沙綾と達人が付き合うまでの話(完結)   作:春はる

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前の投稿から1ヶ月以上経ってからの、第16話の投稿です。遅くなってしまって申し訳ございません。

後書きにお知らせを書いていますので、そちらも読んでもらえたら幸いです。

では本編をどうぞ



第16話

 

夏休みからしばらく日がたったある日。

 

 

~達人視点~

 

 

香澄「海に行きたい!」

 

香澄が放った一言で、有咲ん家の蔵にいた皆は一瞬静かになった。静かになったけど、すぐに有咲が即座に反応をした。

 

有咲「いきなり何言ってんだ?……香澄」

 

香澄「だから!私、海に行きたいの!」

 

有咲「それは分かってるよ。行きたい理由を聞いてるだよ」

 

香澄「だって夏休みになってから、皆で出掛けてないじゃん!達人くんとさーやは、お互いや自分の家の手伝いをしてるし。りみりんとおたえは、この間家族で出掛けたって言ってて、有咲は家にいるって言ってたし」

 

達人「あ~……」

 

香澄「それに皆で集まっても、今日みたいに夏休みの宿題とかバンド練習をしたりする為に、蔵に集まってるだけだもん!」

 

香澄の言葉に、皆は"確かに"といった感じなっていた。

 

香澄「だから遊びに行きたいの!夏といえば、プールだったり海でしょ!」

と言って、有咲達と話を始めた香澄を眺めながら、俺は沙綾と話をした。

 

達人「海とかプールに行ったの小学生ぐらいかな……。(それにあまり、海は好きじゃないけど)」

 

沙綾「そんな感じだよね。学校のプール以外で行ったとなると、小さい頃に近所にあった市民プールな所だったよね」

 

達人「そうだよね……。海も小学校の行事とかで、行ったぐらいだし……」

 

沙綾「確かにね……」

 

香澄「だったら、尚更一緒に行こうよ!」

 

沙綾と話してると、香澄がそう言ってきた。

 

沙綾「香澄がそこまで言うなら、行こうかな……。小さい頃以来だし、皆と遊びに行きたいしね。……でも達人はどうする?」

 

達人「海に入らなくてもいいなら……行きたいかな」

 

りみ「?……どういうこと?」

 

沙綾「達人、小学校の行事で海に行った時に溺れそうになった事があったんだ。それで、海には入りたがら無くなっちゃったんだ」

 

有咲「溺れかけたって、そんな溺れてしまうような深いところまで行ったのか?」

 

達人「別にそうじゃないよ。俺も浅瀬とか深くても膝ぐらいの深さまでの所にいたよ。……けど、皆がいる近くで、いきなり深くなってる所があったんだ。そこで俺がはまって溺れそうになったんだ」

 

おたえ「それで海が嫌いになったの?」

 

達人「いや、嫌いにはなってないけど、ちょっとした恐怖心があるだけだよ」

 

有咲「プールは大丈夫なのか?」

 

達人「うん、プールは大丈夫だよ。だって、底も見えるし、足がギリ届くぐらいの深さだからね」

と、海の体験やプールの事の話をしたら、皆は静かになってしまった。

 

特に、香澄の顔が凄く落ち込んでるような顔になってしまった。

 

香澄「達人くん、ごめんね。海、苦手なのに行きたいって言っちゃって……」

 

達人「あ、謝らなくてもいいよ……!それに皆と遊びに行きたいから、行こうよ」

 

落ち込みながら謝ってきた香澄に、俺が行くことを伝えると、香澄は嬉しそうにして"いつ行く?"と皆に聞いてきた。

 

 

皆で予定を言い合って、そして行く日を決まった。

 

香澄「じゃあ、海の次はプールに行こうよ!」

 

有咲「はぁ……!?」

 

りみ「香澄ちゃん、何で?」

 

香澄「だって、達人くんが海の中であまり遊べないんだよ!でもプールだったら大丈夫って言ってたから、今度は皆で水の中で遊ぼうよ」

 

海に行く予定が決まった後に、香澄がそう言ってプールに行く提案をして来た

 

沙綾「うーん。確かに折角遊べるのに、一人だけ水の中で遊べないのは寂しいもんね」

 

りみ「それに折角の夏休みだもんね。皆と遊んだ思い出作りたいから私は行きたいよ」

 

