雨が暇そうに、歩いていると、
また、鳳えむと花海陽菜に出会った。
そして、隣には、見知らぬ女の子がいた。
恐らく、えむと同い年くらいだろう。
「あっ!雨くんだ!こんにち、わんだほーい!」
と、えむは、満面の笑みで、
雨に語り掛けていた。
「こ、こんにちは…」
「えむ、隣にいる子は?」
「寧々ちゃん、初対面だったよね?
雨くんだよ!私の友達だよ!」
「だから、友達なんかじゃ…」
「だいたい、えむに、男の子の友達なんかいる訳…」
「えっ?いるよ?司くんに、類くんに…」
「あーわかったから、
それで、この子が、雨って言うの?」
「はい」
「…」
「陽菜ちゃんも、挨拶しないと!」
「こんにちは…」
「どうも…」
「ねぇねぇ、せっかく、四人いるからさ、
どこか、遊びに行こうよ!」
「ちょっと、えむ、私と陽菜とで、
女子会するんだったんじゃないの?」
「うーん、何だか、今日は、雨くんと一緒に、
遊びたい気分だから、4人で、どこかに行こうよ!
大勢いた方が、楽しいからね!」
「私は…大勢いた方が…緊張する…」
と、陽菜は、口を開いた。
「大丈夫だよ!陽菜ちゃん!
雨くんってね、すっごく、優しい子だから!」
「そ、そんなこと…ないよ?」
「この子が、優しそうには、見えないけど…」
「もーう!寧々ちゃん!
雨くんってね、お姉ちゃんの為に、
カレールーを買いに来たこともあるくらいだから!」
「わかったから、じゃあ、どこに行くの?」
「ショッピングモールだよ!
陽菜ちゃん!寧々ちゃん!雨くん!
早く行こうよ!時間は待ってくれないよ!」
「わ、わかったから、そんなに、早く走ったら、
疲れるから…」
「私も…」
「…」
えむ、陽菜、寧々、雨の4人は、
ショッピングモールへと、向かった。
「ここが…ショッピングモール?
初めて来たな…」
「雨くん、ショッピングモールに、来たことないの?」
「うん…その、ずっと、田舎で暮らしていたから…」
「じゃあ!じゃあ!4人で一緒に、
ショッピングモールを、探検しようよ!」
「探検…?子どもじゃないんだから…
まぁ、言い方を変えれば、デート…かな?」
「ふぇっ?デート?」
「とにかく、どこに行けば、いいんですか?」
「うーん…あっ、フードコートに行こうよ!
そこなら、色々な、食べ物があるよ!」
「わかった、私も、お腹が空いてきたところだし…」
「私も…お腹が空いた…」
「僕も、何か、お昼ご飯が食べたいです…」
「そうと決まれば、フードコートにレッツゴー!」
4人は、フードコートにやって来た。
「色々な食べ物があるんですね」
「そうだよ!雨くんは、何が食べたい?」
「うーん…食べられる食べ物だったら、何でもいいです…」
「それじゃあ、逆に困る気が…」
「でも、コレって、思った食べ物を、
食べたらいいじゃん!」
「わ、わかりました…」
こうして、雨は、フードコートで、
好きな食べ物を探すのだったが、なかなか、食べられるのが無かった。