アンブレイカブルハンター【完結】   作:エアロダイナミクス

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1日1回感謝の投稿! …え、昨日2回投下した?

…細けぇ事はいいんだよ!


あ、グロ注意かも…


外伝9、儀式

 

 

 

 

 

 彼らはホテルの一室に集まってゲームをしていた。最新型のゲームで、壁さえあれば投影してゲームを楽しむ事が出来る最新型だ。本体もコンパクトで、持ち運びにも対応している。ジョイステ8の新型である。何をやっているかといえば、〝友情破壊ゲーム〟として名高いすごろくタイプのRPG風ボードゲームである。彼らは生徒会室に詰めている時は度々このゲームを行っていた。ちなみに、常に優勝するのはアルカである。理由は察して欲しい。

 

 

「あ”あ”〜ッ!! それはあんまりッス!」

 

「ちょっとアルカ! ちっとは空気読みなさいよ!!」

 

「? 勝利する為には当然行う行為よね? 何か問題でも?」

 

「いとも容易く行われるエゲツない行為…流石は会長です」

 

 

 ……察して欲しい。尚、2位に来るのはシレッと妨害をすり抜けるメリルである。

 

 

 

 側から見れば、学生が集まって楽しくゲームに興じている様にしか見えない。だが、その裏で彼らはコッソリと密談を交わしていた。

 外から視認できないように自然に身を寄せながら、手元にオーラで文字を描く。それぐらいの芸当は彼らにとっては息を吸うように簡単な事である。

 

 

【考えたわね。これならかなりの確率で防諜できるわ】

 

【完全ではないけどね。監視する能力持ちに見破られる可能性も否定出来ないし】

 

【しかし、この2日間で能力者は殆ど見当たりませんでしたが】

 

【その僅かな能力者はウチのファミリー内っていうね。でも、そこが敵に回っている以上油断は出来ないわ】

 

【その、やっぱりさっきの推測は当たりッスか?】

 

【間違いない。アンタ達と話して確信したわ。この街全体が敵よ。残念ながらね。それを踏まえてこれから行動しなければならない。難易度が一気に上がったわ】

 

【で、貴女はこれからどこに手をつけるべきだと考える?】

 

【当然、交通事故】

 

【根拠は?】

 

【被害が中途半端。やるなら火事とかでまとめて家族ごとやればいい。なのに回りくどすぎるやり口で攻めてる。不自然極まりない】

 

【しかしお嬢様、そこからテロにどう発展すると?】

 

【さあ? サッパリ分からない】

 

【貴女ねぇ…】

 

【でもね、私の勘が告げるの。一刻も早く止めなければ、とんでもない事になりかねないと】

 

【……そこまで? 初めてじゃない?】

 

【正直に言うと、今も不安で仕方ない。私達はまだ何か重大な見落としをしてる気がする。そして、それが手遅れになってるという考えが頭から離れない】

 

【それは…まずいッスね…】

 

【ええ、マズい。でも、正体が掴めない。もどかしすぎる。例のシンボルマークが鍵だとは思うんだけど…】

 

【……先程までの話し合いを踏まえて、ある程度まとめた私の意見を言うわね。これはかなりの推察が混じってる…いえ、最早妄想に近いかもしれない。だから、話の後に意見をちょうだい】

 

 

 ゲームで盛り上がりながら、アルカが深刻な内容を文字で伝える。その内容は確かに荒唐無稽。しかし、それを笑うものなど、誰も居なかった。そして、その内容を聞いた後、ソフィアはじめ、全員が反応を示す。

 

 

【なるほど……いや、確かに…それならば全てが符合する!】

 

【まさか…そんな事が…】

 

【もしソレが本当だとしたらマジでマズイッス…出来ればハズレであって欲しいぐらいッス…】

 

 

 その反応を受けて、アルカが再び文字を表す。

 

 

【コレは私の勝手な推察でしかない。でも、常に最悪を想定するのがハンターよ。私も外れて欲しいけどね。であれば、私達がやる事は何か。それは可能な限り彼らの元へ行って、儀式を防ぐ事。そして、〝アイツ〟に救援を求める事。その2つね】

