沙綾と達人が付き合うまでの話(完結)   作:春はる

13 / 21
第12話です。

前回の続きで、有咲の家に到着した後からのスタートです。




第12話

~達人視点~

 

少し立ち尽くしていた俺は、沙綾に声をかけられて有咲の家の敷地に入った。

 

中に入ると、一人の年配の女性が話しかけてきた。

 

祖母「あら、男の子が来るなんて、珍しいわね。有咲、友達?」

 

有咲「沙綾の幼馴染みの男子だよ。……達人、私のばあちゃんだよ」

 

万実「有咲の祖母の市ヶ谷 万実(いちがや まみ)です」

 

有咲のおばあちゃんだったので、俺は自己紹介した。

 

達人「えっと、山吹沙綾の幼馴染みの柳瀬達人です。よろしくお願いします」

 

万実「達人くん、よろしくね」

 

達人「あ、はい」

 

有咲のおばあちゃんに挨拶して、有咲の案内で蔵に向かった。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

~蔵の地下~

 

 

蔵に案内され地下に入った俺は、有咲の家の広さに驚いたけど、地下の内装にも驚いてしまった。

 

達人「凄いね……。このギターのアンプとか良いやつでしょ」

 

おたえ「達人、アンプとかの機材詳しいの?」

 

達人「いや、詳しいというより何となく分かる程度だよ」

 

おたえ「そうなんだ」

 

おたえに聞かれた事に答えながら、蔵の中を見渡していた。しばらく見渡してると沙綾が口を開いた。

 

沙綾「そろそろ、曲の練習しよ。達人が来たのって蔵練を見に来たからさ。達人はその椅子に座って見てて」

 

沙綾が練習の事を言って皆は準備を始めた。椅子に座っててと言われたので座ると、皆準備が終わったのか、演奏を始めた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

~演奏終了~

 

 

演奏が終わり、俺は拍手をした。やっぱりポピパの曲は聞いてて楽しくなる。

 

達人(でも、ギターの音が変だった気がする。弦が消耗してるかも……。香澄かおたえのどっちかだと思うから)

と、そう思った俺は声をかけようとしたが、先に有咲が香澄に声をかけた。

 

有咲「香澄、所々走ってたぞ」

 

香澄「ごめーん。だって、達人くんが見てくれてると思うと嬉しくて」

 

沙綾「でも香澄が走ると、私達が少し合わせたりペースを調整したりするの大変だから気をつけてね」

 

香澄「気を付けるね、さーや」

 

香澄達のやり取りを見ながら、香澄にギターを事で声をかけた。

 

達人「(確かに香澄走ってたな……)ねぇ、香澄とおたえ。どっちかのギターの音が変だったから、ちょっと見せてもらっても良い?」

 

香澄「え……う、うん」

 

おたえ「うん。いいよ」

 

俺は香澄とおたえにそう言って、ギターを見せてもらった。見てみると香澄のギター、ランダムスターの弦が消耗していた。

 

達人「あ、ランダムスターの弦が消耗してる。香澄、新しい弦持ってる?」

 

香澄「うん、持ってるよ」

 

香澄にギターの弦が消耗してたのを教えて、香澄から新しい弦を受け取った。その時におたえにギターを返しといた。

 

達人「ちょっと、弦を張り替えちゃうからしばらく待ってて」

 

俺は香澄にそう伝え、弦の張り替えを始めた。

 

おたえ「達人、凄いね。弦の張り替え出来るんだ」

 

張り替えをしてると、おたえが俺が弦の張り替えが出来る事に感心してる口振りで呟いてた。

 

沙綾「達人ってギターやベースの弦の張り替えの他にもチューニングとかドラムの調整とかの楽器のメンテナンスが出来るよ」

 

有咲「マジか……!意外な事実だな……」

 

りみ「達人くんは、ギターとかの楽器やってたの?」

 

沙綾が言ったのは、俺が弦の張り替えとかの楽器のメンテナンスが出来る事を皆に伝えた。それに対してりみが質問してきたので、作業をしながら答えた。

 

達人「ううん。……俺は楽器やったことないし、楽器の知識もそこまで詳しくないよ。でも沙綾がチスパにいた時に何か手助けしたいって思って、弦の張り替えとかを出来るようにしたんだ」

