雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第三十六話 想いと欠片と気持ち

セカイの異空間。

 

ここは大きな木があって、その周りには草原が広がっている。

 

「みんな、どうだった…?

あっ、あの子達の想いが強まっている!」

 

と、ミクが何かを感じた。

 

(木を通じて、強い思いが伝わってくる)

 

「わっ!想いの木が光って…!

あっ、みんな!また、ここに来られたんだね!」

 

と、一歌、遥、えむ、奏、龍馬、雨がやって来た。

 

「うん。気が付いたら、ここにいた…」

 

「あの木に触ると、ここに来れるってことかな…?」

 

「でも、前にあたし達がいるセカイの木を触ってみたけど、

何も起きなかったよ…?」

 

「まだ、セカイとセカイの繋がりが不安定だと思うな。

多分だけど、またこうして出会えたのは、

今、みんなの想いの力が強くなっているからじゃないかな?」

 

「想いが強い…じゃあ、あの子の為に、曲を作ろうって、

決めたことと関係しているのかな…?」

 

「曲を…あ、さっき木からみんなの声が聞こえたの。

みんなの声が。あれって、ひょっとして」

 

「実は…」

 

と、6人がミクに説明した。

 

「そうだったんだ…想いの持ち主の為に…」

 

「あの…宵崎さん。

曲作り、私たちも、何かお手伝いができるでしょうか?」

 

「ありがとう。曲のイメージ作りに、

みんなの意見を聞きたいって思っていたよ。

よかったら、ミクも協力してくれないかな?」

 

「もちろん、よろこんで!」

 

「ありがとう。じゃあ考えよう。

どんな曲を作れば、あの子の悲しみを乗り越えられるか」

 

「俺に出来る事があるのか?」

 

「僕に何が出来るか…」

 

「必要だよ!きっと!雨くんも龍馬くんも、きっと出来る事があるよ」

 

「そう言ってもらえるとはな…」

 

「そうですね…」

 

その後

 

「あの子は立ち直れずに、自分を問い詰めたり、責めていたね」

 

「うん。周りのみんなに心配をかけるって、言っていたよ」

 

「それに、おばあちゃんのために、曲を作りたいって、

言っていたし…」

 

「きっと、いろんな想いが重なり合って、

気持ちが、心が押し潰れそうになっていると思う」

 

「想いの欠片にヒビが入っちゃったのも、

それが、原因かもしれないね…」

 

「その沢山の想いで、この曲で寄り添いたい気持ちがあるなら…

きっと、光の届かない場所に、光が届くようにしないと」

 

「光…輝いていて眩しいと感じるな。俺なら」

 

「僕もです」

 

「話してて感じたけど、あの子には飾らない言葉が届きやすいって思う」

 

「星乃さんの書く歌詞と相性が良いと思うけど、

歌詞をお願い出来るかな?」

 

「ぜひ、やらせてください」

 

その後

 

「みんな、色々、意見をありがとう。

後は私の方で作ってみるから」

 

「わかりました」

 

「じゃあ、みんなで最後に、頑張るぞー!おーっ!

って、やろう」

 

「必要性があるのか?」

 

「そうですね…」

 

「必要だと思う」

 

と、奏が言いだす。

 

こうして、7人で決意を新たにした。

 

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