雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第二十四話 ミクと雨と誰もいないセカイ

ある日突然、雨は見知らぬ場所へとやって来た。

 

ここは、(誰もいないセカイ)

 

何もない、ただただ、広々とした空間だけしか無いセカイである。

 

雨は思った。これは…幻覚なのか?夢なのか?

と、雨自身考えている余裕は無かった。

 

「ようこそ。セカイへ」

 

雨は誰もいないセカイのミクと出会った。

 

「こ、ここは…?」

 

「セカイだよ。雨の想いが、この場所に呼び寄せたの」

 

「えっと…よくわからないけど…その、誰?」

 

「私はミク。名前は?」

 

「あ、雨です…」

 

「あっ!雨くんじゃん!」

 

向こうから声がした。声の主は…絵名だった。

 

「雨くんが、どうしてここに?」

 

「わかりません…」

 

「想いが届いたから」

 

「そっか」

 

(よくわからないけどね…)

 

と、雨は思った。

 

「なんか、雨くんって、レンに似ているよね?

小柄なところとか、

身長だけなら、そんなに変わらないかも?」

 

「雨くんって、身長何センチ?」

 

「157㎝」

 

「それじゃあ、年齢は?」

 

「12歳」

 

「あっ、レンはいる?」

 

「いる」

 

「あっ…」

 

と、雨とニーゴレンが出会った。

 

「キミはだれ?」

 

と、レンが尋ねる。

 

「雨です」

 

「レンだよ。雨って言うんだね」

 

「おっ、雨とレンって、並んでいると、

なんか、似ている!って感じがする!」

 

「えっ?」

 

「ちょっと、スケッチするから、雨くんとレンくん!

このまま、一緒に居て!」

 

「うん」

 

と、絵名はスケッチブックを取り出して、

雨とレンをスケッチした。

 

「やっぱり、映える!すっごく良いイラストが出来たよ!」

 

と、絵名は雨とニーゴレンのイラストのラフを描いた。

 

「似てる…」

 

「うん。僕と雨がいるね」

 

「はい!もう一枚描くから!

じっとしていて!」

 

「あ、うん」

 

その後、絵名が、もう一枚描き上げて…

 

「二枚あるから、雨くんとレンにあげるね?」

 

「ありがとう。絵名ちゃん」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

(雨くんって、レンと彰人を足して二で割った感じだね…)

 

と、絵名は思った。

 

すると、ニーゴミクが…

 

「雨のこと、知りたい」

 

「ミクが他人に興味を持っている!」

 

「なんか、珍しいわね」

 

「雨と一緒にお出かけしたいな」

 

「ぼ、僕と?」

 

「雨のことが知りたい」

 

と、誰もいないセカイのミクが雨に対して、純粋無垢な眼差しを向けた。

 

「わ、わかった。

と言っても、僕は特に何もないよ…」

 

「そんなことないよ!私と一緒にイラスト描いたりしていたじゃん!」

 

「無理矢理でしたけどね…」

 

「やりたい」

 

「えっ?」

 

「雨と一緒に何かしたい…」

 

「わかりました…」

 

「ありがとう…」

 

「雨とミク、どっちが年上で、どっちが年下とやら…」

 

「身長も、そんなに変わらないしね」

 

ひとまず、何をしようかで思い悩むのだった…!

 

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