転生したら「極限の無」だった件について。   作:Orpheus@失踪主

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new「リムルコソコソ話」
ヨグは最近、異端の実験をしているらしいよ。
とあるゴブリンがその様子を見て倒れたとか何とか。
ヨグに聞くと「ふふ、秘密だよ」
と言い、頭を撫でて行ってしまった…


第9話 ムンドゥスの眷族達

「さーてと。君たちを呼んだのは他でもない…戦だ。」

 

ジュラの大森林から変わってロスリックへと帰ってきた私達。

ラト、トリガーが帰ってきてようやく、ムンドゥスの眷族達が揃ったのだ。

 

「ご主人様、オークロードと呼ばれる魔物については誰が対処します?」

 

そう言ったのは、白く美しいアルビノ体質の少女「星の娘 エーブリエタース」こと、「エブ」だった。

本来の美しい姿とは別に彼女のスキルである「星ノ娘(ホシヲミルモノ)」により、身体を分離して本体である(まがまが)しい姿と人間らしい姿、2つに別れている。

 

「今回の戦いになる場所は…恐らく沼地、エブとトゥルー(クトゥルフ)が担当になるだろう。あとは陸地で鬼人達と共に狩りを担当、できるだけ広範囲で攻撃しろ。そして、全力で薙ぎ払え。」

 

「なるほど、手加減等は…」

 

灰色の髪の毛をした深淵に飲み込まれた英雄「アルトリウス」こと「アルト」が確認の為聞いてきたので「しなくていい、とりあえずブリーフィング終了。解散。」と言うと一部の除いて全員、準備に取り掛かった。

時計塔のマリア以外は。

 

「ん?どうした?マリア」

 

「いえ、ご主人様。」

 

独特な雰囲気がこの場に立ち込める…

 

「私達は、貴方様が間違っていても我々は必ず着いて行きます…」

 

そう言い、お辞儀をしたあと彼女は去ってしまった。

 

(…間違っていてもか…私は一体、どこで間違えるんだろうな… いや、その時は世界が私の敵になる時か。)

 

そう考えながら、自身の準備を始める。

迫り来る決戦の舞台へ。

 


 

一方、リザードマン達がなんやらかんやらして、ガビル達が内部分裂を図り、オーク達と戦争を吹っ掛けていた。

 

「全軍!!ここは沼地!我々の有利な場所だ!奴らに引けを取るな!!」

 

オーク軍とリザードマン軍との対戦が行われていた。

そこにひとつの影が映る。

 

綺麗な歌声が泥沼と化した戦場に響き始めたのだ。

オークとリザードマン達はその方向に向く。

沼地の水面を歩きながら歌う白い肌の少女が居た。

少女は、オーク軍へと、歩き始める。

それを見たオークたちはチャンスかと思い少女に手を出そうとすると上から光の柱が舞い降りた。

衝撃波が泥沼に差し込まれ、煙幕となり少女がいた場所から異様な物体…いや、禍々しい何かが現れた。

 

「な、なんだ…?」

 

その様子を見たガビル。

 

「すまないっす!おくれ…あ、ヨグ様の分隊が来てたんすね、ここは危ないっす!離れるっすよ!」

 

そこに、ランガに乗ったゴブタ達が現れた。

戦場と化したことをソウエイから聞いたリムル達は急いで向かっていたのだが、隔離されていたはずのリザードマンの少女を保護。

その後を追っていたヨグと合流していた。

その、ヨグの「ムンドゥスの眷族」の1人だとランガとゴブタは理解していたのだ。

 

ヨグはゴブタ達に「ムンドゥスの眷族が居たら直ぐに少し離れる事。巻き込まれるからね?」と、忠告していた事を思い出したのだ。

 

「!?貴公は…あの時の…」

 

「今はそんな事より離れるっす!!…って!!」

 

ドゴォンッ!!ドゴォンッ!!と、白いドーム状の爆発が起こりはじめる。

 

