アンブレイカブルハンター【完結】   作:エアロダイナミクス

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いつも誤字報告ありがとうございます!うわぁ、作者の語彙力なさすぎ…!

そして、感想欄でプチ預言を見てしまい、驚愕したので投下。
しかし、ここから先は読めまい!(暗黒大陸に行く)


19、マンティコアとの闘い

 

 

 

 

 さて、その化け物をまず探そう。どうも昔の遺跡(?)っぽいところを根城にしてるらしい。頭が良いそうなので、《円》してたらバレるな。《絶》の方で気配消しながら進んで、現地に着いたら《円》しよう。

 しばらく歩き、道なき道をかき分けていきながら情報を整理する。

 曰く、沢山の動物がくっついた奴。しゃべる。頭がよく、人間を罠にかける。強烈な毒を持つ。そして人を喰う…。

 奴はその気になれば一息で集落を壊滅させることが出来るらしい。出来るらしいがやらないのは食料の安定確保のためだそうな。現に女性や子供はあまり襲わないらしい。でもたまに襲われる…。

 うーん想像できないなぁ。頭の良いキメラみたいなもんか?

 

 

 3キロぐらい進んだ先に、目印の滝を見付けた。そこから更に4キロ川下に進むと、そこには岩で出来た遺跡があった。マヤ文明みたいな遺跡だなぁ。さて、この辺を根城にしてるらしいが…。早速《円》をしようかと思ったところで、人の声がした。

 

 

「おーい、たすけてくれぇ」

 

 

 ん?なんでその言葉が?不用意にも返事してしまう。

 

 

「どうした!?」

 

 

 しまった!こんなところでそんな言葉が出てくるはずがない。

 《円》! おっと、前方50メートル先の遺跡の陰! ライオンみたいな奴を発見。こいつだ!

 奴も私が気付いたことに気付いたらしい。おとなしく出てきた。キモい。基本はライオンみたいな感じだが、足がカモシカっぽいし、更に言うとしっぽがサソリだ。しかし最大にキモいのは人面だということ。なんか昔小説で読んだことある。マンティコアっていうんだっけ。別名マンイーター。

 

 

 ん?待てよ、こいつ念能力使ってない?オーラ纏ってる!そして…何だろう、視線に不快感がある。しばらく見つめられると、これは念攻撃ということに気付いた。コイツ、たぶん私の意識読んでるな。

 

 

 おそらく相手の考えを読み、更に相手の意識を意のままに操る奴だ。意識にしきりに訴えかけてた様な感覚がある。残念だったな。私も操作系だ。私は私自身を操作してるから効かない。【完全適合(パーフェクト・コンバート)】が作動しなかったのは、効果がないからだ。空振りだったな。しかし、こちらの意識は多少読まれたようだ。そして彼我の戦力差の分析が終了し、顔をゆがめて逃げることにしたらしい。

 

 

 良い判断だ。しかし遅かったな。

 

 

 私は足に力と念を込め、更にオーラを放出して全力で追いすがる。私が本気でやれば500メートルは一瞬で詰められる。前方に回り込み、苦い顔をしたマンティコアの逃げ道をふさぐ。いよいよ逃げられないと思ったらしいマンティコアは、オーラを増大させた。

 ……こいつ、割とオーラあるな。現地部族が嬲られる訳だ。でも私ほどじゃあない。《堅》!!

 

 

 一瞬絶望的な顔をしたマンティコアだが、覚悟を決めたようで向かってきた。コイツ表情分かりやすいな。オーラを込めた手足や噛みつきなど、ライオンに近い攻撃方法を素早く行ってくる。かなりのスピードだ。しかし、私の反射神経も動体視力も並じゃない。全て躱していく。時折明らかに毒を持ってるくさいサソリのしっぽもフェイントで入れてくる。

 躱しながら思ったが、コイツは攻防力移動もかなりのもんだ。野生のカンという奴か?まあだいたいコイツの攻撃は見切った。喰らってもダメージはほぼないだろう。ということで…あの明らかに毒持ちですアピールしてる尻尾を

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 攻防中、フェイントを混ぜ、オーラを隠しながら尻尾を背後から回して刺してきたところを、《堅》で防御せず、わざと薄くした。そのため見事尻尾が刺さる。一瞬で10メートルぐらい離れたが、奴がニヤッと笑ったのが見えた。……まだだ、まだ笑うな。

 

 【完全適合(パーフェクト・コンバート)】発動!お、結構強い神経毒だ。しかもこれ、念で強化されてる。ちょっと時間かかるな。オートで1分ぐらいかな?

