たまには地球がチート臭くても良いのではないかと   作:ヤマトとトマトはなんか似てね?

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な、なんとか9/1のアップに間に合った。

とりあえず、ガミラス・パートのさわりのような感じで。

ぶっちゃけ、短いうえに初登場キャラ・ラッシュです。






第39話:”ザ・コックピット・オブ・ガミラス”

 

 

 

「いつもいつも、大して強くもないくせにチョロチョロ出てきやがって! いい加減、しつけーんだよっ!!」

 

 愛機”DDG4()10H-4 サーベッサン・ゼードラー”空間戦闘爆撃機(ヤグドボマー)のトリガーを引くと、胴体となだらかに連結された左右ブレンデッドウイング上下面に1基ずつ搭載されたGG7F高機動対艦航空魚……地球連邦軍ならきっと”反応弾”と呼ばれるだろう高速で射出された4本のそれは、吸い込まれるようにガトランティスと呼称される勢力の標準的な空母、”ナスカ級”へと吸い込まれるように伸びてゆき……

 

撃沈(バウケ)っ!」

 

 言葉通りにプラズマ火球に飲み込まれ爆沈するナスカを見やりながら、

 

「野郎ども気合い入れろっ! 今日も蛮族どもに戦争のやり方って奴を教育してやんぞっ!!」

 

 本日もガミラス帝国”第6空間機甲()()”に属する飛行大隊長の一人、空間爆撃大隊率いる”フォムト・バーガー”少佐は意気軒高であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

************************************

 

 

 

 

 

 

 

「あのバカ。またはしゃぎよって」

 

 と”第6空間機甲艦隊”旗艦、()ゼルグート級一等航宙戦闘艦”ドメラーズ・ドラッヘン(=三世)”の艦橋で苦言を申し立てるは、師団参謀長であり実質的に師団長の片腕たる隻眼の古強者、”ヴェム・ハイデルン”大佐だった。

 

「まあ、そう言ってやるな。若いというのはああいうものだ」

 

 この船の主であり、この通称”ドメル軍団”と個人名で表されるガミラスでも屈指の大艦隊を任されるこの男こそが、”宇宙の群狼を率いる狼王(フェンリル)”と名高いエルク・ドメル()()だ。

 

「ですがね、大将」

 

 何かハイデルンが言うとニュアンス的に軍の階級というより”若大将”だの”俺らが大将”のような雰囲気に聞こえてしまうが、まあこれも彼の人柄というものであろう。

 

「それにハイデルン、お前同様にしばらく退屈な任務につけさせねばならん。それを思えば、これくらいは退屈の対価、その先払いと考えればよい」

 

「まあ、おっしゃりたいことはわかりますがね」

 

 だが、旗艦のブリッジの横をヴィクトリーロールで飛び抜けるシュペル・ゼードラーをジロリと睨み、

 

「それにしたって少々はしゃぎすぎだと思いますがね」

 

 大将が何と言おうと後で灸をすえてやろうと心に誓う頑固オヤジ(ハイデルン)であった。

 

 

 

***

 

 

 

(贅沢な艦隊だよなぁ)

 

 一仕事終え、母艦の()()()()()()()()()()()()の1隻へと艦着艦シーケンスへと入ったバーガーはつくづくそう思う。

 大マゼラン星雲、対ガトランティス最前線の一つ、通称”ルビー戦線”。

 ここを任されるドメル軍団、第6空間機甲艦隊は装備的にも人員的にも恵まれた艦隊だった。

 そもそも艦隊の前に機甲、機動装甲とつくのは高い機動力と高度な防御力を持った船を配された精鋭艦隊のことであり、また軍団の異名を持つのは普通の艦隊が人員的に師団に例えられるのに対し、軍団はそれを上回る規模の部隊をさすことから増強艦隊であることが伺える。

 

 旗艦の改セルグート級を筆頭に、この増強に増強を重ねた第6艦隊は、今や小型艦や予備扱い(あるいは練習艦や標的艦扱いも含む)の旧式艦まで合わせれば、1万隻に手が届こうかという陣容だ。

 数だけじゃない。

 1万隻の中でも主力と言える5千隻は、どこからかき集めたのか比較的新しいタイプの、あるいは最新鋭と呼んでも差し支えない新型艦がかなりの比率で混ざっているのだ。

 

 例えば、艦隊総旗艦の”改セルグート級(ドメラーズ・ドラッヘン)”以外に分艦隊旗艦として他にも3隻ものセルグート級が集結しており、おまけにその3隻は「ガミラス臣民の壁」を標準装備した、アップデートモデルのレア艦”装甲突入型”だ。

 

 ついでに言えば”ゲルバデス級航宙戦闘母艦”8隻を集中運用する艦隊は他にあるのだろうか?

