たまには地球がチート臭くても良いのではないかと 作:ヤマトとトマトはなんか似てね?
『彼』の登場は賛否両論あるでしょう。
この世界線での『彼』の設定にも賛否両論あるでしょう。
でも、『彼』を無理にでも出したくなるのは、作者の我儘です。
それに付き合ってくださると、とても嬉しい。
そして、44話。4が2つ並んで「しに」。
誰にとっての「死に」なのか。
来たぞ来たぞ、あの男が
頭を光らせ、目玉をギラつかせ
深宇宙の奥底から
さあ、称えろ! 喝采しろ!
あるいは怯えろ! 竦め! 跪け!
ウォーモンガー様のお出ましだっ!!
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2196年のその日、徳川機関長と声が似ていることで定評のある地球連邦軍大佐”ジャン=ジャック・ピカード”は、いつもと同じく上機嫌だった。
今年39歳になるこの男、中々に悪くない空気を吸いながら、人生を謳歌しているようだった。
士官学校を卒業し、軍からの出向武官という形で憧れだったエンタープライズ型(エクセルシオール級)探査船に乗ることもできた。
実はエンタープライズ型は建造に当然、軍は関わっているが管轄と運航は国防省ではなく科学省だ。
ピカードは一度科学省の乗組員試験に不合格となり、受かっていた士官学校に進路を決めたという経緯があった。
20代をエンタープライズ型の乗組員として満喫し、ゆっくりではあるが着実に異星人との交流を軸に船乗りとしての実績と経験を積み、20代最後の年に大尉になっていたピカードは、戦争が無かった時代(戦場の武勲で出世できなかった時代)の地球連邦軍の出世コース、軍大学への入学を許された。
余談ながら、彼はこの時代に誤って蹴られて一時的に心停止に陥った事が縁となり、とある
何やら気がついたら嫁が二人、三人と増えていた(いつの間にか居座られていた。そして共通して背が低く胸が小さい……というか平たい)気がするが……男性ホルモンが溢れて頭髪に強く影響が出るくらい、見るからに精力が強そうなので問題ないのだろう。
特に深い意味はないが……元ネタのピカード艦長の趣味の一つは”乗馬”らしい。(もう一つの趣味は”考古学”。なんかこの世界線では業の深い単語が並ぶなーと)
特に意味はないが……ウマぴょいウマぴょい♪
ちなみに一人目の妻はライスシ〇ワーに酷似している、ベッドの上ではゴールデンシャワーが得意な娘らしい。別に1番目の妻に限った話ではないが。いや、繰り返すが深い意味はない。ただの言葉遊びだ。うん。粗相したフォローのため彼の妻は洗濯も得意だ。
話を戻すが……当時の軍大学は大尉が佐官(そして、将来的な将官候補)になるためのコースとしての役割が強く、やはり余裕のある時代だったのだろう。
そして、30代の初めに少佐として任官してすぐ、ガミラスとの戦争が勃発する。
少佐時代は、姉妹艦……とは言わないまでも親戚に近い関係なエンタープライズ型とシステムが似通ってるナデシコE型の砲雷長として過ごし、中佐の時代は艦隊付き参謀として戦場を俯瞰する。
そして大佐となった今、彼はコンゴウ型装甲巡航艦の1隻、”スターゲイザー”を任されていた。
それだけではない。艦長に就任するだけでなく、その能力が認められて
ガミラスとの開戦から5年が過ぎ、地球連邦の造船/建艦能力は鰻登り、いよいよ”ガミラスキラー”を目的とした純然たる戦闘艦シリーズが、続々と前線に姿を現してきた。
つまり、それだけ船が増えたのだからそれを率いる人間を任命しなければならない。
ピカードの世代は、「平和な時代で、軍事的英才教育にたっぷり時間をかけられた」、今のところ最後の贅沢な世代だ。
戦場での武勲で出世した者とは、同じ階級でもベーシックが違う。
だから、大佐という階級でも麾下に合計5隻のコンゴウ型装甲巡航艦、20隻のムラサメ型打撃駆逐艦、そしてユキカゼ型コルベットが60隻の計85隻。今後は標準的となるだろう分艦隊編成だった。