 

沙綾以外の皆が"へぇ~"と言っていた。

 

香澄「達人くんに楽器の弦替えとかやってもらえたら、その間の作詞とかの他の作業が捗りそうだね!」

 

達人「でも、やっぱり最終的には楽器店とかで、しっかり見てもらった方が良いと思うけどね。ギターやベースのネックの反りだとか、キーボードとかは無理だから。……よし弦の張り替え終わった。香澄、チューナー貸して。……チューニングするから」

 

香澄「うん」

 

説明しつつ弦の張り替えが終わったので、香澄からチューナーを貸してもらって、チューニングを始めた。

 

有咲「でも、楽器やった事が無かったりあまり詳しく無かったら、弦の張り替えとかドラムのやつも出来なくないか?使う弦の種類とかだったり知識がないと、ネットでやり方を調べても簡単には出来ないと思うけど……」

 

チューニングをしてると、有咲がもっともな質問をしてきた。有咲の言ってきた事に"確かに"と思いながら、説明した。

 

達人「グリグリのリィ先輩に教えてもらったんだ」

と言うと、沙綾以外の皆が、俺とグリグリのメンバーのリィ先輩と知り合いと言うことに驚いていた。

 

香澄「達人くん!いつ知り合ったの!?」

 

有咲「それにどういう経緯で、教えてもらうことになったんだ?」

 

りみ「グリグリのリィちゃんと知り合いって事は、お姉ちゃんの事も知ってるの?」

 

三人が立て続けに質問してきて、おたえは驚いた顔をしてた。三人がしてきた質問に順番に答えていった。

 

達人「まずリィ先輩とは、うちのお店で知り合ったんだ。リィ先輩が持ってるぬいぐるみがお店の商品で、買いに来た時に会ったんだ。その時にりみのお姉さんのゆり先輩の事も知ったよ。二人が姉妹なのは最近知ったけどね」

 

俺は、とりあえず知り合った理由まで教えた。次に有咲の質問に答えた。

 

達人「教えてもらった理由は、リィ先輩に俺が頼み込んだんだ。"チスパの皆の手助けしたいから教えてください"ってお願いしたんだ。その時にリィ先輩は江戸川楽器でバイトしてて、そういうのに詳しかったから」

 

有咲「なるほど」

 

皆に説明をしてると、ギターのチューニングも終わったので、香澄にランダムスターを返した。

 

香澄「達人くん、ありがと!……ねぇ、達人くんもポピパに入って!」

 

達人「え?」

 

沙綾「それ良いかも。チスパの時みたいに、楽器とかのサポートしてくれたら嬉しいし。」

 

香澄がメンバーに誘われ、沙綾もそれに共感して誘ってきた。

 

おたえ「確かに、達人が入ってくれたらさっきみたいすぐ直してくれるから居てくれたら嬉しい」

と、おたえが言ってりみと有咲もそれに頷いてた。

 

香澄「それに達人くんが入ってくれたら、もっとキラキラドキドキしそうな気がするんだ。もっと楽しくなると思う」

 

達人「(確かにポピパに入ったら楽しいのは、考えなくても分かる。……入った後の想像したら凄く入りたくなった)……うん、入るよ。皆、よろしく」

 

俺は入ることを伝えると、皆は喜んで香澄が"六人で頑張ろうー!"と言っていた。その後は、のんびりと話をしたりして過ごした。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

~帰り道~

 

 

 

夏希「達人と沙綾……?」

 

ポピパの六人目のメンバーになって話をした後に、沙綾と一緒に有咲の家から自分の家まで帰っていた。その時に、後ろから名前を呼ばれたので、振り返ると夏希だった。

 

達人「夏希……。久しぶり……だよね……」

 

夏希「うん。久しぶりだよ、本当に……。沙綾と一緒にいるって事は、仲直り出来たって事でいいのかな……?」

 

沙綾「こないだの商店街のお祭りの時にね」

 

夏希「こないだの……って言うと、中止になるかもしれなかったやつだよね?」

 

達人「うん。そこで色々あったんだけど、まぁ今に至る感じだよ」

 

俺がそう言うと、夏希は"そっか"と呟いてた。

 

達人「……あのさ、中学の時なんだけど……」

 

