思った以上に長くなったG•I編もこれにて完結です!
次はいよいよ…
「やぁ。無事に終わったようだな」
「カーム! とビスケ!!」
「うん。…大した外傷は見られない。素晴らしい。しかし、やたらと時間がかかっ……ん? なんだ? やたらレベルアップしてないか?」
「! 何で分かるの? 《練》してないのに」
「分かるさ。それなりにしっかり見てきた弟子だからね。…うん。体幹のブレが減った。隙が無くなった。オーラの流れも力強い……この短期間にどれほどの鍛錬を積んだやら。それで時間が掛かったのか」
「そこまでわかるたぁ流石だな。まぁ、
「そうか……頑張ったんだな。さて、『
「やっぱりカームがコイツらに何かやったんだな? 大変だったんだからな! 回復してやってからずっと
キルアの言う通り、カームが現れた瞬間、ゲンスルー達は激しい恐慌状態に陥っていた。いや、回復されて、〝後始末〟の影響から脱してから彼らのパニックは始まっていたのだ。
そして、その元凶が現れた。パニックになるなと言う方が酷だ。見れば、股間付近から情けない音を立てて「水漏れ」しているし、折角元に戻った髪の毛も再び少しずつ抜け始めている。
「まぁ、あんな至近距離であんな事やられちゃ…ねぇ?」
後ろから着いてきて、カルトと睨み合いをしていたビスケも、その部分には同意をしている。
「で? カードは取ったか?」
「うん。今からそれを一つのバインダーにまとめようって所だったよ」
「なるほどね…じゃあいいか」
カームが指先から極小の念弾を形成し、彼らの顎を目掛けて飛ばす。正確に放たれたソレは彼らの顎先をかすめ、彼らを一瞬で夢の世界へと再び旅立たせた。
「これでよしっと。…君達がどのようにしてそれほどレベルアップしたか聞きたいところではあるが、先ずはカードが揃ったらどうなるか見てみたいものだな」
「…相変わらず訳わかんねー程の技術だな。ここまで来ると笑えて来るぜ」
「君達が努力したように、私も努力したのさ。
「うん! じゃあいくよ──」
◇
『プレイヤーの方々にお知らせです。たった今、あるプレイヤーが99種の指定カードを揃えました。それを記念してまして、今から10分後に
突然のアナウンスが響く。なるほど、指定カードに関するクイズ大会ね。これは奪ったりした奴などには答えられない。全くよくできている。そして、100問クイズか…マイケルのクイズを思い出す。ただの感傷か。
ゴン達はやる気満々である。私としてはもうここまで来れば安心だ。彼らも随分と成長したものだ。これならば多少の理不尽など跳ね返せるだろう。後は見守り、彼らがクリアするのを待つだけだ。
数人程こちらに飛んできたプレイヤーがいた。まだ残っているプレイヤーがいたか。しかし有象無象だ。彼らはゴン達にクイズの勝者になった場合は買い取ってほしいと交渉していた。まぁ、多分クイズでも負ける事はないだろうがな。周りは協力して解くムードになっているが、ゴン達は純粋に個人で参加するようだ。最後までこのゲームを楽しみきっている。いい事だ。
「よーし! 負けた方が罰ゲームな!!」
「よし、のった!!!」
「へっ、オレの記憶力に敵うと思うなよ!」
「……仕方ない。僕もやるか」
約1名やる気の無い奴がいたが、キルアとビスケに何かコソコソと煽られて俄然やる気を出し始めた。……一体何を言われたのやら。
さて…私もただ待つのは退屈だから挑戦してみよう。
『それでは、これよりクイズの出題を始めます!! 第1問! №1『一坪の密林』に関して重大なヒントをくれる長老の名前は───』
◆
『終了ーーーーー!! それではこれより、最高得点者を発表いたします!! 最高点は100満点中93点!! プレイヤー名──』
なんかドキドキするな…しかし93点か…やはり最高得点者は──
