雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第二十一話 夢物語

その後、雨は奏を通じて、瑞希と出会っていた。

その場に絵名もいた。

 

「あっ!雨くん!やっほー!」

 

と、瑞希が出迎えた。

 

「あれ?まふゆは?」

 

「私の家で寝ている」

 

「まふゆにしては、珍しい…」

 

まふゆは奏の家で、居候している。

今現在、宵崎家の二階の部屋で寝ている為、

今回は不在。

 

「絵名って、雨くんに出会ったことあるんだね」

 

「うん。以前、一緒に絵を描いたことがあってね。

えむちゃんとの時だったね」

 

「はい」

 

「私には弟がいるけど、雨くんのような、

弟が欲しいって、時々、思っちゃうんだよね」

 

「あれ~?弟くん、泣いちゃうよ?」

 

「彰人が泣く訳無いでしょう?」

 

「だよね~よくケンカしているし!」

 

「別に彰人より、雨くんだし…」

 

「へぇ~そんなこと言うんだね~」

 

「奏って、やっぱり、ジャージ姿なんだ…」

 

「この前、買ってきたドレスは、大切だから…

クローゼットに閉まっている」

 

「もったいないよ!ほら!ボク達も家の前で待つから、

着てほしいよ!奏のドレス姿!」

 

奏はこの前、雫にコーディネートしてもらった、

ドレスに着替えて、家の玄関を出た。

 

「ど、どうかな…?」

 

「よし!それじゃあ、このまま、海辺の広場に行こう!」

 

「…」

 

「ちょっと、雨くんが困っているよ?」

 

「えーっ」

 

「わたしは…曲が思いつきそうだから、行く」

 

「えっ?まぁ…奏がそう言うなら?いいけど?」

 

そして、海辺の広場にて。

雨はドレスに身を包む奏を前にしていた。

 

ロマンティックはシチュエーションを何気に期待していた。

 

(瑞希さんと絵名さんに、

見つめられて…なんだろう…胸騒ぎがする…)

 

雨は感じた。これはきっと、今までにない感情を抱いていると!

 

雨はドレスを身にまとっている奏を、見つめた。

 

(なんだろう…宵崎さんって人…この人を初めて見た時から、

美しいって思わず感じた…だから、だからこそ!)

 

絵名と瑞希が、うっとりしていた。

雨と奏が手を繋いでいた。

 

「雨くん、私服姿だけど、それって感じがする!」

 

「奏も、プリンセスって感じがして、貫禄ありすぎ…!」

 

しかし、奏がバテるが、雨が奏を受け止めた。

 

「ご、ごめん…」

 

「大丈夫ですよ…」

 

と、雨は照れだす!

 

「早く帰って、曲に起こしたい」

 

「じゃあ、帰ろっか」

 

「わ、二人共、カワイイなー」

 

瑞希が奏と雨をからかいつつ、奏を家まで三人で送るのだった。

 

 

奏とまふゆの会話にて。

 

「つ、疲れた…」

 

「お疲れ様。遅かったね」

 

「う、うん…」

 

「雨って子と話したの?」

 

「うん。不思議な体験だったよ」

 

「ふーん」

 

「まふゆも雨くんに会ったらよかったのに」

 

「で?」

 

と、奏はまふゆと会話をしていたが、イマイチ噛み合わない部分もあった。

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