アンブレイカブルハンター   作:エアロダイナミクス

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いよいよカキン編スタート!これが終わればいよいよ暗黒大陸ですね!
例によって、夏休みブーストと妄想炸裂で書き溜めが溜まったので、早めの投稿です!


カキン修行編
31、カキンへ


 実家についてからの私は、少しのんびりしようと思い長期間滞在することにした。家族には土産話とハンター試験合格、そしてシングルハンターになれたことを伝えたら父さんは驚いていた。なんでもシングルハンターを雇う額はべらぼうなものになるらしい。もしもの時があったら力になると伝えたら、笑ってその時は頼むと言われた。

 マイケルには道中で戦ったモンスターの話をしたらやっぱりドン引きされた。挙げ句の果てには僕はヨークシンから出ない、と言っていた。…いや、私はたまたまそうなっただけだからね?なんか彼には悪いことをしたな。

 母さんは道中のお土産と、各国の観光地巡りの話を聞いて喜んでいた。父さんが引退したら是非2人で世界旅行をしたいと言っていた。私もその時は護衛として力になると言っておいた。

 

 一週間ほどで私の関係する人たちを回り、合格したことと、各地のお土産を渡して回った。シングルハンターになったと言ったら、周りはみんな納得していた。

 そうそう、ジョセフは無事に司法試験に合格していたらしい。今は構成員ではなく、彼の親父さんの事務所で働いているという。着々とコンシリエーレの道を歩んでいる彼を見て、私も一層気合いを入れなければと思った。ジョセフとはその後、お互いの合格祝いを記念して、以前使ったレストランでパーティーを開いた。最初は2人だけでの静かなパーティーだったが、徐々に他の仲間達も集まりだして以前のように仲間内での飲み会となった。終いには前と同じようにウチのファミリー全員結集してレストランを借り切った大パ-ティーとなったが、うちのファミリーって和気藹々としすぎじゃない?本当に宴会好きだな?ひとしきりみんなで楽しんで、帰りに母さんに怒られるところもセットだ。他の奴らもそうだろう。

 

 

 マイケルだが、念修行は順調のようだ。もう新人ハンターぐらいなら軽くあしらえるだろう。具体的には顕在オーラが2000を超えている。潜在オーラも40000は超えているだろう…。成長早すぎない?本当にストイックだよね、マイケルって…。ちなみにマイケルとの訓練で使った技がかなり役に立ったと聞いて喜んでいた。使い方を聞いたらまたドン引きしていたが。

 そう言えば、「ヴリトラ」との闘いでは結構やばかったが、マイケルの【祝福をあなたに(アンダーソン・ファミリア)】は発動しなかった。どういうことか聞いたら、基本的には発動しない方が良いらしい。「真の命の危機」はかなり条件を厳しくしているから、前回の闘いでは条件を満たさず出なかったんだろう、とのことだった。うーん。となると結構条件が厳しいな。トリガーは何だと聞いたら教えてくれなかった。これが出るときは本当にもうどうしようもない時だと。出来れば出ないように立ち回って欲しいと言われたので、私もそれ以上聞かなかった。マイケルがそう言うならばそうなんだろう。そうならないためにも私も修行を怠らないようにしなければ。マイケルの能力は、いわばお守りとして考えておこう。

 ちなみに能力もだいぶパワーアップしたらしく、1年はもつようになったそうだ。念のためにかけ直して貰った。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、だいぶゆっくりさせて貰って英気を養えたので、そろそろ出発することにする。次の目的地はカキンだ。直行便が出ているらしいので、調べてから旅立つことにする。次は長くかかるな。でも1年後には会えるようにしよう。家族とファミリー周りの人々に挨拶してから旅立った。

 

 

 今度も前使ったのと同じ港に向かう。鉄道も良いが、やはり修行は欠かさないためにも走ることにする。路銀についてはライセンスと証明書さえあればどこの銀行からもおろせるらしいので、一旦銀行にほとんどを預け、出発する。サバイバルも修行のうちだ。ハンターライセンスがあれば割と何でも出来るところがハンターの良いところだ。もはや特権とも言える。ランニングをしながら目的地へ向かい、道中であまり出来ていなかった念修行や瞑想、細胞操作を行う。

 私の生命線はやはりこの能力と細胞操作に尽きる。同時発動してもオーラの消費を減らせるようにするには日々の修行が欠かせない。故に今回は絶食しながら【自己貪食(オートファジー)】を発動し、自分をわざと傷つけながら【日々是健康(ヘルシーマン)】を使用するという狂気に満ちた訓練を行った。まぁ【日々是健康(ヘルシーマン)】を発現するときも似たようなことをしていたから今更だ。