そのどれもが最新鋭といってよいピカピカの新造艦。ピカードでなくとも船乗りなら上機嫌になるのも無理はない。
というか、今回の定期哨戒任務も、実は慣熟訓練を兼てのそれだった。
最近はガミラスが妙に大人しい(つまり、貴族の処分場として本格稼働する前)ので、今回の任務も無事に終わるかと思われていたが……
「ピカード大佐! 無人ピケット1952よりワープアウトの反応ありの通報! 波形パターンからしてガミラスに間違いなし! 反応の強度から逆算して規模は150前後!」
地球は戦訓からガミラス相手に無人兵器を差し向わせるのは自粛したが、無人機自体の運用はやめてはいない。
特に人口から考えると広大な領宙を持つ地球連邦は、有人艦だけの哨戒では宙域保安手が回らないのだ。
なので、「ガミラスにお持ち帰りされても困らない程度の技術で建造された」無人センサー艦を大量にばらまいていたのだ。
「一番近いのは私の艦隊かね?」
「イエッサー!」
彼らが居るのは地球から見れば”深宇宙”に該当する領域だ。
この言葉の定義は時代ごとに変わるが、西暦2196年当時の言い方だと、地球より最も遠い領宙であるテレザート星系の最外延部より外側へ200万光秒以上離れた距離にある領域の事だ。
そこには管区がナンバーとして振り分けられ、ピカード達が担当する……ガミラス艦隊と思わしき敵が現れたエリアは”
そして、ディープスペース・ナインを航行している有力な艦隊は、確認されてる限りは今の所ピカード率いるパトロール艦隊しかない。
「テレザート方面防衛司令部に、応援要請を発信しなさい」
「アイアイサー!」
ピカードは表情を変えず、
「ならば赴くとしよう。軍人としての責務を果たすために」
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「レゼック閣下、お喜びください! ゲシュタム・アウトしてきた船はどれも我らがガミラスの誇るガイデロール級より小さく、一番大きな船でもデストリア級程度しかありません! その数も僅か5隻! 我らは10隻ものデストリア級を連れており、また敵艦隊の規模も我らの半分程度でしかありません!」
側近の報告に気をよくしたレゼックは、
「ほほう。吾輩の銀河系での最初の勝利を飾る相手には少々物足りぬが、手頃と言えば手頃か」
「ははっ! 狩りを楽しむには丁度良い相手かと!」
結局、レゼックもその取り巻きも、「どちらが狩られる側か?」が分かっていなかった。
これには理由がある。
元貴族系のガミラス軍人にはさして珍しくないのだが、極端なまでの”大艦巨砲偏重主義”だった。
確かに普通に考えれば、デカくて火力が高い方が強い。
だが、それはあくまで「相手が同じ土壌に居る」場合の話だが。
「レゼック閣下! 敵艦隊、後退してゆきます!」
「うわはははははっ!! それ見た事か! 連中、吾輩の艦隊の威容に恐れをなして逃げ出したではないかっ!! 辺境の下等民族なぞこんなもんよっ!!」
レゼックは上機嫌に厳命する。
「吾輩が直々に先頭に立ち、高貴なる鉄槌をくれてやろうではないかっ! 全艦、突撃用意!! 我に続け!!」
「はっ! 全艦に通達! レゼック閣下に続け! 繰り返す! レゼック閣下に続けっ!!」
科学省に落ちて士官学校に入学したネタは、オリジナルのピカード艦長が実は一度士官学校の入試に失敗したというエピソードから。
また、医療技術が変な方向に延びまくってる地球連邦人なので、心停止しても人工心臓とかは入れてません。医療用ナノマシン・インプラントは偉大w
嫁が増えたのは……まあ原作のピカード艦長は、色々失ってるので増えても良いかなっと。
嫁が全員、ちっこくて平たいのは、1番目の嫁の策謀かとw
そして……凄く穏やかな気性に見えますが(ウマ娘が懐くくらい)、本質的にはとてもおっかない人かもしれない(根本が戦闘民族のエクリプス人が惚れ込むくらい)