たまには地球がチート臭くても良いのではないかと   作:ヤマトとトマトはなんか似てね?

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ちょっと、松本零士大先生つながりの物品がでてきたり、何やらあるべくしてあるエンカウントの予感が……

とりあえず、古代と斎藤は相性良いとか思ってますw






第31話:”あれ? 連邦外に輸出する国なんてあったっけ?”

 

 

 

「やっぱり良いデザインだなぁ、”試製99式空間機動甲冑”。あとエステバリスⅤの砲戦フレームのゴツさも捨てがたい」

 

「へへっ。やっぱ大尉殿はわかってるじゃねーか! 陸戦兵器の良さって奴をさ」

 

「流石に専門じゃないから、そこまで詳しいわけじゃないけどね」

 

 その日、古代進はいつものように山本玲を連れ立って、”ヤマト”内部の一角、空間騎兵隊特殊実験中隊の担当区画に来ていた。

 公式な理由はあるが、本当のところは「可変戦闘機(ヴァルキリー)と陸戦兵器の違いはあれど、同じ実験部隊なんだから交流を深めよう」という方が目的なのかもしれない。

 

 この世界線の宇宙戦艦……いや、特務艦”ヤマト”は実に大きな宇宙船だ。

 別世界のエンタープライズDに酷似した船型は、

 

・全長:700m

・全幅:470m

・重量:約450万t

 

 というマクロス型に続く巨躯を誇る。

 全幅はともかく全長がエンタープライズDより60mほども長いのは、スタートレックではワープナセルと呼ばれる真空相転移機関を組み込んだ左右のエンジンポッドが、エンタープライズBのようにすらっと後方に伸びているからだ。

 ある意味、ここがオリジナルとの外観上の大きな識別点と言えた。よく見れば、円盤状の第一船体や筒状の第二船体にもオリジナルにはない半球状のドームが随所にあるような気がするが……その下に何が収められているかは、今は語るべき時ではない。

 ヤマトは、ガミラスとの停戦と和平を目的に旅立つ船なのだから。

 とりあえず、ボリューミーであるながらスマートな「グラマーで長身の知的美人」に例えられるような美しい船であった。

 

 また、巨大であるがゆえにあちこちに大規模な格納スペースがあるのも特徴だろう。

 例えば、何気に搭載してる機体の数も凄い。

 進の所属するプロモーションを兼ねた実験小隊はイサムのYF-19改と、進と玲のVF-19A×2、丸々あと4~5機は組めるとされる補修部品と消耗品、実験予定のものを含めた様々なオプション。

 金龍少佐が率い、加藤三郎が所属する飛行大隊が3個中隊編成のフルオプション一式が用意されたVF-17Sが正規48機に予備機が+12機。

 山本明が所属する司令部直属偵察隊が予備機も含めてRVF-17×12機。

 そして、特別編性の特殊装備や実験装備満載の空間騎兵隊が1個実験中隊。

 これに多目的作業機である空間汎用輸送機”SC97 コスモシーガル”が8機だ。

 

 これだけ載せても他に2年間、いやいや万が一を考えて3年間分の航海に必要なあらゆる物資を載せても、ぶっちゃけまだまだ余裕がある。

 斎藤始と兵器談議で盛り上がってる進だが、なんかコヤツ、玲を除くと男とばかり絡んでないだろうか?

 ちなみに玲は、斎藤の副官ポジである分隊副長、永倉志織と何やら話し込んでいた。

 別に互いが獣人系だからという訳ではないだろうが、この二人も妙にウマが合うというかウサギが合うというか……まあ、進と斎藤を見てるよりは暑苦しくないし目に優しいのは確かだ。

 

 

 

「この間は気付かなかったけど……何気に永倉兵曹が両腰に下げてるコスモガン、なんか凄いな? 斎藤、あれも新装備かい?」

 

 確かに永倉が腰の左右に吊り下げているホルスターには巨大な拳銃らしき何かが収納されている。

 ただし、そのサイズは古代が同じく腰に下げている現行正式軍用コスモガン”南部97式拳銃(ニューナンブ)”に比べてもかなり巨大だ。

 いや、単に大きいというよりも、むしろ禍々しさを感じるほどの重厚さがある。

 

「あー、そうみたいですね。もっとも採用をにらんだ正式なもんじゃなくて、力自慢の獣人系用に技研の変わり者が半ばプライベート・プランで数丁試作した代物だとかなんとか」

 

「へぇー。名前はあるのか?」

 

「確か……”コスモ・ドラグーン”って永倉は言ってたような?」

 

 ”ドラグーン”というのは日本語で言えば”竜騎兵”。ファンタジー作品では実際にドラゴンに乗っていたりするが、本来の意味は「火器を装備した騎兵」のことで、馬で疾走し勇ましく火器を放つ姿がドラゴンに例えられたらしい。

 コスモ・ドラグーンとは言うならば、差し詰め”宇宙の竜騎兵”という意味であり、まさにエクリプス人(ホーシアン)である永倉が持つにふさわしい銃だろう。

 馬と竜ないし龍は深い関わりがあるしね。

 それにガミロイドみたいな人型マシーンに特効が付きそうなのが良い。

 

