アンブレイカブルハンター【完結】   作:エアロダイナミクス

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連日投稿第三弾!


外伝6、新天地へ

 

 

 

 

 

 その後、つつがなく契約を終え、彼女はカームの守護天使となった。後から聞けば、彼女の位階は力天使(ヴァーチャー)。上から五番目の中々高位の天使である。彼女がそう申告した様に、カームの〝聖光気〟は益々その力を引き出せるようになった。また、彼女自身もそこそこの戦闘力もある為、新しい戦力に付随して外付けHDDが出来たようなものだ。それについては怪我の功名と言えよう。しかし──

 

 

「あのさ、キミは新参なんだからそんなに彼にデレデレくっつかないでくれる?」

 

「いえ、使徒様に寄り添う事は守護天使としての役割です! 決してやましいものではありません!」

 

「それは私達の役目だから。貴女は離れて頂戴」

 

「そうだぞ。早速我々との約束を守ってもらおうか」

 

「そ、それは流石に横暴です! 私はただ役目をこなそうと──」

 

「あの〜悪いけど、動きにくいから全員もう少し離れてくれない?」

 

 

 

 ──そして、自然と5名の人物がおしくらまんじゅうをしている図が出来上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

【キルア・ネテロ・メルエムside】

 

 

「おーおー、カームの奴モテモテじゃねーか。爆発しねーかな」

 

「なんじゃ、キルア。羨ましいのか? お主もお年頃ってか」

 

「ケッ、ジジイうるせーぞ。別に羨ましくはねーけどよ。流石に目に毒だぜ、アレ。レオリオ辺りが見たら憤死すんじゃねーの?」

 

「ククク……斯様な反応は自白しているようなものだぞ。無様だな」

 

「んだよメルエム! 喧嘩売ってんのか?」

 

「そういきり立つな。余は事実を述べたのみ。そも、あの光景は自然の摂理だ。強い雄に雌が群がるというのは実に当たり前の事。羨ましいならば貴様も力をつけるべきだな」

 

「だから! 羨ましくねーっつってんだろ! 大体オメーはどうなんだよ!」

 

「余は産まれて間もない上に、今は力を蓄える時期でもある故、そんな事にかまけてはおれん。そういう事は十分に力を付けた上で自らの国を興してからだな。まぁ、貴様もまだまだ幼体故、焦る必要もあるまい」

 

「フォッフォッフォッ! お主もそのうち良い出会いもあるじゃろ。まだまだ先は永いからのぅ!」

 

「だ・か・ら! なんでオレの話になってんだよ! もういい! テメーら今からボコボコにしてやるから覚悟しやがれ!!」

 

「望む所だな。今日こそは貴様らを地面に平伏させてやろう。余の強さを思い知るがよい」

 

「ヒヨコどもが。ワシに手も足もでん癖に良く吠えたの。今日はその思い上がりを叩き直してやろう」

 

 

 

 そうして、いつの間にかバトル展開へと突入した。いつもの事である。

 

 

 

 

 

 

 

【ゴン・ジン・イヴリス・バイザクside】

 

 

 

「見ろよゴン、魔王ともなればアレぐらいはねェといけねぇぜ。ありゃちっと軟弱で尻にしかれちゃいるが、お前もあれぐらいは目指せよ」

 

「……う〜ん。オレにはまだあんまりイメージわかないんだけど…」

 

「おいコライヴリス! ゴンに変なこと教えてんじゃねーぞ。コイツにゃまだ早い」

 

「バカ言え。今から仕込んどくのが大事なんだよ。第一、コイツの女の扱いは中々のモンだぜ?」

 

「だからってなぁ…」

 

「ま、ゴンの相手はこのオレが直々に()()してやっからな! 楽しみにしとけ」

 

「いや、オレは…」

 

「アホか! テメェ基準だとバケモンしか残らねぇだろが!! ゴンの好きにさせてやれや!」

 

「あ”あ”!? 文句あんのか!? なぁバイザク! お前もそう思うよな!?」

 

「……こればかりはお母様に賛成かな。お兄様の相手は私も見極める必要があるから」

 