 

【しかしアルカ様…街全体が敵であるならば】

 

【電話は論外、メールでも危ない。だけどそれしか手段はない。うまくやるしかないわね】

 

【監視体制がウザすぎるわ。目をつけられた以上、確信をもって行動なんかすれば、必ず妨害が入るわね。私が敵ならそうする】

 

【そう。だからこそ、出来るだけ自然に。明日の早朝に何食わぬ顔で調査に出るわよ。無知を装いながらね】

 

【ちょっと自信ないけど……やるしかないわね】

 

【冗談抜きで人類の未来がかかってるかもしれないッスからね。では会長】

 

【えぇ、メールは任せて。とりあえずゲームがもうすぐ一区切りするから、その後は全員自然に順次解散、それぞれの部屋で明日までに身体を休める。万が一襲撃があった場合は派手にぶっ放して全員に知らせてからの撃破、例の場所へ急行。ない場合は予定通り。いいわね?】

 

【【【了解】】】

 

 

 

 そうして、彼らはゲームを悲喜交々で終えつつ、自然に部屋へと戻り、身体を休めた。休みつつも警戒する。それは暗殺者の訓練を受けたアルカだけでなく、全員が出来る。彼らが現役ハンターと比較しても遜色ないのは、そういった部分である。

 しかし、そんな彼らでも、今回の案件ばかりは不安を抱えてしまっていた。アルカから聞かされた、想定されるテロの規模があまりにもヤバすぎたゆえに。

 それでも、そうだからこそ、万全な状態で迎えねばならない。そうでなければあっという間に死ぬ可能性が高まってしまったから。

 

 

 想定される〝敵〟=街の狂信者≒街全体

 

 

 これは変わらない。ほぼ間違いない。しかし、その想定されるテロの規模は──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん? アルカか……報告、ね」

 

「ほ〜ん、愛しのあのコからか。もうちっと喜んだらどうだ?」

 

「……いや……これはちょっと笑いごとじゃねェな」

 

 

 

 いつものように茶化そうとしたモラウだったが、その表情を見て瞬時に切り替える。カイトも何事かと側に来た。彼らは現在アイジエンに向かう飛行船の中にいる。尚、ノヴは協会の留守を守っている。

 

 

 

 

「文面は普通だ。街の雰囲気も良く、のどかで平和だと。調査中ではあるが、現在の時点で何も問題はなく、強いて言えば事故がちょくちょくあるぐらい。8年前の混乱の影響も全くなく、街全体が協力的、だとさ」

 

「………それで?」

 

「そっから報告に飽きたのか、世間話に移行してる。8年前のオレの武勇伝が知りたいとよ。特に最後の闘い付近の話を今度会ったらしてくれってさ」

 

「「…………」」

 

 

 至って普通の文面である。だが、彼らはそうは取らなかった。彼らがアルカを小さい頃から見ていたが故に。

 

 

「……確認するが、それだけか?」

 

「それだけだ」

 

「…………マズいな。相当マズい」

 

「あぁ。ここからあの子らの状況を推察すると、な」

 

 

 まず、3人の共通認識として、アルカはメール上では()()()()()()()()。ならば何故、今回に限りそうしたのか。よりによって魔王侵攻(カタストロフィ)の話をだ。

 そして、報告自体もおかしい。繰り返し平和で何も問題ないとしている。アルカは無駄を好まない。もしこれがいつも通りであれば。【特に問題無し】の一言で終わる。それをしつこく繰り返すという事は──

 

 

「街全体が敵、と。つまり、彼らは四六時中監視されている。更に、そんな街で行われる可能性のある事態は──」

 

「魔王降臨の儀式……と」

 

 

 モラウが恐る恐るその言葉を発する。彼らにとってさえ、その言霊だけでもトラウマに近いものがあるのだ。

 

 

「……ソレが本命か…クソっ! なんつー事を考えやがる!! ……だが、アルカはメールをオレに寄越した。僅かでも気取られるのを警戒しながらだが。つまり、現時点では無事という事だ。それだけは朗報だった」

 

「加えて言えば、まだ儀式は終わってない。まだ間に合う」

 

