雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第四話 雨のおつかい

雪に頼まれて、おつかいに行く事になり、

雨は嫌々と、商店街へと向かった。

 

「はぁ…どうして、僕が、

姉さんの為に、買い物に行かないと、いけない…」

 

と、雨は深いため息をついていた。

 

今日は、カレーライスにするから、

という理由で、カレールーを買い忘れたから、

買ってきて欲しいと、

雪は雨に、そう頼んだのだった。

 

このまま、山に戻ろうかと、思っていたが、

ここから、山まで、非常に遠い為、

戻る前に、くたばってしまうだろう。

 

と、雨は、そう思うのだった。

 

「あっ!この前の男の子だ!」

 

見覚えのある、女の子が、

ニコッと笑い、こっちへと、向かって来た。

 

「何の用ですか?」

 

「雨くん!久しぶりだね!何しているの?」

 

「お姉ちゃんに頼まれて、おつかいに行っているけど…?」

 

「そうなんだね!ねぇねぇ、私も一緒に行っていい?」

 

「い、いいけど?」

 

「じゃあ、何買うの?」

 

「カレールーだけど…」

 

「よーし!それじゃあ、カレールーを買いに、

レッツゴー!」

 

と、えむは、雨の手を握って、

一緒の歩幅で、歩いていた。

 

柔らかい、何だろう?この感覚は…と感じていた。

雨は少し照れた表情をして、えむと歩いていた。

 

背は雨より低いが、年齢は、えむの方が年上だ。

 

12歳の少年と、女子校生が、手を繋いで、歩いているが、

雨にとっては、照れた顔以外に、特に思う事は無かった。

 

 

「おーい!雨くーん!カレールー売っているよ?」

 

「あっ、う、うん…」

 

雨は、代金を支払い、甘口と中辛のカレールーを、

一つずつ、購入するのだった。

 

「よーし!カレールーを買ったぞ!

おつかい大成功!」

 

「うん」

 

「ねぇねぇ、雨くんの家に来ていいかな?」

 

「そんなこと言われても…」

 

「よーし!それじゃあ、レッツゴー!」

 

「人の話を来ていない」

 

「ダメなの?」

 

「そうは言っていません」

 

 

雪と雨の暮らす、アパートに、

えむが、やって来た。

 

「ただいま…」

 

「おかえり、雨、隣にいる女の子は?」

 

「えむっていう、人だけど?」

 

「こんばんは!鳳えむです!

雨くんのお友達です!よろしくお願いしまーす!」

 

「雨にも、友達がいるんだね」

 

「友達じゃないけどね」

 

「えー!私と雨くん、二回も会っているんだよ?」

 

「それって、友達なの?」

 

「まぁ、それは、ともかく、

お客さんもいるんだし、雨、早く、掃除しなさい」

 

「はいはい、わかったよ…」

 

雨が部屋を掃除した後、えむを部屋へと招き、

三人で、雪の作ったカレーを食べるのだった。

 

「このカレーライス、すっごく、わんだほーい!美味しい!」

 

「あはは…大袈裟だよ…」

 

「…」

 

雨は、視線を逸らして、黙って、カレーを食べていた。

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