「かーッ! これだから女って奴は! 大体んなモンに縛られたら自由に冒険できねーだろーが!」

 

「ハッ! この育児放棄野郎め。いい年こいてんだからちったぁテメーのガキの将来の事も考えやがれ!」

 

「へっ! んなもんはコッチに来たからには意味ねーんだよ! ゴンはハンターだからな! これからオレと楽しい冒険ライフを堪能すんだよ! んな将来の事なんざコイツが勝手に何とかすんだろ」

 

「んだと!? おいゴン! お前はどう思ってんだ!?」

 

「えー……まぁ…オレは決めつけられるのは嫌、かな」

 

「ほれ見ろ! 流石オレの子だぜ! ハンターの血って奴だな!」

 

「………ククク……そうか……分かったぜ……。どうやら親子共々また分からせられたいらしいなァ。2人とも表に出ろや。バイザク! テメーも来い」

 

「上等だぜ! 今日こそはテメーをぶん殴ってやるからよ! ゴン! オメーの将来が掛かった闘いだ。負けるわけにはいかねーからな!」

 

「は〜…またか……やるしか無いみたいだね…」

 

「お兄様。実際私は譲りませんからね?」

 

「それはヤだから抵抗させてもらうよ。オレだって自分の将来は自分で決めたいから」

 

 

 

 そうして、通算何回目かの()()喧嘩が勃発。周辺地域が何度目かの灰燼と化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて……いよいよ冒険の時、か」

 

 

 

 

 カーム一行は、諸々の後始末を終えてこれからどうするかという会議を幾度も行った。それぞれの希望としては大まかに分けて、暗黒大陸の冒険を堪能しよう派(ジン・ゴン)、安寧の地を探す派(カーム・ビスケ・カルト・クラピカ・天使・メルエム)、国を再興させる派(イヴリス・バイザク)、とりあえず面白そうな方につく派(キルア・ネテロ)、に別れた。

 その中で国を再興させる派と冒険派が激しく議論を繰り返し、盛大なバトルを交えて激突し、その度にカームが城の修繕に駆り出されたが、最終的に、久しぶりの家族再会なんだから、しばらく家族水入らずで過ごしては、というカームの意見がイヴリスに採用されて、ゴン一家はしばらくの間(国が安定するまでは)国勤めとなった。ただし、旅に出るカームに面白そうなエリアに入ったら転移で呼びに来る、という限定的な条件をジンがねじ込んで合意した。ジンとゴンが意外にもこの条件で妥協したのは、旅をするにも自分達がまだまだ力不足という事を実感したからであり、彼らはこれを機に徹底的に鍛えてイヴリスをブン殴る事を目標にしたようだ。仲のいい家族である。

 安寧派はその点、どの方角に向かうかでの議論であった。つまり、東に行くか、西に行くか、である。ぶっちゃけどちらも未知数であるが、キルアからナニカの故郷に少し寄りたいという意見があり、カーム達は東に向かう事になった。ただし、安寧派でもメルエムだけは反対の西へ向かうと宣言した。彼曰く、見るべきモノは見た、後は自らの力で王国への道を探す、との事だった。その意見に反対する者も当然おらず、いち早く旅立つ彼を快く見送った。彼は最後に

 

「契約は履行された。その一点については感謝に絶えぬ。それと、貴様らとの旅も悪くは無かったぞ。では、さらばだ」

 

 と言い残し、彼は旅立って行った。最後まで誇り高く、尊大な彼だったが、感謝の意や楽しかった由を述べる程度には充実していたのだろう。キルアやネテロなどは特に、喧嘩友達の門出を感慨深そうに見送っていた。

 

 

 そして、旅立ちの日。安寧の地を求めて東へと向かうカーム達。何年かかるか分からない、気長な旅。広大すぎる大地、異次元なレベルで変動する気候、巨大と言うにも程がある遺跡や建造物、ありとあらゆる罠、そして、強大な敵と、まだ見ぬお宝。それらがカーム達を今か今かと待ち受ける。

 

 

 以前であれば絶望的な気分になっていただろう。

 

 

 しかし、今はそうじゃない。

 

 

