アンブレイカブルハンター【完結】   作:エアロダイナミクス

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新年あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!!
あと少しで完結!
よろしければ、最後まで是非お付き合いください!


152、ゾバエ

 

 

 

 

 

 

 

 激しい戦闘により、ハンター協会本部以外の周囲のビルは悉く半壊、もしくは全壊している。分かりやすく言えば、ゴジラと怪獣達が出てきて暴れているようなものだ。3つの影と、1つの影。それらが超高速で接触しあい、周囲を灰燼へと変えてゆく。事前に避難勧告が出ていて幸いであった。これが出ていなかったら、何万人が犠牲になったか分かった物ではない。

 

 しかし、その戦闘はゴン達が有利に進めているかというと、残念ながら違う。クラピカの鎖で掴もうとしても、霧になってゾバエはすり抜ける。キルアの電撃も同様に。そして、ゾバエは自前の翼で宙を飛ぶ。それだけでも厄介極まりない。

 その上、様々な()()を使う。炎を模したもの、氷の刃、赤い雷。キルアやクラピカがそれをそれぞれの能力で防ぎながら、ゴンが接近して近接攻撃を仕掛ける。だが、魔法はそれだけではない。

 自らの血液を使った魔法。血の霧、そして血液を凝固させた刀でゴンを切り払おうとする。ゴンも危うく真っ二つにされるところだったが、とっさのジャン拳チーで切り払い、距離をとる。

 

 

「おい、ゴン! オメーオレにやったみてーな力を出せねーのか!?」

 

「さっきから試してる! 気にくわないけど()()()()()()!! でもなんの反応もないんだ!!!」

 

「参ったな…この3人でなら何とかなると思ったが…」

 

 

 

「ふふふ……甘いねェ。このボクを誰だと思ってるんだい? 本来なら君らみたいなヒヨッコじゃ話にならないんだよ。でもまぁ、中々サルにしちゃやるけどね。じゃあこういうのはどうだい?」

 

 

 

 ゾバエが左手を上空に掲げ、そこから強烈なオーラが放出される。それは天を覆い尽くし、赤黒い空へと変える。そして──

 

 

「な…何だ!? オーラが、エネルギーが吸われてないか!?」

 

「これは、ボクの()()()()()。その名も【生命の収穫(ハーヴェスト・オブ・ライフ)】! ボクみたいな魔王はそれぞれ複数の能力を持つ。コレもその一つさ。で、キミらはコレに抵抗できない。その時点でボクの前に立つ資格なんかないのさ」

 

「くっ……ふざけやがって……! テメェなんか吸われる前にぶっ飛ばす!!」

 

 

 キルアが新生【紫電一閃】で攻撃を仕掛けるも、そのインパクト直前にコウモリになってそれぞれに散らばる。それを各所から飛び出した鎖が捕らえようとするも、今度は霧になってそれを躱す。その霧が散り、どこに行ったかそれぞれが一瞬見失う。

 

 

 しかし、ゴンの背後で瞬時に霧から復帰したゾバエが、血の剣でゴンの肩を貫く。

 

 

「ちえっ。首狙ったのにな。でもまぁこれでキミは終わりだ」

 

 

 凄まじい勢いで、血液と生命エネルギーが吸われていく。それが吸血鬼の真骨頂。ゾバエの場合は更にそこからゾバエウィルスを注入して眷属に変える。だが、流石に魔王クラスの者には通用しない。肉体の性能がもつ標準機能としてゾバエを排除するからだ。だが、それでも十分。恐ろしい勢いで血液その他を吸われている。しかしゴンは動じない。

 

 

「……終わりなのは、お前だ」

 

 凝縮されたオーラを()()()()()()叩き込む。その攻撃は当たる。そう。攻撃中は変身できないから。

 

 

「ぐえっ」

 

 

 慌てて剣を引き抜こうとするも、ゴンはその手を剣ごと掴んで、連続で高速で殴り蹴り続ける。そこにチャンスと悟った2人が()()()()攻撃を仕掛ける。

 

 

「がっ、ぐっ、き、貴様ら!」

 

 

 仕方なくゾバエは吸血を解除して後方に下がる。わりと結構なダメージを貰ってしまった。しかし、相手もそれ以上のダメージがあるはず……と思っていたら、自己修復している。ゾバエは流石に呆れる。

 

 

「変なトコだけ習得してるんだなぁ。でもまぁ、これで大体見えた。やっぱりお前等はボクには勝てないよ」

 

 

 ゾバエも当然のようにダメージを修復している。これでは千日手。いや、先ほどの権能が解除されていないからむしろジリ貧だ。

 どうしたものか。ゴンは悩む。キルアの時に出たアレがあれば圧倒できるかもしれない。それ程の力だった。しかし、それがどのようにして出せるかが分からない。というか多分アレは自分ではない。

