雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第三十八話 希望の光とオルゴール

曲を作る時、奏はこう感じていた。

 

「曲を作る時、乗り越えたいって気持ちは、あの子自身が持っている。

だったら、その気持ちが大きくなれば、

自分で立ち上がれるかもしれない」

 

「うん!だから、乗り越えた先にあるものが、

多ければ多い程、希望の光となってくれるんじゃないかな?」

 

「ありがとう。鳳さん。希望の光…だね。

どうしたらいいか、だいぶ、見えてきたよ」

 

「本当に!?よかったっ!」

 

と、えむが奏に抱き着く。

 

「あっ、星乃さん達にも手伝って欲しい事があるけど、いいかな?」

 

「はい。何でも言ってください」

 

「あの子に元気になって欲しいのは、私達も同じですから」

 

「うんっ!最後までみんなで頑張ろう!」

 

「それなら、やるしかねぇ」

 

「はい」

 

「そうだ。大事なことを言い忘れていた。

この曲は、わたしだけじゃない。

わたしたち、6人で届ける曲だから」

 

「俺は何もしてねぇぞ?」

 

「僕もですよ」

 

「でも、龍馬くんにも、雨くんにも、感謝しているから」

 

「そうか」

 

「そうですか」

 

「鳳さんの言う通り、悲しみの先にあるものは、

たくさんあった方が良いと思う。

だから、そういう難しい状況を乗り越えた先で、

見つけられたものとか、起きた変化とか…

あるだけ、全部聞きたい」

 

「任せてください」

 

「ありがとう。みんな。とても、ヒントになったよ」

 

「本当に出会えるとはな…こうやって、みんなに」

 

「そうですね…僕も驚きです」

 

 

そして、セカイの空間にて。

 

「また来るとはな」

 

「驚きですね」

 

雨と龍馬が言いだす。

 

そして、雨と龍馬は、ミク達の元へ…

 

「もしかして、あの子に届ける曲が出来たの?」

 

「うん。みんなが協力してくれて、納得のいく曲が出来たよ」

 

「曲も素敵だけど、歌詞も、とっても良いよ!」

 

「これが歌詞割りだよ」

 

「これって、私の名前まで書かれているよ?」

 

「ミクにも、歌って欲しいから。

それに、この場にいる、7人で歌うことになっているから」

 

「俺までか…」

 

「僕まで!?」

 

「うん。みんなで歌った方が良いかなって」

 

「フッ、その子の事を本当に想っているんだな」

 

「はい」

 

「ミクにも、それに、みんなにも想いを届けるために、

協力して欲しいから」

 

「ミクちゃん…!」

 

「みんな…もちろん!喜んで!

でも、あの子には、どうやって届けるの?」

 

「収録して、音源を届けるつもりだよ。

挫けそうになった時に聴いて、

もう少し頑張ろうって、思ってくれたら、

それで良い」

 

「一歌の熱意は本物のだな。俺とは違う」

 

「えっ?」

 

「俺とは違って、一歌は優しく真っすぐで、純粋。

そして、誰よりも人を想ってくれる。

その姿勢が、あまりにも輝いていて、俺には眩しい」

 

「僕もそんな感じに、眩しいって感じる」

 

「うん。じゃあ、曲を流すね」

 

と、オルゴールで曲を流して、7人で歌った。

 

 

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