 頼れる仲間、愛する者達。そして、未知が齎す冒険への期待。それらが混然一体となり、胸を焦がす。もう一人じゃない。そして、どこまでも自由だ。無論、敵には容赦はしない。手に入れたものは守り切る。そう改めて決意しながらも、カームはこれからの旅を楽しみにしていた。

 

「ねぇ、カーム。いよいよね。気分はどう?」

 

 ビスケがニヤけながらこちらを伺う。

 

「そうだね……実を言うと楽しみなんだ。以前はあんな目にあったからイヤだったけどさ、いまは君達がいるからね」

 

 カームは自分の心境を正直に告げた。それにクラピカとカルトとアムラエル(天使)も反応する。

 

「そうか。ならば私がついてきた事も無駄では無かったな」

 

「僕は貴方の妻だからね。不安にはさせないから」

 

「私が守護する使徒様に万が一はあり得ません!」

 

 

「ありがとう。君達には本当に感謝しているよ。さぁ、これからが本当の冒険の始まりだ! ……ゴンとはしばらくのお別れだけど、キルアは大丈夫?」

 

「ん。まぁ、大丈夫だぜ。あの様子じゃしばらくは無理だろ。でもどーせすぐ会える。なんつったってアイツ、転移能力使えるしな。つか、ジンが我慢できねーで脱走する方に賭けねーか?」

 

「ヒョッヒョッヒョッ! それじゃあどのぐらいで限界になるか賭けるかのぅ!」

 

「だな。報酬は発見した未知のお宝か、強い敵とのタイマン権ってとこか。じゃあオレは半年。カームは?」

 

「私? うーん、そうだなぁ……じゃあ一カ月で。ネテロさんはどうです?」

 

「甘い、甘いのぅ。お主らはまだまだ奴の事を知らんと見える。ワシの予想じゃと────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鈍色の大地が大きく振動する。ビル群の様な建造物が立ち並び、かつての栄華を想起させる。しかし、その威容は見る影も無く、そこかしこに気色の悪い菌類が蔓延り、それが天を衝くほどの巨大さで乱立し、ビル群と同化している。

 

 

 其処は、腐敗した遺跡であり、かつての栄華の墓標であり、封印の地である。

 

 

 足を踏み入れた者に容赦せず、遺跡全体が腐敗を撒き散らし、侵入者に襲いかかる。菌糸に取り憑かれた巨大な生物、最早元の生物がどのような姿か分からない程の腐敗ぶりは、近づく者さえも悉く腐らせる。それだけならまだしも、腐敗した機械と生物のハイブリッドの様な不思議生物まで現れる始末である。当然ながら、念能力持ちだ。

 

 ゴウンゴウンと巨大な音をたてて、飛行する髑髏頭の()()()。概算で約30メートル超の巨体で、内蔵する砲台から巨大な念弾を放出しまくる不思議兵器に、天からこれまた巨大な雷が降り注ぐ!

 

 

 ピシャーン!!

 

 

 

「やったか!?」

 

「兄さん、それフラグ」

 

 紙吹雪や鎖で拘束された不思議生物諸共に吹っ飛ばされた不思議兵器。しかし、巨大な飛行生命体は燃え落ちる寸前に、胞子を放出し、そこから瞬間的に肉体が形成され、先程の巨大飛行生命体が()()に増えた。

 

 

「だあ〜〜っ!! コレでも火力足りねーのか!?」

 

「ボヤいてないでサッサと雑魚狩りしてくれる? デカブツはおじいちゃんに任せよう」

 

「ふっふっふっ。まだまだじゃのぅ! 見とれ! 【百式観音零乃掌改】!!」

 

 

 

 増えた三体の敵を丸ごと三体で包み込んで、三方から聖なる光を浴びせるネテロの必殺が空を覆う。敵は巨大ではあったが、ネテロの観音は更に巨大化し、隙間なく必殺を叩きこんだ。

 

 

 ゴオオオオォォォォォーーーーーーーーー!!!