「良い名前じゃないか」

 

「ですがね、大尉殿。確かに通常モードでもガミロイドを一発でバラバラにできるし、最高出力でぶっ放しゃあガミ公……おっと失礼。ガミラス人の戦車の正面装甲すら貫けるって威力は申し分ありませんがね、だが長さが45㎝ってのはまだしも、重さが6㎏もありやがる。大尉が腰にぶら下げて振り回すのは、正直お勧めはしませんぜ?」

 

 実は永倉、この銃がなくても特注の特殊鋼製蹄鉄入り軍用ブーツの蹴り一撃で、ガミロイドくらいなら容易くスクラップにできるのだが……

 斎藤の困ったような顔に進は思わず苦笑し、

 

「正しく力自慢向けの装備ってわけか……おや?」

 

 ふと進は自分の端末に上官であるイサム・ダイソンからのメールが来てることに気付く。

 

「どうしたい? 大尉殿」

 

「いや、なんか連絡がね……何でも臨時搬入があるから手伝えってさ」

 

「そいつぁ残念だ。ところで大尉、今度暇が出来たら飲みにでもいかねーか?」

 

 とグラスを呷る仕草をする斎藤に、

 

「バーか?」

 

「居酒屋だが、嫌いか?」

 

「いや、大歓迎だ」

 

「そうこなくっちゃなっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

************************************

 

 

 

 

 

 

 

「えっ? ”VF-11”? なんだって今頃……」

 

 呼び出された現場に玲を連れ立って来てみれば、搬入作業の準備をしていたのは彼のVF-19Aと比べるなら一世代前の可変戦闘機、VF-11のバリエーション・モデルだった。

 VF-17シリーズと完全に置き換わった訳ではなく、最前線以外では未だに現役機も多いので旧式機とは言わないが、それでもわざわざヤマトに積み込む意味が分からなかった。

 

「古代、そいつは現行機じゃねーぞ? 一応、新型だ」

 

「ダイソン少佐!」

 

 玲と一緒に反射的に敬礼すれば、イサムは崩れた返礼で、

 

「だから固ぇーよ」

 

 進に言わせればイサムの方が柔らか(?)過ぎなのだが、それを言うほど空気の読めない男ではないし、そうでなければいくらハイスペックでも二十歳で大尉にはなれない。軍隊だって、人の組織である以上は出世したければそれなりに処世術はいるのだ。

 

「正式にはVF-17と同じ外装式真空相転移機関スーパーパックに対応した”VF-11E”、」

 

 イサムは頭を搔きながら、

 

「をベースにした、そのまた改造型。正確には()()()()だな。そいつにI-IFS(ナノマシン)のコントロール・システムは入ってねーよ。その代わり、IFS実用化前の時代の非接触神経電位接続や脳波コントロール、網膜投影ディスプレイに視線追従全周囲モニターや音声コントロールなんて旧世代のインタフェースを近代化して高性能AIを核に統合したものを乗っけてあるあるらしいが」

 

 実は地球連邦の可変戦闘機がガミラスのそれに対して常に優位なのは、機体性能の差もさることながら、操縦システムの違いも大きい。

 地球機のコントロール・システムはナノマシンを媒介した|-IFS、量子双方向イメージフィードバックだ。

 これはナデシコのIFSのストレートな発展モデルで、操縦のメインはI-IFS、フットペダルや操縦桿、各種レバーの入力などはサブ・コントロールというのがデフォだ。

 軍人なら階級や役職を問わず必ずI-IFS用ナノマシンを注入しているものだが(というかI-IFSに対応してないと多くの装備が使えないため入隊できない)、そんな軍隊は確認されてる限り地球連邦軍だけだ。

 まあ、I-IFSは使い勝手のいいインターフェースなので、別に軍だけでなく民間にも広く普及し、医療用ナノマシンに匹敵するくらい一般化してるのであるが。

 

「正式名称はまだ決まってないが、一応今はスーパーノヴァ・アライアンスでは通称”VF-11EX”、”VF-11EXport(エクスポート)(輸出)モデル”って呼ばれてんぜ?」

 

 なので輸出用、特に”地球連邦()への輸出”なら、I-IFSを使わない設計もわかるのであるが……

 

「輸出って……どこにです?」

 

イスカンダルに、だよ♪」

 

”ふわりっ”

 

 その少女は長い金髪を(なび)かせて姿を現したのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ヤベー奴の影が出てきたところで、久しぶりの設定です。




”VF-11EXport(エクスポート)(輸出)モデル”(改訂)
略称:VF-11EX

デザイン:形、サイズ共にオリジナルのVF-11C準拠。ただし頭部はVF-1J系の”二本ツノ(Jヘッド)”仕様に変更。

武装
・35mm7砲身電磁投射実体弾/パルスレーザー両用マルチガンポッド×1(実体弾とパルスレーザーを撃ち分ける大型ガンポッド。YF/VF-19のガンポッドの簡易派生型とも言える最新モデル。電磁投射される実体弾は、VF-17シリーズのそれと共用。オプションでアドオン陽電子ビームグラネードを装着可能)
・ピンポイントバリア発生装置内臓シールド×1(ガンポッド実体弾予備弾倉×2を装着)
・単装レーザーCIWS×2(バトロイド時は頭部)
・近接戦用指向性高周波微細振動フォールディングナイフ×2(腰部。原則バトロイド時のみ使用。エヴァのプログナイフみたいな物)