 加えてハイゼラード級航宙戦艦やメルトリア級航宙巡洋戦艦がまとまった数が配備されてる艦隊は、ガミラス全土を見てもそう多くはないだろう。

 

(もしかしたら、第6艦隊(オレたち)は、ガミラスの中でも有数の”恵まれた艦隊”なんじゃないのかねぇ)

 

 

 

 対ガトランティス戦の最前線を張るなら当然と思われるかもしれないが、だが、これもデスラー総統就任以前なら考えられない優遇措置と言えた。

 例えば、そもそもドメルはガミラスの将軍では未だに少数派に属する「非貴族系の高級将官」だ。

 一昔前のガミラスなら、将官以上の全員が”元貴族(ユンゲル)”であることが当たり前だった。いや、主流であろうと傍流であろうと貴族の血を引いて無ければ将などに慣れないのが旧来のガミラスであり、それが当然だった。

 

 例えデスラー総統が政治改革を行い、貴族制を「法の上では消し去った」としても、10年前の彼らはそこまでの権勢があったのだ。

 それこそ、「侵略戦争を隠れ蓑にし移住先を探す」羽目になったのは、彼らに配慮する必要があったからだ。

 だが、その状況が劇的に変化したのは……

 

(やっぱ、地球連邦(テラン)人が片っ端から腐れ貴族を殺しまくったからだよなぁ。どう考えても)

 

 

 そして、ゲルバデス級の()()()()()に無事着艦したバーガーは、整備員たちの喝采に軽く手を振ることで応え、報告の為にヘルメットを片手にブリッジへと足を進める。

 

 地球のことを考える時、彼は頬の傷が(うず)くと同時にひどく複雑な気分になる。

 それは、無理もない事だろう。

 いや、おそらくは第6艦隊の乗組員の大半はそうなのではないだろうか?

 どんな理由があれ、彼ら彼女らにとり、ガトランティスと丁々発止を続ける今でも地球連邦(テラン)は無視できない……良くも悪くも、そういう存在なのだから。

 

「とりあえず、ネレディアの小言でも貰いに行くとするかねぇ」

 

 やれやれと言いたげな表情のバーガーであったが、そこには確かに生還できたことに対する喜びが滲み出ていた。

 

 

 

 フォムト・バーガー少佐。

 かつては小型艦を指揮していた事もあるが、今は航空機一本鎗。

 そして、かつて地球連邦の艦隊と戦い、そして貴族の尻拭いで撤退を指揮し、生き残った……本物の”漢”であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




そして設定w

ガミラス側も一応、強化されてるんですよ?
地球連邦相手にはそれでも厳しいですが。



***



空間戦闘爆撃機(ヤグドボマー)”DDG410H-4 サーベッサン・ゼードラー”

デザイン:空間駆逐戦闘機DDG110 ゼードラーIIを原型に徹底的に近代化したモデル。特にメインノズルは三次元ベクタード・スラスト構造、機体各所にターレットスラスターや高機動バーニアが追加され、運動性が著しく上昇している。

武装
・GMk103/37㎜対装甲陽電子ビーム砲×2(主翼兵装ポッド)
・GMG-151/20㎜パルスレーザー×6(機体前方側面)
・GWGr21/6連装マイクロ・ミサイルランチャー×4

機関
・主機:DBD603Aガミラス式熱核反応タービン×2(Junoon213Eと選択可能。胴体。三次元ベクタード・スラスト)
・副機:APU兼用NMW-50ケルビンインパルス・エンジン×2(エンジンポッド)
・ターレットスラスターや高機動バーニア

防御装備
・エネルギー転換素材
・積層式発展型ミゴウェザーコーティング

その他の装備
・限定的パッシブステルス機能

外部装備
・GG7F高機動対艦航空魚雷(最大4発)
・BBK5/50㎜陽電子対艦カノン砲(21発のEカートリッジ式。機体中央下部に搭載。配備されたばかりのオプションだが、大きく思いで機動力低下が懸念材料)
・ドロップ式プロペラントタンク(必要な場合のみ)

備考
DDG110 ゼードラーIIをベースに開発元のガミラス国策企業”メッサーラ・シュマイト”社が徹底的に再設計し、艦上戦闘攻撃機として仕上げた……という建前の元、実は手に入れた地球の無人機などのリバースエンジニアリングが存分に生かされた実質的にゼードラーに似てるだけの新規設計機。
メッサーラ・シュマイト社はよっぽど「ゼードラーは失敗作」疑惑が怖かったらしい。
旧式化しつつあるDMB87 スヌーカの後釜を狙っていたようだが、その性質は後年のF-18とかの方が近いだろう。
契番は、元ネタのBf110の後継であり大幅な設計変更繋がりでもあるMe410から。サーベッサンは”改良された”というガミラス語(さらに元ネタはドイツ語で改良を意味する”Verbessert”から)という設定。
バーガーの愛機として登場し、この時代のガミラス機の中では高性能な部類に入る。
ツヴァルケの改良型DWG262E-4、通常空母にも搭載できるように主翼折り畳み装置の搭載など再設計されたDWG229Cなど共に新時代のガミラスの空母戦力を担ってる……はず。







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