雪におつかいを頼まれた、
雨は一人で買い物していていた。
その時、雨は日野森雫と宵崎奏に出会った。
「あら?雨くん!」
「雫さん…それに、もう一人の人は?」
「宵崎さんって言って、私の友達なの。
雨くんは、初めましてかしら?」
「うん。この人とは出会ったことは無いから、初めましてだね。
宵崎奏です」
「雨です」
「実は宵崎さんをコーディネートしたくて、
服を買いに来たんだけど…お店に辿り着かないの…」
と、雫の持っているスマホは、どういう訳か通信不良だった。
奏が説明した。
「地図で住所を検索して、駅の周辺だけど、繋がらなくて…」
「駅は右の方だったから、右のはずだわ」
「雫さん、奏さん。まっすぐ行った方が近いと思う」
「えっ?」
雨は案内地図を見て、そう感じた。
「あっ、本当だ」
「雨くんは、地図が読めるのね!」
「そ、そんなことないですけど…」
「道に迷っていて、宵崎さんと、迷子になっていたの…」
「どう歩いていても、地図と反対の方向になっていて…」
「僕が駅まで案内しますよ」
と、雨は渋々と、雫と奏を、駅前のアパレルショップへ…
「そう!ここに行きたかったのよ!」
「ここ。前に絵名や瑞希に誘われて、来た所」
「そうなのね!瑞希ちゃんも絵名ちゃんも、
ここのアパレルショップは、宵崎さんに似合うって言っていたわ」
「ここなんですね…」
雨は感じた。自分とは無縁な位、煌びやかで輝きを彩った服が、
周りにあると…
そして、奏が似合うであろう系統の、アパレルショップに来ていた。
なお、瑞希と絵名が奏を着せ替え人形の如く、着させていたらしい。
(奏談)
「この気持ちは…わんだほい?だね」
「そうね、鳳さんの言う通り、わんだほい!だね!」
(奏さんと雫さんは、えむさんの知り合いなのか…?)
と、雨は感じた。
早速、奏の服を雫がコーディネートをした。
奏は、清楚で可憐なドレスを身にまとっていた。
水色や白を基調としていた、美しいドレスを着ていた。
「雫さん…センスいい。わたし、あまり、
ファッションに興味なかったけど、でも、何だろう…
音楽のインスピレーションが思いついて、踊りたくなる…!」
「雨くんと宵崎さんが、社交ダンスを踊っている光景を、
想像したわ…!」
と、雫が妄想をしていた。
「二人でダンス…?雨くんと…?」
「そういうのは疎い…!」
「王子様とお姫様が、お城で一緒に踊っているアニメは、
観たことある」
「私もそのアニメ、観たことあるかもしれないわ。
王子様が、永遠の愛をお姫様にキスをして、誓って、
一緒に真夜中の満月の元、ダンスをするシーンが、
あったと思うわ」
だが、雨自体は、アニメに疎い為、どういう訳かは、わからなかった。
奏は気に入ったのか、ドレスを購入した。
「これ、着る機会あるかな?」
と、奏は雫がコーディネートした、ドレスを着た状態で、店を出た。
奏自身は、気に入っている様。
「何だろう…このドレス、凄く馴染んでいる…
ジャージ以外で、馴染む服って、久々かも?」
「そんなに気にっているのか」
「宵崎さん、すっごく似合っているわ。
お姫様みたいに、可憐で上品で清楚だわ!」
「そんな…雫さんには及ばないよ…」
(そう言えば、雫さんは読者モデルだったな…)
と、雨は回想した。
「そろそろ、私、愛莉ちゃんと会わないといけないから、
この辺にするわね。あら?待ち合わせのカフェは…
地図の矢印が、あっちいったり、こっちいったりするわ…」
「お店の名前は?」
と、雨はぶっきらぼうになりつつも、雫と奏を連れて、
愛莉が待っている、カフェへ地図を雨が観ながら、カフェへと向かった。