『ゴン選手です!!』
「やったァーーーーー!!!」
「100種類コンプ!!!!!」
…やはりな。素晴らしい。さすがゴンだ。やってくれる。全員が喜びを爆発させていると、手紙を咥えたフクロウが飛んできてゴンにソレを投げてよこす。中身は№000『支配者からの招待』である。どうやら同封されたバッジと招待状で、それをもっていく事で支配者のいる城へ入場できるらしい。招待者は1人らしいので、キルアはゴンに城で待っているから行ってこいよと促す。
城下町のリーメイロには行ったことがあるらしいので、ゲンスルー組から貰った【
しかし、私は何点だったんだろう……凄く気になる。7割は取ったと思うんだがな…。そうこう考えているうちにゴンの【
◇
「なぁ、アイツらだろ? あの『
「そのようだ。まだガキの癖に大したもんだ…というか、アイツらいつ起きるんだ? そろそろ臭ってるぜ?」
「そう思うならお前が起こせよ。オレはヤだぜ」
「ほっとこうぜ…自分で何とかするだろ…。とりあえず戻ろうぜ。もしかしなくてもクリアイベントがあるだろうからな」
◇
城下町リーメイロに到着した。中央には大きな城がある。バインダーをそろえた者だけが入場できるということで、ゴンが代表して城へと入城する。その間、城の前で我々は待つことにする。『
────
ディアナの強さと、その苛烈な特訓に仰天しながらも彼等の急激なレベルアップの仕方に納得した。まさに貴重な経験をさせて貰ったようだ。
しかし、伝聞だけでもディアナの強さは凄まじいな。ゴン達は既に超一流ハンターの域に達していると言っていい。だが、ソレを歯牙にもかけず手加減しながらつきあえるあたり、超一流の能力者を圧倒的に上回っている。技術や経験など、全てにおいてだ。もはやキメラアントのトップ層あたりに匹敵するのではないか?
本人は弱いと言っていたが、腐っても暗黒大陸産であるという事だろう。ビスケはディアナと手合わせしたかったと悔やむが、カルトに「カームとずっと特訓してたでしょ」と言われてぐぬぬとなっていた。ま、私がいるからと慰めておいたら、カルトが「僕にもお願いね」と、言ってきた。まぁ、私が訓練するのはやぶさかではないが、もう充分強いぞ? と返したら、キルアに「オメーのためにカルトは
そうこうしているうちにゴンが戻ってきた。ドゥーンやリストと会って様々な説明を受けたらしい。すぐにクリアを記念しての祝勝会がはじまるとのこと。いわゆるエンディングだな。楽しい時間の始まりだ。
……そして、私はそろそろ自分の問題に決着を付けよう。
◆
大きな花火が夜空を照らす。城の前は地面が埋め尽くされるほどのNPCやプレイヤーが集まっていた。その中を、豪華な車に乗った4人が進む。城下町をおよそ一週しながら城の前にたどり着く。最後には、城がプレイヤーに開放され、豪華な食事や様々なショーなどで主にゴン達は歓待を受けていた。中にはドゥーンと思われる人物が舞踏場で踊っていたり、リストと思われる人物がゴン達に料理を運んだりしていた。
そんな中、私は隠れて行っていた作業を終え、中心から離れて城のバルコニーで1人、夜風に当たりながらワインを飲んでいた。
「あら、楽しんでいないのかしら?」
「……あぁ、ビスケか。キミはどうなんだい?」
「私は楽しんできたわ。料理も、ショーも。ちょっと夜風に当たりたかったのよ」
振り返って見れば、ビスケはバラ色のドレスを着ていた。ホルターネックのマーメイドドレスで、ロンググローブまで着用したその姿は、妖艶な大人の雰囲気を演出している。首元には、以前私がプレゼントしたルビーのネックレスが輝いていた。…いつの間に用意したんだろう? そして、肝心な事だが、彼女は
「……とても美しい。似合っているよ。ビスケ」
