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さて、だいぶ海にも慣れ、楽しいひとときを過ごした。やっぱり修行は楽しくやるのが一番よ。結局5日間フルで楽しんじゃった。とりあえず宿を引き払い、約束のエイハブ船長の所に行く。その辺の奴ら捕まえて聞けって言われたからその通りにすると、漁村の外れの方の一軒家だそうな。で、そこに尋ねてみると、
「よくきたの、忘れたかと思っとったぞ」
と、言われた。いやいや、さすがに約束は守る男ですよ?船長は私を招き入れ、テーブルと椅子に案内し座らせた後、自分も向かい側に座った。ん~いい家だ。シンプルで飾りはないが、落ち着く。私も世界一周旅行が終わったらこんな海辺で一軒家建てるのも悪くないなぁ。と考えてたら、
「さて、お前さんを呼んだのは他でもないハンター試験についてだ」
!
「ハンター試験について?なにか知ってるんですか!?」
「落ち着け。試験会場についてじゃ。いつも官報には試験のことは載っとるが、会場については記載はない。知っとるじゃろ?」
「確かにそうですが…。それが何か?」
「ワシが会場の道のりを知っておる、と言ったらどうする?」
!!!
「本当ですか!?…いや、あなたは嘘はつかなそうだ。しかし、なぜそれを私に?」
「言ったじゃろう。お前さんは救世主じゃと。お前さんの成したことはそういうことじゃ。…ただ、完全に答えまで言うとお前さんは断りそうだからヒントを出そうと思ってな」
……なるほど。よく私のことを見てるな…。船長の言うとおり、答えを完全に知ってるなら逆に断ろうと思ってた。だが、ヒントなら今回のボーナスとして受け取れる。ハンターだからな。ズルは駄目だよ。
「…わかりました。受け取ります。で、詳しくはどういうことなんです?」
「…試験会場は記載されておらず、現地付近に着いても誰も何も知らない。偽の案内すらある。しかし、世界各地で審査員の手伝いを依頼されて、それをするものもおる。ワシもその一人じゃったし、今後もそうじゃ。今回は見込みのある受験者がいたら、正しい道の入り口に案内するのがワシの役目じゃ。だから、これは正式な仕事と言える」
「なるほど、それなら安心して聞けますね。で、そのヒントとは?」
「うむ。まずは試験会場のミンボ共和国、そこの首都に一番近いチャンドラ港へ行け。そこの船着き場で船長のデリーという男にこれを渡せ」
そう言って、船長は手紙を渡してきた。…えーと首都近辺のチャンドラ港ね。そこのデリーさん。うん。覚えた。実際記憶力は馬鹿みたいに上がってるから大丈夫だろう。昔の私だったら聞き逃しちゃうね。
「分かりました。確かに受け取りましたよ。しかしまさかこんなところでハンター試験の鍵があるとは思いませんでしたよ」
「ふふ、驚いたろう?ハンターたる者、いつ、何時でも油断してはいかん。
「ありがとうございます。必ず合格してみせますよ。エイハブ船長」
そう言って、席を立とうとしたら、船長に呼び止められた。
「待て、ワシから招待したのに何も出さないのは信条に悖る。一杯飲んでけ。お前さんはいけるじゃろう?」
と、言われたのでごちそうになった。そこから船長ととりとめもない話をした。若い衆の話とかは私も実家の稼業で通じるものがあったので、気が合って盛り上がった。あぁいいね。こういう時間も悪くない。こんなじいさんになりたいなぁ。
結局3、4杯飲んだらお暇した。さて、家に帰るか。
◇
「どうじゃった?見ておったじゃろう」
「えぇ、見てましたが…何ですか彼は?」
「見ての通りの好青年じゃが?」
「そう見えたなら幸せですね。私には底知れないバケモノにしか見えませんでしたよ」
「ふむ。ワシもアンタのような能力者には極稀に会うが、彼は全く邪悪には見えんかったぞ。むしろ人を引きつける何かを持っておる」
「そうですね…本当に無色透明な力です。しかしその底が全く計れない。信じられない量だ。私も確認しましたよ。アレ。ハンター協会にも討伐依頼されてました。難易度は…Cです」
「難しいのか?」
「少なくとも新人ハンターには無理ですね。まず、海の時点でキツい。それを単独撃破…末恐ろしい」
「奴は受かるかな?」
「えぇ、おそらく。むしろ協会側は頭を下げてでも欲しがるでしょうね。まぁ試験は平等に受けてもらいますが」
「そうしてくれ。奴もフェアじゃないことには首は振らんだろう。さて、お仕事お疲れさん。飲むか?」
「いえ、結構です。しかし本当に報告に苦しみますね…」
「ありのままを伝えりゃえぇ。ワシもそうする」
「わかりましたよ。ではお元気で」
「あぁ、あんたもな」
◇
さぁ、ランニングの時間だ!これから一気に500キロ走破にかかる。今回は人気のある所は普通に走って、誰もいなくなったら例のダッシュをやろう。
全部ダッシュなら約3時間ちょいだな。何を言ってるのか分からねーと思うが、私も他人から聞いたら何言ってんだコイツ?って言う自信がある。しかし事実だ。まぁ諸々含めて半日は見とこう。では出発!
