日野森雫が迷子になっている所を、雨が偶然、見つけ出す。
「あら、雨くん!」
「えっと…雫さん?」
「雨くん、実は私、道に迷っちゃってて、
これから、ここの場所に行きたいけど、
どこにあるのは、よくわからないのよね…」
雨は、しばらく考え込んだ。
「地図があれば…」
と、雨は案内図を見た。
「どこに行きたいですか?」
「えっと…ここだわ!」
「じゃあ…その…道はよくわからないけど、案内するから」
「ありがとう!雨くんって、優しいわね!」
「そんなことないし…」
雫と雨は手を繋いで、走って、その場へ!
「ここだと思います」
「雨くんって、道を正確に判断できるのね。すごいわ」
と、雫が雨の正確な判断に関心を抱いた。
「…」
「雨くん、せっかくだから、見学したら、どうかしら?」
「ぼ、僕は、その…」
(と言っても、僕に帰る場所なんて…)
「やっぱり、嫌だったかしら!?」
「いえ、見学させてください…!」
と、雨は無理矢理、そう言った。
雨は雫のモデルの撮影を見学していた。
公園で行われており、セットや撮影機材など…
雨には、よくわからなかったが、ひとまず、すごいことは、理解していた。
その時だった。
「あれっ?雨じゃん!」
「姉さん」
と、姉の雪とバッタリと遭遇する。
「こんな所にいたんだね。珍しいって、
撮影かな?って、雫さんじゃん!」
と、隣にいる、男の人も…
「雫さん?モアモアジャンプの日野森雫さんだな」
「あっ、雨は初めましてかな?
私と同じクラスメイトの青柳冬弥くん」
「青柳冬弥です。君が雪さんの弟さんかな?
雪さんから話は聞いています」
「雨です…姉さんは、どうしてここに?」
「たまたま、通りかかっただけ。
それに、冬弥と偶然、出会っただけよ。
あっ、雨。晩ごはん、好きな食べ物で良いよ?
何がいい?」
「シチュー」
「わかった。買い物するから、早く帰るんだよ?」
と、雪がこの場を去る。
「雨くん!青柳くん!大変だわ!」
「雫さん…?」
と、雫が困惑していた。
そこには、雫のマネージャーが過労で倒れていた!
「これは…!倒れている!」
「青柳くん!雨くん!このままじゃ…」
雫のマネージャーは、近くの病院に運ばれた。
幸い、命に別状は無いようだ。
「このままじゃ…次の現場に行けない…!
雨くんと冬弥くんに、お願いがあるんだけど…!」
と、雫は冬弥と雨に頼み込むのだった。
「俺たちが、一日マネージャーですか?」
「どうして、僕まで…」
雫が冬弥にマネージャーが持っていた、ノートを手渡す。
そこには、手書きで雫の予定が書かれていた。
中には、雫が迷子になった時の対処法や、
或いは、変な人に絡まれた時の対処法など…
様々な方法が書かれている様だ。
「雨くんと冬弥くんなら、一日マネージャーが出来ると、
信じることが出来るわ。
だって、冬弥くんなら、出来ると確信しているの。
それに、雨くんと一緒なら、迷子にならずに済むわ」
「はぁ…わかりました。やります。その、一日マネージャー」
「わかりました。俺達が必ずやり遂げてみせます!」
こうして、冬弥と雨は、ピンチヒッターとして、
雫の一日マネージャーをすることになった!