夏希「知ってるよ。今日の朝に沙綾から学校で聞いた。迷子の子を助けて遅れちゃったんでしょ。それで理由を言わなかったのも聞いたよ。それに沙綾の事を避けてた理由も」

 

達人「そうなんだ……。夏希、あの時は理由を言わなくてごめん」

 

夏希「謝らなくても大丈夫だよ。……ねぇ、達人。一つだけ確認してもいい?」

 

達人「何?」

 

夏希「……沙綾と仲直りできて良かった?」

 

達人「うん、良かったよ」

 

夏希「そっか……。それが聞けて良かった。私も、達人と沙綾がまた仲良くなって良かったよ」

と、夏希は笑顔でそう言ってくれた。

 

夏希との会話はそれだけして別れたが、"少しだけ話をしただけだったけど話せて良かったな"と思いながら、沙綾と家に帰った。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

蔵の練習を見た日からしばらくたった。蔵練の日の後に色々あった。放課後に組合事務所や家の手伝いをしてから、蔵に行ってポピパの練習を見たりした。その後に皆で蔵で勉強をしたり、たまに楽器のメンテナンスしたりする日が続いた。

 

 

最近だと、香澄が蘭とつぐみと一緒に商店街の企画の星を見に行くに参加して見に行ったらしい。

 

俺もそれに参加したかったけど、用事で行けなかったので香澄達に感想を聞いた。向こうでハロハピの弦巻さんと日菜先輩と会って皆で星を見たとの事。星が綺麗で見に行けて良かったと香澄達が言っていた。

ただ、帰りに眠たかったのに"香澄がうるさかった"と蘭とつぐみが愚痴ってたけど。

 

そんな事があったりしたが、今日は凛と一緒にショッピングモール内をブラブラと歩いていた。

 

歩いてると、沙綾とりみの二人を見かけた。

 

達人「沙綾とりみ?」

 

沙綾「あ、達人。それと凛も」

 

りみ「達人くんと……、えっと隣の男の子は……?」

 

俺が二人に声をかけると、りみが凛の方を見て誰か分かんない状態でいた。それを見た凛は、りみに自己紹介を始めた。

 

凛「えっと、白金凛です。よろしく~」

 

りみ「あ、はい、牛込りみです。よろしく……ん?白金って、燐子先輩と同じ名字だよね?」

 

達人「凛は、ロゼリアの燐子先輩の弟なんだ」

 

りみ「え、そうなの……!?さ、沙綾ちゃん。私、燐子先輩に弟がいるなんて初めて知ったよ~……!」

 

沙綾「私も初めて知った時はびっくりしたから、りみの驚くの分かるよ」

 

りみが、燐子先輩に弟がいた事に驚いて、沙綾がそれに共感していた。

 

沙綾「達人達は、何でショッピングモールに来てたの?」

 

達人「映画を見に来てたんだ。で、今は見終わってブラブラしてたんだけど、沙綾達を見かけたから声かけたんだ。沙綾達の方は?」

 

沙綾「えっと、りみと一緒にプレゼント選びに来たんだ」

 

沙綾からショッピングモールにいる理由を聞かれたので、それに答えてこっちも沙綾達がいる理由を聞いた。聞いてみると、プレゼントを選びに来たと言われた。

 

凛「プレゼントって、誰かの誕生日なのか?」

と、凛が質問をすると、りみが答えてくれた。

 

りみ「あのね、一週間後に私のお姉ちゃんの誕生日なんだ。それで誕生日プレゼントを渡したいんだけど、何にするか悩んじゃって、沙綾ちゃんにプレゼント選びに付き合って欲しいってお願いしたんだ」

 

達人「だから二人がいたんだね」

 

二人がショッピングモールにいた理由を聞き終わると、りみのスマホがなった。

 

その電話にりみが出ると、驚いた声を出した。

 

りみ「え!」

 

達人(どうしたんだろう……?)

 

それを見た俺は"どうしたんだろう"と、不思議に思ってりみの方を見た。

 

 




終わり方が変な感じだと思いますが、今回はここまでです。

次回はりみのお姉さんの牛込ゆりの誕生日の話、イベントストーリーのりみのプレゼントソングの話を軸のを書こうと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。