たまには地球がチート臭くても良いのではないかと   作:ヤマトとトマトはなんか似てね?

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またしても懲りずに深夜アップ。
書きあがったそばからアップするスタイル。それに朝は忙しいのでw

後半からメカ的にちょっとクロス物っぽくなってくるかも。




第17話:”コスモファルコンって好きだけど、その代打だから慎重に選ぶ”

 

 

 

 場所は再び2万光年ほど距離を戻って地球。呉ドック……の真田研

 

「真田、人事部から発令見たか? 佐官以上のヤマト乗組員に新規乗組員の推薦要請来てるの?」

 

「無論、知っている。俺は薫君を推薦しておいた。長期航海にはカウンセラーが可能な限り居たほうがいい」

 

 えっへんと胸を張るのは、古代守と一緒に部屋に入ってきた旧姓:新見の古代薫だった。

 

「かーおーるー! 俺、反対したよな? ガミラス艦隊に囲まれながら前人未到のイスカンダル目指すって滅茶苦茶ヤバそうなミッションだから、手を上げないでくれって」

 

 実は前回の時点で、薫は乗艦リストには入ってなかったらしいのだが……

 

「だからこそよ。守くん、停戦できるかどうか確証のない敵対勢力の艦隊に囲まれての長期航海よ? オマケにガミラス人まで乗り込んでくるんでしょう? メンタルケアを万全にしとかないと、痛い目を見るじゃすまなくなるわよ、きっと」

 

「しかし、だなぁ」

 

 すると薫はジト目になり、

 

「そーれーとーもー、なぁに? 守くん、イスカンダルまでの浮気旅行にでも行きたいのかしらぁ?」

 

「ば、馬鹿をいうなって」

 

「ホントかなぁ? イスカンダルは美人が多いって話だし」

 

「そういうのはの担当だって」

 

「お前ら、夫婦喧嘩はよそでやれ」

 

 と研究を邪魔される軽くご立腹の真田であった。まあ、もっともな意見だが。

 

 

 

***

 

 

 

「そうか……(すすむ)を推薦するっていうのは全然ありだな」

 

義弟(すすむ)くん? なんで? 確か、この間二十歳になったばかりだって……」

 

「いや、そうなんだが……あいつは異星人に対する偏見が0に近い。いや、むしろ地球外起源人類と積極的に関わりたいと思ってるような奴だ」

 

「ああっ、そう言えば進くんの彼女って……」

 

 守は頷き、

 

「そう、地球生まれだけど”アルミラージ人”だよ」

 

アルミラージ人

地球連邦が確認し、連邦に加盟している三種の獣人系人型種族(ヒューマノイド)の一つ。”ウサギ型”獣人属。

発祥/原住は惑星”アル=ティニン”。温暖な気候だが、地球と比較すると山岳部が少なく平地が多い。また、僅かに乾燥しており草地が多い。

種族的特性としては、視力と聴力がホモサピエンスの標準より高く、眼球は大きさはホモサピエンスと差はないが夜目が効く。

瞬発力/俊敏性/反射速度に優れている。食性は雑食、普通に肉も食べるが比較的植物性のものを好む傾向がある。

かつては額部分に角があったようだが、進化の過程で退化し失われている。

比較的温厚だが、決して闘争心が低いわけじゃない。好奇心旺盛で都会生活にも順応しやすく、知力はホモサピエンスと同等。

外観的特徴は、放熱板も兼ねた収音効果の高い長い耳(いわゆるウサ耳。ただし、ロップイヤーもいる)。尾は個体差がかなりある。

もっとも多い種族は、褐色の肌、白い髪、赤い瞳が特徴。

ビジュアルイメージ:「神様に拾われた男」に登場する”シリア”

 

備考:アルミラージは、宇宙誌『被造物の驚異』にてイスカンダル(アレキサンダー大王の方)と所縁とされる架空の生物。宇宙誌、惑星の名に残るイスカンダル、種族として残るアルミラージ。不思議と地球に残る名と符号が一致する。イスカンダルの名を知り、アルミラージ人に角が生えていた時代を知る者が、かつての地球に降り立ち記録を残したのかもしれない。

 

 

 

「まあ、進ならガミラス人とも上手くやれるだろう。なんなら、ガミラス人の彼女ができたって俺は驚かないね」

 

「そういう政治的に面倒にしかなりそうもないこと言わなーい。フラグになったらどうするのよ?」

 

「遺伝学的に言えば、地球発祥人類とガミラス人の間に子供は作れるだろうが」

 