「チッ……オレは飛ぶ事は出来ても瞬間移動は出来ねぇ…やはり練習しとくべきだったぜ」

 

「しゃーないぜ。んな暇無かっただろ?」

 

「それでも、な。まぁ過ぎた事を言ってもしょーがねェ。全く上手いことハメやがるぜ。自身すら囮とはな。パリストンを思い出すぜ」

 

 

 ボヤきながらもレオリオは気鋼闘衣を纏う。そして、2人に向かって告げる。

 

 

「わりぃが、この飛行船が着いたらモレナの方、押し留めてくれ。遅滞戦術でいい。オレの〝切り札〟が決まればマルっと全部解決してやっからよ」

 

「ケッ、誰に言ってやがる。オレは常日頃から100%勝つ気でやってらぁ。テメェの胡散臭ぇ切り札なんかに頼らなくてもな。それよか、間に合うのか?」

 

「後5時間でアイジエン大陸か……つまり、4、5000キロぐらいだな。な〜に、同じぐれーの時間で到着だ。奴等もプロだ。死にはしねェだろ」

 

「一時間1,000キロ近く……行けるか?」

 

「カームほどじゃねェけどな。それよか、2人とも死ぬなよ」

 

「たりめーだバカ」

 

「お前さんこそな」

 

「それ聞いて安心したぜ。じゃあな!」

 

 

 

 飛行船のハッチから飛び出すレオリオ。そして彼は、あっという間に凄まじいスピードで空の彼方へと消えていった。

 

 

 

「……まさかのオレ達の予想が大ハズレだったとはな…ガキどもには悪いコトしたな」

 

「全くだ。これは状況が一段と厳しくなった。こちらも戦力を割けるような状況じゃないからな」

 

「一応それも想定して振り分けちゃいるがな。ナックル達も先に現地入りしているしな」

 

「ヨルビアンの方も一応はそれぞれに別れて事に当たってはいるし、ゾルディックもフル活動で動員している。しかしな……」

 

「あぁ…まさか魔王ってなぁ……参ったぜ。オレ達の特記戦力すら怪しい相手じゃねぇか」

 

「レオリオには何か腹案があるようだ。それに期待するしかない」

 

「アイツもあのジイさんに似てきたな。本人は全力で否定するだろうが」

 

「違いない……ん?」

 

「どうした?」

 

 

 カイトの携帯にメールが入る。それは、契約相手からのメールだった。

 

 

「……想定より早く敵を始末したそうだ。指示を仰いでいる。位置関係も丁度いい。〝彼〟を派遣しよう」

 

「間に合いそうか?」

 

「位置的には。少しでも足しになるだろうし、〝彼〟ならなりふり構わず行くだろう」

 

「それは朗報だったな。とりあえずやるこたやった。後はがんばるだけだ。オレ達も含めてな」

 

「あぁ。今度も必ず防いでみせよう。じゃなきゃジンさんに笑われるからな」

 

 

 

 それから、VIP席上で彼らは精神統一を始めた。失敗できない一発勝負。それを確実に成功させるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハッと意識が覚醒する。しばらく自分がどこにいるか分からなかったが、よく見たらここは自室のベッドだ。辺りはまだ薄暗い。時間を見れば、夜明けが近い時間。この辺は緯度の関係上、夜明けが遅い。デジタル時計を見れば、午前6時をとっくにまわって、7時に近い時間だ。

 あれからかなりの時間寝てしまったらしい。体を起こせば、全身に汗をびっしょりかいていた。また、なにやら悪夢を見ていたのだろう。シャワーでも浴びるかとリビングへ向かおうとするが、そこで違和感を覚える。自室なのに、なにか別の場所へ迷い込んだような……違和感。それに、なにやら焦げ臭い。微かに肉の焼ける匂いもする。途端に恐ろしくなった。まだ自分は夢の世界にいるのだろうか? そう言えば、と、デジタル時計の表示をもう一度見ると、その数字が6:66となってる。それに気づいたとき、叫び声を上げそうになったが、辛うじてこらえる。ともあれ、夢でも何でも覚めなければ、と思い、頬をつねったり、腿をつねったりしたが一向に覚める気配も無い。仕方がない。自室から出よう。