「あら、ありがとう。嬉しいわ。ここ、お邪魔するわね」
そうして、彼女が私の隣に座る。しばらく無言の状態が続く。お互いに喋らず城の外の花火や、城下町でのお祭り騒ぎを上から眺めながら、黙ってワインを傾ける。こんな時間も悪くない。
「……いい夜ね」
「あぁ。素晴らしい夜だ」
「あのコ達もいつの間にか大きくなっちゃって…。一年足らずなのに大した物ね」
「そうだなぁ。並の才能じゃない事は確かだ。もう彼等も巣立ちか…。寂しくなるな」
「……ねェ、カーム…」
ビスケが何かを言おうとした、その時、後ろからもう1人の気配がした。これは、カルトか。
「僕もいいかな?」
振り返れば、カルトは普段の着物ではなく、紫のドレスを着ていた。彼女のドレスはビスケと同じくマーメイドドレスだ。同色のリボンチョーカーにペンダント、ロンググローブを身につけている。ビスケと違うところは少し大人な演出をしているが、本人が年齢に似合わず大人びているため、これまた絶妙に似合っている。彼女は若さもあってかビスケに負けず劣らず美しい。きっと、成長したらより美しくなるだろう。
「とっても似合っているよ。素敵だ。カルト」
「…ありがとう。僕もお邪魔して良いかな?」
「もちろんだとも。でも、キミは主賓だろう? いいのかな?」
「いいの。僕は
そう告げると、彼女はビスケの反対の私の隣に座ってきた。彼女も座ってからは何も語らない。さて、困ったな。2人とも求めることは同じ、か。無言の圧力を感じる。いや、いつまでも私が保留にしていたのがいけないか。これは良い機会だ。
「……2人とも、いいかな?」
「「……」」
2人とも緊張したような面持ちでこちらを向く。そう緊張されると私も話しづらいが…ここで話さないのは無しだ。気合いを入れよう。
「まず、君たちに感謝をしたい。君たちと交流を深めることで、私は漸く前を向けるようになったと思う」
「「……」」
「ゴン達の修行も終わりを迎える。これで本来ならば私達の関係は一旦終わりとなる」
「「……!!」」
「まぁまぁ、そう慌てないで。私はずっとずっと悩んできた。自分のことすら分からない状態で。君たちからすれば、そんなことって思うような事で私はずっと立ち止まっていたんだ。……少し長い話になるが、聞いてくれるか?」
コクンと2人は頷いて、無言の了承を示す。私は周囲に《円》を張り、近くに人がいないことを確認してから語り出す。全ての始まりから。
「まず、最初に話そう。私は、本当は250年以上前の人間だ──」
◆
「そんな……そんなことって!!」
「……そっか…あの時、私が話しかけた時には…」
「いや、ビスケは悪くないよ。カルト、ありがとう。この話はゴン達にもするつもりだが、君たちに先に話させてもらった。それは、2人に誠意を示すためだ」
「誠意…?」
カルトが首をかしげる。緊張する。だが、決めたんだ。前に進むと。
「私は、君たちが好きだ」
「「!!」」
「人として、好ましく思っている。…これからもずっと一緒にいたいと思うほどには」
「うぇあwrうぇおrh! い、いえ、ごめんなさい。こちらこそよ! カーム!!」
「僕は!? 僕もだよね!?」
「もちろんさ。出来ればゴン達にも、だが。彼らには夢があるだろう。だからこそ強制は出来ない」
「あっ…そういう意味ね…」
「勘違いしては困る。女性としても、と言う意味もあるからな」
カルトとビスケが落ち込みかけたが、その言葉を聞いて復活した。
「だからこそ、私は知って欲しかった。私のことを。私の身体は一般的な人間から外れている。バケモノと言われても反論が出来ない。そもそも私は体質的に不老不死となっている。ビスケに問う。そんな私でも、キミは、この私についてきてくれるか?」
