急に真っ暗になった。何故か急に真っ暗になっていた。
「真っ暗…」
雨はどこかしら痛くて苦しいと感じた。
息も出来なくなりつつあった…
フラッシュバック。
あの時、二年前、そして…姉との再会。
雨は目が覚める。そこに遥がいた。
「雨くん、大丈夫!?」
「えっ、は、はい…」
すると、ミクが…
「砕けそう…」
「あっ…」
「それにしても、あれは…」
「どうかしたの?」
「変な夢を見た。いつもの事ですけど…」
「雨くん、時々、不思議な夢を見るみたい」
「はい。予知夢なのか、正夢なのか…あれは一体…
あっ、黒いもやが!」
「本当だ!」
「これ…」
「限界に近い。砕けてしまうかも…」
「そんな…」
雨のみた夢は、おおかみ、人間としての、それぞれの過去だった。
「想いを否定されたりしたら、影響が出るって言ってたよね?」
「うん」
「だったら…欠片の想いを、しっかり受け止めて、
これ以上、傷つくのを止めれないかな?」
「あの子の想い…見た時には苦しんでいた。
僕が見た夢は、真っ暗で、何かに押しつぶされそうな夢…
悲しさの中でもがいていた」
「どうしたらいいんだろう…」
「少しでも、あの子が本当の事を吐き出せたら、
気持ちが楽になるかもしれない」
「ミク、やらせてもらえるかな?」
「確かに、誰かに想いを受け止めてくれたら、
欠片が割れるのを止めらるかもしれない」
「じゃあ…」
「だけど…ここまで、欠片が傷つくなんて…
きっと、大変な思いをしたって感じる。
だから、遥ちゃん達が無理に背負う必要は無いと思う」
「…」
「…」
「心配してくれて、ありがとう。ミク。
でも、今、あの子の想いを守れるのは、
ここにいる私たちしかいない」
と、遥が決意しだす。
「だから、私はあの子にも、想いの欠片にも、
これ以上、傷つけてほしくない。
どれだけ、苦しい想いをしても、希望を届けたい。
だからこそ、そのためなら、どんな想いだって、
受けて止めて見せる」
「遥ちゃん」
「これが、希望を届ける存在か。俺には眩しい」
「僕も…」
「そんなことを言っている場合じゃない。
やろう。遥。みんな」
「あたしも、あの子に笑顔になってほしいな!」
「このまま、見て見ぬフリは出来ないし」
「何で、皆さんは、そこまで前向きに、
それに、みんなの為に…」
「そういう人じゃねのか?」
「…じゃあ、僕も…」
「それなら、俺もだ」
「みんな…ありがとう」
「それじゃあ、想いの欠片を触ってみるね」
「うん」
遥は言いだす。
「お願い。どうか、あなたの想いを、私達に聴かせて」
「ひとりで泣かないで…あたしまで…」
「どうして、そんなに苦しんでいるのか?聞かせて…」
「どうして、そんなに悲しんでいるのか?聞かせて…」
「言ってほしい…」
「…」
すると、白い空間に包まれた。
「あれは一体…」
そこには、何かの思い出が、聞こえてくるように感じた。
これが、この子の想いなのか…?
「あの時、出会った子だ…」
「その子の過去の話か?」
「そうみたいですね…」
すると、セカイに戻った。
「みんな、大丈夫?」
「あたしは、大丈夫!」
「これ見て!」
「黒いもやが収まっている…」
「本当だ…」
「ひとまず割れる心配が無いみたい」
「なら良いが…」
「戻ってくる」
「ピカピカになっている…」
想いの欠片…これは一体…!?