 

 

 アレは──

 

 

 だがそれも詮無きこと。無いなら無いで知恵を振り絞らねば、と思っていたところで、ゾバエの様子が変わる。気付けば、ドレインの能力も消えている。空の様子も星が瞬いている。完全にゾバエの能力は消え去った。そこで彼は気付く。

 

 

「…………? この気配……まさか!」

 

 

 そう言って協会方向に飛び去ろうとするゾバエだったが、それを阻止するように立ちはだかるゴン達。

 

 

「行かせると思う?」

 

「……ちっ。遊びすぎたな。まさかサルがこの短時間でやるとは思わなかったからな。仕方ない。()()()キミ達の相手をしてやる」

 

「……お前、何か隠してるな」

 

「ふふん? キミ達如きに隠し事なんて必要ないんだけど?」

 

 

 煽るように言うゾバエ。そこでゴンは即決する。

 

 

「キルア! オレとクラピカでコイツを押さえる! 協会に今すぐ行って!!」

 

 

 キルアも返事をせずに雷を纏いながら即決し、向かう。それは信頼関係の表れ。あの様子なら直ぐに着くだろう。

 

 

「……バレたか。でも、1人減っちゃったねぇ。大丈夫なの?」

 

「十分だ」

 

「同じく」

 

 

 

 

 ──そして、再び激突が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──〝光〟が溢れる。

 

 

 

 無惨な残骸となっていた4人にその光が降り注ぐ。それは最大の〝奇跡〟である死者の復活。レオリオは神聖な光を纏い、彼らに慈悲の恵みを与える。

 

 それは、聖書の一節にもある様な光景。その光景を、全世界が刮目する。

 

 そして──光が収まった時。完全な形で復活を遂げた4人の姿が現れた。彼らは、知っていた。信じていた。人間の、底力を。勇気を。そして、必ずや復活出来る事を。だからこそ、驚きもせず、彼らを復活させた新しい聖者の誕生を祝福した──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~成功成功! よくやったぜ! レオリオ」

 

「マジでよく成功したわね…流石に無理かと思ったわ。死体のままいるなんてあんなにキツいのね…怨念の気持ちが少しだけ分かったわさ」

 

「ワシが言ったじゃろ? 誰も死なせんとな」

 

「……お前等と一緒にいると本当に退屈しないな。いくら余でもここまでは読めなかったぞ」

 

 

 

 無事復活した4人。その成功に歓声が上がる。無論、ネット上で。彼らは〝奇跡〟を見た。そして、遠方からだが、素人が配信している闘いの様子も目撃している。彼らの中で、〝希望〟が生まれ始めていた。

 

 

「悪かったな、みんな。オレがもうちょっと早ければな」

 

 〝聖光気〟を纏ったレオリオが、普段と変わらない様子で謝罪する。しかし、4人はそれも作戦の内だと笑って許してくれた。それで救われたレオリオが気合いを入れる。

 

「さて、アイツをぶん殴りに行くか」

 

「アホ。お前が行ってどーすんだ」

 

「は? え、ちがうのか?」

 

 

 突然のジンの突っ込みにレオリオは困惑する。〝力〟を得たからには、奴を討伐しに行くものとばかり思っていたからだ。

 

 

「オレは戻ってくるのがゴンだけだと予想してた。だが、キルアもクラピカも強くなって戻ってきたのは幸いだった。でもな、()()()()()()()()

 

「え…? マジ?」

 

「今のアンタのよわよわ〝聖光気〟じゃあんまり今と変わらないって言ってんのよ。遠くから聞こえる音聞きゃ分かるでしょ? アイツらも相当だけど、それでもまだ苦戦してるわ」

 

「いや、確かにそりゃそーかもしれねーけどよ……」

 

「で、じゃ。彼奴を滅ぼすにはどうするか。それは、()()()()()()()()()()()()()。出来るだけ完全な状態で。これが確実なプランじゃ」

 

「……それって」

 

「そうだ。じゃ、やる事わかんだろ。()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「…………マジ?」

 

 

 

 

 

 

 その時、背後から濃厚な気配が発生した。その出元は、端っこに縛り付けていた()()()()からだ。彼は、その瞬間気絶から復帰し、同時に焦り出す。

 

 

 

「お、おい、待てよ!! オレはお前らに従っただろ!!! やめろよ、契約違反だろ!!! クソッ、まさかオレはこのためにこの作戦に入れられたってのか!!? 止めろ!! 止めてくれ!!! やめteoisfewheo……」

 

 

 後半から意味の無い言葉が羅列される。それと同時に身体がゴキゴキと変化し始める。その様子は、先ほどのビヨンドと同じ。

 

 

 

 ──つまり、それは、ゾバエである。

 

 

 