 

 

 

 階下へと降りると…そこにはなにやら黒焦げの物体が暖炉の前に転がっていた。

 

 

「……まさか……父さん?」

 

 

 思わず駆け寄り、確認すると、黒焦げながらも彼の父親の面影が確認できた。

 

 

「~~~~~!!!!」

 

 

 はじけるように遺体から離れ、口を押さえ、絶叫しそうになるのをこらえる。悪夢だ。これは悪夢なんだと心に命じながら。

 しかし、状況は彼を待ってくれない。後方で気配を感じ取り、思わずふり返れば、そこには何人もの全裸の人々が佇んでいる。彼らは一様に全身に塗料で文様を描き、青白い顔で彼を睨む。

 

 

「ヒッ!!」

 

 

 ぽたり。

 

 

 

 水滴が落ちる音。上を見上げれば、全身血まみれの彼の母親が天井に張り付いていた。そのまま彼女はかさかさと天井を移動し、彼へと迫る。

 そこで彼の精神は絶叫をあげ、とにかく訳も分からないまま駆けだした。入り口は裸の男女で塞がれている。2階へ、自分の部屋へ。

 

 しかし、彼の母親が天井を這い回り、自室の扉の前で威嚇する。

 

 走りながら彼は、そのままはしごから屋根裏へと逃げ込む。

 

 

 カサカサ、カサカサ……

 

 

 彼の母親()()()()()が、そこまで追ってきた。屋根裏の奥へと逃げ込む彼。しかし、彼はそこで気づく。屋根裏にも大勢の人々が待っていた。その中には、腐敗した祖母や、首の無い妹の姿すらあった。

 

 

「ヒッ、ヒイィィィィィィ!!!!」

 

 

 遂に彼の母親が直ぐ近くまで迫る。しかし、彼女はそこで不可解な行動を取り始める。天井から手を離し、空中に浮遊しながら両手にテグスのような何かを持ち、自らの首を絞め始めた。あまりの光景に彼は動くことすらできない。

 徐々に鬱血していく顔面。そして、恐らくピアノ線が彼女の首に食い込み、肉を裂き始める。

 

 

 ミチミチ、ブチブチブチ……バツン!!

 

 

 遂に彼女の首が千切れとぶ。バタリと崩れ落ちる肉体。しかし、彼女の体は再び起き出し、その場で夢遊病患者のように揺らめいた後、彼に向かって跪き始めた。

 

 

 

 悪夢を越えた悪夢。彼の情緒は完全に崩壊し、発狂しそうになるのを必死に堪えていた彼の精神も、そこで限界を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明け方、アルカ達は逸る気持ちを抑えながら例の家へと向かった。時間的には6時半。薄暗いが、朝早く活動する者にとっては普通の時間である。

 街は相変わらずどんよりとしており、若干霧すら出ている。

 

 

 歩き出すにつれて、彼らは違和感を覚える。

 

 

 

「街が……()()()()()

 

 

 

 その時間帯なら当然有り得る、出勤や登校する人々、通勤する自動車やバス。それらの姿が全く見えない。それどころか、小鳥や小動物の気配すら感じられない。まだ暗いとはいえ、まるで深夜のような。いや、最早ゴーストタウンの様な雰囲気を醸し出している。

 

 

「まさか、遅かったッスか!?」

 

「いや、まだよ!! まだ間に合う!」

 

 

 ソフィアが焦りながらも言う。彼女の勘は事態の推移を正確に捉えていた。そして、もう時間があまりない事も。

 

 

 最早一刻も猶予はない。

 

 

「全員、オーラを戦闘用に! 急行するわよ!!」

 

 

 アルカが即座に号令を出す。それに合わせて、彼らはオーラを《練》に以降し、ダッシュを始めた。目標まであと10キロ。敵影は無し。順調に行けば15分で現場まで到達する。

 

 

 

「出来る限り急いで! 敵が出たら無視! ここが瀬戸際よ!!」

 

「わかってるっちゅーのーーッ!!」

 

 

 