「勿論よ!! 私はね、貴方がどんな素性であろうとついていくと決めたの! 第一
「…ありがとう。だが、私に付いていくとなると、もしかしたら世間からバケモノ扱いされる可能性もなきにしもあらずだ。他にも様々な苦難があろう。
「愚問ね。
ビスケは迷いなくそう言った。力強いその答えには確かな「覚悟」が感じられた。
「…私は幸せ者だな。では、カルトに問う。特にキミは若い。若すぎると言っていい。これから様々な出会いもあるだろう。私なんかよりももっといい人も見付けられるかもしれない。先程ビスケに言ったような苦難はキミにも当てはまる。
「…僕は…ずっとゾルディックに縛られてきた。全てはゾルディックの為。そうやって生きてきた。これまでの僕は人形だったに等しい。何もかも、兄や父、母の言う通りに従って生きる事に疑問を覚えなかった。でも! 貴方に教えてもらった。自由の素晴らしさを。生きる喜びや温もりを。最初は家の意向だった。でもここに来て僕は…初めて僕の意志で選びたい。
カルトは言葉を選びながらも、しかし、真に迫る様な気迫で言葉を紡いでいった。それは彼女の魂からの言葉であると感じられた。そうか…それ程の想いがあったか…。ならば応えよう。その想いに。
「カルト、よく聞いてくれ。まずはキミに謝らなければならない。私はキミを好ましく思っている。はっきりと好きだと言える。だが、キミの年齢がどうしても引っかかる。キミはまだまだ成長途中だ。だからこそ、いろいろな可能性を探って欲しい。そう言う想いが私にはある」
「そう…分かっては、いたけど……」
カルトはポロポロと涙をこぼし始める。これを言うのは非常に辛い。だが言わなければならないことだ。そして…
「だが、
私は次元収納から小箱を一つ取り出した。そうするとカルトは迷い無くその小箱を受け取った。
「…これは?」
「開けてみてくれ」
カルトが小箱のフタを開ける。中にはエメラルド色の不思議な渦を巻く宝石が、指輪の形に加工されて入っていた。
「!? これは…一体?」
「それは、約束の証。もしキミが成長したら合うように作ってある」
「つまり…」
「そう。
「「!!?」」
「そ、それはどういう…」
「言葉通りの意味だ。私も覚悟を決めた。キミが成長するまで待つ」
「ちょ、ちょっとまって! アタシは!?」
「そう慌てないでくれ。勿論、キミにもある」
そう言って、もう一つの小箱を取り出す。中には炎のようなルビー色の宝石が埋め込まれた指輪が入っていた。
「これは、私が用意したモノ…ビスケ、私と近い未来結婚して欲しい。どうか受け取ってくれ」
ビスケは、その宝石達の美しさに呆然としている。ここでカルトが動いた。
「カーム、僕にコレ、付けてくれないかな?」
「もちろんだとも」
私はカルトの左薬指に指輪を通す。少しブカブカだ。
「…ハッ! 私もお願い!!」
ビスケが再起動した。同じようにビスケにも指輪を通す。こっちはシックリはまるようになっている。
「ありがとう。受け取ってもらえて良かった」
2人とも感極まった表情で喜んでいるところを見ると、私もホッとすることができた。
「私は…2人とも大事だ。どちらかなど選べない。だから覚悟を決めた。もし君達の心が変わらなければ、
放心状態に近かった2人が、ようやく動き出す。
「そ、それは…何というか凄いわね」
「決して褒められたことじゃないのは分かっている。だが私は2人とも欲しくなった。……もし、そんな私に幻滅したのであれば、その指輪はいつでも返してくれていい」
「イヤだよ! 僕は絶対返さないからね!!」
「アタシもよ!!」
「ふふ…ありがとう。……ビスケ、キミには待たせることになると思う。それでもいいかい?」
「ふん! 何年独り身やってると思ってんの! 待つわよ!! それぐらいはね。小娘! サッサと諦めなさいね!!」