「せ・ん・ぱ・い! 今はそういう話をしてるんじゃないんですっ!」

 

「そうなのかね?」

 

「この人は……」

 

 がっくり肩を落とす薫だったが、

 

「いや、存外そういう話かもな」

 

「守くん!?」

 

 守は微笑みながら、

 

「今とは言わないけどそう遠くない未来、ガミラス人と連邦人が共に手を取って安心して子作りに励めるような状況になればいいと思うよ。そうなれば、俺たち軍人も仕事が減って万々歳だ。少なくとも戦争を続けるよりはずっといい」

 

「それはそうだけど……」

 

「連邦政府だって戦費の捻出に頭ひねるより、育児手当の増大に頭悩ませた方がいいと思うけど?」

 

「生まれた子供が将来的に労働力なり消費者なりすれば、税収アップにつながるしな」

 

「真田ェ、そこは生まれた子供が平和への架け橋にもなるくらい言っておこうぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 地球連邦軍新田原航空基地には、現在二つの部隊が間借り状態にある。

 一つは、パッシブステルスが特徴の可変戦闘機”VF-17 ナイトメア”シリーズの最新型、”VF-17S ナイトメア・スペシャル”を受領し、大気圏内の慣熟訓練を行っている新規編成飛行大隊。

 

 もう一つは、

 

「だぁー! じゃじゃ馬すぎですよ。この機体」

 

 そう疲労困憊という感じでラッタルを降りてくる青年、名を古代進という。

 年齢は今年二十歳で、階級はなんと()()。軍の幼年学校(中学相当。義務教育を行いながら初等教練を行う)→士官学校コースに進み、飛び級で卒業した何気に生え抜きのエリート軍人だった。

 所属は、地球連邦軍装備開発局可変戦闘機実験第8飛行隊。どうやら、かなり高い航空機適性を持つらしい。

 

「腐るな腐るな。なんだったらテスパイ(テスト・パイロット)、代わってやろうか?」

 

 そうにやにや笑う、妙にやんちゃな印象がある坊主頭の青年は、

 

「おっと失礼しました、大尉殿!」

 

 と教科書通りの敬礼を決めた。まあ、顔は笑ったままだったが。

 

「やめてくださいよ。”加藤()()宇宙(ソラ)でのキャリアはかないっこないってことぐらい、自覚してますから」

 

 そう進はVF-17S隊の中隊長、加藤三郎(かとう・さぶろう)中尉にうんざりした顔を向けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




17話でようやく正式登場する原作主人公がいるらしい。

・褐色の肌、赤い瞳に白い髪……そんな女性キャラ居ましたよね?w

そして、久しぶりにオマケの設定



☆☆☆


VF-17S”ナイトメア・スペシャル”

デザイン:形、サイズ共にオリジナルのVF-17S準拠。

武装
位相重粒子ビーム(フェイザー)砲付35mm7砲身リニア・ガンポッド×1(オリジナルでは脱着式だったビーム砲がアドオン・グラネードランチャー風固定装備になり、実体弾の発射機能が火薬式から膨大な発電量を生かした電磁投射式に変更されている)
・速射型陽電子ビーム砲×2(バトロイド時には胸部。陽電子転換炉直結)
・三連装30mmパルスレーザー×2(バトロイド時は腕部。原型は単装。コスモファルコンのオマージュ)
・連装レーザーCIWS×2(計4丁。バトロイド時は頭部)
・内蔵6連装マイクロ・ミサイルランチャー×4(VLS方式)
・近接戦用指向性高周波微細振動フォールディングナイフ×2(腰部。原則バトロイド時のみ使用。エヴァのプログナイフみたいな物)

機関
・主機:重力圧縮式(バースト)熱核反応(インパルス)タービン×2(三次元ベクタード・スラスター・ノズル)
・副機:陽電子転換炉
・重力ビームレシーバー(母艦からの重力ビームを受け時機のエネルギーに変換)
・高機動スラスター多数

防御装備
・エネルギー転換装甲(エネルギー転換素材はフレームなどにも採用)
・ピンポイント・バリア・システム(単位相光波/指向性磁場併用式)
・ディストーション・フィールド(母艦からの重力ビーム受電時、もしくはスーパーパック装着時のみ使用可能)

その他の装備
・パッシブステルス・システム
慣性中和・制御装置(イナーシャル・コントローラー)(慣性キャパシタと重力制御技術の応用)
・I-IFS(インタラクティブ・イメージフィードバックシステム)対応操縦システム
・ファイター(戦闘機形態)/バトロイド(人型形態)/ガウォーク(鳥類形態)の三段階変形可能(ただし強攻モードはオミット)

