雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第十五話 雨とコーヒーゼリーとワッフル

雪に置いてけぼりにされた、雨。

 

雨はカフェの店内を見回っていた。

 

(十年位ぶりに都会に来たけど、

都会って、こういうところなのか…?

それに、飲食店?も、初めて見たし、

母さんと暮らしていた時に比べると、

僕の生活も、だいぶ様変わりしたな…)

 

すると、瑞希が…

 

「雨くん、何か食べる?

せっかく、来たんだから、何か食べないと!」

 

雨が持っているお金は、700円だけだった。

雨はメニュー表を見て、

食べられそうなのを、選ぼうとしていた。

 

「じゃあ…コーヒーゼリーで」

 

200円のコーヒーゼリーを一つ、雨は頼んだ。

 

「わかった。コーヒーゼリーだね!」

 

雨はコーヒーゼリーを食べた。

 

(苦いけど…僕の口に合う…美味しい…)

 

「ひょっとして、甘いの苦手?」

 

「うん…」

 

「じゃあ、甘くないワッフルもあるよ?」

 

ワッフルも、200円だったので…

 

「一つください」

 

「はーい!注文承りました!」

 

 

雨は甘くない方のワッフルを食べた。

 

(初めて食べるけど…美味しいと感じる)

 

雨はご満悦だった。

 

 

すると、日野森雫が、カフェの手伝いがしたいと、

ディレクターに言った為か、雫はメイド服に着替えていた。

 

着替え終えた後。

 

「皆様、おくつろぎくださいませ」

 

「…?」

 

雨が振り向くと、そこには可憐な美女が、

雨の目に焼き付いていた。

 

(キレイな女の人だな…)

 

(カメラ!日野森さんに回して!)

 

視線は思わず釘付けになっていた。

 

(何だろう…初対面の人なのに、

すごく雰囲気があって、似合っているな…)

 

と、雨は感心していた。

 

「あら、あなたが愛莉ちゃんの言っていた、

雨くんかしら?」

 

「は、はい…」

 

「ひょっとして、愛莉ちゃんを応援しに来てくれたかしら?」

 

「いえ…姉さんと…今はいませんけど…」

 

「よろしくね、雨くん。

私は日野森雫よ。愛莉ちゃんと同じユニットで、

アイドルをしているの」

 

「よ、よろしくお願いします…」

 

「雨くんって、何となくだけど、

雰囲気や見た目が、妹の、しいちゃんに、そっくりだわ」

 

「えっ?」

 

「何ていうか、もう一人、しいちゃんがいるきがして、

思わず、話しかけちゃったわ」

 

「そうですか」

 

「今日は、楽しい日にしましょうね」

 

「はい」

 

「それじゃあ、私は撮影があるから、また会おうね」

 

と、雫と別れを告げた。

 

「あっ、雨くーん!」

 

「えむさん、それに…えむのお姉さん…?」

 

「雨くんも、来ていたの!偶然だね!」

 

「はい」

 

「あっ、雨くんに、パフェを食べさせないと!」

 

「ぼ、僕は、コーヒーゼリーとワッフルを食べたから…」

 

(甘い食べ物はそんなに得意では無いが)

 

「えっ?じゃあ、一口だけ!あーん!」

 

「あっ、あーん…」

 

無理矢理食べさせられた。

 

「どうかな?」

 

「甘いのは、そんなに好きじゃないけど…その、美味しい」

 

「それなら、よかった!」

 

「うふふっ、えむは、雨くんのこと、好きなんだね!」

 

「うん!あたし、雨くんのこと、大好き!」

 

「そ、そんなこと言われても…」

 

カフェでの一時を過ごした。

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