 

 

 

 間断なく降り注ぐオーラの奔流に、さしもの巨大飛行生物もたまらず胞子諸共に消滅した。

 

 

 

「ほっほ〜! ま、こんなもんよ」

 

「ジジイ! テメーフルパワーでやんじゃねーよ! まだ敵いるんだからな!」

 

「ふん! デカブツやってやったんじゃから感謝せい! 1分で動けるからそれまでは任せたぞい!」

 

「…しゃーねぇなぁ。とりあえずあの敵が無限湧きするキモいキノコ吹っ飛ばすか」

 

「そうだね。そっちは任せた。それにしても──」

 

「言うな。オレだって予想外だったぜ。オレとしちゃ嬉しいが、まさかのジジイが大当たりとはな──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で? 何か言うことある?」

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()でキノコ頭をぶっ飛ばしながらビスケが尋ねる。

 

 

 

「そうだな。コレはアレだ。生物に寄生する超越種。遺跡を守ってるところを見ればカームから聞いたブリオンに近いが、若干違う。コレは腐敗の権能持ちの神の仕業だな」

 

 

 巨大飛行生命体をまとめて聖光気で消し去って戻ってきたら、憤慨した様子でビスケが()()に詰め寄っていたので、会話に加わる。

 

 

「──なるほど、神と。アムラエル、知ってるかい?」

 

「いえ…私が把握している中でこの系統の神魔はいなかったはず…でも、この強さは人造の神ではない…と言うことは、この星に依存しない神、まつろわぬ神ですね。いえ、この感じだと【外なる神】かも…」

 

「【外なる神】……宇宙から来たって事かな?」

 

「その認識で問題ないでしょうね。おそらく、この星に飛来して、人間に甘い汁を吸わせ、力を蓄えた。そして時期を見て一気に滅ぼした、といったところでしょう。この系統の神魔は厄介な事が多くて…」

 

「なるほど……とりあえず今回の1番槍は大当たりしたネテロさんか。で、次は私と」

 

「オレ達の脱走でそんな賭け事してたんだ……」

 

「おいおいおい! それはずりーんじゃねーか!? オレにもやらせろや!」

 

「まぁまぁ。厄介な奴っぽいですからね。出番はありますよ、多分」

 

「……まぁいい。どうもやべー奴っぽいからレイドになりそうだしな。それで妥協するか」

 

 

 のんきに会話する彼らだったが、ついにビスケがキレる。

 

 

「そーいうことを言ってるんじゃないの!! あんたらなんで()()()も保たないのよ!」

 

「いやぁ…照れるぜ」

 

「ほめてねーわよ!! ゴン! アンタもよ!! 家族水入らずはどーなったのよ!?」

 

「そうは言うけどね、ビスケ。24時間四六時中離れずにくっつかれてその上延々と理不尽な命令されてみなよ……で、ちょっとでも不満を漏らすとすぐボコボコだよ?」

 

「そうだぜ! ありゃ横暴だ! DVだ! オレたちゃハンターなんだから縛られんのはまっぴらごめんだぜ!」

 

「あーもう! 折角人数減ってきたのに元通りじゃない!」

 

「まぁまぁそう言わず。厄介なエリアで助っ人が増えただけでも心強いじゃないか。そもそも楽しそうなエリアでは呼ぶ約束だったからね」

 

「そーだぜ。だから何も問題ねーな。戻る気もねーけどな!」

 

「は~~~~…もーいーわよ…んじゃ、その神とやらをぶっ飛ばしにいきましょうかね。ココ、ちょっとキモすぎてお肌に合わないのよね」

 

 

 諦めの境地に達したビスケと上機嫌のジンとゴン。しかし、彼らは気づかなかった。彼らの感知範囲外からこっそりニヤニヤと見ている〝眼〟がある事に。そして、それを目撃してしまったカームに対して、突然現れた巨大な人差し指で黙っているように促したことに。

 

 

 ──これが終わったら連れ戻されるんだろうなぁ。と、釈迦の掌の上で踊らされている孫悟空を見ている様な心持ちで彼らを見ながらも、コレはコレで面白いからいいか、と切り替え、この恐ろしいエリアの攻略と、待ち受ける敵に心を寄せる。

 

 

 きっと厄介な権能持ちなんだろうなぁ。でも、大部分は適合(コンバート)しちゃったからなぁ。

 

 

