雪に連れていかれて、
あるカフェに行った時の話である。
「こういうところ、初めてだからね」
「それは、姉さんも僕もだよ」
雪と雨が来店すると、
そこには、愛莉達がいた。
「愛莉さん…?」
「知り合いなの?」
「前に一回、会っただけ」
「ふーん」
雪と雨は、愛莉たちの様子を、
見ていた。
「どうやら、撮影前の下見みたい」
雨と雪は、愛莉たちが、
撮影の下見に行ったことを知らずに、来店していた。
しかし、他にお客さんもいたので、気には留めなかった。
「テレビの収録が入るみたい」
「…?咲希さんまで、いる」
「雨って、女の子の知り合い、何人いるの!?」
「興味は無いですけどね…」
「とか、言って、たくさん、女の子の友達いるじゃん」
「友達じゃないし…」
「あっ、食べた後に、撮影の見学でもする?
テレビの収録みたい。
小さい時じゃ、考えられなかったな…こういう、光景」
「それに、僕を無理やり、引き連れて…」
「その話は、家で話そう」
「うん」
雪と雨は、食事を済ませて、
撮影の見学をしていた。
「それで、愛莉ちゃんと咲希ちゃんって…」
「この人と、この人」
「あー愛莉さんって、人は、
どこがで見たことあるかも…?
ほら、テレビとかって、あっ、芸能人かな?」
「あの…ひょっとして、愛莉ちゃんの、
お知り合いですか?」
「あっ、雨が、会ったことがあるって」
「一回だけだけどね」
「そうなのね!愛莉ちゃーん!」
「どうしたの?雫?って、君はこの前の少年!」
「あっ、ホントだ!少年だ!」
と、愛莉と咲希が、やって来た。
「じゃあ、私は、この辺で、退散!」
「姉さん!」
雪は、雨を置いて逃げ出した。
(まぁ…家も近くだし…逃げ出すとしても、
大丈夫だが…)
「少年くんは、すごいね!
こんなに、可愛い女の子に囲まれて!」
「…」
「あっ、これから、テレビの収録があるみたい!」
「愛莉先輩や、みのりちゃんを、間近で、
見られるなんて…!幸せ!」
「あっ、少年くん?君とボクは初めましてだよね?」
「雨です」
「ボクは瑞希!暁山瑞希だよ!
よろしくね!雨くん!」
「よ、よろしくお願いします…!」
「あっ、瑞希ちゃん!雨くん!
そろそろ、撮影が始まるみたい!
早く、覗きに行こうよ!」
咲希と瑞希は、一緒に撮影を覗いていたが、
雨は、無関心だった。
「この番組って、深夜にやっているよね!
ボクも、よく観ているから、
逆に親近感が沸いてくるよ!」
「え、そうなんだ!そんなに、遅くやっている番組なんだ!」
「うん、結構、人気があってね、
収録が見られるなんて、最高だよ!」
どうやら、てんこ盛りのパフェを、
モアモアジャンプの4人が食べる、番組らしい。