いや〜やっとヨークシン着いた。結局10時間かかったよ。まぁそんなもんか。寧ろ1日以内に何とかなるのが異常だからね。流石に暗いし、旅の汚れを落としてから帰らなきゃな。銀行でお金おろそう…。夜だからやってないか。
お金も流石にあと僅かしか無いが…しょうがない。安宿泊まるか。
さて、複数で雑魚寝レベルの宿に泊まったら、朝一でお金をおろし、服を買い替える。流石にボロボロですわ。予備も有ったけどボロボロ。サバイバルやってりゃそうなるわ。ついでに靴も替えとく。今までは浮浪者に近かったが、お金は偉大よ。後、普通に身体が汚いので、公衆浴場に向かう。ちゃんと綺麗にしてから帰りたい。
今回の服装はハンチング帽に、半袖のシャツ、長ズボンだな。帽子以外はウィングさんスタイル。まぁこの時代の中流階級に良くある格好だな。さて、帰るか。
家に着いた。呼び鈴を鳴らす。お手伝いさんのマーサさんが出てきて「坊っちゃん…!」と絶句。どうでもいいが坊っちゃんはそろそろやめてほしい。でもこのバァさん、やめる気は無さそうだな…。そしたら母さんがすぐに出てきた。
「カーム!帰って来たのね!」
「あぁ。ただいま、母さん。ちょっと試験の目処がついたから一旦戻ったよ」
「まぁまぁ、とにかく上がんなさい。今お父さん呼んでくるからね」
お、今日は父さん家で仕事か。マイケルは平日だからスクールか。勝手知ったる我が家なので上がらせてもらい、居間のテーブルと椅子に腰掛ける。その内、父さんもやって来て、
「カーム、戻ったか」
「うん。試験の為の訓練が一通り終わったからね。一旦戻って来たよ。でも直ぐに発つ予定だよ」
「遠慮するな。ここはお前の家だ。好きな時に来て、好きな時に行くといい」
「ありがとう。じゃあ2、3日世話になるよ」
と、会話してたところで、母さんとマーサさんがコーヒーを持って来てくれた。有り難く頂く。その後母さんも含めて会話に加わり、今まで何やってたかの話で盛り上がった。しばらくしたら父さんも仕事に戻り、私も自分の部屋で休息をとる事にした。やっぱりちょっと疲れてたらしい。ベッドに横になるとグースカ眠ってしまった。
どうやら4時間以上眠ったらしい。起きて部屋から出たらマイケルが待ち構えていた。スクールから帰ってたらしい。3か月しか経ってないのにみんなめっちゃ久しぶりな感じがする。マイケルも喜んでいて、私の話を聞きたがった。
その日の夜、久しぶりに家族で夕食を摂る。私のミテネについての感想やジャングル紀行(奇行とも言う)、船での旅のトラブルなどを改めて面白おかしく話してやったらみんな凄く喜んでた。父さんはジャングルの産物に興味をもち、マイケルは出会った怪物の話に盛り上がり、母さんは向こうのサービスの悪さに顔を歪めてたが、他の国の話に顔を輝かせてた。因みに料理はいつものトマトスパ。好きなんだよね、これ。明日習おう。さて、明日は休日だ。マイケルの成果を見てやるか。そんで、友人達にも挨拶しなきゃなぁ。やる事沢山だ。また明日考えよう。
船長の名前は「白鯨」から。さて、そろそろとある組織から目をつけられ始めました。
一体何協会なんだ…?