雨の一日は早い、何故なら、
姉の雪に、叩き起こされては、
買い物を頼まれては、買い出しに行っているからである。
「ハァ…なんで、僕がこんな面倒なことを、
しないといけないんだろう…」
雨は学校に通っていない故に、退屈なため、
家にいる時は、寝るか、植物図鑑や動物図鑑を読んだりしている。
しかし、たまに家を出て、
おつかいに行ったり、公園を散歩したりする時がある。
そんな、退屈な一日を過ごしていた。
しかし、最近は、本当に、おおかみとして、
山を守っているだけで、良かったのか、
今更、山に戻ったら、雪に申し訳ないかも知れないと、
感じつつ、人間の生活も満更でも無い、そう感じた。
様々な、女の子と関わって来ては、
そう思うようになった。
雨が暇そうに、道を歩いていると、
黒い猫が、雨の方に、近寄って来た。
「あ、黒い猫がいる…」
鳴き声を発しながら、近くに寄ってくる、
黒い猫、雨に懐いているようだ。
雨自身、動物は、どちらかというと、好きな方である。
虫は苦手だか、猫や犬は好きな模様。
何故かは不明だが、自分に懐いてくるからだろうか…
雨は黒い猫に、餌を与えて、
どこか、安全な場所へと、移すのだった。
「これで…いいかな?」
黒い猫に餌を与えた後、雨は帰宅した。
「おかえりー遊びに行っていたの?」
「黒い猫と遊んだ」
「ふーん、夕飯出来ているから、
早く食べなさい」
「はい…」
雪と雨は、夕飯を食べていた。
「雨、最近、女の子の友達が増えている気がするけど、
気のせい?鳳さんに懐かれているみたいだし」
「気のせいだよ、あの人…
どういう訳か、僕に懐いてくる、
ついさっき会った、黒い猫みたいに、懐いてくるし」
「雨って案外、可愛い女の子に、モテモテだったりして!」
「興味ない」
「ねぇ、雨、日曜日に、私がアルバイトしている、
カフェで、催しがあるみたいだけど、
暇だったら、行ってみたらどう?」
「気が向いたら、行くかもしれないけど、
催しって、何?」
「うーん、歌やダンスの催しみたいだけど、
でも、田舎育ちの私たちには、
都会の文化は、まだまだ、慣れないけどね」
「そうだね」
「まぁ、行くだけ、行って、
聴いてみるだけ、聴いてみるのも、
暇潰しには、なりそうじゃない?」
「そうだね、ごちそうさま」
「もう、食べないの?」
「寝る」
「おやすみ、雨」
「おやすみ」
雨は眠りについた。
人間の生活も悪くないと思いつつも、
いずれは、守っていた山の様子も観に行きたい。
雨はそう感じながら、眠りにつくのだった。