あれから半日ぐらい眠り続けて、漸く目を覚ました頃には夕方だった。目を覚ましたら船長及び船員たちにひどく喜ばれた。ちなみにサヘルタには明日の朝に着くらしい。
船長以下船員達は、あれから浮かんできたタコをできるだけ回収したらしい。それで、夕食はタコパとのこと。で、キッチンとかないから基本生。
おいおい、寄生虫とか大丈夫かよ?って聞いたら、「足だし大丈夫だろ」って豪快に言ってた。船乗りらしい。陸に着いたら焼いて喰おうな。
塩水で揉んで、ぬめりを落とし、皮を剥いで刺身にする。うん。美味そう。ちなみに船員が全部やってくれた。何でも命の恩人だからだそうな。…なんか悪いね。
さて、刺身が出来たら、上からレモンと酢と油を合わせたやつをかける。味付け&寄生虫対策だな。私には効かんけど、他の人にはそうでもないしな。さて、実食。いただきます。
……美味い!!
デカいから大味になると思ったけど、旨味が凝縮してやがる。調味料もいい味出してるね。出来れば醤油も欲しいけど。しかしこれはいくらでもイケるな!さて、ドンドン食べるぞー!!
いや〜喰った喰った。自分で釣った奴を食べると美味しいって前世で釣り好きの兄が言ってたけど、今分かったわ〜。今回は釣ったというより、返り討ち?狩った?だけどね。船員達も大満足よ。しかし、これだけ食べて足1本分も行かないって相当なデカさだよね…。本当にこの世は楽しいな。強ければ、だけど。
そういえば、あのマンティコアも強い奴は美味いって言ったな。アイツも美味かったのかな?いや、流石に人喰いの人面のキモい奴を食べるのはちょっと生理的に無理か。でも、ハンターになったら害獣とかをハントするハンターも悪く無いなぁ。モンスターハンターだわ。その単語、どっかで聞いたことあるけど。
しかし、今回は課題が沢山見えたな。まず、想定不足。アレは無いわ。おかげで久しぶりにオーラ枯渇が見えたし。危なかったなぁ。あと、ぶっつけ本番は出来るだけやめよう。なるべく訓練してから臨む様にしたい。水中訓練もしておこう。もうちょっと慎重に動いて、出来るだけ生命の危機を減らして行かなきゃなぁ。
しかし、反省ばかりではなく、リターンも相当あった。まず。水中活動が出来るという事。これはかなりのリターンだよ。今思うと【
などなど、今後の事について考えてたら、船員が、
「よぅ、カームさん。今回はありがとな!しかし、全然上がってこねぇから、流石に死んだと思ったぞ。…でも、怪物も上がって来ないし、船長が『アイツは絶対上がって来るから用意しとけ』って言ってたからガマンして待ってたんだよ。したらホントに上がってきて、あんなバカデカい奴まで獲ってきた。一体どうやったんだ?」
と、聞いてきたので、答えに苦しんでたが、聞いてた船長がボカりと彼を殴り、
「ほら、ワシらの恩人が困っとるじゃないか。人には言えん事も一つ二つある。ワシらは助かった。それでいいじゃろ」
と言って助け舟をくれた。正直助かった。その後、船長は私に向き直って
「すまんな、カームさんや。ウチらの若ぇ衆が無礼した。アンタにはホントに世話になったな」
「いえいえ、礼には及びませんよ。むしろこっちの都合で振り回して申し訳ない」
「それでも、だ。アレを倒さなければ、被害は増え続けてワシらは商売あがったりだった。アンタはいわばこの海域の救世主なんじゃよ」
「そんなたいしたもんじゃないですよ…。私もこれからハンター試験受ける予定なので、良い訓練になりました」
「…アンタ、ハンター試験受けるのか?」
「えぇ、2ヶ月後のやつにね。今回の旅も訓練の一環なんですよ」
と言ったら、船長はしばらく考えながら黙り込んで
「アンタ、着いたらすぐ発つかい?」
「いえ、今回のこともあったので、少し海でも訓練しようかと。4、5日ぐらいは港の方にいますよ」
「そしたら、あそこを出るときにワシを訪ねてくれ。港の近くに家を構えておる。場所はその辺の奴を捕まえて『エイハブの家はどこだ』って聞けば教えてくれるだろう」
「わかりました。…しかし、お礼ならもう良いですよ?」
「いや、違う。個人的に用があるだけだ…絶対に来いよ」
と妙に念押しされたので、何の用だろうと思いながらも頷く。まぁこの船長にはかなり世話になったので、覚えておこう。
さて、次の日の朝、漸く港が見えてきた。久しぶりのヨルビアン大陸だな。
港に着き、船長と船員にお礼を言ったら船員には恐縮された。船長には再び念押しされたので必ず伺うと約束した。約束は守るものだ。
さて、こちらの漁村みたいな所に宿あるかな…。あった。向こうと違って言葉が通じるから安心だ。4、5泊分の宿代を払い、泊めてもらう。ちょっと早まってもチップとしてあげよう。さぁ訓練だ!