「うっそだろ……まさかテメェ、感染してりゃ直ぐにでも()()()()()()()()()()()()?」

 

「くっ、不覚…生かしておかずに殺しとけばよかったわ」

 

「先ほどと同じ個体、か。いよいよ絶望的だな。ま、余がやる事は変わらん。こんな奴に今度こそ負けるわけにはいかんからな」

 

「お主の言う通り、絶望的じゃな。さりとてやることは変わらん。レオリオを守りながら、今度こそ死なんようにする。それだけじゃ」

 

「僕も…やる。今度こそ、足手まといにはなりたくないから」

 

 

 カルトは、気付けばオーラを大量に集め、なにかを成そうとしていた。それは貴重な成長の機会を捨て、大人の肉体を手に入れるための儀式。彼女は10歳の肉体では太刀打ちできないと、8年間の青春を捨てた。それは彼女の中で多大な犠牲。カームに愛でられるはずだった、ビスケにはない貴重な時間。それを全て捧げ、彼女は急速に成長する。ショートカットは8年分伸びてオーラと共に揺らめく。着物の袖が破れ、ノースリーブになる。裾は伸びた足によってミニスカート同然となる。

 そして…そのオーラは、ネテロさえも上回り、メルエムと同等まで膨れあがる。

 

 

「へっ、ここに来て嬉しい援軍だぜ」

 

 

 ジンには()()()()があった。だからこその苦々しい表情。だが、その懸念も今はどうしようも無い。そこに来て、このカルトのパワーアップである。少しでも戦力があった方が良い。

 その直後、雷を伴いキルアが駆けつける。その姿は雷神かと思うほどに頼もしい。

 

 

「待たせたな! やっぱりこういう事だったか。オレ1人じゃ苦しい闘いだからちっとは協力してくれよな」

 

「来てくれたか! 助かるぜ! さぁ、今度はなるべくダメージ貰うなよ! レオリオ、オメーだけが頼りだ! 頑張れ!! そして見てる奴!!! 今度こそ、最終決戦だ! カームの奴が戻ってこれるように必死で祈ってくれ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地脈にアクセス。カームの光を辿る。それは、かつてカームが辿った道。オレはそれをなぞるだけだ。だから短時間でそのポイントまで行く事は容易い。しかし、問題はそこからだ。人類に付与された〝聖光気〟。それも全人類分は果てしなく、気が遠くなるほどの量。よくぞここまでカームはやり遂げたものだと、感心を通り越して呆れてしまう。しかも、彼は治療の奇跡も同時に行っている。それは枯渇するはずだ。いくら〝聖光気〟が世界の莫大な力であっても、それほどの力を使えばほぼリソースが無くなるだろう。

 オレがやる事は、言うだけならば簡単だ。カームの成した人類の保護を、今度は自分が引き継ぐ。そしてカームの〝聖光気〟を開放する。それだけなのだから。だが、言うは易し、行うのは難し。

 あまりの無理ゲーに再び心折れそうになるが、オレも〝聖光気〟取得者である。どんな困難でも成し遂げるという決意を心に宿した。ましてや、先人が築いた道のりを、次世代の自分ができないなどと諦めることは決して無い。オレは、気合いを入れて早速その作業に取りかかる。

 

 

 ──まずは自分の遠方から。なぜなら、ゾバエにバレるとマズいからだ。気休めかも知れないが、それでもやらないよりはいいだろう。

 それは、引き継ぎの儀式。〝聖光気〟同士は干渉し合わない。()()()であるからこそ、引き継ぎもスムーズに行える。世界は、その危機に対してかなりの融通を利かせてくれているようだ。コレを通じてカームに通信しようと試みたが、できなかった。彼は、隔離された異空間で限界まで自らを酷使しているのだろう。恐らく、その魂を削ってまで……。急がなければマズい状態だ。だから、躊躇せず、了承も受けずに引き継ぐ。少しでも彼の負担が減らせるように、と。

 無事に一人目の引き継ぎに成功。……これは…恐ろしい程の負担。果たしてコレを何億人…できるだろうかと再び不安がよぎるも、しかし、それでもやり遂げると決意する。何故なら、カームはやり遂げたから。そして今現在も、コレを抱えたまま闘っているのだから。

 

 

 

 ──順調に〝聖光気〟の移行は進んでいる。スピード自体はかなり早いはずだ。探すという手間が無く、治療も必要ないからだ。しかし、その負担は大きい。だからこそ、やらなければならない。光は現在3割まで引き継がれた。もう既にオレの身体は限界に近い。一体カームはどれほどの負担を抱えて闘いに向かったというのか。あの涼しい顔で大丈夫だと断言して……オレにはそれができる自信が無い。だが、彼が向かったときの表情を思い出す。決して折れず、曲げないという精神力! 必ず勝つという決意!  

