雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第十六話 初めての文化祭

寧々と雨は、えむに言われて、

宮益坂女子学園の文化祭に行くことになっていた。

 

「どうして、僕が女子校の文化祭に…」

 

「私はともかく、どうして、雨まで…?」

 

と、二人は疑問に思った。

 

すると、えむが出迎えてくれた。

 

「あっ!雨くん!寧々ちゃん!」

 

「えむ」

 

「えむさん」

 

「雨くんも、来てくれたんだね!嬉しいな!

寧々ちゃんも!やって来てくれたんだね!

二人とも、わんだほーい!だよ!」

 

「…」

 

「さぁさぁ!早く、こっち!こっち!」

 

こうして、雨と寧々は、宮益坂女子学園の文化祭の中へと、

入るのだった。

 

雨にとっては、初めての文化祭。

それも、女子だけの環境である、女子校だ。

 

「穂波ちゃん!雨くんと寧々ちゃんを、連れて来たよ!」

 

「雨くんに、寧々ちゃん。今日は楽しんでってね」

 

「うん」

 

「…」

 

「それじゃあ、あたしは寧々ちゃんと雨くんを案内するね!」

 

「一人でいい」

 

と、雨が言いだす。

 

「一人で大丈夫?」

 

「文化祭のパンフレットがあるから、大丈夫。

迷わないから」

 

「わかった。じゃあ、二人きりだけど、

行こっ!寧々ちゃん!」

 

「二人きりって、恋人じゃないんだから」

 

「ほえっ?あたしと寧々ちゃんって、恋人だよ?」

 

「そ、そんなことないよ!恥ずかしいし…」

 

「ふふっ、いってらっしゃい。寧々ちゃん、えむちゃん」

 

と、穂波と雨に、見送られて、

えむと寧々は、一緒に文化祭を周るのだった。

 

「雨くんは、どこに行きたい?」

 

「生まれて初めてですけど…」

 

「そうなんだ…」

 

「はい」

 

「おーい!ほなちゃーん!」

 

「咲希ちゃん!」

 

「あっ、雨くんも来てくれたの?

今日は、めいっぱい、楽しんでね!」

 

「…」

 

「浮かない顔だな~何だか、志歩ちゃんみたいに、

クールだからな~雨くんは!」

 

「か、からかわないでくださいよ…」

 

と、咲希が雨をからかう。

 

「もうすぐ、いっちゃんが来ると思うけどな…」

 

「あっ!咲希!」

 

「いっちゃん!」

 

「この子は?」

 

「雨くんって、いって、アタシとほなちゃんは、

一度だけ、出会ったことがあるんだ!」

 

「そうなんだね」

 

「あっ、紹介するね!星乃一歌ちゃん!

いっちゃんだよ!アタシのケッコン相手なの!」

 

「ケ、ケッコン相手って…」

 

「僕は雨です」

 

「よ、よろしくね。雨くん。星乃一歌です」

 

「はい」

 

「ねぇねぇ、アタシ、いっちゃんと周りたいな~」

 

「はいはい。店番が終わってからね」

 

「はーい!それじゃあ、楽しんでってね!雨くん!」

 

「…」

 

雨は、せっかく文化祭に来たので、見て周る事になった。

 

すると…雫が声を掛けてきた。

 

「あっ!雨くんだわ!」

 

「雫さん?」

 

「カフェの時以来だわ。見た目は、しいちゃん、

そっくりだわ。初めて会った時、一瞬、しいちゃんだと、思ったわ」

 

「しいちゃんって…?」

 

「あっ、志歩ちゃんっていって、

私のカワイイ妹なの。雨くんを見ていたら、

しいちゃんを、ついつい連想しちゃって…

見た目が似ているからかしら…?」

 

「そうですか」

 

「あっ、私と周らないかしら?

ちょうど、店番が終わって、ヒマなの」

 

「うん」

 

雨は雫と一緒に文化祭を見て周った。

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