有咲「私はどっちでもいいけど、達人は行きたいか?」

 

おたえ「私は行きたい」

 

有咲「お前には聞いてねー!」

 

おたえ「だって行きたい人は行きたいって言わないとダメだと思って」

 

有咲「そりゃそうだけども!私は達人に聞いてたんだよ……!」

 

有咲とおたえのやり取りを見ながら考えてた。

 

達人「(確かに皆と同じ様に遊べないのは寂しいし)……プールにも行って皆と遊びたいよ」

と、俺がプールに行くことを言うと、香澄が一番喜んで沙綾達も控えめだけど喜んでいた。

 

そして皆でプールに行く日も決めて、今日は解散となった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~当日~

 

 

海に行くため待ち合わせ場所に、沙綾と一緒に行くと一番乗りだった。

 

達人「一番乗りだ」

 

沙綾「早く来すぎちゃったね」

 

早く着きすぎたので、沙綾と話をして時間を潰すことにした。

 

達人「そういえば、純達も行きたいって言ってた?」

 

沙綾「うん、宥めるの大変だったよ。けど、何とか宥めて我慢してもらったから大丈夫だよ」

 

達人「へぇ……。どうやって?」

 

沙綾「えっと、"達人が今度プールに連れていってくれるから今日は我慢して"って、勝手に言っちゃった」

 

達人「何、勝手な事を言ってんのかなー」

 

沙綾「ごめんごめん。でも達人なら連れていってくれるでしょ?」

 

達人「まぁそうだけど、香澄達と行くプールの時に連れていってもいい?」

 

沙綾「うん、それでいいと思うよ。香澄達もオッケーしてくれると思うし」

と、話をしていると、香澄達がやってきた。

 

その時に、香澄とかがギターやベースを持ってきたから、びっくりしてしまった。それに有咲とかがツッコミをいれたりしていた。

 

皆に声を掛けて、海に向かうことになった。向かってる間に、プールの件で"純と沙南の二人も連れていってもいいか"と聞いてみると、即答でオッケーしてくれた。

 

 

 

そんな風に話をしていると海に着いたので、場所を取り皆が水着に着替えに行こうとした時に、おたえがいきなり服に手を掛けた。

 

沙綾「ちょっ!おたえ……!」

 

その直後に、沙綾の声と共に目の前が真っ暗になった。

 

達人(……何も見えない……。沙綾が目隠ししたのか……)

 

おたえ「下着じゃなくて水着だよ。それより、なんで沙綾は、達人の目を隠してるの?」

 

沙綾「それは、おたえがいきなり服を脱ぐからだよ……。もう……」

と、沙綾は言いながら手をどかしてくれたので、やっと景色を見れた。

 

おたえだけじゃなくて香澄も既に水着になってたので、服の下に着てきた事が分かった。

 

沙綾「じゃあ、私達、更衣室に行ってくるね」

 

達人「うん、分かった」

 

沙綾とりみと有咲の三人は更衣室に着替えに行った。

 

香澄「達人くん!私、海に入ってくる!」

 

おたえ「私も行ってくる!……香澄、海まで競争だー!」

 

香澄「わぁ!おたえ、待ってー!」

 

三人が居なくなると同時に、おたえと香澄はそう言って俺の返事を聞かずに海に行ってしまった。

 

俺はとりあえず残りの三人が着替えに戻るまで寝転んでしばらく待った。

 

 

沙綾「達人?」

 

達人「……ん」

 

しばらく寝転びながら空を眺めていた。少し眠くなってきた時に、沙綾が俺の顔を覗き込みながら声を掛けてきた。

 

有咲「寝てたのか?」

 

達人「ううん、寝転んでただけだよ。少し眠くなってだけど……」

 

有咲「そうか。……それで香澄達はどこだ?」

 

達人「三人が更衣室に行った瞬間に、海に行ったよ」

 

香澄達の事を聞かれたから、もう海に入ってることを伝えた。

 

香澄「有咲ー、りみりーん、さーやー!皆も早く海に来て遊ぼうよー!」

 

おたえ「海冷たいよ」

 

三人は顔を見合わせて、りみと有咲が海に向かっていった。

 

沙綾「行ってくるね」

 

達人「うん」

と、俺の返事を聞いた沙綾も香澄達の方に向かった。一人になった俺は、鞄から羊毛フェルトの道具を取り出して、作り始めた。

 