「貴公がベニマルか私は、アルトリウス。ヨグ様の銘にて貴公を援護する!」

 

「ああ!ありがたい!!アルトリウス!!」

 

 

「【時空管理神(デウスエクスマキナ)】何時でも大丈夫です。シオンさん。」

 

「ええ…行きますよ、ラトさん!!」

 

 

「ハクロウさん…我が師の剣術をご覧見せましょう…」

 

「マリア殿の師の剣術…拝見致しますぞぉ!!」

 

 

アルトリウスの【深層深淵(ダークウェブ )】から発せられた深淵の闇がオークを飲み込み、ベニマルの【黒炎獄( ヘルフレア)】が深淵ごと消え伏せる。

ラトのエクストラスキルにより生まれた時空にシオンの斬撃が入ると、空から分散した斬撃がオーク達に襲いかかる。

ハクロウとマリアの神速を超えたスピードがオークを素通りし、肉片と化すように動いていた。

 

『我らの王の御膳の前にひれ伏せ、邪神の創造主に嘆きを獲ろ、そして狂い、踊るといい、我らの王は望んでいる血を。狂気を。死を。』

 

『我が星よ。どうかどうか我々に救いを。我が主の願いを空へ響きかせたまえ…どうか、どうか空へ響かせた前を』

 

沼地にいたオーク達にクトゥルフとエブリターズの精神的苦痛、狂気乱舞、解放されない力に蝕まれていた。

そこに、ランガの大嵐が舞い込み。

空へ、飛び立つ。

 

その様子を、ラトとヨグが空で見ていた。

 

「ドーズ、オークロードらしき物は?」

 

「…」

 

指さすさきにて、威風堂々とした悪魔が一体居た。

それを見て、俺たちは間違いないと、感じる。

 

「ヨグ…アイツが…」

 

「間違いないな…オークロードだ。」

 

近くに行き、その禍々しいオーラを持った奴と立ち会うように立つ。

 

すると、何処からか変なやつが現れた。

シルクハットを被り、ペスト医師の仮面を付けた変な奴が。

 

「お前!!良くも俺の計画を邪魔しやがって!!」

 

「は?」「…?」

 

俺の事を指を指して、言うよく分からない変態、リムルの魔素の量が増えた気がするが…

 

「このゲルミュット様の魔王を作り上げる計画がァァ!!」

 

その名前を聞いて、頭に何かが過ぎる。

 

「ゲルミュット…お前か…」

 

「ヨグ、何か知ってるのか?」

 

「ガビルの名前のつけの親、あの赤いバンダナの子のお兄ちゃんに名前を付けたやつ。」

 

「そっ…」と、言い放つと。

ゲルミュットにグーパンをし始めた。リムル。

 

「ヨグの事をお前って言った?なぁ?お前って言ったな?俺の兄に向かって、お前って言ったな?生かしては返さん、死を持って償え。」ハイライトオフ

 

とてつもない威力のグーパンを何度も何度も浴びせる。

が、そこで私と殴ろうとすると。

オークロードが動き始めた。

ノシッノシッと歩き我々と戦うと思いきや、ゲルミュットを切り裂き食い始めた。

 

すると、オーラが変わる。

 

【マスター、オークロードから進化反応を検知。魔王種への進化を確認しました。今すぐに止めてください。】

 

「…」

 

腰にかけていたヨグソトースの大剣を振り、深淵の斬撃が飛び出すがそれが無傷で深淵の炎が消えていた。

 

【進化中は全効果を無効化しています…ライダーに攻撃しちゃだめな、事と同じですね。】

 

(そんなことを言ってる暇なんて無い。)

 

「我は…ゲルド…魔王ゲルドなり!!」

 

本当の闘いがここで始まったのであった。





あとぅがぁきぃ。
投稿が遅れて申し訳ありません。
バトルフィールドが楽しすぎてカ○ビーになってました
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