遅くなりましたが、第7話です。
中学の時の、達人と沙綾の間に起こった話が途中であります。
~達人視点~
俺は部屋で何かやってた三人に質問した。
達人「で、何やってたの?ベットの下を覗いてたけど」
沙綾「えっとね、おたえがエッチな本があるかもって言って探し始めたから、香澄と私で止めようとしたの」
おたえ「だって男の子だから興味ぐらいあると思ったから、見ようと思ったんだよ」
達人「まぁ怒る気はないからいいけど、まず俺は持ってないよ」
おたえ「興味ないの?」
達人「興味が"ある"か"ない"かで言えば、"ある"よ。でもシュシュを作った方が好きだから」
香澄「ほら、言った通りでしょ。おたえ」
おたえ「えぇ~持ってると思ったのに……」
沙綾「もう……おたえやめてよ。達人持ってないって言ってるんだから。さっきのシュシュの量見たでしょ」
おたえ「うん。見たよ、凄かった」
沙綾「達人って作るの上手だし、沙南も気に入ってるしね」
香澄「さーなんも?」
沙綾「うん。沙南ってお店で気に入ったヘアゴムと達人のシュシュをローテンションで着けてるんだよ。それぐらい気に入ってるんだよ」
沙綾がいきなりそう言って香澄達と話し始めたので恥ずかしくなった。でも今はその話をするために皆が来た訳じゃないので話を変えるために声をかけた。
達人「褒めてくれるのは嬉しいけど、一つ聞いていい?」
沙綾「何?」
達人「何でポピパの皆が来てるの?」
ポピパの皆が来た理由を聞いた。
聞いてみると、市ヶ谷さんは俺が沙綾を避けてる理由を沙綾に聞いたらしく、その時はお祭りの後に詳しく話すと言われたそうだ。それで沙綾から、今日俺に会うからと言われたので来たらしい。
香澄は俺に会って話をしたい事があったから来て、あとの二人…牛込さんと花園さんは、沙綾と俺の出来事が内心気になっていた所に、俺に会う話を聞いたのが理由と二人が言った。
達人「なるほど。…沙綾、何から説明した方がいいの?」
皆が来た理由を聞いてから、沙綾に質問した。
沙綾「あ、うん。まず聞きたいんだけど、組合の仕事を何で手伝ってるの?」
達人「お父さんが死んで手伝えなくなった時に、事務所が大変そうだったんだ。それを見たのは用事で事務所に行った時なんだけど、お父さん達が手伝ってたのもあるし俺も手伝いたいと思ったからが理由だよ」
沙綾「そっか」
達人「うん。……他に聞きたいことは……」
沙綾「次というか本題なんだけど……、私が一番聞きたい事は、中学の時のチスパのファーストライブの時の事だよ」
組合事務所の手伝いの事を教えて、沙綾に次に聞きたい事を聞くと、予想していた事だったが中三の時の出来事についてだった。
沙綾「って言っても、組合のおじさんが教えてくれてたんだ。だから遅れた理由は知ってはいるけど」
達人「おじさんが……?いつ…」
沙綾「前に事務所で達人と私達と会った時だよ。ほら、お祭りの事で職員さんを説得した日だよ。それで私が家に帰る時に教えてくれたんだ。だから知ってるけど達人からもちゃんと説明して欲しい。それ以上に、何で"遅れた理由を言わなかったのか"を教えて欲しい」
沙綾がそう言うと、次に市ヶ谷さんも声を出した。
有咲「それと私からもいいか?何で沙綾の事を避け始めたのかを聞きたい。沙綾から幼馴染みがいる事、今日とかは別として避けられてて会ってないと言ってたからそれが気になってたんだ。だからその事も話して欲しい」
市ヶ谷さんは、俺が沙綾に会わないようになった事を質問してきた。
香澄「私は話をしたくて来たから最後に話をするよ。今は話を聞く」
と、香澄が言ってきたので、それに頷き他の二人は話を聞くために静かに待っていた。
達人「……まず沙綾の聞きたいことから話すよ。……チスパのライブの日、あの時も組合事務所で手伝いをしてたんだ。おじさんに約束の時間の事を言われて向かったんだ」
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~過去・回想~
一年前・中学三年
組合事務所で手伝いをしているとおじさんに声をかけられた。
おじさん「達人、手伝いはこれぐらいで大丈夫だよ。だから沙綾ちゃんの家に行ってきな」
