雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第二十五話 フェスティバルと集合と巻き込まれ

朝八時、雪に叩き起こされた雨。

それには、こんな理由があった。

 

「雨。私の代わりに、フェスを観に行って欲しいの。

本当は行きたかったけど、バイトが入っちゃって…」

 

雨にはやる事が無かったので…

 

「わかったよ…行けばいいでしょ」

 

雪は雨に対して、(ドリーム・チュン・フェスティバル)

のチラシを渡す。

 

雨自身は、そういうのには疎いが、

どこかで聞いたことのある面々ばかりの為、

せっかくなので、観客として観に行く事になった。

 

場所は東京郊外にある、とある場所。

そこで行われる様だ。

 

雪は雨に対して交通費と食費込みとして、五千円札を渡し、

彰人と冬弥のいる場所まで伝えるのだった。

 

「11時までにバス乗り場に着いたらいいから!

楽しんでいってね!あっ、何があったか、私にも言ってね!

 

 

午前11時。バス停乗り場にて。

 

雨がその場に辿り着くと、冬弥と彰人がこちらに向かった。

 

「よぉ。観に行くのか?」

 

「あっ、はい…姉さんの代わりに…」

 

「そっか。オメェも大変だな…」

 

「雪さんが急にバイトが入ったと言って、

代わりに来てくれたんだな」

 

「そういう事です」

 

「そう言えば、彰人は雨と出会ってなかったっけ?」

 

「そう言えば、そうだったな…姉貴の知り合いって、

言っていたけど、マジかよ…」

 

「雨です」

 

「東雲彰人だ。姉貴が世話になっている」

 

彰人、冬弥、雨や他の乗客を乗せて、バスが出発した。

 

バスに揺られること、50分か1時間ほど…

 

雨の周りには、自分より少し年上の人たちばかり。

自分と同い年の人は、なかなかいない。

 

(この人たち…どこかで見覚えがあるような…!)

 

辿り着いたのは、海浜公園の近く。海まで見えていた。

 

(海って初めて見たな…)

 

と、雨はボソッと呟いた。

すると、彰人が声を掛けた。

 

「オメェ、何ボーッとしているんだ?」

 

「海を見るのは初めてで…実物で見るのも初めてで…」

 

「まぁ、そういう奴もいるか…

おい、こっちに行くぞ?」

 

「あ、はい」

 

雨は初めて、白石杏と小豆沢こはねに出会った。

 

「彰人や冬弥が言っていた、少年くんって、君の事だよね?

私は白石杏!よろしくね!」

 

「初めまして、小豆沢こはねです」

 

「あ、雨です…」

 

「出演する面々は知っていたが、こうして見ていると、

馴染みの人たちばかりだな…」

 

「そうですね…何かどこかで見覚えのある人たちが多いですね…」

 

すると…

 

「みんな~!」

 

と、花里みのりが手を振っていた。

小豆沢こはねが反応した。

 

「あ、みのりちゃん達だ!」

 

「フェスティバルの会場に着いたので、ご挨拶に来ました!

出演者として!なんちゃって!

えへへ!これから、よろしくね!皆さん!」

 

「私はみのりに引っ張られただけだけどね…」

 

「みんなで盛り上げて、良いステージにしようね」

 

(そもそも、僕は関係ないのに…)

 

雨は観客として、見に来ただけである。

だが、雨は何だかんだで、巻き込まれつつあった。

 

雨は咲希と穂波と会話をしていた。

 

「それにしても、雨くんがここに来るのも、何か意外!」

 

「僕は姉さんに頼まれて、来ているだけですけどね…

様子を観に行って欲しいって…」

 

「そうだったんだね…あっ、フェスの会場まで、

案内するから、みんなについて来てね」

 

「わかりました」

 

 

会場にて。雨は関わってなかったが、リハーサルはスムーズに進んだようだった。

 

冬弥が雨に対して、フェスティバルのことを話した。

 

「地域活性化のイベントとして、この企画があった様だ。

音楽を通じて、地域を盛り上げるのが目的の様だ」

 

「そうだったんだ…」

 

この後は、自由時間。

観光巡りスタンプラリーがあるが、雨には関係ないと思い、

さっさと、帰ろうと思っていたが、

結局、巻き込まれて、(スタンプラリー)に参加する事になった。

 

スタンプを集めながら、観光スポットを周る内容だ。

チーム決めはくじ引きで決まる為、雨も結局、引いた。

 

くじ引きに描かれてある、

海の生き物と同じ生き物の人と一緒に

スタンプラリーをする様だ。

 

「僕はエイですね…」

 

エイの人は、

日野森志歩、桃井愛莉、東雲彰人、雨の4人だった。

 

「よぉ、オメェもエイか?」

 

「エイチームは、この面々みたいだわ」

 

「まぁ…よろしく」

 

「よろしくお願いします…」

 

こうして、雨は、彰人、志歩、愛莉と一緒に、

スタンプラリーをしつつ、観光スポットを巡るのだった。

 

 

 

 

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