港の近くの砂浜を探し、そこから海に入る。もちろんパン1ですよ?あの戦いの時もパン1だったし。でもこの時代、水着なんてないから若干不便だよね。でも全裸にはなりたくない。そこまでの尊厳は捨てたくないのだ。
少しずつ海に入り、頭まで潜る。…怖い。自分に出来るかな。あのときは必死だったけど、海水を肺に入れるのってほんと恐怖だよね…。でも、こんな安全な場所で訓練できるんだから気合い入れてやろう。せーの!
ガボゴボゴボガボ………
やべぇ、マジで溺れる!でも頭は出さない!速攻で【
全力でオーラをまわし、【
細胞に語りかけるとあと30秒で死ぬとの答え。間に合わない。仕方なく【
そのうち、
しかし不思議な感覚だ…。
なんていうのかなぁ。肺の中は海水で満たされてるけど、普通に苦しくない感じ?原理としては、海水その他を肺に入れて、細胞に取り込み分解。わずかに存在する酸素はそのまま取り込み、それ以外の物は細胞へと吸収、そのまま細胞が酸素に変換して送るってとこか。前回ので目は適応してたから普通に見える。
やっべ、これ楽しい!!!
しばらく海中散歩とか、遊泳とかを楽しみまくった。……5時間ほど。オーラ消費は…無し!!やったぜ!!!作ってよかった【
さて、結構オーラ使ったし、今日は上がろう。ちょっと疲れたし。想定以上にうまくいったので、明日から水中訓練に移ろう。
それから、海中を泳ぎながら戦う訓練を4日間みっちり行った。オーラ移動も慣れてきたので、消費量も減った。特に海中ジェットは楽しい。でも小回りがまだきかないので、足ひれとかをオーラで作っての移動も開発した。アイアンマンジェットで小回り利くようにもそのうち練習しよう。アレって手からも出してるよね? あれ? もしかして寧ろ手がメインで出てるっけ? まぁいいわ。手が塞がっちゃ困るし。
攻撃は変化系のブレードだけじゃなく、放出系のフリーザ光線(デスビームっていうらしい)とか、海流操作とかもやってみた。念弾はオーラだし、威力減衰せずに進むからでかい奴相手にはお勧め。でもこの辺にいないし、小さい奴だと爆散してきちゃないからビームで良い。お魚さん相手に漁をしつつ試し、基本修行もやってみる。《絶》だとほんとにお魚に気付かれない。逆に《練》はあっという間に散っていく。発射する銛とかも作ってみた。漁と言えばこれだよね。形作るだけだから余裕よ。
しばらく(6時間以上)潜ったら捕った魚を焼く。まだオーラで火を付けられないんだよな…。どうすりゃ良いかな。しかしこれ、もう
死ぬリスクは減ったから良いけど。ちなみに【
無制限に水中での活動が可能になったカーム君。海とか気ままに泳いでみたいですね。水中では無敵!…人間界では。
ちなみにこれ、向こうでは基本スキルなんですよ…。