どうも。最近モンスターハンターの道を着々と進んでいるカームです。ハンターになったら本気でそうなろうかなぁ。私ってなんかモンスターの遭遇率高いし。しかも念使いの。普通の念能力者に会うより難しい気がするんだけどなぁ。
さて、あれから粉々になった奴の足の一本を持って村へ戻る。本当は倒した証としては頭部がいいんだろうけど、コイツ頭だけでも再生しそうだからね…。頭を確実に潰さないと倒せなかったし。
しかし、あんな出鱈目な奴が居るとは思わなかった。しかも人造生物。ただ、何となく暗黒大陸なんだろうなぁって思った。根拠はないが。あのマンティコアと似た様な感じがした。
村へ持ち帰って無事に討伐した事を伝える。ビックリされた。そりゃそうか。象クラスの大きさの足だからなぁ。残りのパーツの場所は教えたから、後は回収をお願いしよう。
その後、村人総出で大宴会が開かれた。主賓、私。遠慮したが、まぁまぁと言われてあれよあれよと座らされた。という事で、ありがたくこちらのご馳走を頂く。非常に美味だった。特にチーズ。最高に美味い。ここでしか食べられないらしい。持って帰って家族の土産にしたいなぁ。流石に腐るから無理か。作り方だけでも教えて貰おう。いつか再現するんだ！そう言ってたら大量に貰った。しばらくチーズには困らないな！
ちなみにあいつのパーツは無事回収されたらしい。ハンター協会に届けるのだと。なんでも前から賞金首だったらしい。まぁハンター返り討ちにしてるならそうなるか…。賞金を渡したいから連絡先教えてくれって言われたけど、これからハンター試験あるからすぐ発つし、間に合わないから要らないって伝えた。ついでに被害者の遺族に分けといてって伝えたら、納得された上でとても感謝された。「アンタなら絶対受かる。もし落ちたら俺たちが抗議してやる」って言われた。ありがたいね。気持ちは貰っておこう。
さて、夜も遅くなったので泊めさせて貰う。流石に例の部族の様な熱烈歓迎は無かった。ホッとしたような少し残念な様な。村娘さんたちが揃って肉食獣の様な目で見てきてたから、ヒヤヒヤしてたんだよ。まぁこの辺は宗教の戒律が厳しいみたいだからね。良かったよ。無責任に父親にはなりたくないしなぁ。
しかし、思ったね。強い奴はモテる。ストロングイズビューティフルですよ。ハンター試験終わって世界観光も終わったら、ちょいワル親父になってナンパ旅行とかしてみるか？…いや、私には合わないな。言ってて恥ずかしくなってきた。そのうち何とかなるだろう。最悪将来相手が居なかったら、マイケルかジョセフあたりに紹介してもらおう。
特にジョセフの奴、ジュニアハイぐらいから舎弟の妹と付き合ってるし。おのれ。私にも紹介しろよ！
ちなみにマイケルはいない。アイツは超ストイックだからな。兄さん知ってる。でも、ドンになったらいい女の1人2人ぐらい余裕でしょ。
次の日の早朝、村人たちに惜しまれながら出発する。村人から「ハンター試験、頑張れよ！！」という激励をいただいた。ありがたいことだ。これで落ちるのは流石にダサいから気合い入れなきゃなぁ。
たっぷりの餞別（チーズ）も頂いた事だし、出発しよう。
そこから走る事５日。無事にボルドー港へ着く。道中チーズ祭りでかなり大満足。行く先々の宿泊した所で野菜とか干し肉とか買って、焼いて溶かしたチーズを乗っけて食べる。これがまた最高に美味かった。地方の風景も中々素敵。帰りは本当にじっくり旅行しながら帰ろう。
ボルドー港も中々発展していたが、また雰囲気が違った。なんと言うか、貿易港みたいな感じかな。倉庫が沢山ある。前は観光地の様な感じだったから、また新鮮だ。さて、いよいよミンボ共和国だ。再び船の手配を行う。これまたアッサリと通った。う〜ん。旅行者があんまりいないのかな？でも、前の船旅は結構客がいたような…？もしかしてハンター協会が何か事前に通達してる？まぁ早く出られるからこちらとしてはありがたい。
今度は２時間後に出港。流石に遊んでる時間は無いな。残念だが次の機会にしよう。
さて、次の船も割と豪華だな。乗船時間は同じく３日と。休息を取りながら船旅を満喫しよう！
◇
〜ハンター協会 クカンユ王国支部 事務所〜
「…今報告が入った。見事討伐完了らしい」