 これ、誰かに見られるとキ○ガイだと思われるから、なかなか出来ないんだよね…。宿の中とか、誰も見てない道中でひたすら行う。最近は【日々是健康(ヘルシーマン)】の精度も上がってきていて、重傷でも1、2秒で復元できる…。というか、出来ないとあの「ヴリトラ」には勝てなかった。目標は傷つけられまくっても瞬時に回復できるぐらいを目指している。さすがに脳に大ダメージを喰らうとかだと無理だし、まだまだ部位欠損の再生には至ってないが。その辺に行くともはや人間かどうか怪しい。既に指の先程度なら再生できるし。まぁ長い目で見ていこう。

 

 

 オーラ量だが、最近漸く細胞全てを掌握した。「ヴリトラ」戦で生きるか死ぬかの闘いをしたのも大きいだろう。おかげでオーラ量がまた爆発的に増えた。およそだが60万ぐらいあるだろう。例によって制御の問題で顕在オーラは20000ぐらいだが。それよりも、ミンボでの瞑想の経験から、オーラがよりクリアになってきた。私が得意なのは≪隠≫だが、これも戦略の幅を広げる1つだろう。自分の肉体でフェイントを入れておいてオーラの拳を複数作って隠し、《隠》でボコボコにするなどの戦法がとれる。また、例によって毒を使うなどの戦法も出来る。あれから更に、青酸やヒ素、トリカブトなどの毒もこっそり取り寄せて貰ってレパートリーに加えた。本当に死ぬかと思ったが、少しずつ飲んで我慢して取り込んだ。少しの違いが生死を分けるので、生き延びるためには仕方が無い。爆発的にオーラが増えた要因の1つでもある。本当に嫌だが、致死性の毒を見付けたら頑張って取り込めるようにしておこう。【完全適合(パーフェクト・コンバート)】の練習にもなるし。キルアはこれ無しで毒耐性を付けているから本当に偉いと思う。

 

 

 そうこうしているうちに港に到着した。今度はヨルビアン大陸からアイジエン大陸までなので、非常に巨大な船だ。しかし、今度もハンターライセンスでさっくりと船に乗せて貰った。やっぱり便利だ。しかし、今度は遊びは無しにしよう。部屋にこもって念修行と瞑想をする。今回は長旅になるので、じっくり時間を取ってから行う。約一ヶ月か…本当に長いな。帰るときも気を付けなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 漸くカキンへ到着した。おかげさまで修行も本当にはかどったよ。ここ最近はちょっと行き詰まり気味だったので到着して良かった。ここはやはり中国だ。予想したとおりだ。広さと地図の位置的にそうだと思ったし、カキンの産物からも分かる。しかしサヘルタとはまた趣が全く違うな…。港から考えると現実世界でいう清朝時代のような雰囲気を感じる。写真でしか見たことはないが。例によって所々近代的なのはお約束だ。さて…まずはハンター協会支部へ向かう。私が到着したことを伝えるためだ。支部はここから沿岸部に沿って北の首都ベイジンにあるらしい。200キロか。久しぶりに走るか。

 

 

 周りの風景を楽しみながら行く。ここの景色もなかなかのものだ。風光明媚というか…。現実世界の中国の面影をひしひしと感じる。道中の食事もここでは楽しんだ。肉まんとか。首都の料理が楽しみだ。きっと中華料理だろう。

 

 首都に着いた。まずは宿を取って、ここを拠点とする。時間的に遅いので、食事を摂って明日にしよう。レストランに入ると、まぁ雰囲気は中華料理屋だ。内容も素晴らしかった。クカンユもそうだが、食はとても大事だ。いつか世界を旅するときにグルメリポートとか作ろうかな。

 次の日の朝にハンター協会支部へ行く。協会では事前に通達があったらしく、シングルハンターの私はとても歓迎された。割と依頼がたまっているらしいのでいくつか請け負って欲しいらしい。…そうはいっても私は怪物ハンターなんだけど…。そう言ったら、そちらの方こそたまっているとのこと。まぁしょうが無い。いくつか請け負ってみよう。まずは道場を探すか…。とりあえず、首都近辺にある道場の場所を教えて貰うことにして、それぞれ行ってみることにしよう。




カキン編は4話ぐらいしかありません。幕間と同じぐらいって…。カキン編は犠牲になったのだ。作者の暗黒大陸行きたい病の犠牲にな…。

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