達人「あ、うん。分かった。行ってくる」
そう言われた俺は事務所を出て沙綾の家に向かった。その途中で迷子になってる女の子一人を見かけた。
女の子「ママ…どこ」
今日は商店街は秋祭り。だから人が多いから、迷子の子が出てもおかしくなかった。
俺は早く家に行って手伝いをしたかったが、どうしてもほっとけなくて目線を合わせるために、しゃがんで声をかけたんだ。
達人「ねぇ、ママとはぐれちゃったの?」
女の子「え…うん。きづいたらいなくなってた」
達人「お兄ちゃんも一緒に探すよ」
女の子「ほんと?」
達人「うん。ママと一緒に何か買った?」
女の子「いろいろだけど、さいごは…わたあめ買ってくれたよ」
達人「そっか。あと、ママの特徴を教えてくれる?」
女の子「うん」
と、女の子は返事をしてくれた後にママの特徴を教えてくれた。教えてもらってから手を繋ぎ、まずわたあめを売ってる場所に向かい探し始めたんだ。
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その後も、女の子が寄ったお祭りの屋台を回って探した。暫くしていると女の子が声をあげた。
女の子「あ、ママ!」
と、叫び、女性の所に走って向かった。母親と女の子は話してると、女の子の母親が話し掛けてきた。
母親「ありがとうございます」
達人「どういたしまして…。この子が泣きそうだったし、どうしてもほっとけなかったので……」
女の子「おにいちゃん、ありがとう!」
達人「ちゃんと、ママと手を繋いではぐれないようにしてね」
そう言うと、女の子は大きく頷いた。その後親子と別れたが、探すのに時間が掛かってしまったので、沙綾の家に急いで向かった。
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~山吹ベーカリー・店内~
沙綾の家に着いたので、お店の入り口から入った。入ると純と沙南の大きい慌ててる……震えてる声が聞こえたので、急いでリビングの方に向かった。
向かうと、千紘さんが倒れていた。
達人(え……、千紘…さん…?)
倒れてる所を見て一瞬頭が真っ白になったが、すぐ頭を振ってすぐ行動した。まず沙綾のお父さんの亘史さんに声をかけた。
達人「亘史さん!救急車呼んだ⁉️」
亘史「あ、達人。呼んだからそろそろ来ると思うよ。救急車が来るまでの間、達人は純と沙南のそばにいてくれないかな?」
達人「……分かった」
そう言われた俺はひとまず純と沙南がいる二階の部屋に向かった。
部屋に入ると、二人が抱きついて来た。
沙南「お兄ちゃん!お母さんが…」
純「兄ちゃん……」
沙南は泣いて抱きついてきて、純は泣くのを我慢してたみたいで、俺が来たことで泣いてしまった。俺は、そんな二人に声をかけられずに、ただ頭を撫でる事しか出来なかった。
暫くしていると救急車が来て、千紘さんは病院に搬送された。
その後沙綾に会ったが、千紘さんが倒れた後に俺が家に着いたことで色々言われた。
沙綾「何で早く来てくれなかったの❗達人が早く来てくれたらお母さんが倒れなくて済んだんだよ❗」
沙綾にそう言われながらも、俺は理由を言えず謝ることしか出来なかった。
達人「ごめん……(どんな理由でも……言い訳に聞こえると思うから……)」
沙綾「……約束守れない達人なんて大嫌い‼」
沙綾に大嫌いだとか言われ続けても、ずっと謝り続けた。
しばらくして、俺は沙綾の部屋から出てリビングに行くと、亘史さんがいたので謝った。
達人「……ごめんなさい……。俺が…早く家に着いてたらこんなことに…ならなかったのに……」
亘史「…あまり自分を責めなくてもいい。……それに達人が遅れたのは、何か理由があるんだろ?」
達人「…うん。でも、今…言っても言い訳にしか聞こえないから……。…取り敢えず家に帰ります」
と、そう言って家に帰った。
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~沙綾視点・現在~