機関
・主機:重力圧縮式(バースト)熱核反応(インパルス)タービン×2(VF-17に競合して破れたYF-16の物を流用。出力はVF-17初期型に匹敵)
・副機:重力補助型熱核反応炉
・重力ビームレシーバー(母艦からの重力ビームを受け時機のエネルギーに変換)
・高機動スラスター多数

防御装備
・エネルギー転換装甲(エネルギー転換素材はフレームなどにも一部採用)
・ピンポイント・バリア・システム(シールド部分のみ展開可能)
・ディストーション・フィールド(母艦からの重力ビーム受電時、もしくはスーパーパック装着時のみ使用可能)

その他の装備
・簡易式自衛用アクティブ・ステルス機材
慣性中和・制御装置(イナーシャル・コントローラー)(慣性キャパシタと重力制御技術の応用)
・非I-IFS型量子AI統制複合操縦システム
・ファイター(戦闘機形態)/バトロイド(人型形態)/ガウォーク(鳥類形態)の三段階変形可能(ただし強攻モードはオミット)

外部装備
・スーパーパック(宇宙空間専用装備)
背部ユニット:外装式真空相転移機関(二基一対。15連装マイクロ・ミサイルランチャーを左右それぞれ内臓。機体単独でのディストーション・フィールド展開可能。オリジナルより大型化。ファイター時は機体上面)
脚部ユニット:ターレット式高機動スラスター付プロペラントタンク(二基一対。左右それぞれ11連装マイクロミサイルランチャー内蔵)
・対艦熱核反応弾(最大6発を主翼下面に搭載。スーパーパックと併載可能)
・4連装高機動中型ミサイルポッド(左右主翼上面に2基ずつ、計4基搭載可能。スーパーパックと併載可能)

*フルアーマー・パックは今回の輸出品目には含まれていないが、追加オーダーには応じられる模様。
*フォールド・ブースターには未対応

備考
 現状、VF-11シリーズの最新モデルである。外装式真空相転移機関スーパーパックに対応したVF-11Eをベースに、イスカンダル向け輸出仕様とされた機体。
VF-11Eは、YF/VF-19の開発で得られた先端技術を部分的に盛り込んだレトロフィット・モデルで、新世代エンジンへの換装やそれの恩恵であるピンポイント・バリアの標準装備、アビオニクスのアップデートなどが行われ、特に目を引くのが外装式真空相転移機関スーパーパックに対応したということだ。
 このスーパーパックを装着することで、大気圏内と同じく宇宙空間においても理論上は活動時間の上限が無くなり、また母艦からの重力ビーム供給がなくともディストーション・フィールドが展開できるため、著しく生存性を引き上げている。

無論、総合性能こそVF-17シリーズには及ばないが、従来のVF-11の整備環境がそのまま使える上に、パーツの半分は従来型と共用としているために製造コストも維持コストも安く、また従来型のシンプルで頑強な機体構造と整備性の良さや稼働率の高さ、レベルの高い汎用性や柔軟性、冗長性を引き継いだまま性能を底上げしたコストパフォーマンスの高いモデルとして生まれた。
 連邦軍には旧式機の最前線以外での哨戒任務などの二線級兵器として、あるいは各惑星自治政府には警備隊用装備として売り込みをかけていた。
 本来のVF-11Eは、体内ナノマシンを媒介するI-IFSシステムによる操縦なのだが、イスカンダルの輸出に関しては、そのシステムが不可能なため、IFS実用化以前に存在していた非接触神経電位接続や脳波コントロール、網膜投影ディスプレイに視線追従全周囲モニターや音声コントロールなんて旧世代のインタフェースを近代化して高性能AIを核に統合した複合操縦システムを採用している。
 VF-11は元々生存性を引き上げるため、エステバリスのアサルトピットを規範としたコックピット・ユニット構造を採用しており、コックピットブロック部分を丸々乗せ換えることは容易であったようだ。
 ただ。、それでもI-IFS非対応のコックピット・ユニットの開発が早すぎるため、極秘裏にVF-11Eの開発計画と同時期に輸出仕様の開発を並行して行ってた可能性がある。推測ではあるが……姉のサーシャが地球に到着する前から、最初の使者であるユリーシャ・イスカンダルが水面下で交渉を進めていたのだろう。
 
 基本的にVF-11EとVF-11EXの操縦システムの相違は、劇場版ナデシコにおけるエステバリス2とステルンクーゲルの関係に近い。
 

改訂ポイント→反応弾の携行数(4発→6発)、高機動中型ミサイルポッドの携行数(2基→4基)に強化。VF-11C”サンダーボルト・コンバット”の設定変更によるもの。実はVF-11CはVF-17シリーズよりミサイル携行数で勝る設定。



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