雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第四十四話 雨と雫と手繋ぎデート

こうして、始まった。雫と雨の手繋ぎ水族館デート。

雫はルンルンだが、逆に雨はゲンナリしていた。

迷子になりたくない故に、雫は雨の手を繋いでいる状態である。

雨はとても緊張する状態であった。

どうなるとやら…

 

「これなら、迷子にならずに、水族館を周れるわ!」

 

「はぁ…」

 

雫は雨の手を優しく握りしめていた。

 

「雨くんと一緒だったら、迷子にならずに周れるわ。

それに、私も雨くんと一緒にこうやって一緒に、

お出かけがしたかったわ」

 

「…」

 

と、雨は照れた表情を隠しきれなかった。

 

「雨くんは、しぃちゃんとそっくりで似ているから、

安心するかわ。

ついつい、頼っちゃうわ…それに、弟が出来ちゃったみたい」

 

「…そうですか」

 

と、雨がさらに、照れだす。

 

雫と雨はペンギンを観に行くことになった。

 

「あらっ?遥ちゃんがいるわ」

 

「あっ、雫さん!」

 

と、杏がやって来た。

 

「遥ったら、ペンギンから離れないから、

なかなか、他のところに行けなくて…」

 

「遥ちゃんは、ペンギンが大好きだから、

思わず、メロメロになっているわ…」

 

「あはは…遥ったら、ペンギンに夢中で、

エサやりの時間まで、観たい!って言いだして…」

 

なお、そろそろ、エサやりの時間となり…

 

「あっ!エサやりの時間!並ばないと!」

 

「私もやってみたいわ!遥ちゃん!」

 

その後、遥と雫はペンギンのエサやり体験をした。

 

特に遥は夢中かつ興奮して、大はしゃぎである。

 

アイドル故に、注目の的になっていた。

 

と、人がざわざわと集まって来た…

 

白石杏と雨が一緒に会話をしていた。

 

「流石はアイドルね」

 

「…」

 

「雫さんも夢中だし、

それに、雨くんは、何だか、保護者みたい」

 

「僕が保護者ですか?」

 

「うん。だって、雫さんや遥、それに星乃さんと並んでいたら、

しっかり者の弟!って感じがして!

よく、彰人や冬弥が、雨くんのこと、私に話していたよ?」

 

「そうだったんだ…」

 

エサやり体験をした後、遥はペンギンの様子を見るのに夢中だった。

 

「雨くんは、どこか行きたい場所はあるかしら?」

 

「特に何も…」

 

雨は山には詳しいが、海は正直、詳しくない。

 

雨は水族館のパンフレットを広げていた。

 

「雨くん。イルカのエサやり体験はどうかしら?

そろそろ、時間になると思うわ」

 

「はい」

 

「じゃあ、雫さん、雨くん、いっていらっしゃい!」

 

と、杏が手を振った。

 

その後、雫と雨は、イルカの場所へ…

 

今日はあろうことか、イルカショーが開催されていないが、

イルカが自由に泳いでいる所を観たり、エサやりが出来る様だ。

 

雫はイルカのエサやり体験をするが、

雨がそれを遠くから見守っていた。

 

「雨くん。イルカが可愛いわ」

 

「そ、そうですね…」

 

「人懐っこくて、癒されるわ…ペンギンもだけど、

雨くんもしぃちゃんもよ~!」

 

エサやり体験をした後、雫は雨と手を繋いだ。

 

(歩きにくい…でも、言えないな…)

 

身長差もあって、姉弟と勘違いされるが、

雫には妹が、雨には姉がいるので、

勘違いされても仕方が無かった。

 

「雨くん。お土産、観に行きましょう!

雪ちゃんに、何か買ってあげたらどうかしら?」

 

「…」

 

雨は雪に渡された、千円札で、

白熊やアザラシのクリアファイルを購入した。

 

6人が再び集まった。

 

「遥ったら、最後までペンギンに夢中だったよ~?」

 

「そりゃ、大好きだから…」

 

「一歌ちゃんと青柳くんは、どうだったかしら?」

 

「すっごく楽しめました!それに、青柳くんと色々と話せて、

良かったと思います」

 

「俺も星乃さんと話が出来て、良かった」

 

「僕は手を繋ぎっぱなしですけどね…」

 

「あらっ、それは、ごめんなさい…」

 

「…」

 

「でも、迷子にならずに周れたから良かったわ」

 

「また行きたいですね」

 

「あぁ」

 

こうして、雨は帰った後、雪にお土産を渡した。

 

「これ、私に?ありがとう。雨」

 

「はい…」

 

雪は雨にプレゼントされた、クリアファイルを大事に使っていた。

 

 

 

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