「べーだ。絶対に諦めないからね。そっちこそ早く引退したら?」
「なにおう!」
「ははははは。ケンカか。いいだろう。そう来るなら私も参加しようかな?」
「ゲッ…そこでフツー乗ってくる? …分かったわよ。アタシが悪かったわ。カルト」
「分かれば良いよ。僕も謝るよ、ビスケ。カームは仲良く楽しむ。そこに優劣はつけない。淑女協定第二条三項だね」
「…ソレってどのぐらい項目があるんだ…? まぁいい。あと、さっきのについてだけど、変に我慢するよりも良いだろうからガンガンケンカはしような。私に対しても、彼女に対してもだ。私もその時はもれなく参加するから」
「…カームも開き直ったら随分はっちゃけるわね…。ま、ウジウジしてるよりは全然いいけど」
「いや、私は元々こんな性格さ。優柔不断で状況に流されやすい。だが、一度決めたことは貫き通す。今回の件も度しがたいのは分かってる。でも、私は引かない。2度と後悔しないために。こんな素敵な人達を逃すわけにはいかないからな。そうと決まったら無理矢理にでも私の元にいて貰うぞ」
「いや、なんか改めて言われると照れるね…。話は変わるけど、あのときディアナに何を言われたの?」
「あぁ、あれか。私がいる限り、この世界に何らかの、世界を揺るがすトラブルも起こるだろう、という予言さ。だが、私はソレを全て潰してやる。そして平和な世の中を実現して君らと幸せに過ごしてみせるさ」
「そう……。僕は、ディアナから〝救世主〟について聞いたよ。〝救世主〟は必ず悲劇の道を歩むって。…だからこそ、僕はカームの力になれるように頑張るよ。ここに誓う」
カルトは親指の腹を噛みちぎって私に向ける。…これは懐かしい。血の掟じゃないか。まだその風習は残っていたか。では誓おう。私も同じようにする。すぐに治ってしまうが、血は少し出た。
「ありがとう。私も君達だけは、どんなことがあっても愛し、そして必ず守り通すと誓おう」
それを見て、ビスケも
「ふ~ん。『血の掟』ね…。私も入れてよ。私は貴方
指の腹を噛みちぎり、我々に差し出す。最後のセリフを聞いて、カルトは言葉を付け足した。
「…追加ね。僕も
「……いいのか?」
最後に確認する。ビスケもカルトもお互いを愛すると誓った。それでいいのか? と。意見が合わないこともあろう。それでも、2人は迷いなく肯定の意を示した。
「…いいだろう。ここに、血の盟約は交わされた! 以降、これを破ることは許されない!! それこそが『血の掟』と知れ! …最後に、我々の婚約を祝して乾杯といこうか。グラスを持ってくれ……では、乾杯」
「うっ……改めて言われると恥ずかしいわね…でも、カンパーイ!!」
「ありがとう…カーム。僕は幸せだよ。乾杯」
───
そうして彼らの夜は更けていった。大いなる幸せと希望と夢を抱きながら。ここまでは「彼」の再生の物語、そして、ここから彼の真価が問われる物語が始まる。
〝救世主〟でもある「彼」がここからどのような物語を紡ぎ出すか。そして、「彼」は自らの運命を覆せるか。それは誰にも分からない。
運命の歯車は、遂にその身を砕き、誰もが予想し得ない形となって動き始めた。
結論。2人と婚約する!!
…えぇ。申し訳ない。悩みに悩んで、書いたり消したり…でも、作者もカルトちゃんを切ることは出来なかった……!!!
往復はがきを使う前に結論を出した彼。もうトラウマもほぼ回復したようです。だからといって2人婚約とは…たまげたなぁ。
さて、主人公は色々な事に一区切りついて、これから例の編へ突入します。そして皆さん長らくお待たせしました! 大事な大事な方をお忘れになっているでしょう。そう……真ヒロイン!
彼女(?)がどのように絡んでくるか…次話からもお楽しみください。