 アルカが気合いを入れて指示しながら先頭を走る。彼らは建物間を縦横無尽に飛び跳ねながら、できる限りのスピードで駆けてゆく。時には屋上を飛び越え、電線を伝いながら、さながら忍者のような移動を駆使しながら最短距離を急ぐ。

 嫌な予感は刻一刻と深まってゆく。しかし、それを振り払うかのように、彼らは駆けてゆく。それが、少しでも事態を解決できるようにと信じて──

 

 

 

 

 その彼らの様子を遠目に眺めながら、その街の有力者だった男は呟く。

 

 

 

「ほう、気付いたか……だが無駄だ。もう、〝あのお方〟はすぐ側まで来ている……ようやくだ。偉大なる血を引く【男】の肉体……失敗を繰り返したが、漸く実る……我等が神が、我々に富と知恵をもたらさんことを……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついた…ッ!」

 

「これは……!!」

 

 

 その屋敷を見るのは2度目だ。佇まいは変わらない。しかし、その雰囲気は激変していた。まるで、地獄の入り口かのように。《円》をしなくとも分かる。その中に、複数の邪悪なオーラを感じる。

 

 

「やっぱり手遅れだったッスか!?」

 

「いえ、ギリギリ間に合った! まだ儀式は終了していない! ()()()は生きているッ!!」

 

 

 

 そう、まだだ。これほど濃厚なオーラが充満していても、まだ事は完了していない。なぜなら、本物だったらこんな物ではないからだ。それを直感的に察知したソフィア。だが、もう秒読みに入っている。

 屋敷に突入しようとしていた4人の前に、屋敷から8名ほどの人影が現れた。その中心にいたのは──

 

 

 

「トンマーゾ!! よくもファミリーを裏切ったわねッ!!!」

 

「これは異な事を…本家のお嬢。解釈違いですな。私はアンダーソンを裏切ってはおりませんとも…。ただ、私の信仰は別でして」

 

「ならば、アンダーソンとして貴様に命じるッ! 今すぐそこをどけッ!!」

 

「そうはいきませんなぁ…なにせ、我々にとっても悲願の時ですからね。それを邪魔立てされるわけにはいかんのです…。どちらかを選べと言われたら……私は信仰に生きていますからねぇ。私の生まれる、ずっとずっと、ずーーっと前から、いや、この地に渡ってきた先住民の時代から、我々は信仰してきたのです。だからこそ、8年前のアレは我々にとっては祝福に等しかった。我々の神はこの地にも降臨できると分かったのですからな」

 

「貴様……ッ! どうやら覚悟はいいようねッ! そのハッピーな頭でもファミリーの掟ぐらいは知ってるでしょ!!」

 

「お嬢……残念ですな。我が神に大人しく従えば生きていられたモノを…貴方ほどの者ならば受肉した我が神の伴侶の一人にも選ばれたでしょうに……。ですがまぁ、アンダーソンの直系の娘が無惨に引き裂かれる様は、さぞかし我が神を喜ばせることでしょうなぁ…それに、私も以前お見かけしたときから貴女の肉体には興味がありましてね……神にその身を捧げる前に、楽しませて貰いますぞ」

 

「キモっ! やっぱアンタは粛正一択だわ。それと、アンダーソンの直系を舐めない事ね!」

 

 

 

 恍惚の表情で語る彼に、説得は不可だと早々に判断し、ソフィアはオーラを高める。それに呼応して、トンマーゾ達もオーラを戦闘モードへと切り替える。

 

 

 

「みんな! ここが正念場よ!! 腐ってもコイツ等はアンダーソン! それでも、ソッコーで沈めるわよ!!」

 

「そうなるとは思ったわ……一秒でも早く死んで?」

 

「4対8……オーラ的に同格! でも負けられねぇッス! 心源流の神髄、見せてやるッス!」

 

「お嬢様には指一本触れさせない……貴様等はここで死ね」

 

 

 

 

 

 暗雲漂う屋敷前で、世界の命運を賭けた激突が始まった。






残り(多分)5話!
連日5日間投下じゃないかもしれません。ごめんなさい(連投する可能性)。
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