「そう」

 

お母さんとそんな会話をしながら料理を続けた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

出来上がった料理をテーブルの上に並べて、部屋にいる達人達を呼んだ。

 

椅子に座り、"いただきます"と言ってから、皆とご飯を食べ始めた。

 

純「なぁなぁ、兄ちゃん。これ美味しいから食べて」

 

沙南「お兄ちゃん、これも美味しいからこれも食べて」

 

達人「うん、やっぱり……千紘さんが作るご飯も美味しい」

 

千紘「あら、嬉しいわね。ありがとう」

 

達人「純、口の周り汚れてるよ」

 

純「ん?兄ちゃん、拭いてー」

 

食卓は、純と沙南が達人におかずを勧めてたり、達人が純の口を拭いてあげたり、お母さんの料理を褒めてたりとしていた。

 

沙綾(純達、いいな……)

 

千紘「ふふ……。あ、そうそう達人くん、これ食べてみて」

 

純と沙南が達人と話してるのを、羨ましいなと思ってると、達人と純の二人を見て微笑んでいたお母さんと目があった。するとお母さんが、私が作ったおかずを達人に食べるように促した。

 

達人「あ、美味しい。……これ…千紘さんの味付けじゃないような気がしますけど……」

 

千紘「あら、凄いわね、違いが分かるのなんて。……これ沙綾が作ったのよ。達人くんに美味しいって言われたいから1品ぐらい作りたいって言ってたのよ」

 

沙綾「ちょ、ちょっとお母さん!そこまで言わなくてもいいよ!"私が作った"だけでいいよ、言うのは!」

 

達人「沙綾、美味しいよ。ちょうどいい味だから、これ好きだよ」

 

達人に私がおかずを作った理由まで教えてしまったので、少し文句を言ってると、達人に"美味しい"と言ってきた。それを聞いた時、私は嬉しくなったと同時に少し恥ずかしくなった。

 

純「姉ちゃん顔真っ赤だ~」

 

沙南「本当だ。お姉ちゃん顔赤いよ」

 

沙綾「二人とも、からかわないで!」

 

純と沙南に顔が赤くなってる事を、言われたりしてしまったりした。それに達人が二人の口を拭いてあげたりしていた。今日の晩御飯は、色々なことが起きる凄く賑やかだった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

晩御飯を食べ終わった後に、寝ることになったが純と沙南の二人と達人が寝ることになった。私は、自分の部屋に行く前に達人と話をしたかったので、達人達三人がいる部屋に入った。

 

沙綾「達人、起きてる……?

 

達人「……起きてるよ

 

入る際に、小声で"起きてる?"と聞きながら部屋に入り、本人から返事が返ってきた。

 

達体を起こして、私の方に向いてくれた達人に今日のお礼を伝えた。

 

沙綾「純と沙南は……寝てるね……。今日はお店の手伝いもだけど、特に純と沙南の相手してくれて、ありがとう、達人

 

達人「別にいいよ。俺も楽しかったし、純達が喜んでたから。……何より、沙綾を避けてから皆と会わなかったのに、純達は慕ってくれたし千紘さん達も気にせず接してくれたの嬉しかった

 

沙綾「達人…

 

達人「だから、こっちの方がありがとうだよ。…沙綾、ありがとう。……まぁ一番は嬉しかったのは、沙綾と一緒にお店の手伝いを出来た事だけど

 

お礼を言うと、達人は"皆が変わらず接してくれたのが嬉しかった"…と、"だからこっちがありがとう"と言ってくれた。

 

沙綾「…うん。私も嬉しかったよ…

 

達人は、"私と一緒にに手伝いを出来たのが一番嬉しかった"と言ってくれた。そういう私も嬉しかったので、私も"嬉しかった"と伝えた。

 

沙南「ん……。えへへ……お兄ちゃん……」

 

沙綾「沙南、どんな夢見てるのかな……。

 

達人「頭を撫でられてるか、褒められてる夢とかじゃない?えへへって言ってたから

 

沙綾「そうかもね。……じゃあそろそろ寝るね

 

達人「うん。おやすみ

 

沙綾「おやすみ

 

沙南の寝言の事で少し話した後に、寝ることしたのでお互いに"おやすみ"と伝えてから部屋に戻った。

 

 

沙綾(今日は、恥ずかしい思いばっかりだった。…けど達人と一緒にいれて嬉しかったな……)

と、考えながら私は眠りについた。

 

 

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