 

 毒の尻尾を受けて、安心したのか、マンティコアは余裕を取り戻し、ニヤニヤしながら近づいてきた。キモい。

 

 

「つよかったなぁ」

 

 

「つよいやつはうまい」

 

 

「うまいからじっくりたべよう」

 

 

「まずはうでから」

 

 

「そのつぎあしだ」

 

 

「かわをはごう」

 

 

「めをくりぬこう」

 

 

「ああ たのしみ」

 

 

 

 

 

 

 キモい(確信)。

 恐怖を煽ってるのか。良い趣味してる。しかし、コイツに嬲られるのは癪に障るな。とりあえずマニュアルで早めよう。めっちゃオーラつぎ込んで……よし、完了。覚悟しろよ。そのニヤケづらを吹っ飛ばしてやる!

 動けないふりをしてるが、全然気付いてないな。よほどこの毒に自信があるんだろう。

 5メートル、4メートル、3メートル…まだ煽ってる。不愉快な奴だ。しかし、その顔が絶望に変わるのがこちらも楽しみだよ…。

 2メートル、1メートル…。

 

 

「では いただきまーす」

 

 

 そう言って口を開いて右腕に噛みついてきた所を、前髪?をつかみ、押し留める。ついでに全力オーラで威圧する。マンティコアは驚愕の表情の後、何度も尻尾で刺してきた、もう効かないんだよなぁ。そもそもオーラの差のせいで刺さんないし。絶望の表情を浮かべたマンティコアは逃げようとしたが、私もしっかりつかんで離さない。

 

 

「良い夢見れたか?じゃ、さよならだ」

 

 

 決め台詞を吐いて、左手に《凝》をし、刃物状に変化させ、首を断ち切る。通称オーラブレード。かなり長く出来るよ。13キロは無理だけど。さすがに首と胴体が分かれてて平気な生物はそういない。しばらくビクンビクン動いていたが、やがて動かなくなった。ちなみに私の場合、そうなっても意識がなくなる前にくっつければなんとかなるけど。そう言えばキメラアント共も首と胴体が分かれても生きてたな。

 いやぁ、しかしこれ、人間の生首みたいでキモい。キモいから念のためとどめを刺そう。つかんだままの生首を放り投げて、そのまま右手からのオーラの奔流で消滅させる。最後までキモい奴だった。

 

 

 それから、気になってた遺跡を見学した。特に中には気になるような物はなかったが、隠し部屋とかないかなと《円》をしたら、あった。

 

 壁をぶち壊し、中を見学する。壁画だ。なになに…全部絵だな。左側に大きい土地があるが、やたら禍々しい生き物が大量に描いてある。人間が虐げられてるな。そこから船に乗って中央に向かう人間と…マンティコア!?あいつ暗黒大陸出身!?で、中央にも人間が描かれてて…マンティコアと一緒にいる…。あいつ飼い犬?だったのか(驚愕)。しかし文明は滅んで野放しになった…と。

 うーん。あのマンティコアも相当レベル高かったぞ。たぶん新人ハンターは勝てないな。オーラ量と技術で圧倒されて毒針打ち込まれて終了よ。まぁウチのマイケルは勝てるかな?油断して毒喰らわなければ、だけど。原作のキルアも毒が効かないらしいし、勝てるかな。

 いや、でもコイツ意識誘導とかもあったからやっぱり無理か。

 つまり、暗黒大陸ってあんな奴を飼ってても逃げ出すほどの所か…。

 私には向かないな!行くこともたぶんないだろう。でも、ちょっとはのぞいてみたいけど。死にはしないだろうし。

 お、なんか剣みっけ。特に念は感じないが、業物だな。錆だらけだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず、例の部落に戻る。安心させるために奴の身体を担いで帰った。くさい。集落一同がワッショイワッショイのお祭り騒ぎになった。また部族総出の歓迎会、酒も出た。今度はみんなで宴会した。言葉通じなくても何となく言ってることは分かるので、一緒になって楽しんだ。

 マンティコアのついでに剣を酋長(仮)に渡しといた。私は正直使わんし。武器使うと念の幅が狭まるのよ。選択肢がそれだけになっちゃうし。だからあげる。持って帰って、関税で取り上げられたくないし。