ほんの少し前に、沙南から"これ作って"とお願いされた。その作ってほしい物が、羊毛フェルトで作る物だった。ただ、俺自身は羊毛フェルトはやった事がない初心者なので、時間がある時は必ず触って色々と作るようにしている。

そして、今日は手持ち無沙汰になると思ったので、一応持ってきていていたが正解だった。

 

達人(沙綾、いい笑顔。凄く楽しそう……)

と、羊毛フェルトをやりながら皆の遊んでる姿を見ていた。

 

 

 

しばらくしていると、皆が戻ってきたので道具を横に置いた。

 

香澄「楽しかったー!」

 

沙綾「私も思いっきり楽しめたよ」

と、皆は各々楽しかったことを言っていた。俺は皆に飲み物を渡してあげた。

 

達人「はい、飲み物。海って意外と喉が渇くから水分取っといた方がいいよ」

 

りみ「達人くん、ありがとう」

 

有咲「わり、助かる」

 

沙綾「ありがとう」

 

皆は飲み物を渡してあげて、俺も動いてないけど暑い中いるから水を飲んだ。俺も飲んでる時に、沙綾が"やってみたい事がある"と言ってきた。

 

達人「やってみたい事?」

 

沙綾「うん。砂に埋もれてみたいんだ」

 

達人「砂に……?」

 

沙綾「うん」

 

香澄「おもしろそうだし、やろうよ!」

と、俺や有咲とかが驚いていると、香澄がそう言って動き出して、おたえと巻き込まれる形のりみもやり始めた。

 

達人「有咲、とりあえずやろうか……」

 

有咲「あ、あぁ」

 

俺は有咲に声を掛けて、沙綾の砂に埋もれてみたいっていうのをやってあげた。

 

ーーーーーーーーー

 

そして沙綾を砂の中に顔を出して埋める事が出来た。

 

沙綾「こんな感じなんだ~。不思議な感覚だ。……でも、夢が叶って良かったよ」

 

達人「あはは……良かったね……。てか、沙綾に砂の中に埋まりたい……という夢があったとは思わなかったよ」

 

沙綾「アニメとか漫画とかで見た時に、どんな感じなのかなって気になってたんだ」

 

達人「だから、やってみたかったんだ……」

と話をして、沙綾が満足するまでそのままだった。少しして、沙綾が満足したみたいだったので、砂から出してあげた。

 

 

 

その後も少し遊んだりして、昼の時間になった。

 

ーーーーーーーーー

 

お昼を食べるために、沙綾達が食べ物を買いに行った。俺は、荷物番として皆が戻ってくるのを待っていた。

 

 

 

しばらくして待ってると皆が戻ってきた。そして皆が買ってきたご飯を食べていると、声がした。

 

リサ「あれ?ポピパの皆じゃん。遊びに来てたの?」

 

香澄「あ、リサ先輩だー!」

 

声をかけてきたのは、ロゼリアのリサ先輩だった。その後ろにはロゼリアのメンバーの皆がいた。けど、一人だけ知らない男子一人がいた。他の皆も気付いたみたいだ。

 

おたえ「あ、ハル先輩、久しぶりだー!」

 

沙綾「あの人、どこかで見たような気がする」

 

おたえは"ハル先輩"と言ってて、おたえ以外の皆は沙綾と同じように"見た事がある気がする"と言っていた。

 





中途半端な感じで終わったかもしれません。次回はこの続きを書いて投稿予定です。


お知らせというのは、本小説の第13話に出てきた松原花音の弟、「松原夏輝」を主人公で、ヒロインを「奥沢美咲」の『夏輝×美咲』というタイトルの小説。
そして、この16話の最後に出てきたオリキャラである「ハル」を主人公で湊友希那がヒロインの、『ハル×友希那』というタイトルの小説を、ほぼ同じ時間で投稿いたしました。

作者の投稿作品で、4作目は『夏輝×美咲』、5作目は『ハル×友希那』となっています。並びに『達人×沙綾』『夏輝×美咲』『ハル×友希那』の3作品を「×(かける)シリーズ」という位置づけにいたしました。この3作品の世界観は繋がっております。


新作2つも、読んでいただけたら嬉しいです。お知らせは以上です。
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