誰もいないセカイにて、雨がやって来た。
すると、雨の前にレンとルカが出迎えた。
「雨くん!」
と、レンは雨にやたらめったら、懐いてくるのだ。
「あらあら、レンは雨に本当に懐くわね」
「えっ?」
「レンが心を開くのは、ミクか雨しかいないのよ?」
「そ、その…ごめんなさい…」
と、レンが雨の背中に隠れる。
レンは雨とミクには心を開くが、
他の面々には、なかなか、心を開かない。
それどころか、レンは雨の背中にも隠れる癖がある。
「どうして、僕の背中に…」
「だ、だって…」
「怖くないわよ?」
と、ルカが言いだすが…
「…」
レンは、やはり心を開かない。
すると、ルカが…
「ゲームをしようかしら?」
と、いつの間にか、ボードゲームを、
ルカが用意してくれた。
「どれにするかしら?」
と、オセロやスゴロク、カルタ、トランプ、チェスとあるが…
「雨とレンが遊んだら、どうかしら?」
「う、うん…」
「わかった」
雨とレンがトランプでババ抜きをするが、
雨がどうしても勝ってしまう。
「あらあら、また、雨の圧勝ね」
「僕はまだ一度も勝ててないよ…」
「レンは顔に出やすいからね。
雨は表情の一つも崩して無いわ」
その後も、オセロやスゴロク、チェスとするが、
それでも、レンは一勝もしてない。
落ち込むレン。
「次はカルタだわ」
ルカが読み上げる。
しかし、それでも、雨の方が多く取れた。
さらに落ち込むレン。
「百人一首があるわよ?」
「百人一首?」
「えぇ、まふゆが持って来てくれたわ」
「まふゆちゃんが…?」
「フフッ、坊主めくりは、どうかしら?」
その後、坊主めくりをする。
その後、レンがどうにか勝つのだった…
「やっと、勝てた!」
「良かったわね。レン」
「うんっ!」
「…良かったと思う」
「ありがとう。雨くん」
「雨は、普段、こういうので遊ばないのかしら?」
「あまり、遊んだことはない」
「そういう経験が無かったのかしら?」
「そうですね…」
雨も幼少時から、あまり遊んだことは無いのだ。
外で遊ぶ事の方が多いからだ。
そして、レンは、相変わらず、雨の背中にべったりである。
「どうして、僕の背中に…」
「だって…」
「あらあら、レンは雨のこと、余程、信用しているのね」
「う、うん…」
それを見ていた、リンは若干ショックを受けていた。
「レンはどうして、雨を信用しているの?」
「えっと…その…」
「好きだから、じゃないのかしら?」
「…」
レンはなかなか、答えが出せれない。
「雨もレンも良いコンビだと思わ」
と、ルカが言いだす。
「レンは、ミクや雨に凄く懐いている」
「うぅ…」
「しかも、この二人にしか、心を開かない」
「うぅ…ん」
「ふふ、レンは、本当に雨とミクを信用しているのね」
と、ルカがさらに追い打ちとして、レンを責めた。
雨は、かなり困惑していた。