 そしたら酋長(仮)、いたく感動しちゃって村の宝にしそうな勢いだった。別に良いけど錆ぐらいは落としときなよ。宴会は夜まで続いた。

 

 

 その夜、酋長(仮)の厚意で部屋を与えられ、休んでた私だったが、酋長が何人か引き連れて部屋を訪れてきた。全員女性。しかも若い。

 …すごく目のやり場に困るんだが。だいたいあんた達全裸に近い格好してるんだから勘弁してよ。そう思ってたが、酋長(仮)が、なんか土下座して頼んでた。よく分からんけど、この人達に何かして欲しいらしい。……ナニを?

 

 

 言っとくけど、私も健全な18歳だ。当然欲はある。あるが…その…初めてだし…。

 しかも無理矢理はよくないからね。何言われてきたか知らんが、嫌々頼まれたんなら帰ってくれ、みたいなことをジェスチャーで表現したら察したらしいが、余計勧めてきた。後ろの女性方もなんか肉食獣みたいな目で見てくる…そのうち距離が縮まって次第に追い詰められてきた。壁際まで追い詰められて…ニコッと笑われた。私も引きつった笑みを返す。ゆっくりとその手が伸びてきて…

 酋長(仮)は「ごゆっくり」みたいないい顔で静かに出て行った。おのれ!助けてください!!最初から複数プレイってハードすぎるよ!!!

 

 

 

 あっ、お客様、そこはいけませ…あーっ、お客様!おやめください!

 

 

 

 アッーーーー!

 

 

 

 

 その後、結局開き直った私はハッスルしまくり、10人倒した。朝日が黄色いってこういうこと言うのね…。

 次の朝、酋長(仮)がすごくいい顔でお礼みたいなのをたぶん言ってた。私もお礼を言って良いのか責めた方が良いのか分からず、曖昧な雰囲気で返した。さて、それはともかく私も用事が済んだし帰らなきゃ。いつまでもここにいるわけにはいかんし、なんか下手したら毎晩ありそう(汗)

 酋長(仮)には引き留められたが、無理矢理帰り支度をして帰路に就いた。集落全体の人が見送りに来た。おい、そこの10人、めっちゃ泣いてるけどあんた達昨日会ったばかりだからね?勘弁してよ。

 早く出てよかった。すたこらさっさと元来た道を戻った。しかし、もし出来てたらどうなるんだろう。私の特性が引き継がれたらまずいよな…まずいのか?まぁ害にはならんからいいか。

 後日【完全適合(パーフェクト・コンバート)】が発動し、恥ずかしい病に罹ってたことが判明した。おのれ…。

 

 

 その結果、

 

 

 

 

 下半身が強化された。

 

 

 

 

 …そこは強化されなくても良いから! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カームは知らないことだが、後年その部族で3人の指導者が誕生する。金髪を引き継いだ子である。神の子として集落全体で大切に育てられた。彼らは病にもほとんど罹らなかったし、毒も効きづらかった。そして類い稀なる力を持ち、集落の指導者として活躍。例の剣を掲げ、周囲の部族を平定していった。

 更に後年では、ジャングルに住まう全ての集落を平定し尽くし、一大勢力となる。管理する国から自治権を獲得し、今でもジャングルで平和に暮らしている。




マンティコア(仮)
暗黒大陸時代の人類が、厄災に対抗するために作り上げた人造生物。プチ厄災クラスの力を持って人類を守護してきた。人類がメビウス湖内に逃げ込んだ時に僅かに連れてきた。一つの文明が滅び、野生に帰り、弱体化した。
固有能力
・表層意識を読みとって人語を操り、意識を誘導させる。昔は厄災共を発見、誘導するのと、人類とのコミュニケーションに使われた。
・念で強化された神経毒を注入する。厄災共にはあんまり効かないが、逃げる手立てにはなった。

長い年月で相当弱体化。これが最後の生き残り。原種の強さ?……そりゃあ(目逸らし)


ちなみにカームの子孫はカームの劣化細胞を持つ。流石に細胞操作は出来ないが、病や毒、寄生虫にはめっぽう強い。遺伝子情報にそう書いてあるから。
つまり、ジャングルではサバイバルに限定すると無敵。更に念能力に目覚めやすい。

…なんだこのチート遺伝子。
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