外部装備
・スーパーパック(宇宙空間専用装備)
背部ユニット:外装式真空相転移機関(二基一対。陽電子ビームカノン左右それぞれ1門。機体単独でのディストーション・フィールド展開可能。オリジナルより大型化。ファイター時は機体上面)
脚部ユニット:ターレット式高機動スラスター付プロペラントタンク(二基一対。左右それぞれ11連装マイクロミサイルランチャー内蔵)
・フォールドブースター(ファイター形態で装着。スーパーパックと併載可能。S型から装備可能となった。1回限りの使い捨てで1ジャンプで最大20光年の超光速航行が可能)
・対艦熱核反応弾(最大4発を主翼下面に搭載。スーパーパックと併載可能)
・4連装高機動ミサイルランチャー(左右主翼上面に1基ずつ搭載可能。スーパーパックと併載可能)



備考
 ”ガミラスが最も恐れた戦闘機”と言われる重戦闘機。原作のコスモファルコンがパッシブステルス機ということで、同じパッシブステルスで最も完成されたヴァルキリーであるVF-17が採用となった。
 マクロス7では、S型は隊長機とされていたが、この世界線ではVF-17A→VF-17C→Vf-17D(練習機・複座型のT型もある)という開発経緯は同じだが、現行の主力機D型に対しS型のSは特別仕様(スペシャル)を示す頭文字で、隊長機というよりは性能向上型バリエーション・モデルという立ち位置である。
 生産は生産は2199年1月からで、この時期はガミラスとの戦闘が小康状態だったこともあり、ロールアウトしたそばから新田原航空基地に運ばれ、ヤマト艦載機搭乗員予定者に回されている。
 任務の重要性からヤマトに優先的に配備されるという判断で、搭載機の中でVF-17は予備機まで含めS型に統一されていた。

 オリジナルと比べ所々凶悪になってるが、エンジンはスタートレックのインパルス・ドライブとマクロスのバースト熱核タービンの技術的ハイブリッドであり、また内向きの局所重力場で反応物質を封じ込める方式なのでコンパクト・ハイパワーを実現している。加えて反物質炉の一種であるが安全性の高い小型陽電子転換炉を予備動力として採用することにより、更なる高出力化を達成している。
 このような高出力化があったからこそ、ガンポッドの電磁投射化や多様なビーム兵器の標準搭載、ピンポイント・バリアの標準搭載などが可能となった。また同じ系列のエンジンを搭載するD型と比べ、10%ほど高出力化されているそうだ。
 また、マクロス系だけでなくナデシコなどの他の技術体系も入っているため慣性制御系は重力制御などの技術的応用で完成度が高く、原作なら後年に登場するYF-21以上のイナーシャル・コントロールシステムを導入。加えてI-IFS対応の操縦システムやらフォールド・ブースター採用やらで何となくだが”YF-21の技術を先行導入したVF-17特別仕様”の趣がある。それがスペシャルの所以なのだろうけど。
 また、原作ではないエステバリス系の技術から発展した重力ビームレシーバーは推進剤の大幅な消費量削減につながるだけでなく、受電してる限りは機体本体の稼働時間は理論上無制限で、またディストーション・フィールドという強力な重力防御フィールドを展開できる。
 
 また、VF-17Sの価値を大きく引き上げているのが、スーパーパックの存在だろう。
 これは宇宙専用装備なうえ、装着すればパッシブステルス機のVF-17Sのステルス性能が損なわれるが、推進剤の要らない真空相転移機関を外部装着できることの意義は大きい。
 重力制御飛行は自在にスラスター方向を変えられる反動推進式のような急加速/急制動を中心としたトリッキーな高い運動性は苦手だが、巡航飛行のような動きは得意であり、尚且つその場合も一切推進剤を必要としないのが大きい。
 また重力ビーム受電時と同じく、機体単独でディストーション・フィールドを展開できるのも強みだろう。
 戦術的には発艦後、戦場までは真空相転移機関の重力飛行で推進剤の消費を抑えて飛行し、いざ戦闘に入ると運動は反動推進式に切り替え、ディストーション・フィールドなどに発生エネルギーを振り分けるという使い方ができる。
 
 重火力、重防御、高機動を高度にバランスさせたVF-17Sは、パッシブステルス時代の有終の美を飾る可変戦闘機と呼ぶにふさわしい性能を持っていたと言えるだろう。
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