雪と雨の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第六話 雨のある一日

雨の一日は早い、何故なら、

姉の雪に、叩き起こされては、

買い物を頼まれては、買い出しに行っているからである。

 

「ハァ…なんで、僕がこんな面倒なことを、

しないといけないんだろう…」

 

雨は学校に通っていない故に、退屈なため、

家にいる時は、寝るか、植物図鑑や動物図鑑を読んだりしている。

 

しかし、たまに家を出て、

おつかいに行ったり、公園を散歩したりする時がある。

 

そんな、退屈な一日を過ごしていた。

 

しかし、最近は、本当に、おおかみとして、

山を守っているだけで、良かったのか、

 

今更、山に戻ったら、雪に申し訳ないかも知れないと、

感じつつ、人間の生活も満更でも無い、そう感じた。

 

様々な、女の子と関わって来ては、

そう思うようになった。

 

 

雨が暇そうに、道を歩いていると、

黒い猫が、雨の方に、近寄って来た。

 

「あ、黒い猫がいる…」

 

鳴き声を発しながら、近くに寄ってくる、

黒い猫、雨に懐いているようだ。

 

雨自身、動物は、どちらかというと、好きな方である。

虫は苦手だか、猫や犬は好きな模様。

 

何故かは不明だが、自分に懐いてくるからだろうか…

 

 

雨は黒い猫に、餌を与えて、

どこか、安全な場所へと、移すのだった。

 

 

「これで…いいかな?」

 

黒い猫に餌を与えた後、雨は帰宅した。

 

 

「おかえりー遊びに行っていたの?」

 

「黒い猫と遊んだ」

 

「ふーん、夕飯出来ているから、

早く食べなさい」

 

「はい…」

 

雪と雨は、夕飯を食べていた。

 

 

「雨、最近、女の子の友達が増えている気がするけど、

気のせい?鳳さんに懐かれているみたいだし」

 

「気のせいだよ、あの人…

どういう訳か、僕に懐いてくる、

ついさっき会った、黒い猫みたいに、懐いてくるし」

 

「雨って案外、可愛い女の子に、モテモテだったりして!」

 

「興味ない」

 

「ねぇ、雨、日曜日に、私がアルバイトしている、

カフェで、催しがあるみたいだけど、

暇だったら、行ってみたらどう?」

 

「気が向いたら、行くかもしれないけど、

催しって、何?」

 

「うーん、歌やダンスの催しみたいだけど、

でも、田舎育ちの私たちには、

都会の文化は、まだまだ、慣れないけどね」

 

「そうだね」

 

「まぁ、行くだけ、行って、

聴いてみるだけ、聴いてみるのも、

暇潰しには、なりそうじゃない?」

 

「そうだね、ごちそうさま」

 

「もう、食べないの?」

 

「寝る」

 

「おやすみ、雨」

 

「おやすみ」

 

 

雨は眠りについた。

人間の生活も悪くないと思いつつも、

いずれは、守っていた山の様子も観に行きたい。

 

雨はそう感じながら、眠りにつくのだった。

 

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