雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第三十二話 暗闇と破片と過去

急に真っ暗になった。何故か急に真っ暗になっていた。

 

「真っ暗…」

 

雨はどこかしら痛くて苦しいと感じた。

息も出来なくなりつつあった…

 

フラッシュバック。

あの時、二年前、そして…姉との再会。

 

雨は目が覚める。そこに遥がいた。

 

「雨くん、大丈夫!?」

 

「えっ、は、はい…」

 

すると、ミクが…

 

「砕けそう…」

 

「あっ…」

 

「それにしても、あれは…」

 

「どうかしたの?」

 

「変な夢を見た。いつもの事ですけど…」

 

「雨くん、時々、不思議な夢を見るみたい」

 

「はい。予知夢なのか、正夢なのか…あれは一体…

あっ、黒いもやが!」

 

「本当だ!」

 

「これ…」

 

「限界に近い。砕けてしまうかも…」

 

「そんな…」

 

雨のみた夢は、おおかみ、人間としての、それぞれの過去だった。

 

「想いを否定されたりしたら、影響が出るって言ってたよね?」

 

「うん」

 

「だったら…欠片の想いを、しっかり受け止めて、

これ以上、傷つくのを止めれないかな?」

 

「あの子の想い…見た時には苦しんでいた。

僕が見た夢は、真っ暗で、何かに押しつぶされそうな夢…

悲しさの中でもがいていた」

 

「どうしたらいいんだろう…」

 

「少しでも、あの子が本当の事を吐き出せたら、

気持ちが楽になるかもしれない」

 

「ミク、やらせてもらえるかな?」

 

「確かに、誰かに想いを受け止めてくれたら、

欠片が割れるのを止めらるかもしれない」

 

「じゃあ…」

 

「だけど…ここまで、欠片が傷つくなんて…

きっと、大変な思いをしたって感じる。

だから、遥ちゃん達が無理に背負う必要は無いと思う」

 

「…」

 

「…」

 

「心配してくれて、ありがとう。ミク。

でも、今、あの子の想いを守れるのは、

ここにいる私たちしかいない」

 

と、遥が決意しだす。

 

「だから、私はあの子にも、想いの欠片にも、

これ以上、傷つけてほしくない。

どれだけ、苦しい想いをしても、希望を届けたい。

だからこそ、そのためなら、どんな想いだって、

受けて止めて見せる」

 

「遥ちゃん」

 

「これが、希望を届ける存在か。俺には眩しい」

 

「僕も…」

 

「そんなことを言っている場合じゃない。

やろう。遥。みんな」

 

「あたしも、あの子に笑顔になってほしいな!」

 

「このまま、見て見ぬフリは出来ないし」

 

「何で、皆さんは、そこまで前向きに、

それに、みんなの為に…」

 

「そういう人じゃねのか?」

 

「…じゃあ、僕も…」

 

「それなら、俺もだ」

 

「みんな…ありがとう」

 

「それじゃあ、想いの欠片を触ってみるね」

 

「うん」

 

遥は言いだす。

 

「お願い。どうか、あなたの想いを、私達に聴かせて」

 

「ひとりで泣かないで…あたしまで…」

 

「どうして、そんなに苦しんでいるのか?聞かせて…」

 

「どうして、そんなに悲しんでいるのか?聞かせて…」

 

「言ってほしい…」

 

「…」

 

すると、白い空間に包まれた。

 

「あれは一体…」

 

そこには、何かの思い出が、聞こえてくるように感じた。

これが、この子の想いなのか…?

 

「あの時、出会った子だ…」

 

「その子の過去の話か?」

 

「そうみたいですね…」

 

すると、セカイに戻った。

 

「みんな、大丈夫?」

 

「あたしは、大丈夫!」

 

「これ見て!」

 

「黒いもやが収まっている…」

 

「本当だ…」

 

「ひとまず割れる心配が無いみたい」

 

「なら良いが…」

 

「戻ってくる」

 

「ピカピカになっている…」

 

想いの欠片…これは一体…!?

 

 

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