 カームはそんな事をとりとめも無く考えながら、キノコ頭どもをジンとゴンと共に吹っ飛ばす。そして、思う。楽しもうじゃないか。この瞬間瞬間を。そして、旅をしながらじっくり探そうじゃないか。この恐ろしくも雄大な暗黒大陸で、安寧の地を。

 

 

 なぜならば、自分にはその力(アンブレイカブル)があるのだから。

 

 

 だから、楽しもう。これは自分と仲間達にしかできないことだから。

 

 

 

 

 

 

 我々は、暗黒大陸に適合した【アンブレイカブルハンター】なのだから。













はい。実は外伝はこの辺で終わらせようとしてました。あっても追加で1話ぐらい。ですが! つい最近、「21世紀で最も怖いホラー映画」とかいう奴をうっかり見てしまい、チベットスナギツネの様な顔面になりながらも飛ばし飛ばしで何とか見終え、そのなんとも言えない感情と溢れるパトスに身を任せた結果、未来編を書こうという原動力になりました。何が言いたいかと言えば、この後も7話ぐらい衝動に任せて書いてるんですよコレ。ですからこれから7日間は連日投稿しますので、どうかよろしくお願いします! 

以下tip



守護天使
・天使とは、主(この場合は星の意思)により創造された生命体のモデルケースであり、半精神体の神に近しい存在である。彼等は基本的に主ガチ勢である為、自分達こそが主の意思を執行する存在であると信じてやまない狂信者の集いである。それ故に、魔王(後述)は当然の事、他の系統の神とも仲が悪く、しょっちゅう対立しているし、殺し合いをしている。肝心のその主は、別にそんな事はどうでもいいし、むしろ多様性っていいよねというスタンスな為、あんまり噛み合わない事が多い。あぁ、すれ違い。そんなだから、偶に主を信じられなくなった天使は、主から供給されているエネルギーを自身由来に切り替えて反乱を起こすのである(半精神体故に、属性の切り替えが起こりやすい)。これを堕天という。当然ながら、そんな裏切り者どもを天使達が許すはずもなく、彼らにとって堕天した者は最優先粛正対象である。つまり、彼らにとっては神魔の類いはだいたい敵であり、見つけたらとりあえずケンカをうるやべー奴等である。
 ただし、そんな彼らが唯一、対応が甘くなる場合がある。それは、主が最後に創造した人間であり、実は裏コードを使えば主と最も密接に繋がりやすい設計であった為に、人間に対しては非常に優しい(暗黒大陸規準)。人間をゴミのように食い散らかす厄災や神どもとは違い、わりかし助けてくれる天使達を人間達が信仰するのは当然の結果と言えよう。そんな彼らとしては〝聖光気〟の取得者は、特に主に最も近しい存在として、丁重に扱う。何なら、契約して〝救世主〟の力の行使を助ける事は、天界では非常に名誉な事であり、厳格な階級社会であるはずの彼らの中にあっても、それだけでマウントが取れるほどの偉業であると言えよう。
 天使達は、普段は天界という特別な領域に存在しているが、偶に出張して、せっせと魔王退治に勤しんでる。いつか、他の神や魔王どもを殲滅して、地上に神の国を齎す事を夢見て(尚、パワーバランスが著しく崩れると星の意思がキレて、極点に存在する裁定者とかいう星の最終兵器が出現する模様)。(ほどほどに)がんばれ! 天使達!

腐敗の神
・某エルデンのリングに出てきたアレがモチーフ。宇宙から降ってきた侵略者で、ラヴォスとかBETAとかの類い。正体は菌糸を司る神、ではあったが、暗黒大陸に落ちたせいで周囲にボコられ、弱体化した所を幸運にも人間の集落を見つけ、上手く取り入った。
 腐敗とは、発酵でもあり、それを司る神として人間のコミュニティに取り入り、発展させつつ力を蓄えた後に、贄として滅ぼし、その地に根付いた。
 その力は強大で、耐性が無ければあっという間に腐れるという恐ろしい権能を持つ。その権能をもって、領域をジワジワと増やしつつあったが、通りがかったとある御一行には一切通じず、それどころか適応されて、彼(?)の野望と領域ごとあえなく撃沈した。
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