ある日突然、雨は見知らぬ場所へとやって来た。
ここは、(誰もいないセカイ)
何もない、ただただ、広々とした空間だけしか無いセカイである。
雨は思った。これは…幻覚なのか?夢なのか?
と、雨自身考えている余裕は無かった。
「ようこそ。セカイへ」
雨は誰もいないセカイのミクと出会った。
「こ、ここは…?」
「セカイだよ。雨の想いが、この場所に呼び寄せたの」
「えっと…よくわからないけど…その、誰?」
「私はミク。名前は?」
「あ、雨です…」
「あっ!雨くんじゃん!」
向こうから声がした。声の主は…絵名だった。
「雨くんが、どうしてここに?」
「わかりません…」
「想いが届いたから」
「そっか」
(よくわからないけどね…)
と、雨は思った。
「なんか、雨くんって、レンに似ているよね?
小柄なところとか、
身長だけなら、そんなに変わらないかも?」
「雨くんって、身長何センチ?」
「157㎝」
「それじゃあ、年齢は?」
「12歳」
「あっ、レンはいる?」
「いる」
「あっ…」
と、雨とニーゴレンが出会った。
「キミはだれ?」
と、レンが尋ねる。
「雨です」
「レンだよ。雨って言うんだね」
「おっ、雨とレンって、並んでいると、
なんか、似ている!って感じがする!」
「えっ?」
「ちょっと、スケッチするから、雨くんとレンくん!
このまま、一緒に居て!」
「うん」
と、絵名はスケッチブックを取り出して、
雨とレンをスケッチした。
「やっぱり、映える!すっごく良いイラストが出来たよ!」
と、絵名は雨とニーゴレンのイラストのラフを描いた。
「似てる…」
「うん。僕と雨がいるね」
「はい!もう一枚描くから!
じっとしていて!」
「あ、うん」
その後、絵名が、もう一枚描き上げて…
「二枚あるから、雨くんとレンにあげるね?」
「ありがとう。絵名ちゃん」
「あ、ありがとうございます…」
(雨くんって、レンと彰人を足して二で割った感じだね…)
と、絵名は思った。
すると、ニーゴミクが…
「雨のこと、知りたい」
「ミクが他人に興味を持っている!」
「なんか、珍しいわね」
「雨と一緒にお出かけしたいな」
「ぼ、僕と?」
「雨のことが知りたい」
と、誰もいないセカイのミクが雨に対して、純粋無垢な眼差しを向けた。
「わ、わかった。
と言っても、僕は特に何もないよ…」
「そんなことないよ!私と一緒にイラスト描いたりしていたじゃん!」
「無理矢理でしたけどね…」
「やりたい」
「えっ?」
「雨と一緒に何かしたい…」
「わかりました…」
「ありがとう…」
「雨とミク、どっちが年上で、どっちが年下とやら…」
「身長も、そんなに変わらないしね」
ひとまず、何をしようかで思い悩むのだった…!