中学のお祭りでの出来事に聞いたが、遅れた理由は組合事務所のおじさんが言った通りだった。ただ何で言わなかったのかを達人が教えてくれたが、それが"言っても言い訳に聞こえるから言わなかった"との事だった。
沙綾「遅れたのは、おじさんの言う通り迷子の子を助けたからは分かったけど……」
有咲「何でそれを、その時に言わなかった事になるけど」
りみ「何で達人くんは、言っても言い訳になるって思ったの?」
沙綾「りみりんの言うとおりだよ。何でそう思ったの?言ってくれれば……「言えるわけないじゃん!!」……!?」
言わなかった理由に、有咲が疑問に思いりみが達人に質問した。私も言ってくれない事について聞くために達人に質問すると、大声で遮られたので驚いてしまった。
当然、香澄達も驚いていた。
達人「そんなの……言えるわけないじゃん……。だって俺のお父さんみたいになったら……」
沙綾「あ……、そ……そうだよね」
達人の言葉を聞くと、何も言えなかった。すると、りみが私に聞いてきた。
りみ「え、えっと、達人くんの亡くなったお父さんが関係あるの……?」
達人のお父さんの事を聞かれたが、勝手に言えないから達人の方をチラッと見た。
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~達人視点~
沙綾に大声で声を出してしまったが、お父さんの事を言うと沙綾が何も言えない感じで静になった。
すると牛込さんが沙綾に俺のお父さんの事を聞いて、沙綾はチラッと俺の方を見てきた。
達人「……お父さんは……俺が小学生の時に、千紘さんみたいにいきなり倒れたんだ。病院に運ばれたけど、その日に死んだ。だから千紘さんが倒れた時に、そうなるんじゃないかって思って……」
りみ「……!」
お父さんの事を教えると、牛込さんは驚いた顔になった。すると市ヶ谷さんが口を開いた。
有咲「…沙綾のお母さんが倒れた時が、お父さんが亡くなった時と似てた。だから、沙綾に"迷子の子を助けて遅くなった"っていう理由を言っても、柳瀬は言い訳に感じると思ったから言わなかった訳か…」
市ヶ谷さんの確認する感じでそう聞いてきたから、俺は肯定しつつ少し補足の話もした。
達人「そういうこと。……昔から俺と沙綾はお互いのお店を手伝いあってたから、俺は千紘さんが貧血とかで体が弱いのは知ってたんだ。それでライブの日に千紘さんが貧血で倒れた」
おたえ「沙綾のお母さんが倒れたのってそれが初めて?」
達人「うん。それで俺のお父さんと倒れた理由は違うけど、死んじゃうんじゃないかって頭によぎったから言えなかった。俺が沙綾の立場だったら、どんな理由でも言い訳にしか聞こえなかっただろうし……」
有咲「なるほど…」
沙綾「だから…言わなかったんだね……」
達人「それに、チスパの皆に謝ったけど伝えられなかった。沙綾がバンドを…チスパをやめる原因…作ったの俺だから謝ることしか出来なかったんだ」
香澄「確かに、私一人でなっちゃんに話を聞いた時に、"達人に理由を聞いても教えてくれなかった"って言ってた……」
俺がそう言うと、沙綾は理由を聞いて俯き、香澄は夏希から聞いた事を言っていて他の二人は静かに聞いていた。
"なるほど"と言っていた市ヶ谷さんがまた質問してきた。
有咲「じゃあそれで、沙綾と会わないように避けるようになったのか?」
それで沙綾の事を避けるようになったのかと聞いてきた。避けるようになったのは別なので、"違う"と答えた。
達人「いや、違うよ」
有咲「え、違うの?」
達人「もちろんその事があって沙綾とは会いづらかった。それでも沙綾の家に行って手伝いをしたよ。次はそんな事が起きないようにって。……その間沙綾とは必要最低限の会話しかしてなかった」
沙綾「……そうだね…。私は達人に言ったことを謝りたかったけど、その事が口から出なかったんだ。だから結局ギクシャクした感じで過ごしてた感じだったんだ」
有咲「じゃあ……いつ会わないように避けるようになったんだ?」
達人「俺が沙綾と会わないように避け始めたのは、香澄にお願いされて沙綾にポピパのドラムの事をお願いしに行った時なんだ……」
俺は、中学の時の説明をした後は、市ヶ谷さんに聞かれた事を話し始めた。