「出来るとは思って向かわせましたが、本当に達成するとは。信じられませんね」
「そうだな…。しかし、２回も続くとなれば本物で間違いない。貴重なシングルハンターが２人もやられた相手だったんだが…」
「それ相応の実力はあるという事でしょう。もしかしなくてもダブルに匹敵する力はあるという事ですね。功績を以ってシングルにしますか？」
「確かに実力的には申し分ない。弟子を取れば直ぐにでもダブルになれるだろう…まぁ我々からのボーナスとしてはシングルだな。しかし、いいタイミングで期待の新人が入ったものだ。２回目の新大陸の調査も後１０年以内には可能になる。彼はサヘルタ出身だからそちらの船に乗るだろうが、ぜひ調査団のハンターの中核として頑張っていただきたいものだ」
「ふふ。まだ彼はハンターになってませんよ。気が早すぎじゃないですか？」
「逆に彼が落ちるというシチュエーションが想像出来ないんだが。もしそうなりそうなら少し梃入れをしようかな。必要ないだろうがね」
「そうですね。私も見に行きます」
「頼んだよ。後程私も向かう。さて、まさか『新大陸紀行』が御伽噺ではないとは思わなかったが、このリターンが実在するならば、また１つ人類は大きく前に進む事が出来る。絶対に成功させねばな。期待してるよ。カーム＝アンダーソン君」
◇
ミンボ共和国に着いた。うん。インドだね。地図上だと北のはずなのに、全然寒くない。むしろ暑い。恐らくこれも暗黒大陸の影響か。あんなに広いようじゃ季節とかもごっちゃになってるのかな？ヨークシンも全体的にあんまり寒くないし。
寒いのが苦手な私としてはありがたい。寒いと病気が悪化しやすかったからなぁ。今になっても出来る限り寒い所には行きたくない。
本当にいい世界に転生させてくれたものだ。今は感謝しかない。神よ、ありがとう。
ミンボ共和国の首都付近のチャンドラ港だったな。ここから更に北東に３００キロか。まだまだ試験までは日数がある。ここまで来るのにかかったのが２０日ぐらいだからだ。後１ヶ月以上ある。まぁ何があるか分からないから早めに現地入りしよう。まずは首都に向かおう。
首都に着いた。ここはやっぱりインドだ。ジョジョ３部のアニメのまんまだ。人も、街も、環境も熱気に溢れている。中央には大きな川が流れ、人々はそこで沐浴をしている。ガンダーラ川らしい。うん。向こうのガンジスだね。…ん？動物を洗ってる？さらにその近くで洗濯してる！？あ、水を汲んでる…。まさか飲み水じゃないよね？なんか上の方から明らかに棺桶みたいなのが流れて来てるよ…？
こちらの人々の耐性はどうなってるんだ…？試しに私も入ってみよう。荷物を預けて、服を脱いで…と。とりあえず、水中活動してみよう。
……。やっぱり病気のオンパレードだ。結膜炎から始まり、皮膚疾患、大腸菌、チフス、コレラなどの腹にくる奴や寄生虫の皆様などなど、昔の私だったらこの水に触れただけで危険な状態だ。…人間の環境適応力はやはり侮れない。だからこそ、ここまでの繁栄が出来たのだろう。しばらく【
さて、ここは乾燥してる為か、不衛生なようで不衛生じゃない。まぁ私は不衛生は歓迎な方だが、流石にずっとはキツいからね。トイレとかも思ったよりは衛生的で良かった。むしろサヘルタの田舎の方がトイレは汚い。ただ、砂で拭けってのには参ったが。
夕食はレストランに入り、カレーを注文する。本場だからね。えーっと、確かものの本では、左手は不浄を拭く手なので右手で食べるという事だったな。よし、いただきます。
…美味い！！辛さがいいスパイスだ。この手で食べるってのもスプーンで食べるよりも手触りの触感を伴ってていいね！これはたまらん！
と、ガツガツ食べてたら、店員が申し訳無さそうにスプーンと手拭きを持って来てくれた。
……ガッデム！
さて、宿では今日はやる事がないのでいつもの瞑想と細胞操作を行う…が、先程の失態が頭にチラついてあまり集中出来なかった。
私、あれじゃホント野蛮人…。
漸く会場へ到着。ちゃっかり現地を楽しむカーム君。
しかし、周囲から不穏な空気が漂い始める…（暗黒大陸からの呼び声）
さて、唐突ですがミンボ＝インドという設定。
インドでのモンスターと言えば…？