その後、雨は奏を通じて、瑞希と出会っていた。
その場に絵名もいた。
「あっ!雨くん!やっほー!」
と、瑞希が出迎えた。
「あれ?まふゆは?」
「私の家で寝ている」
「まふゆにしては、珍しい…」
まふゆは奏の家で、居候している。
今現在、宵崎家の二階の部屋で寝ている為、
今回は不在。
「絵名って、雨くんに出会ったことあるんだね」
「うん。以前、一緒に絵を描いたことがあってね。
えむちゃんとの時だったね」
「はい」
「私には弟がいるけど、雨くんのような、
弟が欲しいって、時々、思っちゃうんだよね」
「あれ~?弟くん、泣いちゃうよ?」
「彰人が泣く訳無いでしょう?」
「だよね~よくケンカしているし!」
「別に彰人より、雨くんだし…」
「へぇ~そんなこと言うんだね~」
「奏って、やっぱり、ジャージ姿なんだ…」
「この前、買ってきたドレスは、大切だから…
クローゼットに閉まっている」
「もったいないよ!ほら!ボク達も家の前で待つから、
着てほしいよ!奏のドレス姿!」
奏はこの前、雫にコーディネートしてもらった、
ドレスに着替えて、家の玄関を出た。
「ど、どうかな…?」
「よし!それじゃあ、このまま、海辺の広場に行こう!」
「…」
「ちょっと、雨くんが困っているよ?」
「えーっ」
「わたしは…曲が思いつきそうだから、行く」
「えっ?まぁ…奏がそう言うなら?いいけど?」
そして、海辺の広場にて。
雨はドレスに身を包む奏を前にしていた。
ロマンティックはシチュエーションを何気に期待していた。
(瑞希さんと絵名さんに、
見つめられて…なんだろう…胸騒ぎがする…)
雨は感じた。これはきっと、今までにない感情を抱いていると!
雨はドレスを身にまとっている奏を、見つめた。
(なんだろう…宵崎さんって人…この人を初めて見た時から、
美しいって思わず感じた…だから、だからこそ!)
絵名と瑞希が、うっとりしていた。
雨と奏が手を繋いでいた。
「雨くん、私服姿だけど、それって感じがする!」
「奏も、プリンセスって感じがして、貫禄ありすぎ…!」
しかし、奏がバテるが、雨が奏を受け止めた。
「ご、ごめん…」
「大丈夫ですよ…」
と、雨は照れだす!
「早く帰って、曲に起こしたい」
「じゃあ、帰ろっか」
「わ、二人共、カワイイなー」
瑞希が奏と雨をからかいつつ、奏を家まで三人で送るのだった。
奏とまふゆの会話にて。
「つ、疲れた…」
「お疲れ様。遅かったね」
「う、うん…」
「雨って子と話したの?」
「うん。不思議な体験だったよ」
「ふーん」
「まふゆも雨くんに会ったらよかったのに」
「で?」
と、奏はまふゆと会話をしていたが、イマイチ噛み合わない部分もあった。