 オレはそこに勇気をもらう。少しでも彼のために、力を尽くす。例えこの身が壊れようとも。

 オレは医者だ。自分の状態は把握している。()()()()()()()()()()()()()。そして、再び壊れないように、より強固な肉体へと作り替える。それぐらいの〝奇跡〟は許されるだろ。まだまだ道のりは遠い。だが、着実に進んでいる。だから…必ず勝って戻ってきてくれ、カーム。

 

 

 ──6割。もう、限界が近い……。カームは一体どれほどの……だが、残してしまえばゾバエがそこに入り込む。そうなったら地獄だ。だからこそ、やり遂げなければ……。

 

 

 ──8割……死ぬ……はは…折角〝聖光気〟を取得できたってのに……オレはコレで死ぬかもしれねぇ。でも、さっきの絶望のままゾバエにやられてくたばるよか遥かにマシだ。もう既に自分の〝聖光気〟は枯渇寸前。絶体絶命。

 だからこそ……()()()()()がある。おそらく、カームもこの闘いで〝コレ〟を使っているのだろう。そして、闘っている。だが、アイツはアイツのまま勝つはずだ。例え相手が『この星』であっても。ならばオレが負ける道理はねぇ。

 コレはオレの中での賭け。オレの信念が勝つか、それとも『星の意志』が勝つかの綱引き。だが、オレは負けねぇ。さぁ、やるか。オレの一世一代の大勝負! 相手はこの星! 相手にとって不足はねぇ! 行くぜ!

 

 

 

 ──世界よ…このオレに、もう少しだけ、力を貸せ!!









ゾバエ(ゾバエ病)
・ゾバエ病は、「希望を騙る底なしの絶望の病」と称され、人類に恐れられてきた。人間を人間以外の者に変え、血を啜る衝動を付与する病。感染者は凄まじい渇きと苦しみを味わい、それでいて永劫に死ぬ事が出来なくなる。そして、()()()()患者に血を啜られた者はそこからまた感染する。広まってしまえばゾンビ映画確定の超危険な病である。無論、人類レベルではワクチン開発など不可能。感染経路が血を啜られる以外でもあり、感染者は隔離するしか対処法がなくなる。その危険度からレベル4を超える、正に厄災に相応しい扱いである。

 ──しかし、それはこのゾバエの恐ろしさの表層に過ぎなかった。

 その正体は暗黒大陸の南の奥地に潜む、魔王の1柱。名もそのままゾバエである。感染者は正式には「ゾバエ吸血症」という。それは、吸血鬼の真祖の最大の権能の一つであり、自らの因子を意志をもつウィルスへと変え、撒き散らす。感染した者は彼の眷属へと()()()()()()()しまう上に、逆らえず、時には身体を使い潰される。周りからすれば非常に傍迷惑な魔王である。その権能は、主に手下を作成するときや僕を増やすときに使われる。

 彼は古くから存在する魔王であり、最初は弱すぎる人間に興味をもっておらず、人間がメビウス湖内に逃げ帰ったときも、興味すら無かった。
 しかし、いつの頃か超越種の中でも最高位に近い、ウザったい龍神の1柱が、メビウス湖を封鎖し、人間を保護すると宣言した。
 彼はその事で逆に人間に興味を持ち、ヒマ潰しの為にメビウス湖内にちょっかいをかける事を計画した。直接行けば龍神とのガチバトルに発展する為、周りくどい計画を企画する。やり方は、まず沿岸まで自らのウィルスを運び、風土病に見せかける。丁度そこには、人間が好んで欲しがる植物があり、それを取りに来た人間に感染させてメビウス湖に潜入するというプランである。いつか、必ず人間どもが訪れて感染の機会が来ると信じて。
 しかし、そのプランは龍神にはしっかりバレており、ウィルス形態の()()()()病以上の事が出来ない様に封じられてしまった。しかし、流石の龍神も魔王相手にノーリスクで封印とまではいかず、『自らが認めた〝救世主〟が現れるまで』という限定的な封印であった。龍神側も、ゾバエを利用して調子に乗った人間にお仕置きするという目論見もあり、封じる以外は見逃した。例え〝救世主〟が現れて封印が破れても、人間に暗黒大陸の恐ろしさは十分伝わるだろうと。その甘さを最大限に利用し、ゾバエは〝救世主〟が降臨してからというもの、隠れて仕込んでいたビヨンドから潜伏するのをやめて、積極的に活動を開始し始めたのだ。

 しかし、流石の魔王も、本体ではなく分体である為に完全な全力は出せず、分体での全力でも出したら流石に龍神に連れ戻される事は分かっていた。更に、新たな〝救世主〟が予想を大幅に超えた力の持ち主である事を察知した為、引き続き暗躍しながら〝救世主〟を陥れる為のプランを計画し、協力者を得ながらそれを実行に移した。
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